千年に一度のこの聖夜、今日はカトリックではお参りする人すべてが罪を許されるという25年に一度の聖年のはじまりでもあります。

 つまり今日は大聖年というとんでもなくラッキーな日なのです。

 そこでウエンディズ査問委員会は弥生ちゃんの罪を免じて釈放する事を決定いたしました。弥生ちゃんはもう自由の身です。

弥生「おい! 門番!! どうしてまだ私は牢の中にいるのだ?!」

牢番M「だーって、弥生ちゃん、もうすっかり座敷牢が板に付いちゃったんだもの。

  弥生ちゃんと言えば座敷牢、と定説と天声が決めちゃったのよ。」

弥生「わー、この大聖年の始まりって日に、なんでそんないかがわしいのの話を持ち出すかな。信じらんない。」

牢番M「でもね、弥生ちゃん。いい話だってあるのよ。

 じゃーん、弥生ちゃんの牢屋敷が3DCGとして完全再現される事が決定しましたー!

 ついでと言っちゃ何なんですが弥生ちゃんのポリゴン化も決定しました!!

 更にすばらしい事には、そのポリゴン弥生ちゃんを使ってのアニメ制作も決定しました!!!

 題名もずばり 「岩窟嬢」

 無実の罪によって牢獄に押し込められた弥生ちゃんが脱出して自分を不幸のずんどこに陥れた巨悪に敢然と立ち向かうという、社会派アクション巨編ですよー。

 こんなの他のサイトじゃぜーったい無いんだから。」

弥生「アニメはもうやった。あたしいっぱい人を斬ったけど結局1000人斬りは達成できなかった・・・・。」

牢番M「あ、あらそう。そういえばそういうのもあったわね。

 でもでも今回はちょっと違うわよー。なんたって色が着いてるんだもん。

 しかもアニメーションGifじゃなくてaviファイルのムービーよ!

 PSPをバージョンアップしたらそういうのが出来るようになったんだから。」

弥生「千人斬りのも本当は色が着く予定でした。でもずーっと半年もそれ変わりませんでした。」

牢番M「あ? あはははは。そう、・・・だったわね。」

弥生「つまり、なんだかんだ理由を付けて私をここから出させないって、そういう訳ね。あんた達は。」

牢番M「ぶっちゃけた話がまあそういう事なの。だってまだ ふぁもここに出演してないし、明美も聖も出してないし、鳴海ちゃんだって喋りたいって言ってるんだもん。」

弥生「そういえばまだウエンディズの公式ページ作ってないじゃないか。ムービーなんかいいから先にそれを作んなさいよ。」

牢番M「いや、それを言われると弱い。まあね、ウエンディズ自体の紹介は簡単なんだけどそれだけじゃ芸が無いでしょ。どうにかしてHP上で野球が出来ないものか、今知恵を絞ってる最中なの。」

弥生「・・・絶対無理だ。」

牢番M「むりと言われると、ねえ。絶対やって見せちゃる、なんて思うじゃないの。」

弥生「そんな事言っていつまで経っても出来上がらないんだから。」

牢番M「へーい、取り敢えず仮ページ作りまーす。

 あ、ところで出たいと言えば大東さんもここに来たがってたわよ。」

弥生「うな、ダメ! あんなのが来たらここ無茶苦茶になっちゃう。」

牢番M「これ以上無茶苦茶になりようがない、とか思うんだけど。」

弥生「第一あれはウエンディズの隊士じゃないんだから、出す必要無し!

 そういう事で進めてちょうだい。」

牢番M「でもねー、でもねー、あの人文字ページ出るわよ。

 なんたって主役張ってるんだから。しかも作品数が多いよ、私達より。

 イラストまで制作済みなんだから。

 ひょっとしたら「でぽ」取られちゃうかも。」

弥生「そうなったらそうなった時の話よ。それにここがぶっ潰れたらもうCGで座敷牢作ったりアニメ作らなくても良くなるじゃない。らくちんよ。」

牢番M「お! おお!! そういう手があったとは。

 あいわかった。早速大東さんを呼んで参ります。

 では失礼。」

 牢番M、そう言い残してぱたぱたと座敷牢を去っていった。

 後には弥生ちゃんひとりが残されている。

 

弥生「あのやろー、牢の錠開けずに行きやがった・・・。

 また次の更新日までこの中かい!」

 

 1999年、この年は最後まで弥生ちゃんにとっては厄年であった。

 

 

(大東さんとは「戦国ウエンディズ」という自作小説のシリーズの主役である。

 その名のとおりこれは本来ウエンディズのアナザーバージョンだったのだけど

 なぜだか主役は弥生ちゃんではなく大東さんになってしまって、

 それが評判が良かったのですっかり独立してしまったのでした。)

 

end

 

 

 

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