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『罰市偵 〜英雄探偵とカニ巫女』 人名録

 

第一巻「英雄探偵登場!」
第二巻「戦う日常」
第三巻「世界が彼を待っている」
第四巻「総天然色二本立て」

第五巻「その女、ヒロイン」

番外

 

 

※第一巻

【第1回】

・「クワンパ」:本編主人公。女性
    本名メィミタ・カリュォート。創始歴6215年春3月現在の年齢は17歳。
    誕生日は6月27日。 出身地ベイスラ県ノゲ・ベイスラ市 父メィミタ・サダスン 母カラハナナ
    2年のカニ巫女見習いの期間を終えて、正巫女になる前の世間修行の場として、国民的英雄として著名な私立刑事探偵「ヱメコフ・マキアリイ」事務所の事務員となる。予定期間は1年半。
    痩身ではあるが体力運動神経に優れる肉体派。小中学校の時は徒競走で男子と一位を争うほどの健脚。
    性格は、感情に走らず割りと考えるタイプ。他のカニ巫女のように反射的に人を殴ったりはしない。マキアリイ曰く「天使のように優しい(カニ巫女としては)」
    カニ巫女の常として質素倹約・刻苦勉励を旨とする。外見を飾らない。
    父サダスンは全国規模の会社のベイスラ支店営業部長であり、それなりに裕福な家庭で育った。お嬢様と呼んでも問題ない程度。
    中学校時代に一時グレていたが、市中見廻りのカニ巫女に見つかってぶん殴られ、信仰に目覚める。
    好きなものは、なんでも食べるが、カラリ飯。辛いものはだいたいいける。干しゲルタはカニ巫女見習い時代にさんざん食べさせられて既に慣れている。

  (特記事項)クワンパは、ヱメコフ・マキアリイが英雄探偵として名を上げ、その相棒としてカニ巫女見習いが付いているというフォーマットが確立した後にカニ巫女志望となった第一世代。
    以後、マキアリイの助手になろうと考えてカニ神殿の門を叩く少女が増えるのだが、その嚆矢となる。

 

・ヱメコフ・マキアリイ:本編絶対ヒーロー、男性 創始歴6215年春3月現在の年齢は28歳
    6186年8月(暑月)8日生まれ  出身地は不明だが、ガンガランガにて養育され18歳まで育った事は確認されている。
    父母は不詳、養育親は公表されていないが相当に高い身分の人であるとされる。
    また武術の師匠である男性、名はマキアリイ・フィトカ が父親代わりとなり、彼に「ヱメコフ・マキアリイ」の名を与えている。
    これは、養育家の家系が古くからの名門であり、軍や政府機関に聖戴者家系が所属する事を禁ずる法律に抵触して選抜徴兵を失格する恐れがあった為に改名の必要があったとされる。
    「ヱメコフ」の姓が彼固有の名前だと思われるが、あまりにも平凡な姓である為に偽名の疑いもある。
    ただし選抜徴兵応募の際に「ヱメコフ・マキアリイ」で登録しているから、現在の姓名は間違いなく「ヱメコフ・マキアリイ」である。

    武術「ヤキュ」の達人。「ヤキュ」という武術は秘密主義を貫くために詳細が世間に広まっていないが、その世界においてもマキアリイは不世出の選手であるらしい。
    性格は決して激さない穏やかでありながらも、いかなる危機にも取り乱さぬ沈着さを持ち、金品に執着せず清貧に甘んずるも窮せずむしろ楽しむがごとき懐の深さを持つ。
    物事に積極的とは言えないが、彼をめぐる状況の変化は常に激動して、追随するだけでも一大難事であるにも関わらず巧みに乗り切る器量と学識を持つ。
    最終学歴は、警察局捜査官養成高等専門学校卒であるが、大学卒にひけを取らないだけの知識をしばしば示している。
    身長185センチ程度で発達した体格、特に筋肉は柔軟さと強靭さを兼ね備え、まさに理想的な男性美を実現している。が、日常訓練する姿を他人に見せる事は無いという。
    容貌は美男子とは言えないが好男子であり、特に男性に強さを求めるタイプの女性には人気である。だがソレ以上に男性、それも軍隊や武術に嗜好を持つ玄人好みの男性に人気を博している。

    選抜徴兵により南岸イローエント港で教練を受けていた際に、先輩のソグヴィタル・ヒィキタイタンと共に遭遇したゥアム帝国外交官令嬢の誘拐事件に介入し救助を行ったところ、思いもかけない大事件国際大謀略に巻き込まれる。
    この事件を最終的に解決した功績により、ヒィキタイタンと共に国家英雄として讃えられる。これを「潜水艦事件」と呼ぶ。
    以後、二人は国家英雄として軍や政府の宣伝広報活動に引っ張り回され、英雄の虚名がどんどんうなぎ登りとなっていく。
    一足早く徴兵期間満了でヒィキタイタンが除隊した後は、マキアリイ一人が広報活動にフル回転させられる。ついでにイローエント海軍にて水上飛行機訓練を強要され、操縦免許を取得。他さまざまな乗り物に操縦運転免許を取得。
    この宣伝活動の際に、西海岸にて武術の達人とのデモンストレーション試合を強要され、改めて武術の達人としての確かな評価を獲得する。

    徴兵満了除隊後、自らの希望により警察局捜査官高等専門学校に入校。しかし政府の肝いりにより首都ルルント・タンガラムの捜査官学校に移籍させられ、引き続き政府宣伝広報活動に従事させられる。
    以後順当に卒業して、首都警察局捜査課に配属されるものの、とある事件を摘発した際に同僚の捜査官の関与を証明してしまい、警察局内部での立場が悪くなる。
    左遷同様に、首都近隣のモバルタに派遣されるが、ここでも警察局と癒着する地元有力者の犯罪を暴露してしまい、再び首都に戻される。
    その後も、自らは特に意図せずに同様の犯罪を次々に明らかにしてしまい、諭旨免職同然に警察局を辞職せざるを得なくなる。

    その後、故郷ガンガランガに一時滞在の後に、ヌケミンドル市に移動。刑事探偵として開業の後にベイスラに移動して事務所開設。
    稀有な才能を持つカニ巫女見習い「ケバルナヤ」と巡り合い、刑事探偵としてのめざましい活躍を次から次に見せることとなり、再び「英雄」として世間より讃えられる事となる。

    干しゲルタ大好き。無尾猫に優しい、これはガンガランガで養育されていた時の習慣による。
    独身であるが、ヌケミンドルの弱小ヤクザ組織の令嬢イヌマ・某が正式な妻であると主張する。結婚式直前まで行ったものの、当時女子高生の彼女から逃げるようにヌケミンドル市を去ったというエピソードがあるらしい。

 

・ソグヴィタル・ヒィキタイタン:

 

・ネイミィ:女性 15年春3月時点で20歳
    「ヱメコフ・マキアリイ私立刑事探偵事務所」の助っ人事務員。正規のカニ巫女事務員が不在または留守の時に事務仕事を手伝う。
    本業は、近所の大手金融業者であり質屋の店員。かなりの大金を扱っているらしい。
    眼鏡で髪が長く、それなりに美人。気は強いが腕っ節は普通の女性並で弱い。金銭に細かいがこれは仕事柄必要とされる習性である。
    質屋に勤め始めた新人時代に集金したお金を街でかっぱらいに盗られた時に、マキアリイに助けてもらったのが出会い。以後似たような事件に何度か遭遇し、その度マキアリイに助けてもらう。
    その恩からボランティアでマキアリイ事務所の事務を手伝ってくれる。また、或る程度マキアリイの無心を聞いて、小銭を貸してくれる。
    だが彼女が言うに、これは今後マキアリイが全国を回って講演会を開いた際にそのプロデュースを自分に任せるという約束の前払い金みたいなものであり、後に数千倍に増えて返ってくる、という計画らしい。
    彼女が男性としてのマキアリイに恋しているかは、不明。
    出身地はノゲ・ベイスラ市ではなく、かなりの田舎僻地であると思われる。

 

・「シャヤユート」:女性、15年3月の時点で19歳
    「マキアリイ事務所」の3代目カニ巫女事務員にして、「クワンパ」の前任者。事務所在籍中はカニ巫女見習いであったが、現在は正規のカニ巫女に昇進している。
    非常に美しい女性で、女性的魅力に関しては非の打ち所が無い。だが徹底的にカニ巫女であり、神罰としてカニ巫女棒を振るう際にまったく手加減をしない苛烈さでもって知られる。
    出身地はベイスラとヌケミンドルの間のスプリタ街道沿いの村であり、生まれた時から悪や不正を許さない苛烈な性格であり、父母ですら「この娘はカニ巫女にするしかない」と諦めたという。
    実家は普通の年収のそれなりに恵まれた環境であり、教育も普通に受けたと思われるが、あまり書籍を読もうとせず知識に重きを置かない。それでいてカニ神殿の経文をソラで覚えてしまうという。
    なによりも自分の肌で、実地で確かめてみない事には納得できない行動派である。
    ミンドレアの田舎にシャヤユートによく似た美人の叔母が住んでいる。

    カニ巫女事務員前任者「ザイリナ」が非常に人気が高くなった為に、それ以上を求められるとしてマキアリイ事務所事務員職を希望するカニ巫女見習いがなかなか現れなかった。
    半年の空白を経て、「ザイリナ」とマキアリイが最初に相棒としたカニ巫女「ケバルナヤ」が相談して、「シャヤユート」を推薦して送り込んだ。
    就職した途端に、その美貌により大人気となる。
    当時、前任「ザイリナ」役も出てくる映画が世間で大人気となっており、3代目の彼女にも就任前から注目が集まり、事務所に在籍した当日から映画撮影されて『カニ巫女見習いの一日』という短編映画として公開されて大ヒットを飛ばした。
    シャヤユートも一躍有名人となるが、世間の人気などはどこ吹く風で彼女自身はまったく意に介さず、彼女独自の方法論にて巷の悪を虱潰しに退治していった。
    マキアリイと共に幾つもの事件を解決するも、とある田舎で起きた自らの子どもをも残忍にも殺そうとする犯罪に怒り心頭を発し、既に逮捕された犯人を怒りのままに打擲して重傷を負わせてしまう。
    これは当地の治安を預かる巡邏軍兵士の眼の前での行為で有ったため、結果として彼女自身も逮捕され、傷害罪で書類送検されてしまう。
    カニ神殿の教えに則ればこの行為に問題は無く、むしろ正しい行いであったのである。裁判所との協議の結果、彼女の処分はベイスラ県のカニ神殿にて行われる事となり、不起訴処分で済まされた。
    反省房での謹慎処分となった為に、当初計画されていた1年半の「マキアリイ事務所」での勤務が不可能となり、辞職。
    以後3ヶ月に渡り、マキアリイ事務所にカニ巫女事務員は居ないままであった。

 

・鉄砲玉:男性 かなり若い20歳前後と思われる。
    ヤクザの鉄砲玉で、マキアリイ暗殺の任務で事務所前の通りで待ち構えていた。所属等は不明、おそらくはヤクザの親分か兄貴の命令による。
    ただし、マキアリイ事務所の前事務員「シャヤユート」のあまりの苛烈さと残虐さに恐れをなして、内部に踏み込めずに躊躇していた。
    クワンパからシャヤユートの不在を聞き、事務所に突入。全身負傷中のマキアリイに簡単に投げ飛ばされて、2階事務所の窓から下の地面に投げ落とされてリタイアする。

・代書屋のおじいさん:男性 60歳以上と思われる。(未登場)
    マキアリイ事務所の左隣りに店を構える代書屋の主人。マキアリイ事務所に訪れた依頼人が巡邏軍・警察局に提出するのに必要な公的書類を作成する事でそれなりに儲けている。
    マキアリイがトラブルに陥った際にその身元引き受け人になる事を許容しているらしい。
    また町内近辺で顔が広く、マキアリイ事務所が犯罪者により破壊された場合は勝手に大工を呼んで修繕の世話を焼いてくれる。

・1階靴・皮革卸問屋の店長店員 (人数未設定)
    マキアリイ事務所が入っているビルの1階で営業している店舗の店主と従業員。
    この建物は1階部分にのみ水回りが整備されている為に、トイレと給湯室はこの店舗にのみ設置されている。為に、2階の住人は1階で利用する。
    マキアリイ事務所では炎を使う事が出来ない契約になっている為に、お茶の湯をここでもらってくる。
    マキアリイはしばしば襲撃や犯罪に巻き込まれるので、この店舗の近辺でもたびたび騒乱や喧嘩・格闘が起きる。店員はマキアリイの手助けをして、捕まえた犯罪者等を拘束し巡邏軍に突き出している。

 

【第2回】

・お客さん:刑事探偵ヱメコフ・マキアリイ事務所の依頼人。巡邏軍による街頭取り締まりで不法屋台などを出店している業者などが摘発された際など、保釈手続き等で依頼に来る事が多い。
  マキアリイ事務所の依頼料は法定料金の最低額であるから、零細業者がよく利用する。

・ネコ手紙の子供:「ネコ手紙」と呼ばれるメッセンジャーボーイ。1ゲルタで運んでくれる。

・カニ巫女「ケルヴォン」:巡邏軍風俗営業取締課の売春婦収容房で女性の取扱を任されている民間団体の協力者。中年女性のカニ巫女。そもそもが売春婦取締は古来よりカニ巫女の担当である。
  今回摘発された売春婦の中に、まったく関係の無い「おみくじ売りの少女」が混じっており、身元引受け人が厄介な状況にあった為に刑事探偵マキアリイに代わってもらう依頼をした。

・御神籤売りの少女:おみくじ売りの少女。今回の被害者。夜の街角でおみくじを売っていたが、巡邏軍の定例売春婦摘発に巻き込まれて収容されてしまう。
  各種事情により身柄引き取りの保証人として刑事探偵のマキアリイが依頼され、憧れの英雄探偵と対面できて大興奮大歓喜。
・そのお父さん:巡邏軍から戻ってきた彼女が、再び町に出かけて夜になっても帰ってこないので、マキアリイ事務所に捜索の依頼をした。

・巡羅軍風俗営業取締課の牢屋の係官:

・捕まった売春婦たち:今回の摘発で逮捕されてしまった売春婦。ただし元締めとなるヤクザは若く美しい客の付きが良い売春婦は匿って、年嵩の売春婦を人身御供的に供出する。
  その為、逮捕される面子が毎回決まっている。おなじみさんだ。
  マキアリイは、彼女等の権利保護の為に取扱の監視をしているカニ巫女にしばしば頼まれる為に、彼女達とも顔なじみである。

・御神籤売の少女の幼馴染の少年3名:おみくじ売りの少女を誘拐した。彼女より2才ほど年上。動機は、彼女が売春婦狩りで捕まってしまったのを目撃して、にわかに劣情を催した為である。
  しかし少女が英雄探偵マキアリイ本人に会えた事で狂喜し誰かれ構わず話したくてしょうがない状態であった為にしかたなく話に付き合っている内に思い出話に花が咲き、そのまま徹夜。
  少女がもうおみくじ売りの商売はやらない方が良いとの忠告を受けていた為に、知り合いの市場の八百屋に相談してクズ野菜の加工業に雇ってもらう仲介をした。
  その後、自分達が彼女を誘拐した目的をにわかに思い出し、再び最初から誘拐事件を始めようとして小舟で川を元の町に戻ってくる船上で、マキアリイにシュユパンの球をぶつけられて川に落ちて逮捕される。

・河原で遊んでいた小学生:マキアリイにシュユパンのボールを貸して、誘拐犯の少年逮捕に貢献する。後でマキアリイのサイン入りボールを買ってもらった。

・街頭詰め所に居た巡邏軍伍長:おみくじ売の少女誘拐事件を告発されたが、犯人の少年たちが既にクワンパにぼこぼこに殴られていたので不問に付した。

 

【第3回】

・呪先生:マキアリイ事務所の屋根裏に住んでいる怪人。元は高等学校の教師だったとされるが、現在は隠者。命を狙われているとしてマキアリイの庇護の下に居るというか上に居る。
  大変に学識の深い人で一教師でありながらも典籍に通じ、とある神学書の分析をしている内に通例の解釈の誤りを発見して学会に訂正論文を提出。
  学会で認められるも、その誤った解釈に則って組み上げられたとある大手宗教団体の怒りを買う。
  長い白髪で大層な年寄りに見えるが、はしごを昇り降りする姿が敏捷なトカゲそのもので、かなり元気。実年齢は若いらしい。
  元々が臆病な質であり、屋根裏部屋への扉を決まった符丁で叩かなければ決して開かない。
  のだが、いい加減なシャヤユートが事務所では禁じられている鍋物を始めて、屋根裏の呪先生にもおすそ分けしようとしたが符丁を間違えて降りてこなかった為に怒ってカニ巫女棒で天井板を突きまくって怯えさせた為に、カニ巫女が苦手になった。
  マキアリイ事務所における呪術に関するコンサルタントみたいな形で貢献している。
  巫女寮のミミズ巫女ミメが呪先生と外界とを繋ぐ窓口役を務めている。

・ゾバダ・シンタリアン:法論士 60歳を越えるベテラン
・その娘
・法論士の弟子

・ィメンタ・スルグナ・シャニナメンター:法論士

・カオ・ガラク:刑事探偵

 

・タンガラム全国日報のサーセン:クワンパお披露目会に来た芸能記者
・東方台新報のャママム
・ベイスラ中央県新聞
・マード出版の月刊女性新世代
・ハヴァワート伝映配信社
・グダン美芸能
・その他計15名

・古代ゲルタの売人:本職は下級公務員

・ラヲ麺屋台のおっちゃん

 

・巡邏軍歩哨2名

・カロアル・ラゥシィ:巡邏軍監 ベイスラ県駐屯部隊・方台中南部区域司令官

・カロアル・バイジャン:カロアル・ラゥシィの息子で上級学校生 16歳

・カロアル軍監の副官
・カロアル軍監の当番兵

・巡邏軍ベイスラ部隊即応攻撃隊第一班30名:

・第一班班長
・兵士A・B
・兵士コラム:新人ではあるが、学生時代に「サンガス練法」(相撲)の全国大会出場者

・駐屯地前の小汚い定食屋のおねえさん:ウェイトレス ちょっととうが立ってる

 

【第4回】

・メィミタ・サダスン:クワンパの父

・メイミタ・カラハナナ:クワンパの母

・メイミタ・ファサナン:クワンパの弟 小学生

・クワンパ実家のご近所の人達

・ネコ:おそらくは名前を「13号」という

・伝視館芸能番組の司会者

・クワンパの知らないおばちゃん:幼少時のクワンパの事を番組で証言する

・学者先生のコメンテーター

 

・モグリの芸能記者

・トカゲ巫女「チクルトフ」

・他6名のトカゲ巫女:マキアリイ邸のニセ病院勤務奉仕

・ウゴータ・ガロータ:マキアリイニセ病院院長 国立ソグヴィタル大学医学部副教授

・アチャパガ:おばさん

・ンゴアーゥル:墓掘り人 コウモリ神殿の下僕

・金持ちの婆さん:マキアリイ邸の元々の所有者 マキアリイを管財人に任じた後に死亡

・老僕:マキアリイ邸の元々の所有者の老婆に生涯使えた庭番 マキアリイがヤクザの地上げを解決した事件の時に死亡

・メマ・テラミ:元ヤチャッタと呼ばれるヒトを誑かす職業の女性  妖精のように美しい  マキアリイの居室である庭番小屋の管理責任者

・トカゲ巫女「ヴァヤヤチャ」:頭之巫女 マキアリイニセ病院管理責任者 主に財務経理を扱う

 

・カニ巫女「ッベルニハム」:頭之巫女 マキアリイ事務所に派遣するカニ巫女見習いの管理責任者

・「クシィタンカ」:クワンパと同様に世間修行に出ている同期のカニ巫女見習い 名前は巫女名
・「ペミレ」
・「ランパエス」
・「ガトーラム」:百貨店勤務

・カニ巫女見習い寄宿舎生

・カニ巫女「ザイリナ」:カニ巫女見習い寄宿舎で教官を務める マキアリイ事務所の先々代のカニ巫女事務員で「赤髪の巫女」の異名を持つ
     現在は、マキアリイ事務所に派遣するカニ巫女事務員の世話係でもある

 

【第5回】

 

【第6回】

【第7回】

  

※第二巻

【第8回】

【第9回】

【第10回】

・チュダルム彩ルダム:女性30歳程度。背は中程度で体格は普通、巨乳ではない。髪は肩まで、少し淡い茶色。勤務時は高級服を着るが実際は外見にあまり頓着しない
   元褐甲角王国の貴族階級「神兵」の血統である「黒甲枝」家全体の総元締めであるチュダルム家の末娘である。
   それほど活発には見えないが、チュダルム槍と呼ばれる大身短槍の達人で、脱いだら筋肉質である。
   真紅の高速自動車を乗り回すが、これは多分に職務上のハッタリを効かせる為と思われる。外見よりも機械物の中身の方が得意。飛行機操縦も出来る。
   ソグヴィタル・ヒィキタイタンの母方の従姉。
   首都ルルントタンガラム中央法政監察局に所属する法衛視で、「闇御前」逮捕後は一連の裁判で最重要の証人とされる人物の保護を任されてきた。

・チュダルム幹ボーナルハム:男性ほとんど80才にならんとする 黒甲枝チュダルム宗家の当主にして黒甲枝の頭領 彩ルダムは彼が40才を過ぎてからの子である
  タンガラムの最高裁判所「頂上法廷」の現役判事にして、「護法統監」の役職を務める。「闇御前」とは長らく対立してきた
  彼の妻が、ソグヴィタル・ヒィキタイタンの母の姉にあたる。随分と歳の離れた後妻であるが、妻本人が彼に一目惚れ的に結婚した
  なお男子3名を前妻との間に設けているが、特殊な相続を歴史上有しているので未だ宗家当主は父が務める

 ・チュダルム彩ルダムの護衛:20代後半男性。警察局から派遣された護衛で、捜査官でもある。
     「闇御前」裁判に関しては政府・司法関係者であっても何者かから危害を加えられる事があり、重要人物にはすべて護衛が付いている。
     彩ルダムの高速自動車の運転はしない。

・餅マッチリ & 伸び縮みキャルファー:ベイスラを拠点とする軽業曲芸コンビ。見かけによらず危険な芸が得意。芸歴15年。
  餅マッチリは背が低く小太りで餅のようにまっちりりしている。紳士調の派手な服を着て、口に偉そうな髭を生やして、深くてとても良い声で客をあしらう役を務める。
     ナイフ投げの芸が得意であるが、まともに狙うのではなくコメディ調にふざけながら投げるからハラハラする。
  伸び縮みキャルファーは背が高いが猫背で、体操服を着て肉体の線を露わにする。
    無口でちょっと気持ち悪い。だが無口は芸風であって、普通の時は普通に喋る。
    背が高いのだが、どのような低い人の背丈にでも身体を折りたたんで背丈を瞬時に合わせる芸がトレードマーク。故に「伸び縮み」と呼ばれる。
    爆発や焔を用いる芸が得意である。特に全身火だるまで脱出が有名。
    ちなみに焔を用いる曲芸では、餅マッチリが火を着けて回るのだが、マッチリ自身も尻に火が着いて飛び回り火の輪の中をくぐるというコメディを演じる。

 

【第11回】

【第12回】

【第13回】

・みかん男爵:中学生女子 仮面で正体は分からない。その正体は、とある大手駄菓子製造販売会社の令嬢。伝視館番組の子供向け特撮番組にスポンサーもしている。
  英雄探偵ヱメコフ・マキアリイの熱烈な支持者であり、自らを彼に従う永遠の従者にして約束された花嫁と称している。
  クワンパに匹敵するマキアリイ事情通であるが、クワンパの方が勝った。
  幼い頃に祖父母の家の有るカプタニアを訪ね、百年来の台風に遭遇して氾濫する川を見に行って流されてしまうが、捜査官養成学校の訓練生であったヱメコフ・マキアリイが荒れ狂う水の中に飛び込んで救出。
  以来マキアリイを運命の人として強く慕っている。また彼にふさわしい女性になろうと、顔を仮面で隠した闇の正義の味方となり日夜怪しげな奉仕活動を行っている。
  なお伝視館特撮番組『咽る赤方台』の主人公がニヒルで無敵な若者となったのは、彼女の進言によってマキアリイをモデルとしているかららしい。

  

※第三巻

【第14回】

・マガン定テレメァール:女性20才 サユール権マガン庄出身 当地を長く治めてきた黒甲枝マガン家の正統後継者 兄がいるが病気により継承は出来ない
  現在は首都の経済大学に通う学生である マガン家では当主つまりは彼女の父親が心臓を患い首都の病院に入院中で、母親も介護に付き添っている
・マガン・ロクニャーァト・カムリン:テレメァールの祖母 「大奥様」と呼ばれる。現在マガン庄の常駐するマガン家の人間では最も責任が重い。老齢ではあるが当主名代を務める
・マガン・シュトスヴァゥル:男性25才 テレメァールの兄 幼少期は「神童」と呼ばれサユールの土地を豊かにする為に国内外から有用植物や動物を集めて栽培繁殖実験を行い、蕎麦とコニャク栽培に成功した
  だが思春期に入る直前に「ウェゲ病」に罹り知性を消失。適切な治療により現在は緩やかに回復中であるが、完治まで20年以上を必要とする為に、マガン家の家督はテレメァールが継ぐと定まった
・カムリン・セドガイアン:男性70才近い武術の達人 テレメァールの大叔父に当たる。
  黒甲枝カムリン家の出身で長年タンガラム方台各地を巡って武者修行を行ってきた。
  現在は姉の嫁ぎ先であるマガン家に厄介となり、土地の者に武術を教え、また村の精神的主柱となり当主不在を支えている

・ゴトノハ・ガゲエン:男性60才禿頭 マガン庄の村長。マガン家の人は法律により公職に就けない事に決まっているので、別に村長を必要とする
  40年前サユール県に貿易金貨1千金を強奪した強盗殺人犯3名が侵入した事件で、郷の者と共に自警団で山狩りを行い犯人を発見。皆でなぶり殺しにしたが「亡霊」の仕業となり法的責任は問われなかった。
  今回の事件においてそれを思い出し、自責の念にとらわれる

・トムタラ・レリンゴーシェム :男性40才前半 国土開発省産業基盤建設局 参議官一等という高級官僚。サユール県から首都へ送電線を引く事業の実質最高責任者
  40年前に輸送中強奪された貿易金貨1千金をめぐる争奪戦においていち早く隠匿場所を発見するも、それが故に惨死する
・ジゴニゴニゴロ・パハンスェ:男性50才 送電線鉄塔建設を請け負った建設会社の役員(主幹事) マキアリイに愚痴る
・カルト=メ・マクヒスト:男性20代前半 測量技師。送電線建設事業の鉄塔建設の為の測量を現場指揮していた。
  トムタラ参議官の命令で貿易金貨発見に協力するが、直後にトムタラ失踪。彼を夜間単独で捜索し、発見した金貨を別に埋め直していた時に拉致惨殺される
・ミヤマタハラ・ムネ:男性60才毛はまだ有る サユール県議会議員 電源開発事業を強力に推進する
  40年前の強盗殺人事件についての情報をマキアリイに伝える
・マガン砦の医師:男性老人 マガン庄の医者は彼だけである。「亡霊事件」の被害者を治療したが、特に異常は認めない
  
・測量作業員4名:電源開発事業に従って測量作業を行っていた最中に、マガン庄の禁域において強盗殺人犯が隠した貿易金貨1千金を発見する
  測量技術を利用して彼らだけが分かる場所に埋めて隠し直したが、互いに独り占めしようと闇討ちを繰り返し、全員が病院送りとなってしまう
  もう1名、隠し場所は知らないが後で仲間となった作業員が居り、彼に数枚の金貨を渡して首都で換金させた。その際足がついて強盗殺人事件を思い起こした者が「亡霊事件」を思い出して騒ぎとなり、マキアリイに解決が依頼される事となる

・トク・アーィン:男性17才 マガン庄にてセドガイアン師の下で武術の鍛錬に励む。得意はチュダルム槍。マキアリイに不躾に一手指南を願い、完膚なきまでに力量の差を教え込まれた
・ロクマル:男性30才 シュユパンマガン隊の監督。かってサユール県シュユパン選抜隊の一員として全国大会に臨み活躍。全国から有力選手を集めた頂上選抜隊のメンバーにも選ばれたが、プロ入りはしなかった。
  マキアリイの朝の鍛錬において、シュユパンの投球練習を捕手として受けた
・シュユパンマガン隊の隊長捕手:男性18才 現在のマガン隊の捕手で、最初にマキアリイの球を受けて手を負傷した

・行商人のおじさん:マキアリイとサユール行きの湖上客船の甲板で将棋を指した
・女子校生数名:マキアリイとクワンパとテレメァールがマガン庄に行く際に乗った列車内で、国家的英雄探偵を発見!
・マガン庄の少女たち:テレメァールの部屋に集まって女子会をした。クワンパの都会人ならではのファッションセンスに驚く
・マガン庄の重役:マガン庄において役職を務めている者数名 マキアリイをテレメァールの婿とする事を画策する
・マガン庄の若者:隠された貿易金貨を探したり、失踪したトムタラ参議官やカルト=メ現場監督を捜索したり、謎の怪物と戦ったり大変だった
・巡邏軍兵曹:マガン庄マガン砦に駐屯する巡邏軍の責任者 この近辺のかなり広い領域をカバーするのだが5名しか居ない。「亡霊事件」金貨争奪戦における責任者となる
・自動車整備員:測量作業で働く整備員 マキアリイの怪物退治の際に現場全域を照明する機材の操作を手伝った

 

【第15回】

・ィメコフ・アーゴノルド:軍人 中央司令軍広報局国民広報課 国家総統付き直令士官 中剣令 今回「潜水艦事件」10周年記念式典におけるマキアリイ担当
  ヱメコフの姓とィメコフは似ているけれど家系的には関係ない

・ニカイテン兵曹:中央司令軍警備大隊要人警護隊所属 「潜水艦事件」10周年記念式典におけるマキアリイ専属の護衛兵 計3名
  ニカイテン兵曹は案内人の役目も務める 彼は「本当に生命を狙われている警護対象」を専門にしてきた腕利きの護衛兵
・上兵シバボク:主に警護を担当 荒事には慣れている
・アマル正兵:主に荷物持ちを担当 今回警護対象のマキアリイが十分すぎる戦闘力を持つので、自力で安全を図る為に荷物を手持ちさせないようにしている
・タッミエ兵曹長以下3名:ソグヴィタル・ヒィキタイタン専属の護衛兵
  ヒィキタイタンとマキアリイ両名の警護計6名が「国家英雄警護分隊」となる。タッミエ兵曹長が隊長
  タッミエ兵曹長は「政治家の要人護衛」を専門とする護衛兵で、政治人脈等の専門情報を把握している特殊な人材
  「国家英雄警護分隊」に交代要員は居ないが「要人警護隊」は部隊全員がイローエントに出張っている状態であるので、必要に応じてなんとかなる

・ホォームラ統監:57才 現イローエント海軍総司令官 クリペン統監の後任

・かなり美人の女性兵士:イローエント海軍が派遣したマキアリイ専属の従兵 20代前半で上兵 主に宴会においてマキアリイが深酒をして翌日のスケジュールが狂わないように監視する
・イローエント海軍第一偵察隊長:掌令正 35才でパイロットとして実戦で飛ぶのはぎりぎりの年齢
・カルモ・ハテ航空兵曹長:イローエント海軍第一偵察隊所属 マキアリイが新型機を習熟飛行をする際の訓練教官となった
・整備主任;第一偵察隊
・イローエント飛行管制官

・対潜駆逐艇部隊 部隊長:37才くらい 対潜駆逐艇「英雄撮影隊」1号艇艇長にむりやり就任
・艇長代理:34才 本来の1号艇艇長であるが部隊長に取られた

・ヌシ兵曹:35才くらい 海軍陸戦隊15年在籍で海外派遣軍にも10年出征している マキアリイに「ネガラニカ」の青い船員の話を伝える。
・4日目のマキアリイの護衛兵3名:「英雄護衛分隊」交代要員

・クリペン・サワハーァド退役統監:64才 元イローエント海軍総司令官で潜水艦事件で罷免 湯船で青くなって死亡

・イローエント市長:男性 まだ40代で日に焼けて精力的な外観 マキアリイを「サユール事件」報告会に連れ出した
・イローエント県令:男性 イローエントの県令(県知事)
・タコリティ市の女性市長:おばちゃんでクワンパは話し易そうな人だと思った

・ヴィヴァ=ワン・ラムダ:男性65才 政権与党「ウェゲ(真人)議政同志會」の総裁にして国家総統 方台東岸部ギジェ県選出議員

・オォォフ・ウロフ:32才。職業 私立刑事探偵。イローエントを拠点として活躍 マキアリイの知り合い 「拳銃探偵」として有名で彼をモデルとする映画もある

・イローエント美女2名および少女1名:ヴィヴァ=ワン総統イローエント訪問を歓迎する花束を鉄道駅で捧げる役 美女は18才、少女は推定6才

・旅宿館「南風城」別館専属給仕
・「南風城」高級食堂給仕
・空撮技師;マキアリイの後席で模範飛行を撮影する
・臓物煮のおやじ外国人

・「英雄撮影隊」映画撮影監督 およびスタッフ 写真家 同行記者:計10数名〜 撮影監督+カメラマン+フィルム管理+録音技師+電源管理+照明+補助、公式写真家、同行記者3名+カメラ1名
  同乗したイローエント海軍広報部:「かなり美人の女性兵士」+広報部撮影担当士官+下士官(「かなり美人」のマネージャー的)+スタイリスト(民間)

 

【第16回】

 

 

【外伝その1】

ソグヴィタル・ヒィキタイタン: 当時29才 国家英雄 政権与党「ウェゲ(真人)議政同志會」所属国会議員1回生

ソグヴィタル・エメタイアン: ヒィキタイタンの父 「カドゥボクス財閥」の総帥であるが、夫婦ともに極楽とんぼである
ソグヴィタル・レンダヌゥ・スルベアラウ: ヒィキタイタンの母 堂々たる名門の出身。たぶんスピード狂の血筋。姉はチュダルム家に押し掛け後妻となった変わり者
ソグヴィタル・キーハラルゥ: 24才 ヒィキタイタンの妹 「強い男」が好きだがマキアリイはどうかな? 飛行機乗り。愛称「キーハ」
(カドゥボクス)・ローメテルゥ・ソグヴィタル: ヒィキタイタンの姉。結婚して名字が増えているが、後にヒィキタイタンの代わりに夫が財閥総帥となるので、その時に名字を「カドゥボクス」に改姓する

 

「タルリスヴォケィヌ」: 当時21才。タコ巫女通称「タルちゃん」東岸部シンデロゲン県ミレシャ市の生まれ
  ゥアム帝国に留学して音楽教育の最高峰「ゥアム七楽聖記念奉音舎」でタンガラム人としては初の学位を取ってきた天才音楽家。ゥアム神族上覧競奏会で優勝して「栄光の音叉」を手に入れた
  ゥアム製鍵盤楽器が弾けないと半狂乱になる。マキアリイお兄ちゃん大好き
  9年前5206年に東岸で起きた高額楽器盗難事件に巻き込まれるが、当時まだ兵役についていたヒィキタイタンとマキアリイが事件を解決し、その際に出来たツテでゥアム留学をする

シグニ・マーマキアム: 37才男性。ヒィキタイタンの第一秘書、国策タンガラム中央大学卒の「軍師」「策士」。頭は切れるが癖が強すぎて、他の国会議員に持て余されて新人ヒィキタイタンに押し付けられた
クルメヤキ女史: 40才くらい。ヒィキタイタンのイメージ戦略担当秘書。元は芸能界で凄腕アイドルプロデューサーをやっていて、今度は政界で「国家総統」をプロデュースしたいと考えた
メンドォラ: 25才男性。ヒィキタイタンの運転手兼ボディガード。陸軍強攻制圧隊経験者。

 

ヴィヴァ=ワン・ラムダ: 65才男性。「ウェゲ議政同志會」総裁 第八政体18・19代タンガラム民衆協和国総統。東岸部ギジェ県選出で議員7期目
  「潜水艦事件」の後始末を任されて大混乱の政権を乗り切ってきた。有能ではあるがかなりトリッキーな政治手法を弄するので蛇蝎のごとくに嫌う人も多い
  目立ちたがり屋。昔はヒィキタイタン並に「王子様議員」で御婦人の支持を得てきた

ホアマレ氏: 76才男性。国会議長。元陸軍剣令で、2期連続で国会議長を務めている。国民の信任の厚い人で、彼が今回引退するので「ウェゲ党」はピンチ
スミプトラァタ・ドリィヒ: 60代男性。「内閣大臣領」実務能力に優れた有能な総理大臣であるが選挙には弱く、派閥を率いて党総裁・国家総統になろうとはしない。
  国家総統ヴィヴァ=ワン・ラムダとの二人三脚でこれまで政権を支えてきた大黒柱ではある。演説はあまり上手くない

ゴーハン・ボメル: 55才男性。当選6期北方メグリアル・ドート県選出。「ウェゲ会」本流派の領袖で歴史的に「編集長」と呼ばれる。
  前編集長が73才で実務引退長老となったので、去年代替わりした。
  ヴィヴァ=ワン総統を追い落として総裁・国家総統になる最有力候補、だった
ゴーハン・ミィルティフォ・レッヲ: 47才女性。東岸ガムリハン県選出4期。ゴーハン・ボメル議員の妻で、国会で知り合った。
  国会議員240名中13名しか居ない女性議員の一人。ヒィキタイタンを自派閥に引き抜こうとする

リィガクミエリ: 41才男性。国会議員「ルルント・タンガラム」の隣県「ッエットン」選出二回生。「ウェゲ党」本流派の所属だが、マキアリイと仲が良い。割と美形

ウェゲ会総統派五回生議員:古参議員。 ヒィキタイタンに発破をかけてマキアリイを夏の総選挙応援に連れて来させる
長老議員A: ヒィキタイタンをゴーハン議員夫妻の攻撃から助けてくれた
長老議員B: 80才男性。孫のようなヒィキタイタンに対して昔話を延々と聞かせる。クジラ美味しい
医師の議員:
「ウェゲ会」下っ端議員数名:

ガニメアラス医師: まだ20代ではあるが有能な医師で、「ウェゲ会」本部での会合の際は救急医を務めてくれる。
  ゴーハン議員のにわかの窒息を助けようと最善の手を行った

構内放送の「ウェゲ会」職員:

 

コニーヒル法衛視: 首都中央警察局の法衛視。政治事件担当が多く、議員からも信頼されている
首都警察局捜査員:

週刊『破廉恥三昧』のイヤヴェ: 30代の芸能スキャンダル誌の記者。ゲスい笑いをする

新春座談会の出席者: 男性司会者年配、アシスタントの女性。
   シュユパンの選手・俳優・小説家・実業家〜すべて20代若手

「タルボスナントカをぶっ殺す会」の戦闘員:20才前後女性。タルちゃんぶっ殺しに襲ってきた刺客

 

ヱメコフ・マキアリイ: 28才男性。ノゲ・ベイスラ市で百貨店初売り金強盗を捕まえて、谷底に落ちて安否不明
ネイミィ:マキアリイ事務所の臨時事務員。一報を伝えてきた

ワームワッドシラ氏: ノゲ・ベイスラ市在住の鉄道建設会社オーナー。ゥアム製の鍵盤楽器「クラヴィカ=グランテ」の所有者。
  この物語の時点で既に死去していたと思われる

 

 

※第四巻

【第17回】

「カミハル・サクアヴ」: 23才男性。職業は、総統府秘密工作員 最初の任務が「帰省するマキアリイの尾行」 当然に偽名である。作戦行動中の公的身分は「巡回販売員」

先任の工作員: 28才 「カミハル」の教官役。実はマキアリイと捜査官養成学校時代の同期。
  「極限状況生存訓練」中に彼を暗殺しようとして失敗。骨折して動けなくなるがマキアリイに負われてサユール県の地獄のような難所を脱出。一生の恩を負うが、マキアリイ曰「5回は命を助けた」
  ちなみに、18回登場「ベベット・ミズィノハ」はこの脱出行の際にマキアリイを助け、彼ともう一人の女性訓練生が行動不能になったのを、手助けして一緒に乗り切った。
  つまりはマキアリイは、人間を2人、それも一人は自分よりも大きな男を担いで呼吸も困難な絶壁を登ったりしていたのだ

リァウ: 12才くらいの少女。ミンドレア県ゴーラミント町在住。小学生か中学生か、とにかく学校には行っていない。
  魔法の才能を持つ、ちょっとエッチな日焼けした女の子。に見せかけた男の娘

シンプリア: 20才程度の男性 マキアリイの弟弟子にあたる。「門の街」では戦闘隊長的な役割を持つ。
「皇子」: ヱメコフ・マキアリイのことらしい

フィミカ様: 女神 年齢不詳 「きみちゃん」 とても優しいが外見がめちゃコワイ 魔法使いではないが何でも出来る
ヒュウコ様: 女神 年齢不詳「物辺優子」 冗談抜きでめちゃコワイ 魔法使い

黒猫: ネコ とてもめずらしい

侍女: いっぱい 国籍不明な者が多い。当然に美女ぞろい
色んな人: 国籍不明で服装や人種も色々。言葉が通じない者も多い
女戦士: 「カミハル」を救い出し、呪い師をトカゲ刀で斬り捨てる

変な怪獣: ヒョウのような二足歩行をする怪獣。「ヒトサライ」と呼ばれる
とても大きな怪獣: 「ヒトサライ」を10倍に拡大した怪獣。だが違うものらしい

蛮族の族長: 男老人。 「冥界の皇子」を呼び戻す為に「ヒトサライ」を使って人間を狩って生贄とする
蛮族: 顔面に原色の顔料を塗りたくっている。金属の武器は使わないようだ。女にはエロいのも居る
呪い師: リァウの心臓を抜き出して生贄とする

謎の少女: 12才くらい。ちょっと色気のある女の子

 

【第18回】

セラファン・マアム:14才中学生 「美少女探偵」の異名を持つ少女格闘王「無制限格闘競技会」
 弟のトマトくん:7才小学校1年生 「しにがみ一年生」の異名を持つ
 その父:38才 元捜査官、シンデロゲン市中央警察局の特捜部所属 現在は退職して刑事探偵であるが、娘マアムの芸能界売り込みのマネージャーになってしまった

ベベット・ミズィノハ: 26才 ルルント・カプタニア首都警察局の特捜部所属の捜査官 マキアリイの捜査官養成学校の同期。マスコミが今大注目の「美女捜査官」
トゥカノパ・アレノー: 51才、「犯罪博士」警察大学校の教授
オォォフ・ウロフ: 32才。イローエント市を活動拠点とする私立刑事探偵「拳銃探偵」 「拳銃無頼漢」という映画のモデル
ポラポワ・エクターパッカル: 47才 シンドラ連合王国出身の美術商にして美食家。探偵としては高度な知能犯のみを対象とする。シンドラ時代にはとある太守のお抱え専属探偵でもあった
  ポラポワに異名は無い。「あの男」で通るくらいに有名で、出しゃばりである。一般人は「シンドラの太った名探偵」と呼ぶ

ズンバク・ヱヰヲット: 巡邏軍特任捜査員として50年務めている、最古参の名探偵。怪盗専門
カンヅ嶺シキピオ: 36才 東岸の「神族探偵」いわゆるアームチェア・ディテクティブ 代理人としての女流小説家しか公的現場には登場しないが、実在の人物である

レーゲン・スボノフミ:50才くらい 和猪王で推理好き。「名探偵同盟」を結成しようと考えた

ゼパン・アルドゥーヌ: 30才独身 謎の執事 犯罪操作関係に造詣が深いが素人 レーゲン氏の知恵袋
使用人何名か
運転手

ギジェ市のモーガラックレイム: 大地主「農業王」として有名。オォォフに変死した親族の遺体の護送を依頼する。

 

【第19回】 

カゥリパー・メイフォル・グェヌ: 27才 「ヱメコフ・マキアリイ」役で大人気の国民的俳優 ”マキアリイ”・グェンヌ マキアリイの友人

ヱメコフ・タモハミ・ツゥルガ: マキアリイの妻 20才 元ヤクザの娘で現在は民事探偵「ツゥルガ萬調査事務所」を営む
シャケ&タラ: タモハミの子分のチンピラ 今はヤクザではない

ワタカシ・キューコー: ベテラン女優 45才1児の母 マキアリイに息子を誘拐された事件を解決してもらい、以後神のごとくに崇める。多少ヒステリックな所あり。
カルマカタラ・カラッラ: 24才。女優にして歌手 「シャヤユート最後の事件」においてゲストヒロイン役
ユパ・ェイメルマ: 20才 「エンゲイラ社」「シャヤユート」役 『シャヤユート最後の戦い』主人公
シュユルク・ラクソー: 18才 「エンゲイラ社」「クワンパ」役

コンタクラ・リゥテンダ: 『南海の英雄若人 潜水艦大謀略を断つ』「ヒィキタイタン」役で大人気 享年28才
クルタカレーハン・ムザ: 『国際謀略 潜水艦事件英雄凱歌』で「マキアリイ」役を演じた。「顔のいい方のマキアリイ」

「エンゲイラ」社長: 50代男性。背が高く顔も長い。どす黒い欲望に突き動かされる
ワリカスタ食品株式会社「四カ国味巡り」宣伝広報社員:
CM撮影監督:
ゥアム風美女: 胸を強調
シンドラ風美女: 顔を紗で半分隠し、へそは金粉
バシャラタン風美女:顔面に変な化粧
タンガラムアイドル美少女: 髪が青いことで有名
踊り子多数:
撮影助手:
「エンゲイラ」社のカメラマン:

ヨコイラハバン法衛視: 50才より下 ヌケミンドル中央警察局法衛視。現場での捜査はしないにも関わらず強面の髭面
撮影所の医師:30代

”P”: 代理人 コンタクラを操って陰謀を仕掛けようとする
ショムハ: 首を吊った撮影所のスタッフ 火薬担当
犯人: 撮影所の職工で「闇御前組織」の回し者

 

【第20回】

「クシィタンカ」:カニ巫女見習いでクワンパの同期。下町の生まれで裕福ではない。背が高くあまり器量が良くない。性格は鷹揚で包容力がある。地元「金物屋」勤務。
  「クシィタンカ」は貧しい庶民の暮らしの中で生活して、自然と己が果たすべき役割を理解した。

「ペミレ」:同。老舗の商店の出で、金勘定がしっかりしている。クワンパと同室で縁が一番深い。「児童福祉施設」で手伝いをする。
  結局正規のカニ巫女となったのは彼女と「クシィタンカ」のみである。
  「ペミレ」は、カニ神殿には金銭に関して厳しい人材が必要だと、自らを任じて真っ直ぐに進む。最初から成るべき人間が成ったとも言える。

「ランパエス」:同。孤児で神殿育ち。カタツムリ神殿に居た頃もあり化粧が得意。熱心で一生懸命だが、直情径行でカニ巫女を勧められた。「古着屋」勤務
  なお、「世間修行」終了時にはカニ巫女として務めるのは辞退した。この年の同期では、クワンパ、ガトーラムと3人が脱落
  彼女は神殿育ちでカニ神殿にも流れで入っていたから、世間修行で自分一人で生きていく体験に自信を持って、独立した。カニ巫女志望としては動機が薄弱だったと言えよう。

「ガトーラム」:同。結構な富豪令嬢でそれなりに美人。もちろん両親の反対を押し切ってカニ神殿に入った。「百貨店」勤務。
  百貨店勤務でその態度姿勢の見事さを見込まれて、とある富豪の子息との結婚を真剣に熱心に説得され、結局折れた。正規のカニ巫女は辞退。
  カニ神殿には決死の覚悟で入ったのだが、ここまで自分が望まれる事が有るのかと心が揺れて、世俗のままでも奉仕する事は出来ると諦めた。
  両親は、家格に合った嫁ぎ先が現れて、カニ巫女も断念して、大喜びである。

高級劇場支配人の初老の男性

ウパァルナー・コゥジン:俳優31才 「自由映像王国社」の「潜水艦映画」『国際謀略 潜水艦事件英雄凱歌』のヒィキタイタン役。演技派で知性的であるが、為に映画公開当時はさほど女性人気を取れなかった。

 

【映画「英雄探偵マキアリイ シャヤユート最後の事件】

(主役関係)

ヱメコフ・マキアリイ:男性28才 本編主人公。無敵の英雄探偵。

「シャヤユート」:女性19才 カニ巫女見習いで「ヱメコフ・マキアリイ刑事探偵事務所」の事務員。驚くほどの美人であるが、極めて凶暴。

ネイミィ:女性20才 「ヱメコフ・マキアリイ刑事探偵事務所」の臨時事務員であるが、ほぼ常勤状態である。

呪先生:男性推定年齢60才 古典文学や故事来歴・魔法について通暁した民間研究者。元は高校教師だったとされる。
   「ヱメコフ・マキアリイ刑事探偵事務所」の屋根裏に住む。とある宗教団体に命を狙われている。
   年齢に関わらず非常に敏捷な、演技がかった動作をする。
   キンタ探偵にユージェン村に呼び出された。おそらくは、オカルト関係の趣味人ネットワークでの知人と思われる。

シャヤユートの叔母:30才前半女性 美人で名高いシャヤユートにさらに輪をかけた大美人。でも明るい性格。
   ユージェン村の隣のブリンガ村に住む。

 

   ミンドレア・パート

(シゲナッハ邸の関係者)

シゲナッハ・ゾグゾー:男性享年80才くらい シゲナッハ家の先代当主。一昨年に死去
   その前の世代が放蕩者であり、財産を散財した末に墳墓盗掘品を売り払ったのに立会い、非常に腹立たしく恥ずかしく思っていた。

シゲナッハ・シライ:男性55才 ハップロアナとレイメイロウナの父親
  18年間失踪していたが、ユージェン村の墳墓にて死体を発見。失踪生活の疲れで外見は相当に老けていた。
  死因は腹部の刺し傷によるもので、一連の怪奇殺人事件とは手口が異なる。
  失踪の原因は、3番めの子を身籠った妻が亡くなった悲しみによる。妻を蘇らせる秘術を方台全土に求めて彷徨う。
  失踪前は田舎の富豪の後継者としてそれなりに立派な人物であり、ユージェン村の村長もやっていた

     ユージェン村の権力構造としては、シゲナッハ家>村長 で大地主でもある

シライの妻:ハップロアナ、レイメイロウナの母 第三子を妊娠中に死去 享年32才死後18年 ハップロアナ10才レイメイロウナ5才時

シゲナッハ・ハップロアナ:女性28才 現当主代理 かなり教養は高く、家の財産等の管理もしっかりやっている。
   『黒棺病』と呼ばれる不治の病に取り憑かれて、療養生活という名の監禁状態にある。
   性格は、物事にあまり感動しない質と思われるが、内心では熱いものを持つ。無表情タイプ。
   母を思春期手前に失い、父親にも見捨てられたと思い、祖父の厳しいしつけにも反発して、このような性格になった。
   しかし息子ロクホーラには優しいし、夫ゾバーハヌに対しても愛情は有ると思われる。
   気位の高い田舎の名門の令嬢。が正解だろう。

シゲナッハ・ミィド・ゾバーハヌ:男性37才 ハップロアナの夫でロクホーラの父 ユージェン村村長
  当主としては失踪中のシライが未だ廃嫡されていないので、正式に継承はされていない〜タンガラムの相続の税制の問題を考えるべし
  街の出身者で実家は古美術商・古本屋とされるが、実際は魔術を謳い文句とする詐欺商売に近いらしい
  なお村長としては、街の事情に詳しく、村の産業振興などにそれなりの手腕を発揮して好評である。

シゲナッハ・ロクホーラ:少年7才 小学生 母ハップロアナ父ゾバーハヌ 次期当主である なお村の小学校で他の子と別け隔てなく一緒に学習している

シゲナッハ・レイメイロウナ:女性23才 ハップロアナの妹 大学出で現在はミンドレアの街に職業を持っている
 街の方で一人で暮らしているが、姉が病気と聞いて戻ってきた
 ゾバーハヌと折り合いが悪く、完全に家の乗っ取りを疑っていて、正統なる嫡子であるロクホーラの身柄が心配で帰ってきた。
 姉とは性格が異なり華やかで社交的なタイプ。また独立心が強いが、厳しくしつけた祖父を嫌ってはいない。
 むしろ、怪しげな雰囲気を持つソバーハヌが田舎の名門にはそぐわないと考える律儀なタイプと言えよう。

(シゲナッハ邸の使用人)

執事:男性60代後半 先代から仕える信頼の厚い人物 シゲナッハ邸が所有する墳墓の発掘記録や写本についても詳しい 妻は死去

庭番:70代 先代から仕えるがさすがに歳で実際の作業は村の青年を雇う 家族は有るが村の外で生計を営む。妻も息子と暮らしている

執事:男性50才前後 実務を行うのは彼である。村に妻子が居る 或る意味ではシライの代理人

家政婦:女性40代 実質の家事は彼女の担当 村から雇った女達を差配して行う 近隣の村の出身
料理人:40代 上の家政婦と夫婦 ユージェン村の出身である
 なおこの夫婦には子供が2人居る シゲナッハ邸の離れに住んでいる。

スパスセン:男性20代半ば 自動車運転手 ゾバーハヌが街で雇った ゾバーハヌ子飼いの使用人は彼だけになる

家政婦:女性が3人 いずれも村の若い女性 常雇いではないが今はハップロアナが病気で常勤に近い勤務形態

ロクホーラの乳母:30才くらい ロクホーラと同級生の息子が居る。
   現在はシゲナッハ家とは直接の雇用関係は無いが、ハップロアナの発病で家にロクホーラを預かる事となる。
  その他、男手が要る時は村から人を随時雇う

  あと、先代に仕えていた元家政婦長が村に住んでいるが随分と高齢。

(村人)

老巡邏兵:男性60才手前、階級は「兵士長」。巡邏軍ではとっくに引退している年齢だが、他に候補者が居ない田舎ではよくある。
   村レベルの駐在任務だとだいたい「上兵」が一番偉いのだが、年功によって下士官になっている。
   背が低いが背筋をぴんと伸ばして大きく見せようとする。
   高圧的ではあるが村の治安を守るために一生懸命に働き、村人の信頼も厚い。

医師:男性30代後半 村で唯一の医者、個人で診療所を経営。
   ユージェン村はのどかであるから、変死体の検視などはめったにやらない。

若者衆:ユージェン村青年団男子 災害救助や行方不明捜索、火災の消火などは村人が自ら行う。
   そのリーダーは20代後半でなかなか精力的

宿屋兼食堂のおばさん:女性50代 ユージェン村唯一の宿屋で昼間は食堂もやっている。
   おばちゃんであるから普通におしゃべり。

仙人ぽい爺さん:男性年齢不詳おそらくは80代 農業を仕事とする。仙人ぽい風情がなかなかに良い被写体。

村役場の職員および村の役員:逃げ出すゾバーハヌにやられた

(探偵・警察局)

キンタ・コンクロア:男性24才 民事探偵を名乗るが民事探偵には資格が無いので、ただの何でも屋かもしれない。
   「名探偵」を自称し、実際なかなかの推理ぶりを見せるので、学歴は有るのかもしれない。
   「砂糖戦争」時代の「国士」と呼ばれる汚い古めかしい格好を好む。
   オカルトにかなり詳しい。たぶん、学生時代にはそういうサークルに所属したのだろうと推察される。
   ユージェン村連続怪奇殺人事件において、死亡。5番目の犠牲者。

トヅコホン:男性22才 「ヌケミンドル新報」の写真記者。カメラを常に手にしている。
   「写真記者」は時代に乗ったけっこうな人気商売で、才能の有無に関わらず多数が活躍している。
   「ヌケミンドル新報」の正式な社員ではなく、専属契約をしている。タンガラムにおいては、どこの社にでも売り込む、という形態はあまり歓迎されていない。
   現在ヱメコフ・マキアリイの英雄探偵ブームにより、犯罪現場写真は非常に注目されている。
   迷探偵キンタと共に居るのは、そこらへんを狙ったものと思われる。

ワコタ上級捜査官:警察局ミンドレア本局に所属する捜査官。
  捜査官その他2名+鑑識官5名を伴って、「ユージェン村連続怪奇殺人事件」の解決に当たる。

(被害者)

放浪者C:男性年齢不詳おそらく40代 連続殺人事件の被害者としては3番め。
   身なりからして身分は放浪者であると推察される。
   ユージェン村は山奥というほどは草深くないから、放浪者が流れてくる事も珍しくはない。

被害者A・B:本編未登場 『黒棺病』の実験台にされた。
   放浪者であると思われるが、ユージェン村に偶然来たわけではないのかもしれない。

 

 ヌケミンドル・パート

ヱメコフ・タモハミ・ツゥルガ:ヱメコフ・マキアリイの妻を自称する若い女性。
   元極道「ツゥルガ組」組長の娘で、現在は民事探偵「ツゥルガ萬調査事務所」所長。女子学校卒業の才女。
   4年前、市長と結託した大手ヤクザをぶちのめしたマキアリイに心底惚れて、結婚式場に連れて行くのに鉄矢銃を持ち出すほどの熱い性格。
   法律上はマキアリイとの結婚届けは公的に受理されている。事になっている。

シャケ&タラ:極道「ツゥルガ組」のチンピラ。現在は「ツゥルガ萬調査事務所」の所員である。

「ツゥルガ組」組長:(本編登場なし)タモハミの父。ヱメコフ・マキアリイがヌケミンドル在住の折に意気投合して、娘を嫁にくれてやる約束をした。
  現在は中風で引退しているが、さほど酷い病状でもないらしい。

女子中学生:14才 ミンドレア県在住。兄がヌケミンドル市で機械工をしていたが、連絡が付かなくなった為に単身で探しに来た。
   調査を「ツゥルガ萬調査事務所」に依頼するが、ただの人探しを妨害する謎の精力が現れて手に負えなくなった為に、所長タモハミが夫マキアリイに応援を頼んだ。
   (当然のことながらキャストはアイドルだから、可愛い)

少女の兄:22才くらい(本編登場なし) ヌケミンドル市で働いていたが、高価い給金につられて謎の工場での秘密作業に勤めてしまう。
   ミンドレアの実家に仕送りをしていたが、突如連絡が不通になる。
   調査の結果、産業事故で死亡しており、秘密裏に埋葬されていた。

工場主任:男性30才より上 廃物再生で組み上げた集積回路の品質保持が職務と思われる。マキアリイに好意的。

工場長:男性50代の禿デブ 秘密工場での作業であるから、発生した産業事故をヌケミンドル行政当局に通報せずに秘密裏に埋葬処理していた。
   ついでに死亡した従業員の残りの給金や預金通帳等を私物化する強欲さ。
   彼の証言によると、この「廃物再生集積回路製造工場」は、闇御前組織によって企画運営されているものと思われる。 

謎の警備員:男性たくさん 秘密工場に乱入したマキアリイとシャヤユートを排除しようとして失敗。
   兄を探しに来た女子中学生や調査のタモハミ等にも妨害したと思われる。

ヌケミンドル工業大学電気工学科副教授:30才くらいの若い副教授。女子中学生が持ち込んだ銅箔が「再生素子回路」のものだと見抜く

 

 

【幕間】

みかん男爵: 女性14才中学生 某大手駄菓子製造会社社長令嬢 ヱメコフ・マキアリイの永遠の従者にして約束されし花嫁
   姿を隠して「みかん男爵」として活動する際には、怪しげな仮面を装着する。

みかん男爵の執事; 男性推定年齢70才前 みかん男爵の実家の執事で、事実上お嬢様専属。
   専用自動車を運転して、みかん男爵の活動を支えている。だがお嬢様の暴走を制止することはない。

 

【映画「南海の英雄ヒィキタイタンとマキアリイ 潜水艦事件完全録」】

ソグヴィタル・ヒィキタイタン: (配役コトゥナ・サグラクペリ)
    20才男性 本編主人公。巡邏軍少兵・選抜徴兵訓練生2年 
    高性能タイヤおよび高度なコニャク樹脂化学製品製造のカドゥボクス財閥の御曹司。旧ソグヴィタル王国王家の末裔でもある。
    容姿端麗明朗快活頭脳明晰文武両道の誰からも愛される好青年。

    家族構成は、父母・姉・(本人)・妹
    将来を嘱望されるが、なぜか選抜徴兵に応募してイローエントに居る。既に首都の私立大学に合格して現在は休学中。
    既に自動車運転免許・飛行機操縦免許を持ち、スピード狂の気がある。

ヱメコフ・マキアリイ: (配役ロータナ・ハアキ)
    18才男性 本編主人公。巡邏少兵・選抜徴兵訓練生1年
    ガンガランガ県の山奥からやってきた、それでも田舎者ぽさが無い青年。
    上級学校高等学校には在学した経験は無いが、選抜徴兵検査での学力試験ではトップクラスの成績。しかも体力面に関しては抜群の主席である。
    球技シュユパンが非常に得意で、入隊早々の歓迎試合において実力を見せつけた。
    初年兵いじめの過酷な訓練を平気な顔でクリアする。

    本人曰「ド田舎から逃げる為に選抜徴兵に応募した」ために、故郷の家族からは手紙が来ない。
    家族構成は不明。
    しばしば「武術の師匠」を引き合いに出すから、師匠と弟子という形で養育されたものと考えられる。

ユミネイト・トゥガ=レイ=セト: (配役アキン・メラシィタ)
    16才少女 本編ヒロイン。既に髪は赤く変じているから大人扱い。女子学校の生徒である。
    ユミネイトの母は、イローエント市を拠点とする銀行家の家系で、1年前に病死。
    父親がこの時期にタンガラムに来たのは、ユミネイトを引き取ろうという意思である。

    その出自から、タンガラム政府により「特別警護対象」に指定され、またイローエントのゥアム公使館からも公的に監視される。
    住居は、実家の別荘の一つをもらって父親がゥアム帝国に居る間は二人きりで暮らしていた。
    金銭的には裕福で、家政婦等を雇って問題なし。
    ただし母親は夫と共にゥアム帝国に行く事は拒否し、ユミネイトのゥアム行きも絶対反対であった。

トゥガ=レイ=セト: ユミネイトの父親。ゥアム帝国の「神族」と呼ばれる支配階級で、物理学者。タンガラムには神族公使として来航する。
    神族公使は、普通人のゥアム帝国大使よりも上級の権限を持つ。大使の監視役と考えた方が良い。

ラプレァ: 60才後半女性(タンガラムにおいては十分に老人) ユミネイトの婆や。

カン=クト・ハ’ィル: 男性20才、ユミネイトの専属護衛。ゥアム帝国においては少数部族に当たるインディアン的な剽悍な氏族の出身。
    トゥガ=レイ=セトによりユミネイトと母親の護衛を任されていたが、この時はまんまと騙さされて引き離されていた。

ラズレー: 男性21才 ユミネイトの婚約者。ユミネイトの母親が娘をタンガラムに留める為に実家に頼んで縁組をした。
    イローエント付近の漁港の網元の息子で、結構な金持ち。ユミネイトの母親の実家である銀行家とも取引関係にある。
    容姿は並であるが、イローエントのような地方都市であればカネの力でそれなりに女性にモテる。

 

カネフ兵曹: 36才男性  イローエント海軍選抜徴兵訓練教官
    選抜徴兵訓練生の教官は何人も居るが、生活方面での指導教官。
    映画では彼が代表として主に画面に出て来る。
    訓練生思いの良い教官ではあるが、さすがに訓練生には「鬼」と思われている。

選抜徴兵訓練隊隊長:32才男性 小剣令(海軍だから小水令)
    訓練隊は初年隊二年隊の2隊で徴兵訓練隊一個小隊であり、指揮官は小隊長扱い。
    ただし「中尉」くらいの位置づけである。

選抜徴兵訓練隊副官 教練主任:48才男性兵曹長。最先任の訓練教官。
    ちなみにタンガラム軍では50才定年(民間でも55才定年)であるから、楽な徴兵訓練隊で定年まで勤める状態とも言える。

海軍選抜徴兵訓練隊教官;数名居るがおおむね兵曹・兵士長
   なお「選抜徴兵訓練隊」は初年隊・二年隊の2隊あるが、合わせて1小隊で隊長は小剣令である。
   各隊の担当長は剣令補つまりは「駆け出し少尉さん」が勤める。彼等士官候補生の訓練でもあるのだ。

「クリペン・サワハーァド」: イローエント海軍統監、総司令官。「潜水艦事件」で引責辞任させられた。名前だけ出て来る。

 

アルヒミル君:18才男性。訓練生1年マキアリイの同期の訓練生。
    映画においてはマキアリイと仲が良く、訓練生の典型として画面に主に登場する。
    お調子者のムードメーカー的役どころ。

訓練生1年B:19才男性 マキアリイの同期の訓練生。
    Aとは反対に、選抜徴兵訓練生には田舎出身の立身出世に懸命な者も居ると表現する役どころ。
    農村部の出身で、過酷な労働の中で勉学に励みチャンスをものにした。
    故郷の弟妹が今日も農作業に汗水を流しているのを気に掛けている。

訓練生2年A:20才男性 ヒィキタイタンと同期の訓練生。
    マキアリイのシュユパンの能力に感心し、部隊対抗試合の選手として登録したと伝える。

 

巡邏軍小剣令: 「ユミネイト誘拐未遂事件」の捜査責任者。「ワハトツィ」に騙されてユミネイトの身柄を引き渡してしまう。
   後に奪還作戦の指揮を取った。

総統府外事特別工作班;リーダー40才くらいの男 部下3名が合わせて出演。裏切り者ワハトツィを憎む。

巡邏軍強攻制圧隊隊長;おそらくは兵曹長だと思われる。

海軍巡察警備隊 水上偵察機の操縦士と後席観測手: 負傷して選抜徴兵訓練隊に救助される。ヒィキタイタンとマキアリイが勝手に使用した水上偵察機の乗員

軍広報部のマネージャー: 男性30代小剣令。軍服でなくスーツを着ている。
   「潜水艦事件」後ににわかに英雄としてもてはやされるヒィキタイタンとマキアリイを広報活動に連れ回す責任者。

 

飲食店”橋わたし”のおばちゃん: (配役キエハサ・シンミューミャ)
    女性 設定上年齢は42才だが、もっと若く見える。
    選抜徴兵訓練生は家族に対しても私信は禁止であり、また無用の金銭の所持も禁じられる為、代理として手紙を預かり外出日に渡すサービスを行っている。
    訓練生の間では評判のお店。
    なお、この店は1年生専門とされ、2年生は1年を気楽にさせる為に近づかない慣習が有る。
    2年生は徴兵終了後大学受験等に備えて受験勉強をするので、その為に整った店を使う。

”橋わたし”の客数名: 「潜水艦事件」当日の客。軍人ではなく民間人。最初男性4人が居たが、内一人は老人。後にもうひとり入ってきた。

 

海賊AB: Aが海賊たちのリーダー、ユミネイトを拉致して車に乗せた。運転手役は地味な格好。
海賊CDE: 海賊たちの戦闘要員。いずれも背が高く兇悪な面。服装は金回りがよくパリッとした伊達男風。
     ヒゲ剛毛はマキアリイに殴られても平気、特に巨漢の兇悪ハゲはマキアリイに炭酸飲料の瓶を顔面にぶつけられた。もうひとりは割と背が低い。

「ワハトツィ」; タンガラム政府総統府外事特別工作班員を名乗る謎の男35才くらい。
    実際に政府工作員ではあるのだが、「闇御前組織」との二股でそちらの方に重心を置いて活動しているらしい。
    事件当時の力関係で言えば、総統府よりも「闇御前組織」の方が海外勢力との暗闘の主役であったから、彼の行動が必ずしも国家に反するものとは言えない。
    だが本家の外事特別工作班からすれば裏切り者である。

 

「アテルゲ・エンドラゴ」: 17代タンガラム民衆協和国総議会頭領。「潜水艦事件」当時の国家総統。
    式典の後、「海軍休日事件」が発生して引責辞任を余儀なくされる。

 

※第五巻

【第21回】

「危うしニセ病院ゼロ」

カシタマ・クゴヲン: 男性30才。商事探偵。マキアリイの友人で、彼の依頼によりニセ病院の地所の正統な相続人を探している。
  元は経済犯罪専門の捜査官であったが独立。

メマ・テラミ: メマが名前で、テラミは母親の姓

みかん男爵: 「クワンパぶっ殺すの会」会員

アチャパガおばさん: 近所のおばさんでニセ病院の手伝いの常連

「ヴァヤヤチャ」: トカゲ頭之巫女でニセ病院運営責任者

ニセ病院の地所の老婦人: 女性80才くらい。姓名は未設定、本編開始時にはすでに死去。
  元は富豪一族の末裔で、一族が離散した後もその本拠である屋敷を長年守り続けた。
  だが寄る年波で健康を害し伏せる事が多く、老従僕に生活を任せていた。
  ヤクザが地所乗っ取りに動いた事件で、偶然にマキアリイと知り合い彼の助けで解決に至るも、従僕は死亡。
  彼女自身もほどなくして息を引き取るが、マキアリイを財産の管理人に任命して地所と屋敷の利用を託す。

老婦人の従僕: 男性83才で死去。屋敷を守るために庭を鉄矢銃を担いで警備していた。
  ヤクザによる地所乗っ取り事件において、様々な無理が祟り心臓麻痺で死亡。

 

第23回】

「危うしニセ病院」(その1)

カオ・ガラク: 男性54才刑事探偵 妻子あり。下の息子は18才で巡邏軍に入隊した。
   巡邏軍で専任捜査員を経験後ノゲ・ベイスラ市警察局機関捜査員となり20年在籍。退職後、刑事探偵となる。

サンプ・ヒヤ: 男性40才くらい。巡邏軍特任捜査員で10年、刑事探偵として8年目。

ビィディルストン・ワグド: 男性40代。ヌケミンドルの警察局で16年捜査員をやって、故郷のベイスラに戻ってきた。
   基本的に警察局の「機関捜査員」は、巡邏軍専任・特任捜査員経験者から雇うので、ほとんどの者は従軍経験を持つ。

カシタマ・クゴヲン: 男性28才くらいマキアリイとほぼ同年代。商事探偵。
   マキアリイの依頼で「ライトー館」の継承権者を探していたが、今回代理人と称する者が出現して交渉にあたる。

ネイミィ: 女性22才もうすぐなる。大手質屋の店員であるが、店主の了承を得てマキアリイ事務所の臨時事務員をやっている。
   マキアリイ事務所は知名度の高さにより事件依頼は多いが処理できる案件は少ないので、
   ガラクの知り合いの刑事探偵に仕事を割り振っており、その事務を統括している。「正義派刑事探偵」の集まり

カロアル・バイジャン: 男性16才上級学校1年生。巡邏軍ベイスラ駐屯軍司令官カロアル・ラウシィ軍監の長男。
   技師志望であるが、父親の命によりヱメコフ・マキアリイに師事して「男を磨く」修行中。
   しばしばマキアリイ事務所に来て、父親の職分に寄生しての「用心棒」役を果たしている。
   クワンパにとっては弟分みたいなもの。しかし蜘蛛巫女ソフソは天敵。ひどいことを言われてしまう。

カーハマイサ: 女性55才。元中学校教諭、巫女寮寮監。
   普段は厳しい彼女だが、巡邏軍監の息子であるバイジャンには甘くなる。

グリン・サファメル: 女性25才。元トカゲ巫女にして巫女寮の大家。
   元ワッドシラ建設会長の若すぎる後妻で巫女寮の建物を相続した。
   素晴らしい美人で性格も温厚で優しく慎み深く慈悲に溢れ、胸も大きい。
   しかし、看護師としては致命的なまでに不器用でしばしば人を殺しかける。

「ミメ」: 女性27才ミミズ巫女。占いを生業とし、夜行性。酒飲み。
   髪色は薄く足に届くほど長く、細い身体に絡みつく。痩身であるが出るところはしっかりと出ており、非常に色っぽい。
   身体の線がびっちりと出る服を通常着ているが、これはミミズ巫女服ではない。
   マキアリイともよく飲むらしい。

「ヰメラーム」: 女性20才カタツムリ巫女で脚本家志望。緑色の巫女服。
   カタツムリ巫女としては標準的な、胸の大きな美人。記憶力もいい。
   狂信的なヒィキタイタン信者で、巫女寮にもヒィキタイタンの相棒マキアリイの肝いりという事で入居を申し込む。
   ヒィキタイタン/マキアリイ関係で発狂する。

「ソフソ」: 女性18才蜘蛛巫女。駆け出し算術家。巫女服は黄色で黒茶色の網線。
   おおきな丸眼鏡で、容貌は地味だが行動は派手。
   蜘蛛神殿ではよくある人物だが、書物に書かれている知識をそっくり覚えて自分も即使えると思い込んでいる。
   今回自力で冷蔵庫を修理しようとして拘束され、「縄抜けの術」を試み身体が締まって呼吸ができなくなり昏倒。
   サファメルの治療を受けて仮死状態に陥り、バイジャンによる応急措置で一命を取り留める。

「ビナアンヌ」: 女性14才中学生、コウモリ巫女見習い。巫女寮一番の下っ端。巫女服は黒だが、普通は学生服。
   幼い頃より係累を次々に亡くし、現在は孤児となってしまいコウモリ神殿の世話になっており、巫女を志す。
   巫女寮にはコウモリ神殿の配慮で入る事となった。
   神殿としては、年若い者にはふさわしい生き方が別に有るのではと考えている。

ニセ病院の受付嬢: ニセ病院の受付は貧民街の有志が順番に行っているが、なぜか中学生女子がやりたがる。
   今日もクワンパを迎えたのは中学生であった。

「ヴァヤヤチャ」: 女性30何歳。トカゲ巫女で頭之巫女の重職にある。マキアリイニセ病院の事務長を務める運営責任者。
   「ニセ病院」として用いられる「ライトー館」の引き渡し要求に正面から対決する。

「チクルトフ」: 女性30才くらい。トカゲ巫女を率いて病人の世話をする「婦長」の役目を務める。
   また実際に病人を看護する立場から、各方面に寄付を募る際に強い説得力を見せる切り札的な存在。

「セレヴェータ」: 女性25才。トカゲ巫女であるが病人の介護はしない事務系の人。ニセ病院物品調達関係責任者。
   今回クワンパにニセ病院全体を案内してくれる。
   シナリオの都合上今回は説明セリフばっかりだ。

ゥゴータ・ガロータ: 男性44才、ソグヴィタル大学医学部副教授。ニセ病院院長。
   組織からのはみ出し者で学内派閥に辟易して酒場で飲んだくれついでに病人も診ていたところ、マキアリイと知り合いニセ病院開業となる。
   組織のはみ出し者のお人好しであるから、今回地所引き渡しの交渉にはまったくの無能力。

メマ・テラミ: 女性20代前半。マキアリイの解決した事件関係者で、行き場が無くマキアリイの傍で身の回りの世話をする。
   とんでもない美人でまるで妖精のよう。その美貌を悪に利用されてきたが、正義のマキアリイに救われる。
   マキアリイを慕っているが、悪の女が正義の英雄と結ばれるなど世間が許すはずもなく、一歩退いた立場を貫く。
   マキアリイが寝床に使っている「ライトー館」庭番の小屋の責任者。

アチャパガさん: 女性40代。近所の貧民街のニセ病院協力者のおばちゃん。主に厨房勤務。
   近所の手伝いのおばちゃんは厨房や洗濯・掃除に何人も居るが、アチャパガはクワンパに説明する役。
   もちろん亭主子供が何人も居て、ニセ病院でも賃金をもらって働く。だがすごく安いのは仕方ない。

ンゴアーゥル: 男性20代。コウモリ神殿の下働きで「墓掘人」。巨漢で筋肉が山のように盛り上がる。
   強いのではあるが、突発的自体には弱く、また学が無いと自覚して神官巫女の言葉に従う。
   ニセ病院にあっては用心棒の役目も果たす。

コウモリ神官: 男性50代後半と思われる。
   常に人が死ぬニセ病院にあって、余命幾ばくもない患者を収容する病棟で病人の心の平安をもたらしている。
   クワンパに、それぞれの神殿には定められた役目があると教えてくれた。
   巫女寮のコウモリ巫女見習い中学生「ビナアンヌ」と関係があるらしく、クワンパに彼女を一般人として生きていけるように頼んだ。

ヤクザな病人: 男性20代マキアリイよりは若い。ヤクザもの。
   どこかのヤクザ集団に所属していたが、なんらかの事情で破門され制裁を受けて負傷し、ニセ病院に転がり込んだ。
   入院中は命を自分に預けろとマキアリイがヤクザ各方面に通達を出して保護している形。
   マキアリイに恩義を感じて、男性病棟で治安を乱す不心得者を蹴り倒している。

 

「シメシバ・ッェットヲン」: 男性50才くらい。「ライトー館」の継承者の代理人を称する男。クワンパは今回まだ会っていない。
   小男で顔が大きく髪がべたっと貼り付いている。妙に饒舌で言葉も上手い。
   どう考えても筋金入りの詐欺師の類で、ヤクザとも確実に繋がりがあると思われる。
   刑事探偵カオ・ガラクの話だと、「ジェットヲン」という名で似た風貌の詐欺師が居るらしい。偽名ではないだろうかと思われる。

 

「レオローエン・シュベルシーク・ライトー」: 女性故人、3年前に無くなった時は80何才。
   ニセ病院「ライトー館」の元所有者。かってはベイスラでも知られた富豪「ライトー」一族の最後の生き残り。
   ライトー一族は60年前の政変の際に事業が破綻して財産を大きく失う。
   彼女には2人の兄と弟が1人居たが、いずれも早逝。彼女が館を50年を守り続けた。
   彼女自身は一度結婚して「レオローエン」姓となったが、夫が病没して実家に戻る。しかし姓名は戻していない。
   従僕のグロハーリムと共に家を守ってきたが、高齢で長く患い、ヤクザが館を乗っ取ろうとする策謀に対抗できなかった。
   折よく事件に顔を突っ込んだヱメコフ・マキアリイにより苦境を救われるが、グロハーリムは騒動で命を落とす。
   相続人も居ないままに彼女も容態が急変して、マキアリイを管財人に指名して息を引き取った。
   あえて言うならば、「古屋敷強奪未遂事件」と呼べるだろう。
   マキアリイに対しての遺言は、
   「正統な継承者が見つかれば相続させ、見つからない間は館はマキアリイの好きなようにしてよい」というものであった。
   相続税は他人に貸していた土地を売り払って納めている。

「グロハーリム」: 男性故人、3年前に無くなった時は80才くらい。
   元は軍人で、シュベルシークの弟が軍人として海外に派遣された際に、同じ部隊に所属していたという。
   弟はその後行方不明となり、軍からは「戦死」と認定される。
   彼は「ライトー館」に弟の遺品を届けて、そのまま行く宛も無いから庭番として務める事となる。
   50年の間に館の従業員は次々と居なくなる中、最後まで残り、鉄矢銃を担いで日夜館を守り続けた。
   しかし、ヤクザが館を奪い取ろうと策謀する中、卑怯な攻撃で死を迎える。

「ライトー家長男」: 男性故人。死亡時は30才半ば。
   シュベルシークの長兄で、「ライトー」家の継承者であった。
   政変で没落した一族の財産を取り戻そうと奔走するも、失敗。
   憂さを晴らすかに放蕩を続けて、病を得て早逝。
   結婚はしていたが、すぐに離婚して子供は居ない。しかし放蕩時に隠し子が居るとの噂もあった。

「ライトー家次男」: 男性故人、死亡時は30才前。
   シュベルシークの次兄で、家を出て独自に事業を行っていた。
   ライトー家を次いだ兄に頼らずに独自に成功を収めていたが、貿易事業で大損害を被り、自殺。
   妻子が居たが、その後音信不通となる。
   30年ほど前に「彼の子供」という者が「ライトー館」を訪れたとされるが、1週間ほどで出ていき戻らなかった。
   本物ではなかった、という噂が残っている。

「ライトー家三男」: 男性故人、死亡時は32才。行方不明であるが、海外派遣軍が戦死認定。
   シュベルシークの弟。
   早くから海軍に入隊し士官であったが、海外派遣軍が組織される事となりその第一期として派兵される。
   何年もタンガラムには戻らなかったが、海外で元気にやっていると手紙は届いていた。
   その後、荒天で船が転覆して行方不明となり、1年を経て海外派遣軍が死亡を認定。「戦死」とされる。
   だが同じ部隊、同じ船に乗っていたグロハーリムはちゃんと帰還している。
   死亡時の状況がよく分かっていないのに、「戦死」認定である。不思議な扱い。

 

 

【外伝「ユミネイト、船上の旅」】

ユミネイト・トゥガ=レイ=セト: 女性26才未婚。「トゥガ=レイ=セト」の娘 。本編ヒロイン。
「トゥガ=レイ=セト」: 男性60才くらい。ゥアム神族にして高名な物理学者。「怪光線発射装置」を発明。
   タンガラムにも外交使としてたびたび訪れ、南岸イローエントで現地女性と恋に落ち、娘ユミネイトを設ける。

ノゥ’スヒト・ガン=ポ: 男性22才。地中海区フロゥワランス州の神族「メ’ヒシュ・ポ」の孫。
  大学を卒業して半年、で実家のビジネス拡大の為にタンガラムに渡航する。
  だが、真の目的は下層階級生まれの恋人ロウラ・シュスとの身分違いの結婚をする為。 
ロウラ・シュス:女性18才になったばかり。父親は雇われパン職人。身分を隠して下町に遊びに出たノゥ’スヒトが不慣れなのを助けて、知り合い恋に落ちる。

ノゥ’スヒト・ガン=ポの従僕: 43才。主家の為にはノゥ’スヒトの意向にも逆らって、ロウラ・シュスを排除しようとする。
アキクト・ドォヱ:男性40才くらい。タンガラム民衆協和国の外交官の肩書を持つが、実は秘密工作員。管理職級と思われる。

武術指導員:女性 22才くらい。ユミネイトの稽古に付き合って、鼻をぶつけた。
『』の船長コ’レ・ハンカクトは、外縁区の生まれ。50代はじめ。風采は立派だが身分に関してはなかなか苦労している。
三等船客管理担当責任者「監督員」: 三等船客の安全と秩序を維持する責任者

ゴ’メントル・ 男性20代半ば。ハプシェプスト州陸軍アカクキン連隊所属で階級は「騎士長」、タンガラムでいう「中剣令」に相当。
  地元有力氏族の族長の息子。
  三等船客に責められるロウラ・シュスかばってくれた快男児。
ケルケ・ポォ: 男性30代半ば。「赤燭貢命教学RedCandle Immolation」啓蒙師で、タンガラムに布教に行く。
  頭のてっぺんを丸く青々と剃りあげている。大変に弁が立ち傲岸不遜で屁理屈を唱える。

”白虹”のカ’ン :槍を携える
”細蟹”のパ=スラ :男とほとんど変わらぬ長身で黒く染めた長い髪

クルリトッ: 男性40代。ゥアム帝国の外交官で、シンデロゲン国際港に構えるゥアム大使館に勤める一等書記官。
  ユミネイトが父親と共にゥアム帝国に渡った10年前にも、二等書記官の身分で手続きに携わった。
シンデロゲン港の荷物運び2名: 男性。一等船客の荷物も預かる資格を持つ、身元の確かな作業員。
タンガラム人のごろつき5名:「ガン=ポ」家の従僕の手配で、ノゥ’スヒトの身柄を騙して連れて行き、ロウラ・シュスと分かれさせようとするも、失敗。 

       ***

豪華客船『ルオ’コキュ・セト・シテ’パン’ヒョガ(6人の生贄を担ぐ黄金の飾り輿)』

 

【第22回】

(その1)「その女、ヒロイン」

ヱメコフ・マキアリイ :本編主人公
ユミネイト・トゥガ=レイ=セト:今回主人公

『トゥガ=レイ=セト』 :ユミネイトの父親でゥアム神族。高名な物理学者でタンガラムに大勢の弟子を持つ。
  今回タンガラムの物理学者達の危機を察知して娘ユミネイトを遣わして悲劇を防ごうとする

ロウラ・シュス :タンガラム行きの豪華客船で雇ったメイド。階級違いの恋を実現させる為にタンガラムに来た。
  彼女の名前は「シュス」であるが、姓は「ロウラ」ではない。これは信仰する教会の教区を示すもので下層階級ではよくある慣習。
  姓はつまり未設定である。
ゥアムヒョウ柄ネコ :無尾猫。タンガラムのネコと喋ることでタンガラム語データベースをゲットして喋れる

ノゥ’スヒト・ガン=ポ :「銀骨のカバネ」に属する男性22才、ロウラ・シュスの恋人。
  タンガラムにある自社系列の貿易会社の重役となるはずだが、実質は軟禁状態

港の荷物運び2名 :男性。富裕層の荷物を取り扱うための資格を持つ身元の確かな者で、ふたりとも軍隊経験者。
  だからマキアリイを見送る際には敬礼をした。

ハニリシタ :男性35才。カドゥボクス社シンデロゲン支社 営業課長。
  今回財閥総帥の子息であり後継者と看做されるソグヴィタル・ヒィキタイタン議員の要請で、シンデロゲン国際港に到着する賓客を接待する役を受け持つ。
  なかなかに気の利く有能な人。
運転手 :男性21才くらい。カドゥボクス社員。マキアリイとユミネイトの乗る高級車の運転をした。

 

クリプファト・ッメイル :女性推定30才前後、「女史」と呼ばれる。なかなか粘着しそうな性格。
  金回りは良いので服装や装飾品にはそれ相応のカネを使っているが、全体的に「地味」
  職業はゥアム語通訳兼「恋愛小説家」、ただし本人は「記録文学」を標榜する。
  推理小説『神族探偵 カンヅ嶺シキピオ』シリーズが大ヒットで売れっ子作家である。ただし本人の希望とは異なり恋愛小説として扱われ、女性読者の人気が高い。
  次回作ではマキアリイを巻き込んで、『神族探偵 カンヅ嶺シキピオ 対 英雄探偵ヱメコフ・マキアリイ』を書こうと画策する。

カンヅ嶺シキピオ :男性35才程度。ギィール神族の末裔であるらしい。
  世間では推理小説の登場人物で架空の存在と見られていたが、この度「犯罪博士」トゥカノパ・アレノーによって実在を確認された。 

ウディト・ラクラフオン :男性31才。シンデロゲン大学堂哲学部数学科の副教授。
  20才でシンデロゲン大学堂数学科を繰り上げ卒業した際にいきなり博士号に相当する「講師」の資格を与えられ、24才には一足飛びに「副教授」職となった俊英。
  天才にふさわしく奇矯な性格であるが、多分に外的な影響によりそう振る舞っているものと思われる。
  髪はほとんど剃って頭頂部のみに長くちょんまげを結っている。眼鏡は掛けない。
  顔は童顔であるが、体はなかなかに鍛えられており一般男性よりも筋力は高い。
  彼の奇矯は「半分」をポリシーとして、普段の服装も上半身はゥアムの紳士服でびっちりと決めていながら、下半身はシンドラの太守風のゆったりとしたズボンになる。
  独身でシンデロゲン大学堂の職員寮(といっても教授陣は高級アパート)に住み、身の回りの世話は専門業者が行う。

 

シンデロゲン大学堂哲学部の事務局事務長 :マキアリイが手間を省くために直接攻撃でウディト副教授との面会を取り付ける。
事務嬢 :女性若い。哲学部事務局に所属。事務長が話している間に、マキアリイに色紙を差し出して何枚もサインをもらう。
数学科の事務員 ・マキアリイとユミネイトを数学館に案内してくれた。
  ユミネイトと共に、ウディト副教授の飛び降り自殺の最後の瞬間を目撃。

数学科主任教授 :男性50才ほど。シンデロゲン大学堂哲学部数学科の主任教授、学科長ではない。
ウディトと仲のよい教授 :主任教授と共にウディトの飛び降り自殺を防ごうとした。
  彼らとウディトの死の間際の問答はあまりにも高度な数学・物理学の用語と概念が飛び交い、説明されてもマキアリイには理解できなかった。

 

クロラアト嬢 :女性24才。ゥアム帝国在タンガラム大使館に勤める。タンガラム語に堪能。
  ゥアム帝国においても辺境とされる外縁区「ビュインクス州国」に設けられる国際港「ガタロー」の出身。
    ガタローは外縁区において最大の港街で、地中海区の大都市と引けを取らない規模と発展度を持つ都会である。
  クロラアトはガタローの外国語学校を優秀な成績で卒業し、在タンガラム大使館勤務に応募して採用される。
  彼女の就職当時、ゥアム帝国においてはタンガラム映画『英雄探偵マキアリイ 実話・唸る鉄拳 侠(おとこ)百人殴り』が大ヒット!
  彼女の選択に一つの後押しとなった。

二等書記官 :男性。ウディト副教授飛び降り事件の後にユミネイトが宿泊する船宿に付いてきて、みすぼらしい旅館から別の立派な場所に移れと説得する。
護衛 :男性。最低でも2名以上の厳つい体格の猛者。ユミネイトを護衛する。
  タンガラム民衆協和国との協定で、外国使節の警護は基本銃火器の使用は禁止される為に、剣を帯びている。当然に熟練の剣士。

船宿の人 :料理番は夜分にも関わらず、マキアリイとユミネイトの為にご馳走を用意してくれた。

 

(その2)「不確定性の猫」

クンティン・アノーラ: 男性27才 芸術院大学物理学講師 放射線測定の専門家
   東岸南部ツツトーイ山脈のど田舎出身。天才と呼ばれるほどには優れていない
   同棲する恋人が居る。彼女は自分で職業を持つ
   海を越えて「トゥガ=レイ=セト」に師事するが、2年前から書簡の内容に異変が見られた

アジキダシ正教授: 男性50代 物理学教授。クンティンを指導する
物理科主任教授: 男性60代 学科長にあたる
芸術院大学施設科事務員: 男性 防空壕を転用した宇宙線観測所を説明してくれた

ルツト小剣令: 男性30代前半 巡邏軍ジュータンバ駐屯軍緊急保安小隊の小隊長 今回の事件で初動に出動した
巡邏軍兵曹: 男性20代後半 ルツト小剣令の部下。電話の内容を記録する
ザガンス小掌令: 男性20代半ばマキアリイよりは歳下。
   陸軍東岸中部連隊工兵隊の小隊長である。要塞や防塁等での武装籠城に対処する専門家

ウルスティン・ワ−ドナルド・フオ=カコ・キュ: 男性40代前半。ゥアム帝国「銀骨のカバネ」出身
   ゥアム帝国バーリン州国の神族『コ’ク=カコ・キュ』に連なる者で、当然に資産家の生まれ。
   教養学歴も高いが、特に働きもせず世界中を飛び回って遊ぶ放蕩児であるが、それ故に識見に優れる。
   現在はタンガラム東岸のジュータンバ市に留まり、当地のゥアム公使館で「食客」の身分で務めている。
   ジュータンバ市には旧ギィール神族が多数居住するが、一般人の階層出身の公務員ではとても相手が出来ず、
     やはり高い身分の彼に資金を出して交流してもらっている。
   妻子は世界中に居るらしいが、本人も正確には把握していない。

ヒエロニュム: 男性故人、歴史上の人物。没後500年になる
   ゥアム帝国バーリン州国の学者・軍人・地方領主にして冒険家、稀代の皮肉屋。剣客としても知られる
   彼が自らの生涯と冒険を綴った「冒険記」は錯誤や誇張・虚偽の申告が多く、ほとんど創作物として人気を博した
   ゥアム帝国にあっては彼の箴言はしばしば引用されて、一種のトリックスターとして民衆に持て囃される
   科学研究にも口を挟み、「ヒエロニュムスの猫」の思考実験が有名。
   なにせ500年前の人間であるから、原子核物理素粒子などは未だ概念すら存在しなかった時代の人

 

 

【外伝「少年よ、海外に雄飛しろよな】

「黒ぴったん」: ネコ。オス3才。頭が黒く、足と尻尾の先も黒い。「黒ピッ太」とも呼ばれる。
   非常に人懐っこいやつで、誰かに運ばれて知らない所に旅行に行くのが大好き。
   よくカロアル・バイジャンの布鞄に入れてもらい、イップドス・レアルの家に遊びに行く。

イガラミン・トトリー: 女性4才。マキアリイ刑事探偵事務所の近所に住む幼女。黒ぴったんと仲良し。
   両親は燃料販売店を経営して、近隣の飲食店に卸している。
   トトリーはマキアリイともクワンパとも仲良し。バイジャンは「黒ピッ太運搬人」と思っている。

「ソフソ」: 女性18才。蜘蛛巫女。バカ。今回死にかけてバイジャンに助けてもらったが恩知らずなやつ。
グリン・サファメル: 女性25才。巫女寮の大家。ソフソを殺しかける。

「フリシュケル・サーヴァ」 男性30才以上。忍者。
  マキアリイほどは背は高くない。非常に発達した筋肉に鎧われた身体を持つ。
  彼はマキアリイとは武術「ヤキュ」の同門であり、河原でしばしば練習を繰り広げる。
  早朝練習に参加したカロアル・バイジャンとも顔見知りであるが、覆面で顔を隠す忍者の正体がわかるはずも無い。
  もちろん偽名であるが、表の商売をする時は「フリシュケル・サーヴァ」を名乗るらしい。意味は”青闇の魔剣”
  表向きの職業は貿易商であり、国の内外で交易品を扱う即売会などを企画しているらしい。
  バシャラタン法国においてタンガラム・ゥアム・シンドラの文明を紹介する『三カ国文明博覧会』を企画しており、
  各国10名の少年少女がバシャラタンの文化や生活を体験する「少年少女体験団」のメンバーとして、カロアル・バイジャンをスカウトに来た。
  深い青と黒に塗り分けられる競技用高速自動車を乗り回し、デザイナーズブランドの豪邸に住んでいる。
  彼の家の使用人はおおむね忍者だらけらしい。

ワム・レフ 女性16才であろう。「ワム・レフ」は短縮された愛称で、本名はやたらと長い。
  女子学校生徒であるが命を狙われており、あまり登校できない。
  もちろん美少女であるが、並ではなく神秘的な印象がある。髪は短くて黒褐色。
  彼女はタンガラムにおいては有名な霊能の家系の末裔であるが、近代文明の世の中で信奉者が激減する。
  バシャラタン法国の森林に隠された古代文明「ネガラニカ」が、彼女の家系と関連するとも思われ、身柄を狙われる事となる。
  忍者「サーヴァ」の家に居るのも、保護されての事だろう。
  身を守る為に「ヤキュ」の技術である「逃術」を習い覚える。

家政婦の女性: 女性20才くらい。「サーヴァ」の家の家政婦で、バイジャン達にお菓子とお茶を淹れてくれた。
  バイジャンよりは背が高いが細身。しかし鋼の筋肉を持ち忍者であろうと推測された

 

 

  

<番外>

ユミネイト・トゥガ=レイ=セト:女性現在26才 ゥアム帝国の神族外交官とタンガラム女性とのハーフ 「潜水艦事件」のヒロイン 楚々とした美人

 

・「ポラパァーラ」:第五のカニ巫女事務員クワンパの後任。出身は東岸部で実家は古くからギィール神族に仕えてきた軍事専門技術者の家系。
  元々金雷蜒王国ではれっきとした軍隊が無く、傭兵を主に使っていた。傭兵にも士官級の指揮官や工兵を指揮する土木技術者などがあった。軍事専門技術者とはこれらを指す。
  ポラパァーラの家はつまり指揮官クラスの高級軍人である。家伝の武術も習得している。故にマキアリイに「それはカニ巫女の武術ではないな」と見抜かれた。
  また相当に金持ちで、カニ巫女にあるまじき絢爛豪華な装飾を全身にまとっている。
  というよりは本来十二神殿の巫女になるような家柄ではない。カニ巫女になったのはあくまでも「マキアリイと結婚したい!」という本人の希望からである。
  つまりは恋愛脳だ。
  本質的には優秀な人間であるから有能ではある。ただマキアリイの愛を得る為に奮闘努力するのが空回りするおかしなヒトに見えてしまう。
  クワンパの後釜であるが、巫女寮にも入寮してほんとうにクワンパの後釜を務める。
  
  在任中は実家の伝手から東岸部の事件をマキアリイ事務所に持ち込む事となる。
  また、国家総統ヴィヴァ=ワン・ラムダのゥアム帝国への親善訪問、これは四カ国史上初の他の方台への国家元首の渡航外交である、にマキアリイ共々同行する事となる。
  この時、マキアリイ、ヒィキタイタンと一緒にヴィヴァ=ワン総統を謎の襲撃者から逃がす為に殿を務めて、一時生死不明の行方不明になる。も、堂々生還。
  ゥアム帝国冒険記の映画がまた出来てしまうのである。
  最終的には1年半の任期を終えるにあたって、マキアリイの愛を得られず故郷に帰る事となるのだが。さて本当はどうだったのか?
  次の第六の巫女「ヤャラアタ」の時期には、マキアリイがしばしば所在不明となり何をやっていたのか謎とされる。
  一説によれば、ポラパァーラが密かにマキアリイの妻になっていた。というものもある。真偽のほどは明らかにされていない。

 

・「ヤャラアタ」:第六のカニ巫女事務員でポラパァーラの後任。別名「運命の子」
  それまでのカニ巫女と違って、カニ神殿からマキアリイに彼女の身柄を引き受けてもらいたいとの直接の依頼が有り、事務員として預かる事となる。
  理由はまさに「運命の子」であるから。当時13年前となる「潜水艦事件」の関係者の娘であり、事件の騒動により両親を失い十二神殿組織に預けられたという不幸な生い立ちを持つ。
  ただの関係者ではなく、事件そのものの根幹となる要素を握っていた者らしく、ヤャラアタ本人にもその要素が隠されており、未だに諜報機関等の探索の対象であった。
  ヱメコフ・マキアリイは、自身が英雄としての栄光に輝く裏にそのような個人の不幸が発生していたなど露知らず、自らの責任としてヤャラアタの謎を解明し永久に安全となる解決を目指す事となった。
  その出自は極めて複雑であり、母はなんとシンドラ連合王国の地方太守の姫であり、父親に至っては「闇御前」バハンモン・ジゥタロウの孫である。
  母親の姫は海賊により誘拐され海の上での生活を強いられていたところを、タンガラム海外派遣軍に同行していた「闇御前」の孫に救い出され、二人は恋に落ちて結婚。ヤャラアタが生まれる事となる。
  だがその母親自身が特別な神の巫女であり、不思議な霊力を受け継ぐとされ、娘にもその血が流れており特別な存在と考えられている。
  一説によれば、シンドラにおける救世主「ヤヤチャ」伝説にも関連してくるらしい。
  
  ヤャラアタ本人の性格は、物心ついた頃から神殿組織をたらい回しにされ、それは彼女の所在を不明とする措置であったが、一般社会での生活体験を持たない一種の箱入り娘。
  非常識な振る舞いをしてしまいがちであるが、生来の性格は真面目で親切で、一生懸命頑張っている。
  ただこのような環境で育ったために、カニ巫女としての自覚はほとんど無く、凶暴性にも乏しい。一応は武術は習い覚えているが人を殴るのにも躊躇する。
  彼女にまつわる「運命の子」事件は、1年半の在籍期間にマキアリイによってほぼ解決された。
  彼女は予定通りにカニ神殿に帰還する事となるが、その頃には立派なカニ巫女としての自覚と能力と行動を備えた怪獣に成り果てていた。マキアリイ薫陶の成果である。
  なお彼女の在籍期間に、マキアリイ事務所には新人刑事探偵の若者が入社し、マキアリイに変わって彼が面倒をみる事も多かった。
  彼女の在籍期間に「鉄道橋町」の事務所が破壊工作員により爆破され喪失。一時は拠点を持たない流浪の探偵事務所になった。
  彼女も巫女寮の住人である。
  
  ヤャラアタが用いるカニ巫女棒は、かって「クワンパ」が引退する際にカニ神殿に返納したものでサユールの木で作られた特別製だ。神殿から貸与されている。
  マキアリイとしては、クワンパのような普通の娘を育成するつもりであったらしいが、クワンパのようなカニ巫女が完成してしまった。
  ちなみに前任者「ポラパァーラ」に関しては、「あんなキンキラキンのカニ巫女なんて世界中どこにも居ません」と批判的であった。

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