明美1号「明美と」

明美2号「明美の」

明美1・2号「くっちゃりぼろけっと お料理こーなー!! ぱふぱふ。」

2号「それはそれとして先輩、くっちゃりぼろけっととはなんですか。」

1号「よく知らないけど、”なんでもかんでもくっちゃべってぼろっと本音が出ちゃう”っていう意味の造語らしいよ。」

2号「はあ。で、どういう訳だか知りませんが、ここのタイトルになっちゃったんですね。」

1号「どうも、お話じゃない回のタイトルは”くっちゃりぼろけっと”に統一されるみたいだ。これまでは混同していたから、いいんじゃないでしょか。」

2号「志穂美先輩とか聖先輩も出て来るんでしょうかね。」

1号「それは、見てみたいような見たくないような。」

2号「では、お料理コーナーです。弥生先輩から指示が出てるんですよね。」

1号「あ、いや、弥生ちゃんは二番目だ。最初はまゆちゃんのオーダーみたい。えーとなになに、「SPAMのおいしい頂き方をレポートせよ」??」

2号「すぱむってなんですか?」

1号「えーと、説明も書いてある。

 SPAMとはアメリカ製の肉の缶詰で第二次大戦中戦闘糧食として大量に使用され兵士たちは毎日毎日これを食べさせられていい加減うんざりしてしまい、転じてうんざりしてしまうようなマンネリなものをSPAMと呼称するようになった。現在ではインターネットを通して送られて来る広告メールや嫌がらせ、無意味メールの類いをそう呼んでおり、本家本元SPAMのメーカーSPAM社は名誉毀損であるからそういう風に使わないで欲しいと色々対策をとったのだが、とうとう諦めてしまった。

 で、日本においてもその類いのメールはSPAMと呼ばれているのだが、考えてみれば日本人にとってSPAMという食べ物はまったく身近なモノではない。食った事も無い食い物をバカにするとは、バカという子がバカなんだ、という訳で、両明美はこのSPAMの実体を明らかにすべし

とある。」

2号「はあ。で、SPAMってのはどこに置いてあるんですか。」

1号「いや無いのよ。普通のお店じゃ置いてないみたい。結構大きいスーパーで、外国の商品を売ってるような所じゃないとダメみたい。」

2号「難儀ですね。」

1号「で、これがSPAMね。」

2号「缶詰、ですね。でも缶がヤワです。アルミの缶ですかね。」

1号「金色でちょっと奇麗。でもハンバーガーの絵が描いてるよ。」

2号「つまりこういう形で食えという事ですか。ランチョンミートって日本語で書いてますけど。」

1号「このラベルは日本で印刷したものだわ。じゃあ日本にもSPAM工場があるのかな。」

2号「いや、このラベルをよく読むと輸入元って書いてるから、日本向け輸出枠ってのがあるんじゃないですか。ラベルも向こうで貼ってるとか。」

1号「そんなに大量に輸入しているのに私達は知らなかった訳?」

2号「あ、いやーそういうのは分かんないんですけど、ひょっとしたら米軍経由で流出しているとか。」

1号「ああ、軍需放出品なんだ。」

2号「では浅草あたりにいけば大量に存在するのかも知れないですね。アメ横ってのがありますから。」

1号「それじゃあ日本のSPAMの本場はアメ横だという事で。じゃあ食べてみましょう。」

かぱ。

2号「それにしても、缶をこんな風にぱかっと開けられるように考えたのは誰なんでしょうね。スゴイ発明だ。」

1号「第二次世界大戦の時からSPAMはあるってさっき書いてあったけど、その頃はこんな開け方はしなかったでしょね。」

2号「というか、こんなやわなカンカンじゃ戦場に持っていけないでしょうから、昔はもっとごつい鉄の缶だったんじゃないですか。」

1号「そういや、コンビーフってくりくりと回して開ける鉄の缶だけど、あれも戦争の時からあったんじゃない?」

2号「ああ、そうですね。SPAMもあんな感じだったのかもしれません。でも扁平した楕円の缶なんですね。」

1号「楕円じゃないよ。小判型ってやつじゃない?」

2号「で、その中身ですが、なんじゃこれ。」

1号「しろい、ね。シーチキンかしら。」

2号「豚って書いてますから、豚なんじゃ。ランチョンミートって書いてるくらいですからハムの親戚では。」

1号「ハムにはとても見えないね。ハムの水煮? いや、それも変ね。」

2号「ひょっとして、これは犬の御飯の缶詰に一番よく似ているのでは。」

1号「あ、なるほど。それが一番いいかもしれない。」

2号「じゃあ食べてみます。って、お箸で突いたらぼろんと取れますね。一体の肉じゃないんだ。」

1号「いやーんな感じね。ミンチかなんか小さくしたものをカンカンに詰めて固めたって感じ。」

2号「それは、とんでもない悪い肉を使う時にそうするんじゃないでしょうか。」

1号「食べてみて。」

2号「は、はい。・・・・・・・・・・・・・・・・からい! 塩です!!」

1号「塩?」

2号「塩漬けです。いや、そうじゃない。小さく切った肉を塩で溶かして固めたんだ。」

1号「うひゃー、それじゃあお肉の味なんかしないじゃない。」

2号「なんていうんですか、にゅるって感じの、とても肉とはいえないですけど、肉には違いないには違いないんですが、でもそんなにまずいという程ではないですけど、でもこれを毎日食わされた日にはとても耐えられないというか。」

1号「火を通して食べてみよう。」

2号「は、はい。」

 ごおおお

1号「どれどれ、って火を通してもあまり変んないような。ハムだったらそりゃ変んないんだけど。」

2号「でもやっぱりしょっぱいですね。」

1号「うーん、これをサラダに入れるのは考え物だね。缶のラベルにはそう書いてあるんだけど。やっぱりパンにはさんで食べるのがせきのやまではないかな。」

2号「あ、先輩見てください。テレビで、」

1号「あ、曙だ。あ、れ、SPAMの缶に御飯詰めてる。」

2号「ハワイ風の寿司、だそうです。切ったSPAMが乗っかって。」

1号「うーむ、でもちょっと大きくてやな感じ。」

2号「で、結論は。」

1号「無理して食べなきゃいけない代物ではない、というところで、どう。」

2号「同感です。」

 

1号「第二段! 弥生ちゃんからの指示です。」

2号「はい。 えーと。

    ”まぼろしの七味唐辛子チップスを追え”

て、書いてます。」

1号「なにそれ。」

2号「あ、食べた事無いですか? すーっとするんです。」

1号「は?」

2号「普通の激辛チップスは唯単にからいだけなんですけど、七味唐辛子チップスは食べているときはめちゃくちゃからいんですが、食べ終わると後口がすーっとして気持ちいいんです。めちゃからいんですけどね。」

1号「ふーん、で、それはどこに売ってるの?」

2号「無いんです。無くなっちゃったんです。というか、ある期間ちょっと売って、で無くなっちゃったんです。最近のポテトチップスは新製品をどんどん出すけど無くなるのも早いんですよね。」

1号「ふーん。じゃあおいしくなくて売れなかったんだ。」

2号「いや、おいしかったんですけどね。」

1号「でも売れなかったんじゃ。あ、弥生ちゃんが書いてる。

 最初七味唐辛子チップスは大きな紙缶に入ったタイプがコンビニでのみ販売され、それが消滅した4か月ほどした後、今度は普通のビニール袋に入ってスーパーでも売られるようになったから、販売成績は悪くなかっただろう。当時激辛ブームが終焉を迎えていた時期に相当するから七味唐辛子チップスもそれに釣られて売れなかったかもしれないが、しかし限りなく定番に近い味わいのこれがそのまま消滅するのは非常に惜しいのでなんとかしろ

って。なんとかてのはなんなんだろ。」

2号「再び作って売れという指示ではないかと。」

1号「メーカーはどこ?」

2号「カルビーです。」

1号「じゃあカルビーに直接メールでも送った方が早いんじゃ。」

2号「でも、一度やめちゃったものはそう簡単には復活しないんじゃないですか。」

1号「うーん、でも七味唐辛子でしょ。自分で作れば?」

2号「あ、・・・・・頭いいですね。そうか、自分で作ればいいんだ。」

1号「えっへん。じゃあ作ってみよう。って普通のポテトチップスに七味かければいいんじゃない。ほら。」

ぱっぱ

2号「だめですね。うまく絡みません。それに本物は微妙に味があるんです。化学調味料ですけど、でも普通の味つけチップスとは違って妙な味が舌に残らないんです。弥生先輩が限りなく定番に近いって言ってたのは、そのいやな作った味がしないからだと思うんですね。」

1号「うーん、でもこれ以上自分では出来ないよ。やっぱりカルビーに再販してもらうしかないんじゃない。」

2号「という訳でHPはここです。」

 

1号「第三段! ふぁからの指示です。

 いま巷で大流行!燻製卵を追え!!

です。」

2号「流行ってますか?」

1号「聞いたこと無いね。そもそも燻製卵ってのはなに?」

2号「それはやっぱり卵を燻製にしたものではないでしょうか?」

1号「生卵をいぶすの?」

2号「生卵はだめでしょう。そうですね。最初に茹でて固ゆで卵にしていぶすのではないでしょうか。」

1号「ああ、そうか。そうだね。それだったら燻製になるかもしれないけど、でも燻製にするとどうなるの?ゆで卵はそのままでも十分食べられるでしょ。」

2号「そうですね。なにかメリットがあるんでしょうか。」

1号「ふぁは何か書いてる?」

2号「あ、はい。ありました。

 なんと! コンビニで売ってるなんとか屋のラーメンってカップ麺の中にこの燻製卵が入っている、って。」

1号「うそお。じゃあ何ヶ月も卵が保つんだ。」

2号「そうとしか考えられませんね。これは画期的な技術ですよ。」

1号「カップ麺の上にゆで卵が浮いているなんて。世の中はそこまで進歩していたのか。さすが、21世紀は違うね。」

2号「というわけで燻製卵です。」

1号「うわあー、奇麗だ。」

2号「いい色ですね。茶色くて艶があって、イースターの卵みたい。」

1号「えーと、1週間も桜で燻すんだって。だから小さくなるのかな。普通の卵よりもちいさいじゃない。」

2号「そうですね。でも中は固くなってるんじゃないですか。」

1号「あ、そうか。燻製だから水気が無くなって固いのかもしれない。じゃあ食べてみましょう。」

べり

1号「ただの、ゆで卵だ。」

2号「というか、おでんの煮抜き卵だ。」

1号「あ、でも、ちょっと違う。ゆで卵と煮抜き卵とちょうど中間みたい。」

2号「味もそのくらいですね。塩は要らないけど味気は薄いです。水気も無いようでいてからからでも無いし、香ばしいし。」

1号「水気が抜けるってわけじゃないんだ。不思議ー。」

2号「でもこれで何ヶ月も保つんだったら凄いんじゃないですか。」

1号「これは、一般人に流行ってるんじゃなくて、食品メーカーではやってるんでしょね。」

2号「うーん。でも燻製とはまたレトロな手段ですね。」

1号「そこんところの枯れ具合が受けてるってところかな。

 

じゃあ今回はここまで。お相手は。」

「明美と、」

「明美でした。

    それではまたーーー。」

 

2001/10/27

 

 

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