ウエンディズ最後のメンバーを紹介します。

     山中明美さん(16)

   position 補欠、(鳴海ちゃんは中学生だから使えない時に呼んでくる)

   ウエンディズ唯一の一年生です。

 

まゆ子「というわけで今回ウエンディズのメンバーが全員揃いました。」

弥生「まさかメンバー紹介だけで一年も掛かるなんて思ってもみなかったわよ。」

まゆ子「はい、そうなんです。今回のリニューアルの目的は

  そこんところを改善する事にあったんですね。

  なにしろ一回の更新につき表、裏、弥生ちゃんと

  三枚の画像が必要だったという不経済な構造になってましたから

  そんなことを考えずにのんべんだらりと更新が出来るように構成を変えたんです。」

明美「あの、すみません。蒲生先輩。わたしってほんとにウエンディズのメンバーになってしまったんですか?」

明美「私もそこんところ納得がいかないんだけど、どうして弥生ちゃんこの子をメンバーに入れた訳? 私もたいていの事ならなれっこになってるんだけどこの仕打ちはちょっと史上空前の酷さだとおもうの。」

弥生「あー明美さん。あなたが私たちのメンバーになるのは別に他意があったって訳じゃなくて、たまたまちょうどタイミングよくそんな所に居合わせたあなたの運命というべきものでこれは必然だと思うわけ、私としては。」

弥生「でね、明美ちゃん、だからこの子は別にあなたにあてつけする為に入れたんじゃなくて、そうよ、大体あなたたちが悪いのよ、そんな・・・・。」

まゆ子「そう! そんな!」

聖「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

明美「そんな、って、そんな。」

明美「そうです、そんな。」

 

 弥生まゆ子聖明美明美、互いの言葉を口に出せずに見つめあう。

 

まゆ子「あはははっは、ほんとにそっくり。」

弥生「あははははははは、だーってねー、あなた達名前まで同じなんだもん。間違えるわよ。そりゃ。」

聖「・・・・・・・・・・・・・・」

明美「あーーー、聖ちゃんまで笑ったー。どーしてよ、どーしてこんな子見つけてくるのよ。まぎらわしくて困るじゃない!」

明美「そうですよ。私たちは別々の人間なんですから二つセットで一人前みたいな扱いはしないでくださいよ。」

弥生「二つセットなんてそんな勿体ない扱いはしないわよ。ねえ、まゆちゃん。」

まゆ子「だってね。明美、この新しい明美は、

   多分二番目、はあらゆる点において旧型の明美の能力を上まわっているのよ!」

弥生「うんうん。筋力においても持久力においても反射神経においても

  旧タイプの明美の実に1,5倍の数値を示すのよ。

  根性だって1.5倍、頭の良さも1.5倍、

  顔も体つきもおんなじなのにどことなく1.5倍ほど美しいみたいな感じもするわ。

  ねえ、こんなおいしい人材を手放せると思って?! 」

明美「そんなあーーーー。」

まゆ子「面白い事に学年での成績は1.5倍じゃないんだ。

  1.5つまり、3/2の逆数×(あんたの学年順位)になるかなとおもったんだけど、

   実態は1.75倍だ。要素要素が1.5倍だから相乗効果で更に上がってるんだね。

  いやあー面白い。研究のしがいがあるってものよ。」

明美「ふえええええん、ひじりちゃんなんとか言ってえ。」

聖「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

明美「ひいいいん、ひじりちゃんが

   ”後から出るものの方が性能がいいのは当たり前だ”って言ったあ。」

明美「・・・・・・じゃあ私はマーク2ですか・・・・・。」

弥生「そこまでは性能の向上はしてないな。いいとこ型番が上がったくらいの差じゃない?」

まゆ子「うーーーん、所詮はベースとなるものが明美だからねえーー。たかが知れてるってところかな。」

明美「そんな、ちっとも誉めてないじゃないですか。」

弥生「来年は多分通常の明美の三倍の能力を持ったしゃあ専用の明美が出るよ。」

明美「・・・・・来年も私、ウエンディズするんですか・・・・・」

弥生「だーって、あなたウエンディズ唯一人の一年生じゃない。頑張るのよ。」

明美「でも私、ウエンディズに入るって言った事無いんですけど・・・。」

明美「あ、わたしもそうだ。」

明美「え、そうなんですか。」

聖「・・・・・・・・・」

明美「あれ、聖ちゃんも、そんな事言った事が無い、って言ってる。弥生ちゃん?」

弥生「そのような些細な事、始まりはどうでもいいのよ。重要なのは今!、現在なの。

  ウエンディズはあなた達を必要としていて、みんなあなた達を頼りに思っているわ。

  あなた達がいないとウエンディズは活動出来ないの。

  人は自分で望んでこの世に生まれてくるんじゃないわ。

  生まれて、今、この場所にいるって事だけでその人は価値があるのよ。」  

明美「そ、そんなものかな?」

明美「そう言われるそんな気がしないでも?」

 

弥生まゆ子「(ふふふ、やはり思ったとおりだ。簡単に人に乗せられる所も1.5倍、意思の弱い所も1.5倍、結局明美は明美ってところだわね。)」 聖

弥生まゆ子「うわっ! 聖ちゃん、聞いてたの?! え、なになに、

  (星回りの良さが1.5倍になってる? そりゃあまずいわ、明美から運勢の悪いのを取ったら取り柄がなくなるじゃない。 そうね、明美がひとりで悪い事ひっかぶってるから私たち無事でいられるかもしれないもの。 運のいい明美なんてただのひとだよ。使い道無いよ。)」

 

 

明美「あのさ、わたし達って、必要なにんげんかな。」 

明美「すくなくともここではそうみたいですね。」

明美「でもたいへんなんだよ。すっごく。」

明美「そうですか? でも仕方が無いですから。」

明美「うんうん。やっぱり山中明美って名前はいい人に着くんだよ。」

明美「あははは」

明美「あははは」

 

 

2000/06/19

 

 

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