まゆ子「あー一人ずつ検証しよう。

 【幼馴染】は実のところを言うと地味子ではない。モブだ。同じクラスに居るとして、彼女の友達とつるんでおり主人公と絡む時もなにかと友達が関与する。
 とはいうものの主人公に気があるのは明白で頻繁に密接にアタックしてくるのだが、いかんせんモブ属性は拭い難く印象がまるで薄い。」

釈「わかりますわかります。「あいつ、なんて名前だったっけ」て言われちゃうタイプですね。」
じゅえる「ある意味地味子より地味な存在だな。ただビジュアル的には地味じゃないんだ。普通なんだ。」
まゆ子「つまりモブ子だ。」

じゅえる「OK。じゃあこいつは髪茶色いセミロングと。」
釈「モブ過ぎます。」

 

まゆ子「【学級委員長】。眼鏡を掛けるか掛けないかでちょっと条件が違う。」
じゅえる「眼鏡キャラは二人は欲しいが、しかし眼鏡属性を委員長から排除すると一気に地味子化する。」
釈「そうですね、眼鏡属性はアピールポイントですから、地味子らしさを出すには排除するべきでしょう。」

まゆ子「では一重目キャラだ。」
じゅえる「OK。一重で目が小さく、だが顔かたちは整っていてある意味では美人と言えなくもない。
 髪も綺麗だし整っているし、そもそも学級委員長いや生徒会役員という事で服装もきっちりしている。どこからとっても誰に後ろ指差される事は無い。」

釈「隙の無いタイプ、ですね。人を寄せ付けない。」
まゆ子「あーそれはちょっと違うかな。人には親切で親しみやすいタイプではあるが、しかしどの人にとっても同様の区別の無い接し方をする、特別の無いタイプなんだ。」
じゅえる「ああ、そういう人は誤解されやすくて困るんだな。」
釈「地味子というよりは、敵の多いタイプだな。でも存在としては地味じゃないですね、学校内でちゃんと活躍している。」

まゆ子「あーそうだな。じゃあこうしよう、彼女は生徒会役員だが生徒会にもっと目立つ存在が居て、彼女はどうしても日陰の存在として疎まれるのだ。」
じゅえる「コントラストとしての地味子だね。」
まゆ子「描写にちと工夫が要るが、とはいえビジュアル的には正真正銘の地味だから、よしとしよう。」

 

まゆ子「【図書委員】。眼鏡で髪が綺麗で真っ直ぐで、髪は真っ黒でも茶が入っても構わんが大人しくて人と喋るのが苦手で本に埋もれて生きている。」
釈「典型的な地味子人気タイプです。どんなゲームにも必ず存在しますね。」
じゅえる「地味子スターじゃないか、それ。スーパー地味子大戦には向かんぞ。」

まゆ子「おう。というわけで残念ポイントを+。ちょっとぽっちゃりさんだ。」
釈「おう!」
じゅえる「おー、それはー、地味だな。」
まゆ子「図書委員地味子の特性を一気にダメにするぽっちゃりさん属性。これでいける!」
釈「おう!」

 

まゆ子「【眼鏡地味子】。」

じゅえる「委員長、図書委員属性とは別の眼鏡属性となれば、眼鏡を掛けているのが無駄ということだな。」
釈「しかし地味に走りすぎて魅力がないと困りますよ。地味子は地味ではあるけれど男の子が好きそうなポイントをアピールしないといけません。
 たとえば上の図書委員。ぽっちゃりさんで属性が劣化しているとはいえ本当に居る人間としてはなかなかそそるものがありますよ。」
じゅえる「なんというか、強引に迫ると落ちそうなタイプだからな。」

釈「眼鏡属性を全面に押し出すならば、むしろこれはセクシーです。」
じゅえる「グラマー眼鏡か。」
まゆ子「なるほど、おっぱいキャラだな。うんなるほど、身体はいい、セクシーだ。だが男子から注目されるのが怖くって地味眼鏡と三つ編みとで武装している性的に臆病タイプ。」
じゅえる「いいね。」
釈「男子の前に出るとよく喋れない、耳まで真っ赤になって逃げちゃうんだ。」
まゆ子「背は低めということで。」
じゅえる「図書委員のぽっちゃりさんは少し背が高いくらいがいいからな。眼鏡はちびおっぱいだ。」

 

まゆ子「【病気地味子】。留年して一歳上の姉さん地味子。」
釈「ここは満を持して、髪白タイプですよ。」
じゅえる「白髪ではなく銀髪だな。派手だな。」

まゆ子「だがここにとんでもないマイナス属性が。この子元気になったのです。身体が丈夫に成るために体育とかも頑張っているのです。」
釈「なるほど、では地味子属性というよりも彼女を守ろうとする女子の防壁に阻まれて、男子とは疎遠なタイプと。」
じゅえる「男子には興味は無いのかそいつ。」
まゆ子「いや、そうだな話はするんだが、まだ少し苦しいところもあってちょっと興奮すると咳き込むんだよ。そしたら女子が飛んでくる。」

じゅえる「ふむ、むしろ男子には興味があるタイプと。だが地味ポイントがちょっと足りないかな。」
釈「では教室の花を毎日生けている、とかの地味な徳を積んでいるということで。」
まゆ子「お花か。うん、なんか素敵な女の子になってしまったぞ。」
釈「地味子が素敵ではいけない、というのも偏見です。」

 

まゆ子「【女子マネージャー】地味子。」

じゅえる「難しいなソレ。普通出てこないタイプだ、というか所属する部の男子とくっつくタイプだろソレ。」
まゆ子「残念ながらこの子は、友達に誘われて女子マネージャーとなったけれど、友達の方が勝手に辞めて自分だけ残ってしまったという損なタイプ。」
釈「損するタイプですか。なるほど、地味子ポイントですね。」
じゅえる「だが女子マネならアクティブなんじゃないか。何部か知らないけれど、夏合宿とかにも行くんだろ。」
まゆ子「あー何部にしようかなあ。とにかく女子マネとしても崖っぷちに立っている、存在価値が無いんじゃないかと自分でも思っている。」
釈「自信喪失地味子ですね。」
じゅえる「客観的に見ても要らないんじゃないか、と思われるくらいがいいぞ。」

釈「では、その部は男子部員が減少してもう部としての存続が無理なんじゃないか、てくらいになってるんですよ。女子マネなんか居ても仕方ない。」
まゆ子「だがそれでも、男子部員とは仲が良くないのだ。というかがんばれがんばれというのが鬱陶しくて、疎まれているのだ。」
釈「潰れそうな部を立て直そうとするのが逆に作用する損するタイプですね。もちろん男子部員と恋愛なんてあろうはずも無い。」

じゅえる「崖っぷち損する地味子だ。しかも三年生で引退間近、とかがいいぞ。三年間なにしてきたんだ、という。」
釈「つらい、それは辛い。」
じゅえる「だいたい部が弱体化したのは男子部員がふがいないからだろ。女子マネ関係ない。
まゆ子「なんだか可哀想になってきた。」

 

まゆ子「【貧乏人地味子】。ここでバイト地味子と区別する為にバイトはしないことにする。
 家が共稼ぎで、しかも弟妹が4人も居て、地味子が母親代わりに面倒みなくちゃいけないからバイトどころではない。」

釈「なるほど、貧乏は大変です。というか私も弟妹の面倒でたいへんですよ。」
じゅえる「そうだった、釈ちゃんは家でウエイトレスもするんだったな。」
釈「創作インド料理店です、えっへん。」
まゆ子「まあそういうわけで、余裕が無い。携帯電話すら持っていない。だがそれでもクラスでは普通でいようと思う。思うが、カネが無いからついて行けないところがある。」
じゅえる「まあ、そういうものかな。」
釈「その子、男の子みたいにボーイッシュな髪にしましょう。自分家でおかあさんに切ってもらうのです。」
じゅえる「それは幾らなんでも、安い散髪屋でいいじゃないか。小学生の頃からお世話になっているという。」
まゆ子「あー、それは地味だなあ。」

じゅえる「それで無意味に元気いいんだよ。後料理は得意な方だ、家でやってるから節約料理の達人。弁当も母親と二人して朝早くから作ってる。」
まゆ子「うう、ええ子やな。」
釈「クラスでは自分は普通、という顔をしているのです。ただやっぱり物質的に少ないからどうしても地味なんだ。」
じゅえる「でも自分では地味子と思っていない。地味子呼ばわりされると怒るタイプ。」
釈「男子とも普通に話するし付き合っている。まあ恋人とかは居ないんですけどね。」
じゅえる「必死で普通でいようとする地味子なんだ。」

 

まゆ子「【コンビニバイト地味子】。貧乏地味子とは違ってこの子は実はそれほど金銭的には困っていない。
 逆に地味子から脱出する為に変身しようと、コンビニバイトを始めましたタイプ。」
釈「ま、金銭的に困ってはいないとは言うものの、カネが有り余ってるわけでもないんです。」
じゅえる「地味子脱出の為の資金が割とかさむんだな、服とか色々。」

まゆ子「しかし、バイトで頑張ってみたものの、何故か地味さばかりが強調されて。」
じゅえる「居るよねそういう子、頑張れば頑張るほど地味になる。」
釈「いえ店員さんとしては良い人なんですけどね、そういう人。親切だし。」
じゅえる「お年寄りとか子供とかを丁寧に相手にしていると、いつのまにか地味が身体に染み付いて。」
まゆ子「ああ、自分で思ってるより店員が性に合ってしまうんだ。」
じゅえる「つまり、地味子ポイントは?」
まゆ子「そうだな、友達が集団でお客に来ても、ちゃんとした店員さんをやってしまう真面目なタイプだから、萌えないな。」

釈「エロゲであれば、主人公がヤンキー客に絡まれてる地味子を助けるイベントですね。」
じゅえる「そうだな、イベントが無いとこんなのには絡めないな。」
まゆ子「まあビジュアル的にはちゃんと美容院でパーマしてるか髪に色が着いてるとか、カネはかかっているのです。」
じゅえる「ピンク頭だな。」
釈「めちゃ派手じゃないですか。」
まゆ子「まあ、ピンクでも地味子はアリだから。アニメ世界だと。つまり雑魚属性ですよ。」
釈「幼馴染地味子と比べてもちょっと綺麗にしている。その為にちゃんと投資する、地味子脱出に頑張ってる子です。」

じゅえる「だがあまりにも普通すぎるな。幼馴染地味子と属性が似ている。」
まゆ子「いっそ二人を友達にしちゃうか。」
釈「そうですね。」

 

まゆ子「【外人地味子】。金髪碧眼のヨーロッパ美人留学生です。」
じゅえる「それは地味子じゃない。」
釈「派手ですよ。」

まゆ子「確かに学校では派手子です。だが実は、本国では地味子ポジションなのだ、この子は。」
じゅえる「おお! なるほど元地味子なのか。」
まゆ子「日本に来てちやほやされるのは最初の内は良かったけれど、地味子の本性がどんどんとストレスを感じてきて、派手子ポジションでいるのが辛いのだ。」
釈「なるほど。いかに白人とはいえ地味な人は居るんです。おとなしい人は居るんですね。」

じゅえる「特殊技能を持たせるべきではないだろうか。魔法少女というのはだいたいエロゲには一人は常備されているものだぞ。」
釈「魔女ですね。精霊魔法の使い手ですよ。黒猫を飼いましょう。」
まゆ子「いやそれはー、ますます地味子ぽくないぞ。」
釈「闇属性の中二病で本来根の昏い恨みがましいタイプなのだが、ひょんなことで日本に島流し的に留学させられネコを被っていましたがもう限界。」
じゅえる「うんうん。本性にしたがって弾けてみると、立派な魔女地味子であった。」

まゆ子「あー、まあ分からないではない。」

 

まゆ子「【地味子先生】。」

釈「高齢処女!」
じゅえる「却下だ! 学校の先生で20代半ば、地味ではあるが処女ではない。」
まゆ子「非処女は許されるのかい?」
じゅえる「地味子の定番は、心に傷を負った女の子だぞ。」
釈「おう、性犯罪の被害者なのですね!」
まゆ子「なるほど、強いられた地味子なのだ。学生時代にレイプされたかなんかで、それからずっと心に傷を負ったまま頑張ってきたのだ。」
釈「けなげです。これは許される非処女です。」

じゅえる「教科は何にするかな。」
釈「英語とか古典とか、」
まゆ子「いや、ここは理系の数学女教師という線でいきたい。」
じゅえる「なるほど理系か。なるほど、それは地味子を越える内向的な属性を与えるな。うんじゃあ数学女教師。」
釈「しかし弱点はあるんですよ、すでに心の傷を克服したと思っているのだが、男子生徒がちょっと強く迫ると心臓の鼓動が早くなるのだ。」

じゅえる「なるほど気の毒な人だな。だが思ったより地味子じゃないのかな、その人は。」
まゆ子「あーそうだねー。普通の女教師、地味さも普通。しかしなんとなく光る所を持つ、地味子の中に派手な光が有るタイプだ。」
釈「ちょっと間違うと地味子でなくなるわけですね。ヒロインタイプですよ。」
じゅえる「ふむ、現在地味子中。」
まゆ子「なんか聞いたこと有るようなフレーズだな。」

 

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まゆ子「さて、エロゲであればこれでいいんだが、スーパー地味子大戦だ。やはり戦闘するんじゃないかな。」
じゅえる「あー、ゲームだからなあ。どうしようか。」
釈「やはり普通に魔法少女戦闘しますか。」
まゆ子「一応の叩き台として、魔法戦闘地味子としてのアレンジを考えとくか。つまり中二魔法属性で戦うと。」
じゅえる「まあ、裏打ちとして損は無いからな。それで新しい属性に目覚めるかもしれないし。」
釈「じゃあ格闘ゲームとして魔法で戦う地味子、という設定でキャラを見なおしてみましょう。」

まゆ子「まず幼馴染地味子だ。これはつまり主人公に最も親しいキャラだ。だから、戦力的な魔法は無いと考えるべきだろう。」
じゅえる「むしろ主人公が戦うべきだな、こいつが戦場に投入される時は。」
釈「そういうわけにも行きませんから、式神か使い魔で代わりに戦うべきでしょう。」
じゅえる「逆に、こういう奴が悪の手に堕ちて胎内に邪悪な植物の種子を埋め込まれるとか、」
釈「あーそういう。なるほど、それはまさしく幼馴染定番です!」
まゆ子「OK、じゃあ寄生植物による触手攻撃だ。」

まゆ子「委員長地味子。これはきりっとしたところがあるから日本刀だな。魔力を帯びた御神刀による攻撃だ。」
じゅえる「ふむ、神社の巫女か旧家のサムライとか、そういうタイプだな。定番だ。」
釈「定番過ぎて面白みに欠けますね、なにかデメリット面が付加しますか。」
まゆ子「ふむ、じゃあ妖刀ということで人を斬る度に魂が暗黒面に引きずり込まれて、やがて悪の斬巫女に変化する。」
じゅえる「妖刀ねえ、血を吸って自我に目覚める鬼刀とかでもいいかな。」
釈「そういう事であれば、本人も鬼になるべきでは。」
まゆ子「鬼は却下して。物部優子と属性が被るのは困ります。」
釈「確かに。では神社も禁止で武家の娘ということで、人斬りの妖刀ですね。」
じゅえる「しゃあないな。では時空を超越して、邪悪と遭遇すると手元に妖刀が出現するという設定で。」
まゆ子「OK。生まれつき身体に梵字の刺青が入っているんですよ。」

まゆ子「図書館地味子。ごく一般的に考えると魔法書による攻撃だな。」
釈「却下ですね、当たり前すぎて。むしろぽっちゃり系の属性を利用して、獣化というのは。」
じゅえる「豚変身だな。自分では嫌なのに、条件がそろうと卑しい豚に変身してなんでも食らう餓獣になるんだな。」
釈「可哀想ですね。」
まゆ子「だがパワータイプの強力なキャラだ。これを攻略するには精神攻撃が効くんだよ、醜い姿を自覚させれば心が血を流すんだ。」
じゅえる「いいかんじだ! それこそが地味子大戦だ。」

まゆ子「眼鏡地味子。エロいボディでサキュバスかな。」
釈「まっとう過ぎますが、悪くない設定です。眼鏡が外れるとエロボディ大変身のエナジードレイン系妖艶な飛行サキュバスです。」
まゆ子「眼鏡は、戦闘用眼鏡に換えるという事で、真紅の眼鏡でね。」
じゅえる「別に否定も修正も要らないか。だが眼鏡が破壊されると急速に弱くなる、という設定は欲しいかな。」
まゆ子「ふむ。眼鏡が破壊されると色欲が暴走して破壊系のキャラに変身するが、持続時間が短く消耗も激しい。」
釈「エナジードレイン系でなくなるのですね。三段変身ということですよ。」
まゆ子「変身キャラだな。」

まゆ子「病気地味子。病気だ。」
釈「吸血鬼ですかね。吸血病というのがセオリーですがサキュバスでドレイン系使っちゃいましたね。」
じゅえる「普通に人工心臓のサイボーグという事でどうだ。加速装置もおまけで付けよう。」
釈「じゃあ、拘束具が外れると髪が真紅に染まり、加速装置で物理攻撃。しかし攻撃の度に体中の組織が破壊され、部品が外れて壊れていく。」
じゅえる「ふむ、自分が死ぬか敵が死ぬか、ダメージ量の賭けになるんだな。」
まゆ子「了承です。」

まゆ子「女子マネ地味子、格闘系でしょうね。」
釈「格闘系でしょうね。」
じゅえる「格闘系だな。だが病気地味子がサイボーグだから、直で戦うと負けるぞ。」
釈「鈍器ですね。」
まゆ子「うん、鉄棒棍棒で殴り殺します。」
じゅえる「火器銃器を使うというのはどうだ?」
まゆ子「うーん、飛び道具は欲しいが、鉄丸を投げるくらいだな。投擲武器だ。」
釈「みのりちゃんと被りますが、いいですか?」
まゆ子「ならば関節技も使おう。」

まゆ子「貧乏地味子、これは難しい。戦闘属性が無いぞ。」
じゅえる「そうだな、こういう奴にこそ中二属性魔法がいいのだが、金髪が取ったしな。」
釈「ではこれまでに使っていない焔系の魔法使いということで。敵を火力で料理してしまうのです。」
じゅえる「貧乏で不遇な女子が、焔の力で美しく変身。なるほど、絵になるな。」
まゆ子「いいですね。怒りで火力が増大する、というのも付け加えておこう。」
釈「ダメージが蓄積するほど強い、というわけです。」

まゆ子「コンビニ地味子、これがGUNだな。」
釈「銃器ですね。でも派手にRPGをぶっ放すというのも違うのではありませんか。そこまで狂っているのはどうでしょう。」
じゅえる「呪われたリボルバーをたまたま拾ってしまった、というところで普通人なんだな本体は。」
釈「魔物を殺す武器ですね。でも攻撃力は強いのですが、防御力はありませんよ。それだと。」
まゆ子「謎の導師からもらった防御御札を全身に貼る、とかで、」
じゅえる「ちょっと違うな。御札が燃えて身代わりになる。弾数は6発御札も6枚、というところで。」
釈「謎の導師ですか。コンビニのお客さんなんですね、それ。」
じゅえる「うん。」

まゆ子「金髪外人地味子。魔女ですね。ドルイド系の。」
釈「箒で飛びますか?」
じゅえる「あー、地味子だから飛ばないんじゃないかな。」
まゆ子「薬品系の魔女にするか。しかし幼馴染が触手植物取ってるしな。」
じゅえる「ゾンビじゃないかい? 死者をよみがえらせるとか白骨が襲い掛かるとか。」
釈「ドルイド系ではありませんが、ネクロマンサーは悪くないです。」
まゆ子「たしかに。巨大ドクロを呼び出すとかも悪くないな、格闘ゲームでは。」
じゅえる「じゃあ弱点は太陽か。」
まゆ子「ふむ。太陽で無力化するのは悪くないが、それでも念動力は使えるくらいにはしておこう。」
釈「太陽を呼び出す魔法、とかを使う敵が居ますかね?」
まゆ子「うむ、まあ予備的に属性を与えておこう。」

まゆ子「地味子先生です。数学教師ですからピタゴラス教団の魔法です。」
じゅえる「数学魔法、というのはまあ色々と。TVゲームだと色んな機械やら歯車やらが出て攻撃するところだな。」
まゆ子「フィールド魔法タイプだな。」
釈「数学魔法の特徴として、魔法を使っても自身の魔力ポイントは消費されない、という特典があります。カガクテキな魔法なのです。」
まゆ子「まあ、数学的な防御でない限りはどの魔法を使っても防御できない、という特典もあるのだ。」
じゅえる「強いが、まあ一人だけ大人だしな。ラスボス的な存在だ。
 というわけで、地味子先生がこの一連の戦いを引き起こしたのだ。数学的ななにかを発見するために。」
まゆ子「まあ、そういうところで。」
釈「弱点といえば、物理攻撃に弱いところですかね。」
じゅえる「最強魔法使いということで、なんとかしよう。むしろ無秩序やらノイズに弱いという事で。」
まゆ子「潔癖症なんだ。」

 

***********************

じゅえる「とはいうものの、魔法少女というのもさすがにねえ。」
釈「ああ、たしかに地味子ぽくないかもしれませんね。」
まゆ子「それは言えるかもしれない。だが用語だからな、魔法じゃなくて呪法でも亜法でも構わんのだそれらしい言葉であれば。」
じゅえる「もっと地味子トラウマ系の用語を使うべきだろうな、やっぱり。」

釈「それじゃあ「幼馴染」の触手植物は、どんな。」
じゅえる「それはー『いけない夏の日の思い出』とか。」
釈「おお、それは官能的なイメージが膨らみます。緑の夏草の中で幼い男女がお互いの身体の、とか。」
じゅえる「幼馴染というからには、そういうイベントを挿入しないといかんだろな。」
まゆ子「なるほど、単純に魔法を絡めるのではなく、エロいイメージを想起させる手法なわけだ。」

釈「それじゃあ委員長の妖刀は、」
じゅえる「そりゃずばり『破瓜』とか。」
釈「うう、それはキツイ。」
まゆ子「直接的過ぎるぞ。」
じゅえる「しかし刀の硬さ鋭さと、地味子委員長の頑なさを表現するのに、しかもそれが無残にも押し破られるというイメージをね。」
釈「なんといいますか、適切すぎて不適切です。」

釈「病気子は、」
じゅえる「蠕動ラテックス」
まゆ子「蠕動てとこですでにやらしいな。」
釈「しかもラテックスなんて、ラバーでしょ。SMでしょ。」
まゆ子「人工的な臭いがぷんぷんするんだな。しかも病人とくれば病院でSMで。」
じゅえる「オナホ的なゴム臭さというのもイメージに織り込んでみました。」
釈「そんなあからさまな説明は要らないです。」

釈「金髪外人魔女は、」
じゅえる「埋葬される半陰陽(アンドロギュノス)」
釈「どうしても性的なものを介在させねば気が済まないらしいですね、先輩。」
じゅえる「いや、日本に留学して派手子を演じねばならない二面性を表現しておりますよ。」
釈「まあ、確かに。でも半陰陽とかいうと男かなとか思わせちゃうじゃないですか。」
まゆ子「埋葬てとこでゾンビ系てのをよく表現してるけどな。」

釈「地味子先生の数学魔法。」
じゅえる「厳密に封印されたX」
釈「なんですか、それXって。」
まゆ子「代数に使うXかい?」
じゅえる「染色体のXだよ。女を直接的に表しています。過去の性的トラウマという事でね。」
釈「ううむー。しかし数学的という感触がちょっと不足しますか。」
まゆ子「うーん、確かにこれだけだと数学が少ない。」
じゅえる「じゃあ、断裂Xの封印定理、とかで。」

 

まゆ子「なるほど、なんでも出来ちゃうんだな。魔法なんて代わりはいくらでも有るって事か。」
じゅえる「地味子という怪物が蠢いているのだ。魔女も魔法少女も越えて、ひとつのカテゴリとしてモンスター化している。」
まゆ子「まあ、とりあえず十人分作ってみてよ。」

 

釈「図書ぽっちゃりさん。」
じゅえる「むさぼる」
釈「え、貪るですか。」
じゅえる「淫貪肉獣にしようかとも思ったけど、むさぼるだけでいいかなと。」
まゆ子「まあネーミングにそういうラインが無いとは言わないな。”MUSABOL”とかでかっこ良く表現ですね。」
釈「なるほどかっこいい。」

釈「眼鏡子。」
じゅえる「色欲眼鏡」
まゆ子「まんまじゃねえか。」
釈「まんまなんですけど、それは色眼鏡と掛けてるんですね。」
じゅえる「うん。」
釈「まんますぎて、修正できません。エロオヤジっぽくて地味子の抑圧される性欲と微妙に重なって」
まゆ子「なんというか、眼鏡というのがどうにもエロ過ぎて困るな。覗きとかの要素も入ってきて、」

釈「女子マネさん。」
じゅえる「敗北者(サレンダー)」
まゆ子「サレンダーは降伏だが、まあいいか。」
じゅえる「ただ負けたというだけでなく、なんとなく暴力で陵辱される気分があるでしょ。」
釈「なんというか地味子に愛がありませんねじゅえる先輩は。」

釈「コンビニさん。」
じゅえる「安直なるペネトレイション」
まゆ子「安直な、てのは?」
じゅえる「鉄砲拳銃という安直な解決策に頼ろうとするコンビニ地味子の本質を表現しております。」
釈「ペネトレーションというのは投射物という意味ですね。」
じゅえる「射精という意味にも使いますよ。」
釈「う。」
まゆ子「確かに安直だな。というか地味子でありながらなんとなく男にだらしない、という感触が入ってるわけだ。」
釈「ビッチ系という意味なんですねえ。」

釈「貧乏さん。」
じゅえる「赤猫をフランス語で言うとなんだろう?」
まゆ子「赤はルージュだが、赤猫は俗語で放火を意味するわけだから、単純な赤はなんかアレだな。」
釈「緋色とか?」
まゆ子「スカーレットレターという小説映画も有りまして、姦通不義密通を意味するわけですよ。」
じゅえる「では緋色の猫だね。」
釈「LE CHAT ECARLATE ル・シャ・エカルラートですねエキサイト翻訳だと。」
まゆ子「なんかゴージャスになったぞ、貧乏地味子なのに。」
じゅえる「ゴージャスでいいんじゃないか、焔をもって化粧をして日常から解き放たれるのだから。」

 

**********************

まゆ子「あー、なんか出来てしまった。」
じゅえる「じゃ、次は名前を考えようか。」
まゆ子「ええええ〜。」
釈「ここまで来たら地獄の底までお付き合いしますよ。

 えーとまず考えるべきは、金髪美少女地味子ですね。」
じゅえる「確かに。だが地味な外人の名前と言われるとな。」
釈「てきとーにプリシラさんとしておきましょう。Priscillaとはラテン語で「古い、ANCIENT」です。」
まゆ子「派手な響だが、意味は地味だな。」
じゅえる「まいいや、プリシラ・ハーツホーン、という事に決めた。Priscilla・Hartshorne。」
釈「外国人名事典さんありがとう。」
まゆ子「ハーツホーンて何?」
釈「イギリスの村らしいですよ。」
まゆ子「地名か、うんなるほど。」
じゅえる「正直外人の名前が地味かどうかは、私達にはさっぱり分からないのだ。」
まゆ子「ま、てきとーでいいや。」

釈「では改めて、「幼馴染」。」
じゅえる「長内かずみ、和美でもいいか。」
まゆ子「おさない、は分かる。かずみの根拠は。」
じゅえる「無し。」
釈「触手植物というのを使いましょうよ。」
じゅえる「じゃあ長内ツタ子。」
まゆ子「うーん長内かずら。蔓ね。」
じゅえる「あーしかしーツル植物でなくてもいいかなあー。」
まゆ子「あー、そうだなあ。じゃあ梓。」
釈「あずにゃんですね。」
じゅえる「それじゃあ間を取って、小山内あずさ、で。」
OK。

釈「委員長です。」
じゅえる「役所 萌。」
まゆ子「萌はいかんだろ、役所 芽衣では。」
釈「しかし委員長=役所、はさすがに呆れますよ。」
じゅえる「じゃあ、大炊 萌。」
まゆ子「どうしても萌にしたい気だな。」
釈「大炊は昔の官職名ですね。おおい、と芽衣が合わないのは分かりますが。
 大炊 紗江では。」
じゅえる「沙耶。」
まゆ子「大炊 咲。」
OK!

釈「図書ぽっちゃりです。」
じゅえる「九曜 白子」
まゆ子「白子はダメだろ。九曜は苗字として存在するのか?」
じゅえる「無いだろうね。そもそも九曜とは占星術とかで使うんじゃないかい。」
釈「ちょいと調べて人名では出ませんね。ただ九曜の旗は細川家とか伊達家が使ってます。」
まゆ子「ふむ、だがちょっと捨てがたい苗字だな。」
じゅえる「じゃあ、九曜 月子では。」
まゆ子「月?」
じゅえる「白い、というイメージを大事にしたいのだ。ぽっちゃりさんは。」
まゆ子「九曜 月子。」
OK。

釈「眼鏡子です。」
じゅえる「水野 晶」
まゆ子「うーん、ちょっとハマり過ぎかなあ。」
釈「眼鏡で晶は分かりますが、さらに水野を重ねるとちょっと。」
じゅえる「海野?」
まゆ子「うーん、水野 晶ねえ。しかし引っ込み思案のおっぱいめがねに対して、これはねえ。」
釈「沢野 晶、では。」
じゅえる「水野がいいな。」
まゆ子「水野 晶、だな。あきら。」
OK?

釈「病気子。」
じゅえる「健康さんだな。」
まゆ子「兼好、康子、健、たけしは男だな。」
釈「健康を中心に持ってくるのはいかがなものでしょうかね。他に属性があるでしょう。」
まゆ子「いや健軍と書いて「たけみや」と読む、というのでは。」
じゅえる「武宮 康子、安枝、いや武宮はいいがもっとはかない感じの名前が。」
釈「武宮 透子では。」
まゆ子「はかないと言えばチョウチョがまず挙げられるでしょう。さなぎ、ナギ。」
じゅえる「武宮 ナギか。梛」
OK。

釈「女子マネです。」
まゆ子「三字姓が欲しいかな。」
釈「小山内さんが居るから、一字姓にしましょう。」
じゅえる「閏 土岐絵。」
まゆ子「また有りそうにない苗字を。」
釈「苗字事典だと、日本で10人くらいの希少名です。」
まゆ子「朱鷺江、でもいいんじゃないかな。」
じゅえる「地味子だからな。土岐絵でいいんじゃないか。」
釈「名前だけ派手、というのも痛いかもしれませんね。」
まゆ子「なら、閏 朱鷺江だ。」
OK。

釈「コンビニさんです。」
じゅえる「赤木春恵、いや春海。」
釈「べたべたすねえ。」
まゆ子「赤木晴海、春美、どっちがいい?」
じゅえる「さすがに安直に作りすぎた。反省する。」
釈「赤木春美ですかね。」
まゆ子「しかし、安直過ぎるな。」

釈「貧乏さんです。」
じゅえる「これも安直でいくか。安田直子。」
まゆ子「ちょっとまて、それはコンビニ子の方に回して、放火魔の方に赤木を、」
釈「そうですね、安直子はコンビニさんがまさにぴったりです。」
じゅえる「なるほど、たしかに安直さんには安直な名前こそふさわしいし、放火魔には赤がふさわしい。」
まゆ子「とはいうものの、放火魔は赤ではなく緋色と決めたんだ。」
釈「緋木 春美、どうです?」
まゆ子「いかにもウソっぽい苗字だな。むしろ名前に灯りを付けた方が。」
じゅえる「赤木灯里、さすがに問題有りだな。」
釈「晴海灯里、というのでは。」
まゆ子「どっちが名前か分からないな、だがそこがいい。」
釈「しかしさすがに安田直子は安直も過ぎるのではないでしょうかね。」
まゆ子「なんとか子、も辛いしな。安田直美では。」
じゅえる「安田直海。いややっぱり直美だな。」
釈「海を使うのはやめますか。」
まゆ子「うん。じゃあ直美。それとついでに春日灯里。灯里はー、『ARIA』だよなあ。」
釈「それでは灯で。」
じゅえる「うむ。」
釈「それでは、
  貧乏さんが春日灯、
  コンビニさんが安田直美、です。」
OK

釈「ラスボス地味子先生です。」
まゆ子「自見、?」
じゅえる「いやああ、自見は嫌だ。」
釈「数学ですから、代数幾何。」
じゅえる「代々木幾子。」
まゆ子「子、ですか。」
釈「いくこ幾子、いいんですけどねえ。子名だとちょっと。」
まゆ子「しかし捨てがたい。」
じゅえる「うむ、じゃあ安田直子を直美に変えちゃうぞ(というわけで上では直美に変わってます)。」
まゆ子「代々木幾子。あまりにも平凡すぎて地味子じゃないみたいだ。」
釈「地味子は案外と名前は地味じゃないんですよね。」
じゅえる「代居 幾子。」
まゆ子「む、ちょっと近くなった。」
釈「しかしちょっと数学的ではありません。三角幾子。」
じゅえる「和算から取りますか。」
釈「算盤幾子。」
まゆ子「算木幾子。」
じゅえる「珠算幾子。定規幾子。」
まゆ子「色々調べていくと、定規コンパスは中国の伏義女禍にまで遡りますね。伏幾子。」
釈「ふせ、ですか。」
じゅえる「ああもう、それでいいや。伏幾子。」
OK。

 

 

 

 

 

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