明美「信じてください、皆さん。わたしはちゃんと夏合宿に参加していたんです。嘘じゃありません。試合にもちゃんと出たんです。ものすごく頑張ったんです。本当です。」
じゅえる「書いてないもんね。あんたの事。」
ふぁ「そうそう。」
明美「うえええええん、キャプテンなんとか言ってください。わたしちゃんと働いてましたよね、ね!」
弥生「ごめん、書いてないんだ。」
じゅえる「ほらみなさい。書いてないのはサボってた証拠でしょ。」
明美「ひーん、明美先輩なんとかしてください。」
明美「あーー、弥生ちゃん。そのへんで勘弁してあげてよ。」
弥生「わかったわかった。よし、じゃあ明美二号は夏合宿の期間中こそこそと人目を避けて悪事を働いていたという所で納得しよう。」
しるく「つまりちゃんと夏合宿にはいたって事なのね。」
明美「ありがとうございます、しるく先輩。」
明美「というわけでオーストラリアのおみやげです。ほら、コアラの置物ですよ。アボリジニの人がユーカリの木で彫ったんです。」
志穂美「・・・・・・これは、熊だろ。」
鳴海「熊ですね、これ。」
しるく「まあ、北海道のおみやげね。」
明美「ゑ? こあらですよ。ほらユーカリの葉っぱくわえてるでしょ。ユーカリの木にしがみついているし。」
まゆ子「確かにしがみついてるのはユーカリの木だけど、」
弥生「くわえてるのは葉っぱじゃないね、これ。」
じゅえる「ホントだ。なんだろ。」
ふぁ「しゃけじゃない?」
まゆ子「確かにしゃけっぽいけど、でもなんで?」
明美「や、やだなー皆さん。これはこあらでユーカリですよ。オーストラリアに熊がいる訳ないじゃないですか。」
じゅえる「これホントにオーストラリアで買ったの?」
明美「そうですよ。」
ふぁ「誰から?」
明美「アボリジニのおじさんです。色が黒くて愛想が良くて50ドルのところを30ドルに負けてくれたんです。」
志穂美「あんた、英語しゃべれるの。」
明美「そりゃ、・・・・・・・・・あれ。」
じゅえる「ひょっとしてあんた日本語で会話したんじゃないの、そのおじさんと。」
明美「まさか、ちゃんと、あれ?ちゃんと英語で喋ってたけど。」
まゆ子「話してるうちに日本語が混じっていったとか。」
明美「・・・・今考えるとおじさん”ワカッタ”とか”ナンボ”とか言ってたような気がしないでもないような。」
志穂美「これは熊の置物を縦にしてユーカリの木の枝に接着剤で着けたものだ。」
まゆ子「うん、公式見解としてそれが一番妥当だと思う。」
明美「ひぇ?」
明美「それを買ってきたのはひょっとしてすごくまぬけなことなのでは。」
じゅえる「ひょっとしなくてもあんたがいつもやってるのと同じレベルの事だよ。」
明美「ひえええええ、恥ずかしーーー。」
聖「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
弥生「・・なるほど。問題はなぜオーストラリアに日本の熊の置物があるのか、という事で、明美ちゃんがこれを買ってきたという所には無いのだそうです。」
一同「それは、 うーーーーむ。」
聖「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
弥生「さらに問題なのは、何故に市民プールで泳ぎながらこんな話をしなくちゃならないのかって所にある、のだそうです。皆さん。」
一同「おーーーーーーーーーーーー。」
明美「さすがだ・・・・・。」
聖「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
2000/09/03