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罰市偵 〜英雄探偵とカニ巫女
「世紀末救世主伝説」風予告集
現在近代化改修中につき予告無く内容が変化します
 
旧版および未改修回は「罰市偵」INDEXページへどうぞ
どちらかというと千葉繁風かな

 

 

あれから数えて千と二百年
古の栄華は露と消え 神も仏も彼方へと
悪党ばかりがのさばった新時代へと成り果てた
右を見ても左を見ても、カネと力とイカサマの
泣くは弱き者ばかり
憐れむ人の無きものか 誰が助けの手となろう

救世主? もはや神には頼らない
人の尊厳守る為 孤立無援で立ち上がる
たとえ闇夜を往くとても 我が身を燃やし篝火に
世の人々に明日を示す

男「ヱメコフ・マキアリイ」此処に推参!

そして強情跳ね返りの小娘が
棒を奮ってチンピラどもを追い散らす

現代ファンタジー冒険活劇『罰市偵 〜英雄探偵とカニ巫女』
万雷の拍手の中、今華麗に幕を開ける

ネコよ、英雄の生きざまを存分に語れ

 

『罰市偵』第一巻「英雄探偵登場!」 

カニ巫女少女クワンパは
ついに正義のデビューを果たす
待ち望んだ配属は なんと憧れの英雄
ヱメコフ・マキアリイの探偵事務所だ

まあ…、現実って、こうだよね

『罰市偵』第一巻第一回
 「英雄探偵登場!」
前途多難 それだけは請け負うぜ

刑事探偵事務所とは
刑事事件に巻き込まれた一般市民の権利を守り
手続きを代行する職業だ
捜査なんかするわけない

浮気の調査もしないけどね

『罰市偵』第一巻第二回
 「英雄探偵の日常」
初日から大事件が起きてたまるものか

天下の英雄探偵も
たった一人では働けない
法律・行政・報道機関 さまざまな人と繋がった

どこも内実汚いものさ
と納得せぬのがカニ巫女さ

『罰市偵』第一巻第三回
 「彼を巡る人々」
ほんとうにすまない 金を貸してくれないか

白い粉 人を狂わす呪いの薬
世間の人が讃える陰で まさか正義の英雄が
しかも相手は巡邏軍 警察組織の親玉か

3杖緋白のカニ巫女棒がついに真価を発揮する
見境なんかあるものか
権力だってぶっ飛ばすぜ

『罰市偵』第一巻第三回
 「彼を巡る人々」その2
悪癖許すまじ

今更ながらに気が付いた
所長のヱメコフ・マキアリイ
天下の英雄功労者 世間じゃ大の人気者
事務所で働く自分にもやはり好奇の眼は刺さる

やめろ、やめて、それだけは

『罰市偵』第一巻第四回
 「カニ巫女クワンパ」
全国放送画面の中に黒歴史が晒される

十二神殿神官巫女は女王国の昔より
民への奉仕を責務とする
至高の務めであるならば 手段の是非を問いはせぬ

偽善と呼ぶか 構わんよ
だが正確には被害者だ

『罰市偵』第一巻第四回
 「カニ巫女クワンパ」その2
知れば知るほど気の毒になる

民間刑事探偵は
捜査中の事件には関与できない規則である

裏を返せば、既に捜査が終わった事件
被疑者死亡で打ち切られたら
遠慮なしに手が出せた

『罰市偵』第一巻第五回
 「最初の戦い」
さあクワンパ、出動だ

背信 不倫 政界の闇
塔の上から跳んだ政治秘書は
ほんとうに自殺だったのか
事件の調査は新たな殺人(ころし)を呼び
ますます混迷を深めていく

『罰市偵』第一巻第五回
 「最初の戦い」その2
人を殴って済むならばカニ巫女なんて要らない

一人暮らし それは自立の第一歩
社会に踏み出す若者は
まずは住処を探さねば

とはいえ乱暴者のカニ巫女を
どこの大家が引き受けよう 

『罰市偵』第一巻第六回
 「クワンパ家探し」
美人で若くて後家さんだと?

巫女が居るなら魔女だって居る
昏き闇より手を伸ばし
輝く光に手を伸ばす

死暗殺? そんな易しいものじゃない
魂までも掴み取り 己が僕の木偶と為す

『罰市偵』第一巻第七回
 「魔術の残映」
愛こそ魔術、おっかねえ

 

『罰市偵』第二巻「戦う日常」 

本日依頼の案件はビタ一文の値打ちも無い
されど名誉は黄金(きん)より重い
探ってみれば様々に人の織りなす綾模様
根無し草には届かぬ花に
手を伸ばしたくなる時もある

『罰市偵』第二巻第八回
 「勲章事件(名誉のかたち)」
腕っぷしだけじゃあ名探偵とは呼べねえな

『英雄探偵マキアリイ』
掛値無しの大活躍も誰も知らねば無名人
映画でどんと全国に冒険活劇上映中

なに、さぞや儲けているだろう?
ああ映画会社がな

『罰市偵』第二巻第九回
 「夜のクワンパ」
実在の事件に著作権は存在しなーい

ネコ小猫 黒ぴったんを探せとな
探偵稼業の真似事も自分でやるのは大変だ
業務命令夜勤だと 
もちろんやりますやらされます

だが眼鏡のねえちゃんは
なんで所長にそこまで尽くす

『罰市偵』第二巻第九回
 「夜のクワンパ」その2
アバンチュールは長距離電話

火事と喧嘩は何処の華
燃える炎に飛び込んで幼子救う英雄が
何故にカニ巫女に撲られる

天下のヱメコフ・マキアリイ やくざと共に檻の中
みっともないたらありゃしない

『罰市偵』第二巻第九回
 「夜のクワンパ」その3
いやお前も共犯だよ

英雄探偵マキアリイ その事務員となるからには
決死の覚悟を決めてきた
悪党どもに捕まって拷問凌辱なんのその
強情こそが取り柄だと
自ら任じるカニ巫女だ

『罰市偵』第二巻第十回
 『闇御前』裁判顛末 その1
待ちに待ってたやっとキタ

誰が裏切り叛くのか 警官だって誰だって
信用できない世の中だ
悪党どもに見張られてにっちもさっちも動けない

影武者立てて夜に紛れ ようやく逃れた街の外
女一人(いちにん)森を行く 

『罰市偵』第二巻第十回
 『闇御前』裁判顛末 その2
頭蓋骨折2名さま 相手が悪かったな

古今未曽有の大悪人
国家を揺るがす裁判は五里霧中の騙し合い
開けば潰す勢いに法も正義も形なしだ
隠し玉の切り札も裏を掻かれて高転び

さあどうするマキアリイ
おまえを殺せと命じた奴だ

『罰市偵』第二巻第十回
 『闇御前』裁判顛末 その3
ここでお笑い芸人登場!

鉄道線路 列車上で起こる犯罪は
まさに推理小説の華 名探偵の独断場だね
不肖ヱメコフ・マキアリイ 英雄探偵とは呼ばれるが
名探偵とは言われねえ

ならば試してみるか 犯人さんよ 

『罰市偵』第二巻第十一回
 「南海豪華特急替え玉殺人紀行犯人は義兄」
あ犯人言っちゃった

この国は長きにわたり戦がない
にも関わらず戦死者は増えるばかりで止まらない

「海島権益争奪戦」 
国民の目を欺いて 抜き差しならない戦闘が
海の彼方で続いている

『罰市偵』第二巻第十二回
 「或る閑日」
だから英雄は彼だけじゃない

雨降りしきるノゲ・ベイスラ市は
幼児誘拐にざわめいた
全国注目の大事件 だがクワンパは不満顔

何故英雄探偵呼ばれない
何故安い仕事を引き受けた

『罰市偵』第二巻第十三回
 「灰色の雲の下で踊る街、と怠惰な探偵」その1
ダボハゼみたいに飛び付けよ所長

急転直下の展開に捜査本部は大混乱
一方ヱメコフ・マキアリイ 黙して独り我が道を行く

具体的には飲み屋に行って
おねえちゃんと遊んでる
これで事件も解決だ あっぱれ英雄大統領

『罰市偵』第二巻第十三回
 「灰色の雲の下で踊る街、と怠惰な探偵」その2
清楚の仮面は悪魔の嗤いか



「闇御前」事件について説明しよう!








『罰市偵』第三巻「世界が彼を待っている」 

田舎だからってバカにはできない
むしろ昔の善いものをそのまま残しているんだぜ

天下のど田舎サユールは変わらないのが身上で
頑固朴訥古強者よ
お姫様だって住んでいる

『罰市偵』第三巻第十四回
 「ど田舎サユール怪奇譚」前編
ここじゃモテるんだな俺

おばけなんて嘘さ 幽霊なんて居ないさ
居ないんだから怖がるバカも無いさ
だけど変だ:|| 被害者が居るぞ
じゃあ何が出るんだ
財宝さ金貨さ 

『罰市偵』第三巻第十四回
 「ど田舎サユール怪奇譚」中編
ぷんぷん臭えばハゲタカだって来るさ

兵(つわもの)共が眠る地に
密かに伸びる死の腕(かいな)
禁忌を冒す痴れ者が森の梢にぶら下がる

さあヱメコフ・マキアリイ 酔いから覚める時が来た
今こそ無双の奥義を魅せよ

『罰市偵』第三巻第十四回
 「ど田舎サユール怪奇譚」後編
原初の魔物がカニ巫女に迫る

少兵ヱメコフ・マキアリイ
ヒィキタイタンと共々に国際謀略打ち砕き
国家の名誉を救い出す 若き軍人英雄だ

あれから十年様々に世間もすっかり模様替え
相変わらずは貧乏と
悪党ひしめく政界か

『罰市偵』第三巻第十五回
 「「潜水艦事件」10周年記念殺人事件」1日目
思い返せばこれがケチの付き初めよ

顔が良くって背が高く やることなす事絵になって
古い王家の一族でおまけに財閥御曹司
それが自家用飛行機で自ら翔んで来るんだぜ

親友ソグヴィタル・ヒィキタイタン
いやになるほどいい奴さ

『罰市偵』第三巻第十五回
 「「潜水艦事件」10周年記念殺人事件」2日目
もっと派手なのがヴィヴァ=ワン総統だ

英雄探偵の行く所 事が起きないわけがない
ましてや今日は二人連れ
ヒィキタイタンも一緒だぞ

それでもあえて人気取り
観に来る奴も逃げてくれ 頼むから

『罰市偵』第三巻第十五回
 「「潜水艦事件」10周年記念殺人事件」3日目
ところであの女、許せないわね


「潜水艦事件」ではタンガラムが誇る主力戦艦が
謎の潜水艦に撃沈された
そして十周年 やはり海からの謀略が

青い肌の亡霊が不気味な沈黙で座る
百戦錬磨の軽業師も戦慄を禁じ得ない

『罰市偵』第三巻第十五回
 「「潜水艦事件」10周年記念殺人事件」4日目
ついに尻尾を捉えたか英雄探偵

蒼穹に描く白い孤はヒィキタイタンとマキアリイ
二人の英雄が操る刃
見上げる人の憧れと誇りと夢を乗せて飛ぶ

ここでドンといけば派手だろう
爆弾テロなら目立つが華 これ以上の舞台は無い 

『罰市偵』第三巻第十五回
 「「潜水艦事件」10周年記念殺人事件」最終日
総統閣下、あまりおイタはなさらぬように

『ウェゲ議政同志會』の新年会
下っ端議員のヒィキタイタンは気苦労の多い日であった

歳も30を数えたからには嫁もそろそろ迎えねば
なにより夏の総選挙 無理難題も押し付けられた
ついでに人まで死んでたら
マキアリイが羨ましい

『罰市偵』第三巻外伝
 「ソグヴィタル・ヒィキタイタンのお正月」
あいつ、また生死不明だよ

『英雄探偵』シリーズは
ヱメコフ・マキアリイが解決した事件を
国民に伝える報道映画である

「潜水艦事件」10周年記念式典襲撃事件、
映画会社も頭を抱える超大作確定だ

『罰市偵』第三巻第十六回
 「おみやげクワンパ」
クワンパ役のオーディションも開くんだな

「闇御前組織」について説明しよう!  

 

『罰市偵』第四巻「総天然色二本立て」 

夜の森林列車を降りたら
ひなびた町だった
英雄の真実探る政府工作員は
怪しげな美少女に導かれ
聖地に足を踏み入れる

『罰市偵』第三巻第十七回
 「マキアリイ故郷に帰る」
魔法も奇跡もご都合主義もあるんだよ

名探偵は一人でいい
5人も10人も居た日にはそいつら所詮犠牲者さ
でも推理愛好者(マニア)は考える
ヒーローたちが集まれば
どんな物語が始まるだろう 

『罰市偵』第三巻第十八回
 「名探偵総登場!」
起きる前に解決するのが真の名探偵というものさ

華やかな夢を世に次々と送り出す
ヌケミンドルは映画の都
『英雄探偵』も作ってる

カニ巫女クワンパはミーハーだ
試写会に呼ばれてのこのこと出向いてく

『罰市偵』第三巻第十九回
 「ハリウッド殺人事件」前編
マキアリイは渋るのさ 嫁が住んでるからな

芸能界はよかれあしかれ汚いところ
世間の人の讃える裏で
乱痴気騒ぎを繰り返す

健全娯楽大作『英雄探偵マキアリイ』
正義に感化されちゃうんだな出演者も

『罰市偵』第三巻第十九回
 「「ハリウッド殺人事件」後編
三大映画会社夢の競作!

クワンパが事務員になってまだ三月
思い返せば赤面ばかりの毎日だ
それがな、映画になって劇場で大観客で大映し

死ねと言うのか私にさ

『英雄探偵マキアリイ』
 「特報!漢祭り」
ファンの立場なら大喝采さ

カニ巫女事務員シャヤユート
暴力事件で不本意にマキアリイの元を去った女
その最後の活躍が克明に記される

深く敬愛する先輩の苛烈な生き様が
しかし客観的に見ると働かない女だな

『英雄探偵マキアリイ』映画
 『シャヤユート最後の事件』前編
ユージェン猟奇殺人事件 オカルトだ

古代の棺に隠された甦りの秘法
現代(いま)に復活させたのは
愛をあざ笑う男であった

燃える館を背景に 
母を失う幼子の哀しみ宿した神罰棒が
シャヤユートが炸裂する

『英雄探偵マキアリイ』映画
 『シャヤユート最後の事件』後編
子供が、子役が泣ける!

英雄探偵永遠の従者「みかん男爵」推参
新作映画を真っ先に
学校休んで封切り観るのも神聖な務め

さあ次は、英雄若かりし日々を描く名作だ

『英雄探偵マキアリイ』
 「幕間」
もう10回見たしな

タンガラム民衆協和国
若きエリートを育成する選抜徴兵制度があった
大学進学奨学金を目指し軍で心身を鍛え込む

貧乏マキアリイは当然に
財閥御曹司ヒィキタイタンは酔狂に任せて国家貢献だ

「潜水艦事件」映画第四作
 『南海の英雄ヒィキタイタンとマキアリイ』その1
普通じゃない二人がここで出会う

「潜水艦事件」のヒロイン ユミネイト
映画4作それぞれに魅力的な少女に描かれる
だから最初は英雄は二人
後に彼女も足して3人と数える

映画のチカラだよ

「潜水艦事件」映画第四作
 『南海の英雄ヒィキタイタンとマキアリイ』その2
当時はお姫様だったんだけどね

巨大な戦艦が真っ二つに!
突如襲った海中の脅威
タンガラム国防方針が覆る一大転機だ

ヒィキタイタンは水上偵察機を駆り
さらわれたユミネイトを追う
マキアリイは、操縦したこと無い!

「潜水艦事件」映画第四作
 『南海の英雄ヒィキタイタンとマキアリイ』その3終
物語は、事件の後から始まるのだ

みかん男爵解説

ぷれりゅーど
  そしてヒロインがタンガラムに帰国する…
 

 

『罰市偵』第五巻表「その女、ヒロイン」 

東方海中7千里
先進国家ゥアムがある
絶対支配者神族に人はひれ伏し恐懼する

一月半の長旅を過ごす豪華客船の
女王が本編ヒロインだ 

『罰市偵』第五巻外伝
 「ユミネイト 船上の旅」
気楽な故郷が懐かしいよ

10年ぶりに踏む大地
迎えに来たのは英雄のもう片方の奴だった
おひさしぶりね 早速だけど
ちょっと事件に付き合ってちょうだい

『罰市偵』第五巻第二十二回
 「その女、ヒロイン
酸鼻の笑劇(ファルス)が幕を開(あ)く

「シュレディンガーの猫」の譬えは
ほんとは猫は要らないのだ
実際猫は箱ならばどんなものでも入ってしまう
どう入ってるかは分からない
量子状態だからね

『罰市偵』第五巻第二十二回その2
 「不確定性の猫」
最初の話はなんだったっけ?

かって人気の道化師は
歌に芝居に文芸に刻む爪痕深々と
その血みどろの見事さは今も喝采鳴りやまぬ

語る者皆得意げにお国自慢と誇らしい

『罰市偵』第五巻第二十二回その3
 「昔日の面影」
喜ぶ奴も趣味が悪いな

乙に澄まして映画を観ても
それがほんとにおもしろい?

のめり込むなら肩まで浸かれ
我と役者と出てくる奴と 見分けがつかない狂いよう
そこまで行ければ本物さ

『罰市偵』第五巻第二十二回その4
 「怪力線交響曲」
砂場の滑り台から空中キックだ!

極悪非道の大謀略家は歴史に残る偉人であった
息子の教授は父の威借りて
世界を股の研究三昧

さあなんでも聞いてくれ
知らない事でも喋ってあげよう

『罰市偵』第五巻第二十二回その5
 「「原初の焔」計画」
悪も突き抜けると正義を超える

ヒィキタイタンとマキアリイそしてヒロインユミネイト
3人揃って挑むのは10年ぶりの冒険だ
ついに事件の核心に
チェックメイトするはずが
悪の片棒担ぐとは

『罰市偵』第五巻第二十二回その6
 「メタトロン・ポリス」
一筋縄でいくはずもありんせん

高くそびえる科学の城は
今や悪魔の伽藍堂
少年の日の憧れが鉄の腕(かいな)で襲い来る

一か八かで合間を潜り
電気パズルを解くしかない

『罰市偵』第五巻第二十二回その7
 「リドルプリンセス」
勘と知識とお茶目が鍵ヨ

天下の英雄マキアリイ
古今武術の奥義を極め
不可能事も奇跡も起こす四海に轟く超人だ

よい子は真似しちゃいけないよ

『罰市偵』第五巻第二十二回その8
 「舞台裏の攻防」
最後は人間力だ

遂に見(まみ)えた歴史の証人
ゥアム文化の立役者
鮮血の道化師がマキアリイの前に立つ

え、どこだって?
ここさ此処、お前の頭の中に居る… 

『罰市偵』第五巻第二十二回その9
 「幻人あらわる」
さあどう戦うか英雄探偵 俺は無理だと思うな

バハンモン教授独演会
 ・発展途上国への産業移転について
 ・海の絶対秩序「ネガラニカ」について
 ・ゥアム帝国転覆計画について
 

古典SF小説『メタトロン・ポリス』
 〜人形劇団「さまよえるユリシーズ」公演より
 

 

第五巻裏「危うしニセ病院」 

元はお屋敷町ながら今はスラムと成り果てて
取り壊すのは当然ながら
住んでる人はどこへ行く

再開発の流れに乗ってニセ病院も狙われる
クワンパさんは蚊帳の外

『罰市偵』第五巻第二十一回
 「危うしニセ病院ゼロ」
マキアリイはデートに出発だ

所長不在の探偵事務所は
商売繁盛ササ持ってこい
御同業が集まって命の綱と分かち合う

ならばとカニ巫女 メガネに任せ
癒しの館を検むる 

『罰市偵』第五巻第二十三回
 「危うしニセ病院」その1
今度の敵は厄介な 棒では払えぬペテン師だ

法令違反も承知の上で
伸ばす手がありゃ掴んで離さぬ
誰が見捨てて置けようか

と、人の好いのに付け込まれたのさ
虚名は打ち出の小槌だな

『罰市偵』第五巻第二十三回
 「危うしニセ病院」その2
悪いのは見境のないトカゲ巫女だ

いずれその内先延ばし 騙しだましの毎日の
溜めにためてたツケ払い
総決算の時が来た

まあここまでお祭り騒ぎなら
いっそ清々しくもある 

『罰市偵』第五巻第二十三回
 「危うしニセ病院」その3
人が騒げばカニ巫女大奮闘

懺悔なんか反省なんかしないさ
ペテンが商売なんだから
ハイエナとそしられようが知った事か
食われる奴が間抜けなんだ

優しさなんかはもう、…忘れちまったな

『罰市偵』第五巻第二十三回
 「危うしニセ病院」その4
こんなしみったれた場所、来るんじゃなかったぜ

不可視の幻人と戦い続けるヱメコフ・マキアリイ
勝利の鍵は古代ゥアムの秘術書だ
だが術者にも命を賭けてもらわねば

誰が、と問えば
幸運の女神が手を挙げる 

『罰市偵』第五巻第二十四回
 「シンプル・プラン」
なるようになるまで七転八倒さ 


箔が無ければ貼ればよい
狙いは遥か海の先 異国で開く博覧会

マキアリイの弟子となり男を磨く少年は
やはり並みとはちょと違う
強くないのが強みだな

『罰市偵』第五巻外伝
 「少年よ、海外に雄飛しろよな」
モテる男に鍛えてやろう

乙女の園に咲く花の白きが仇と伝え聞く
異国栄えある戯曲の王が わざと記した悪行を
真似るも憧れ故なるか

苛烈の巫女の前日譚を紐解こう

『罰市偵』第五巻外伝
 「シャヤユート 白い花の蕾」
棒で殴らずとも人はしぬ

 

『罰市偵』第六巻「英雄と皇帝」 

夏、選挙
総統ヴィヴァ=ワン土壇場の
理由はだいたいマキアリイ
暴いた悪の数々がそのまま政権致命傷

起死回生の最終奥義
奴を選挙応援に引っ張って来い

『罰市偵』第六巻第二十五話
 その1「ヒィキタイタン土下座する」
英雄商売は義理で雁字搦めよ

どだい無理とは承知の上で
なお復活を期すのが政治

アンクルガイザー・オーガスト
彼もまた「潜水艦事件」の英雄で元の近衛兵団長
正義に燃える老人だ

『罰市偵』第六巻第二十五話
 その2「燃える夏選挙」
彼をこそ皇帝と呼ぼう

曲者ぺてん師軽業師
軽佻浮薄と叩かれる
国家総統ヴィヴァ=ワンは
それでも天下の屋台骨
この十年の綱渡り 他に誰が出来ただろう

『罰市偵』第六巻第二十五話
 その3「総統ヴィヴァ=ワン 街頭に死す」
それじゃあ闇御前裁判はどうなるのだ

世の推理小説は頭を使い汗をかき
とっぴな謎を考え出すが
『罰市偵』ではやらないよ

睨んでいても解けないパズル
顔、顔、顔こそ男の武器よ 

『罰市偵』第六巻第二十五話
 その4「キラカルタ」
インテリ様には分かるまい 

普通選挙で国会議員、国家元首を定めるなどは
世界でタンガラムただ一国
だからこれが正解だ

混沌熱狂怒号と乱闘 国を挙げてのバカ騒ぎ
う〜んいいじゃないか

『罰市偵』第六巻第二十五話
 その5「これが「民衆協和主義」だ」
理想の政治だ 痺れるねえ〜

罠にかける つもりが罠に嵌められて
出たとこ任せの大勝負
おいマキアリイ、出番じゃないのか

返事が無い…
剣一閃それがしがお相手つかまつろう

『罰市偵』第六巻第二十五話
 その6「華麗なるテロリスト」
俺は何時だって本気だぜ

一路ベイスラに戻ろうとする
マキアリイとクワンパに
空の刺客が襲い来る
相手は黒の戦闘機 こちらは、
何も付いてねえ!

『罰市偵』第六巻第二十五話
 その7「空中戦闘」
待たせたな、友よ

悪が蠢く夏選挙 一網打尽の季節かな
指名手配の札付きを集めて捕う檻の中
名付けて「マキアリイ カーニバル」

カニ巫女クワンパ大殊勲!
万雷の拍手鳴りやまぬ

『罰市偵』第六巻第二十五話
 その8「『the英雄ショー』」
だがこれも計算通りか…

顰め面して世を憂い
肩をすくめて角突き合わせ
唾(き)飛ばして論じ合う

そんな連中に何が出来るってんだ
時代を動かすのはノリさ 浮かれた馬鹿共だ 

『罰市偵』第六巻第二十五話
 その9「醜い蛇」
酒はあんまり関係無いな 暗い奴でも飲んでいる

年寄りの繰り言と笑わんでくれ
重ねた業の埋め合わせ 生きてる内に済まさねば
おちおち棺に収まれぬ 

いや若い者に遅れを取ったな

『罰市偵』第六巻第二十五話
 その10「動く大地」
聖らの灯に欺かれるな

堀壁砦人愛人いずれもフェイク
荊棘の檻に番犬が傷つき
敵が敵に牙を剥く
八面楚歌の闇御前 詰んだな俺

『罰市偵』第六巻第二十五話
 その11「大脱出」
信じられるのは英雄の正義のみ

英雄はどこまで行っても自らを裏切れぬ
堅き信念に縋る人が だが英雄を裏切るのだ
良かれと思い いずれは報われる
今は泥を被っても

『罰市偵』第六巻第二十五話
 その12「英雄と皇帝」
古人曰「悪とは成らなかった正義だと」

終わりよければ全て良し
信は滅びて邪は潰え 道化は転び魔王高笑い
世は並べてこんなもの
生きていくからこんなもの 

『罰市偵』第六巻第二十五話
 その13「歴史の護り人」
だから物語が綴られていく


 

 

 


 

『罰市偵』第七巻「絶体絶命隔絶途絶」

『罰市偵』第八巻「彼女は今も歩いていく」(最終巻)

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