ダイジェスト版 ゲバルト処女 エピソード1

05/07/01

 

【初めてお出でになられたお客様へ、『げばると処女』の基本説明】

 

【げばると処女 各章サブタイトルと内容説明】

EP1 「トカゲ神救世主蒲生弥生ちゃん、異世界に降臨する」

第一章 救世主蒲生弥生、異世界に降臨す
第二章 弥生ちゃん、タコ巫女の手引きで人界に下る。
第三章 弥生ちゃん、市にて剣を購う
第四章 弥生ちゃん、喪なわれた紅曙蛸神巫女王に見える
第五章 ゲルタ売りの少女、王都にて混乱のるつぼを覗く
第六章 金雷蜒寇掠軍、救世主の御業の片鱗に触れる
第七章 救世主弥生ちゃん、東金雷蜒王国に上陸する
第八章 弥生ちゃん、毒地にて金雷蜒姫を虜とする
第九章 仮面の男、自らの罪を語る
第十章 金雷蜒王姉妹、毒地神聖首都より魔手を伸ばす
第十一章 巨大金雷蜒神、虚空より災厄の女神を召喚する
第十二>章 青晶蜥神救世主、巨大金雷蜒神に勝利する
最終章 青晶蜥神救世主蒲生弥生ちゃん、大地を浄化して新時代の扉を開く

 【十二神創世の物語】【ゲルタのおいしいいただき方】

EP2 「トカゲ神救世主弥生ちゃん、激闘の渦中に在り」(ギジジットを出て、デュータム点に向かう)

第一章 褐甲角王国赤甲梢部隊、不可思議なる光に遭遇する
第二章 ゲルタ売りの少女、王都にてなんだかわからない話を聞かされる
第三章 ソグヴィタル王、紅曙蛸女王の市で天意を撃剣にて占う
第四章 金雷蜒神と共に王姉妹帰還す 
第五章 弥生ちゃん、頑に拒む暗殺者を無理強いに下僕とする
第六章 偽弥生ちゃん、東金雷蜒王国にて人々を病苦から救う
第七章 褐甲角王国は鳴動し、とりあえず著者は設定を整える
第八章 金雷蜒少女、褐甲角王国への寇掠を決意する
第九章 弥生ちゃん、平原にて蝗の大群に襲われる
第十章 蒲生弥生、運命の出会いをする
第十一章 青晶蜥神救世主、西に向かう
第十二章 そして舞台は一幕を終え、次なる悲劇を用意する
最終章 カプタニアより愛と共に。

 【褐甲角王国における青晶蜥神救世主の法的位置付け】【科学的なお話】【未来の話】【髪の毛のはなし】【エピローグ〜幾何〜】

EP3 「救世主弥生ちゃん、錯綜する正義に歪む」(デュータム点滞在中、大審判戦争勃発)

第一章 古の女王の吐息は、南海をさざめかせる
第二章 沸き起こる歓呼の声に、救世主は眠れない
第三章 北の都に咲く双輪の花は、可憐な毒に彩られ
第四章 奮い立つ若武者に、薫風は微笑む
第五章 金雷蜒少女、鬼谷の妖気に美身を震わせる
第六章 針の穴から覗く天は、どこまでも青く
第七章 いぬのはなし
第八章 赤き矢は平原を貫いて、旭日を望む
第九章 戦戯の棋盤に列する駒は、泥濘の中に転ぶ
第十章 金雷蜒少女、初めての接近遭遇
第十一章 聖戦に沸く武王の都は、今日もいいお天気
第十二章 破れし者の名は、栄光の翼に乗ってはばたく
最終章 青晶蜥神救世主は明日を越えて、明後日に向かう

 【ウエンディズ雑談】【天文のお話】【闘猫】【羅針盤】【エピローグ〜ステイチューン〜】

EP4 「忙中閑あり姦計あり」(大審判戦争 前篇)

第一章 褐甲角の兵は剣に恥じる所無し
第二章 古の劫火の顎には、滅びを饗すべし
第三章 聖なる洞に潜む怪物は、母の姿もて下る
第四章 背伸びをして、大股で歩いて、怒られて
第五章 真円の金貨に刻まれし象(かたち)は、魅惑の陰謀を帯びて
第六章 尻尾の勢いを駆る青服の道化は、夕闇に踊る
第七章 葉片に綴られる想いは、女達を彩りて 〜弓レアル楽勝宣言〜
第八章 勇戦。
第九章 怪談ムポルノ原
第十章 傍若無人の王女にも、ひとのこころはある
第十一章 暗夜に遊ぶ少女は、綴れ織の現を覗く
第十二章 欲望を追求する者は多けれど、極める者は古今に稀なり
最終章 雷鳴轟く

 【『武徳聖伝』 第八章十七節】【『真実の救世主の書』 第二章「目覚めの朝」九節】
 【火の救世主】【豆】【青晶蜥神救世主の贈り物】【手紙】【ゲルタ貨幣の数え方】
 【剣の処女】【ぱりてぃ】【パンツァー・リード】【エピローグ〜猫〜】

EP5 「天下泰平火事ぼうぼう、弄せずして果実は掌に転げ落ちる」(大審判戦争 後篇)

(前篇)
第一章 故に蒲生弥生ちゃんは最強である。
第二章 東方街道の戦い〜赤甲梢征東記
第三章 波濤の攻防〜赤甲梢征東記 その2
第四章 天原の迷宮〜赤甲梢征東記 その3
第五章 武徳王の戦い
第六章 平原に果つる闘志は、少女の憐憫に濡れる

(後篇)
第七章 問われる者の名を、問う者は知らず
第八章 回る舞台は七色に、虚実の幕が行き交った
第九章  ここが峠。
第十章 なんでも作るよ弥生ちゃん
第十一章 巨いなる蟲の巣籠に眠る人は
第十二章 毒殺鬼アルエルシィ
最終章 喪服の女達 ☆

 【コウモリ神人】【紅御女】

 【真夏の夜の夢】【『紀元6666年』】【電撃戦幻想】【ネコとイカの関係】
 【エピローグ〜或る黒甲枝の決断】

EP6 「青晶蜥神救世主の不在」(弥生ちゃん失踪す)

(前篇)
第一章 そして新章
第二章 空飛ぶ王女の焦燥
第三章 恋のプロトコル
第四章 VS志穂美
第五章 ふりかえれば、ひとり ☆
第六章 慈悲深き若き御手に、童子は惑う ☆
第七章 踊る会議の味は苦く深い

(後篇)
第八章 青髪白鯣の呪い
第九章 ゆめのかよいじ、うつつのよみじ
第十章 ひまなひとびと
第十一章 王女殺害事件
第十二章 普通の人々
最終章 日暮れてなお道遠し

 【訃報】【ととや】【奈落】【一方その頃弥生ちゃんは】【ついで】【志穂美さんから一言】
 【樹獄】 【蒲生弥生観察報告 その1】【命名規則!】 【母の恐怖】 【銀の髪】

 【弥生ちゃん存在証明】【見果てぬ夢】【餅】【ひまなひとびと 『戯』】【ひまなひとびと 『俗』】【マヨネーズ中毒】
 【エピローグ 〜蒲生弥生観察報告その2〜】

EP7 「大審判大どんでん、終り良ければ統べて由」(げばると処女前半最終回)

(前篇)
第一章 懐談百物語
第二章 廻脳遊戯
第三章 既知との遭遇
第四章 娘芝居聖蟲戯
第五章 黒甲枝三景
第六章 ヒロインの証明

(後篇)
第七章 (姫一刀奥義斬あらため) 真・姫一刀奥義斬
第八章 じいさまとねえさま
第九章 還って来た酔っぱらい
第十章 振り出しに戻る
第十一章 ざっつえんたていめんと
第十二章 蟲占の儀

最終章 最終回蒲生弥生ちゃんの大審判

 【幽霊のはなし】【チキチキ!弥生ちゃん財宝争奪猛レース】【紅曙蛸女王列伝】【神撰組の編成】
 【十二神方台系分割支配】【白い粉の恐怖】【メグリアル神衛士】 【蒲生弥生という人は】 【黒甲枝三景 その2と3】

 【シュメ・サンパクレ・ア】 【聖弥生ちゃん学園】 【医神】 【ひぽぽたますの誓い】【チェス・クイーン】
 【最後の使者】 【人工動力!】 【DUNGEONS & 弥生ちゃんズ】【青服の男】 【一方その頃カエル姫は、】
 【朗読会への招待】【刀話】 【明美の部屋 〜ゲストにジョグジョ薔薇さんをお迎えしました〜】【ちょっとおさらい】
 【グランド・エピローグ】

APPENDIX(後始末)

【一方その頃弥生ちゃんは、無茶をやっておりました】【タコ女王顛末】【げばげばぎっちょん】 【油話】【本編主人公】【さようなら、トカゲ神救世主弥生ちゃん】【げばると処女】

 

 

ゲバルト処女 エピソード1 「トカゲ神救世主蒲生弥生、降臨す」

第一章 救世主蒲生弥生、異世界に降臨する

白濁して視界のまったくない濃霧の中、尻尾の無い体長1メートル程の大きなネコが数匹群れて騒いでいる。霧の向こうから来る人を見て騒いでいる。
ネコの先導を受けて、少女が歩いて来る。その足元には何も無い、滑らかな地面が続く。
老ネコと共に居た男が、騒ぐ猫達の間から現われる。少女の元に走って行き、跪く。なにやら言祝ぎの挨拶をする。(ただし意味不明の言葉)
しかし少女は、まったく意味不明の言葉で答える。(別系統の意味不明語)男、顔を上げて少女を見る。男の頭にはガラス製の蜻蛉の飾り物が付いている。
少女、じっと男の顔を見詰め、にっと笑う。地面に座り込んで、鉄の筆で絵を書く。(指では書けないほどに地面は固い)
簡単な人間の絵、その下に丸が描かれる。頭上には星の形が無数に。丸も多く描かれる。
男、なにやら感じて少女の顔を見る。少女、天を指差す。と、濃霧がいきなり裂けて、天上の星が夕闇の蒼天に煌として現われる。
星の光の下、少女は立つ。

タイトル「ゲバルト処女 トカゲ神救世主蒲生弥生、降臨す」

第二章 救世主、巫女の導きにて人界に下る

褐甲角宮殿、騒然とする。宮廷元老院で元老達、あるいは侍女侍従達が右往左往する。
一人、黒髭の男が大声で演説する。「だからあれほど言ったのだ。我々には最早時は無いと。」
別の男「次代の救世主が今現われる事は、千年も前から定められて居た事だ。我らの誓約もこの千年にまで果たされなばならなかった。」
「まだその小娘が青晶蜥神救世主と決まったわけはあるまい。」
「星の世界より下ったという。これまでの三人の救世主とはまるで違う。本当に、本物なのか?」
「そのような事はどうでもよい。問題は我らが褐甲角神救世主、初代武徳王の誓約を貴公らが果たす積もりがあるのか、という話だ。」
「だからあれ程、ソグヴィタル王の話を聞けと言ったのだ。」
「今更に詮なき事を。物理的条件が整わぬのに、征旅軍の大動員など出来るか。」
「戦費はどうするのだ。脹れ上がる民衆を食わせるだけで手一杯だ。敵は難民を次々と送り込んで来る。」
「敵は無辜の民衆を武器として、我らを抑え込んでいるのだ。我らが褐甲角神を奉ずる限り、民衆に犠牲を強いる事は許されぬ。」
「ハジパイ王は、ハジパイ王はいずこに。議長の御存念を窺いたい。」
ハジパイ王、額のカブトムシを強調するように現われる。左右にカタツムリ巫女を従えている。手には黄金の杖がある。
ハジパイ王「すでに手は打っている。まずは彼の者が真の青晶蜥神救世主か確かめるのが先決。」
カプタニアの王城から、黒甲枝の甲冑に身を包んだ兵が何百と出撃する。

第三章 救世主、市にて剣を購う

トカゲ神救世主蒲生弥生、登場。頭の上には青く光るカベチョロが乗っている。なんだか楽しそうな雰囲気。
救世主の前にタコ巫女が踊りながら唄う。神の名を弥生ちゃんに教えているのだ。ネコも数匹従っている。
ネコ、弥生ちゃんに星の世界の話を聞く。丸い球体の上に60億人が居ると教えられ目を白黒させる。
タコリティの大門。行き交う人で賑わう中、柄の悪そうな警備兵が居る。警備兵、二人に近づいて来る。
タコ巫女、抗議する。しかし偽救世主は今まで幾らでも居たからこいつもそうだろう、と弥生ちゃんに無礼を働く。弥生ちゃんのひじ鉄で一人悶絶。
大乱闘。弥生ちゃんとネコ達は若鮎のようにするりと潜り抜けていくが、ティンブットはそうはいかない。
城壁の上から、仮面の男が高さ10メートルから飛び降りて来る。剣を抜き、兵を叩きのめす。
仮面の男により、傷ついた人相の悪そうな兵。弥生ちゃんはハリセンを抜く。タコ巫女「やっちまえ」と叫ぶが、弥生ちゃんは青い光で兵の傷を癒す。
仮面の男、「見よ。これこそまさに、青晶蜥神救世主なるぞ」 そこに居た者皆ひれ伏す。
なんだか知らないが大行列となり、タコリティの市内になだれ込む。弥生ちゃん、仮面の男に「手頃な武器が欲しい」と言う。
ドワアッダの武器屋。小剣を見せられるも、暗殺者襲来。小剣を飛ばしてぶち殺す。
弥生ちゃん、手近な刀を取って見ると、半分に折れていた。が、ちょうどいい感じで薙ぎ払い、追い払う。「これいただくわ。」
黒服の男、その様子を陰から見守る。

第四章 救世主、失われた王国の女王に見える

いきなりタコリティの街が黒甲枝の軍隊に襲われる。火矢が飛び、城壁が崩れる。阿鼻叫喚の地獄絵図。
仮面の男の手引きで、弥生ちゃんは小舟に乗り脱出する。「なにごとか」を尋ねる。
仮面の男「実は、私を捕まえに来たのかもしれません」と、仮面を脱いでみせる。タコ巫女「貴方様はもしや、ソグヴィタル王!」
洞窟を抜けると、小舟は丸いテュークの円湾に出る。ここにも黒甲枝が待ち構えて居て、盛んに矢を射ってくる。弥生ちゃん、刀で叩き落とす。
巨大なタコの神像がある。そこに三人プラスネコは小舟を捨てて逃げ込んだ。
洞窟の中を進んでいくと、そこはまるで古代の神殿のよう。黒甲枝が襲って来るのを倒しながら進む。
神殿の奥には、宮殿があり、火を燈すとそこにあったのは巨大なタコに乗った女性の像だった。しかし、矢は女王の肩に刺さる。
女王の像の目が開き、神殿がぐらぐらと揺れ、巨大なタコ足が伸びて来て、黒甲枝を薙ぎ払う。
タコの上に捕まって、皆洞窟を脱出。黒甲枝の戦舟なおを追って来るのを、弥生ちゃんハリセンの風で転覆させる。
女王の肩のひびが大きくなり、非常に危険な状態。

第五章 王都にて混乱のるつぼを覗く

青晶蜥神救世主降臨により、王都カプタニアでは民衆暴動が起きる。皆口々にパンと自由とを、とか叫んでいる。
クワアット兵が現われて民衆を駆逐していく。黒甲枝呟く「おまえたちを奴隷から解放してやったのは俺達だろう。」
王宮から燃える街を見るハジパイ王。「災いの元は早く摘んだ方がよいな。」
ソグヴィタル王を発見という知らせが届く。救世主と共にあるという。ハジパイ王「では共々に潰すとするか」
元老院から議員が出て来て、黒甲枝がタコリティを襲ったとは真か、と尋ねる。
ハジパイ王「東金雷蜒王国を攻略するためには、タコリティを陥して前線基地とするのが早道だ」と説く。
暴動鎮圧の知らせを受けて、ハジパイ王は大狗に乗り移って市内の視察に出かける。
人々が恐怖する中、大狗が通りを闊歩する。
大狗、タコ神官の行列から呼び止められる。タコリティを襲ったのみならず、タコ女王に矢を向けた事を問いただされる。
テロリスト、ひそかにヘビを足元に放つ。タコ巫女の一人がヘビにより噛み殺される。
大狗、ヘビを噛み砕く「これが、おまえたちが待ち望んでいた青晶蜥神救世主の世界だ」とイヌの口が喋る。

第六章 金雷蜒寇掠軍現わる

黒甲枝がタコリティを征服していたところ、地平線の向こうから土煙がする。敵襲だ。
巨大なゲジゲジに跨がり黄金の甲冑を身につけたギィール神族の一軍が黒甲枝に襲いかかる。
血で血を洗う激戦。燃える街で少女が泣く。巨大ゲジゲジの足が踏みつぶそうとする。
そこにばっと飛び込んだ、少年兵カロアル軌バイジャン、少女を救う。黒甲枝の父が巨大ゲジゲジを撃退する。
軌バイジャン、少女を放す。が、少女は彼にも怯える。父は言う、「この子にとっては我らもギィール神族も変りはないのだ。」
タコリティからギィール神族を叩き出した黒甲枝。ただし損害も少なくはない。救世主追討は中止される。
ギィール神族の一軍が撤退する中、荒野にて旅人を発見する。ギィール神族の額の聖蟲が光る。
それは弥生ちゃんとヒィキタイタンの一行だった。たちまち巨大ゲジゲジに囲まれる。「いっちょやるか!」
闘い済んで、生き残ったのは弥生ちゃん達だけだった。タコ女王を積んだ車を引いてなおも荒野を行く。

第七章 救世主、東金雷蜒王国に上陸する

小舟に乗り換えて大河を遡る弥生ちゃん一行。緩やかにワニも泳いでいる。ネコびっくり。
ひそかに小さな港に到着する。と、街中で何か騒ぎがある。
覗いて見ると祭礼の真っ最中であった。タコ巫女行って踊る。すると地元の領主のギィール神族も飛び入り参加で踊る。
弥生ちゃん達はすっかり正体はバレていて、屋敷に招待される。
宴の席で、領主ルドメイと対話。褐甲角王国と金雷蜒王国の対立の歴史を聞かされる。だんだん愚痴がこもっていく。
と、宴席の床が抜けて、弥生ちゃん達は地下洞窟に落とされる。タコ巫女のみルドメイに囚われる。
地下で水責め。つぎに火油責め、ヤツメウナギ責め、歯車責め、とあらゆる仕掛けに脅かされる。
その間、タコ巫女は貞操の危機。
辛くも仕掛けを逃れた弥生ちゃん達は、地下の牢屋から一人の女人を救い出す。彼女は王姉妹の一人キルストル姫アィイーガである。
アィイーガはルドメイに掠われて、結婚を迫られていたのだが断った為に日夜拷問に掛けられていたのだ。
彼女を救出して地上に戻ると、タコ巫女が機転を効かせてルドメイを退治していた。

第八章 救世主、禁断の毒地に進入する

アィイーガの話により、タコ女王の傷を癒すには幻の首都ギジジットに行って神の力を求めるしかないとされる。
毒地の中に弥生ちゃん一行は準備万端整えて突入する。
いきなり毒の嵐。その中を一陣の風とともに、蝉蛾巫女フィミルティが現われる。彼女の導きで一行は進む。
その弥生ちゃん一行をつけ狙う暗殺者の一団があった。彼らの前にも毒地の怪物が襲い掛かる。
弥生ちゃん達は艱難辛苦の末に、金雷蜒軍の補給地に辿りつくと、そこでは兵隊達が皆死んで居た。
毒地に住む怪物ジャバウオーキーとの対決。毒を吐く巨大魚みたいなジャバウオーキーに苦戦する。
と、アィイーガも槍を持って参戦して、遂にジャバウオーキーを倒す。と口の中から不思議な物体を発見する。香料のようだ。
これを使うと、ジャバウオーキーを操れるのだ。ギジジットに居る王姉妹の長がこれを使ってギジジットへの侵入者を防いでいる。
暗殺者もジャバウオーキーを片付けて、なおも弥生ちゃんを追う。

第九章 仮面の男、自らの罪を語る

ますますひび割れが酷くなるタコ女王の像。それを心配そうに見詰めるヒィキタイタン。彼には語られる事のない秘密があった。
彼はソグヴィタル王として元老院で金雷蜒王国への総攻撃を幾度も主張したがハジパイ王に邪魔されて果たせなかった。
彼を邪魔に思うハジパイ王は、王宮に仕えるカタツムリ巫女ファンファネラの殺害の濡れ衣を彼に着せて、追放する。
タコリティに身を隠す彼は、或る日小舟を漕いでタコ神像の岩に行き、古代の女王国の遺跡を発見する。
そこで彼はタコ石に覆われたタコ女王テュラクラフの像を発見して、恋に落ちる。
これを蘇らせるには青晶蜥神救世主の神の癒しの力に依るべきだと思うが、弥生ちゃんを連れていった所が矢でひび割れてしまう。
このまま蘇生措置を施すと、死んでしまうのでギジジットに居る巨大金雷蜒神の生き血で修復せねばならない。もちろん神を傷付けるのは大罪だ。
それを知ってから知らずか、彼に心引かれるアィイーガ。だか彼女の身体には驚くべき罠が仕掛けられて居た。
ギジジットの主、ゴブァラバウト四数姉はアィイーガの身体に神の針を打ち込み、その見聞きするところの全てを知って居たのだ。

第十章 金雷蜒王姉妹、毒地神聖首都より魔手を伸ばす

暗殺者の一団はついに弥生ちゃん一行を捉えた。昼夜を問わず襲撃が繰り返される。
辛くも撃退しつつ一行はギジジットに進む。アィイーガの恋心は最早誰の目にも明らかだ。
とある断崖の出口で、一行はついに待ち伏せに会い、絶体絶命のピンチ。
だが弥生ちゃんの神威発動して、暗殺者の親玉のみ生き残る。彼は身をやつしたヒィキタイタンの追捕師レメコフ誉マキアリィだった。
かっては共に学び、金雷蜒王国を倒そうと誓いあった二人が、今最後の決闘に挑む。
だが負い目のあるヒィキタイタンはマキアリィに勝てない。留め、というところでアィイーガが飛び込み傷を負いながらも彼を助ける。
と、そこに王姉妹の刺客である獣人が二体現われる。弥生ちゃんとヒィキタイタン、マキアリィは共に戦ってかろうじて勝利する。
が、彼らを待って居たのは、黒甲枝の一軍だった。彼らはハジパイ王の命令で独自にギジジット攻略を目指していたのだ。
彼らは弥生ちゃんのハリセンの力に目を付けて、この神威で巨大金雷蜒神を倒そうとする。
致し方なく降伏する弥生ちゃん。彼らは皆ギジジットに挑む。

第十一章 巨大金雷蜒神、災厄の女神を召喚する

黒甲枝に囚われた弥生ちゃん一行は、遂にギジジットに到達する。タコ女王、アィイーガの容態は一刻を争う。
ギジジットに進入する黒甲枝兵。ゲジゲジ兵と遭遇するが軽く撃破する。
水路上から小舟が弓を射掛けてる。これにはてこ摺り損害続出。弥生ちゃんがハリセンで仕方なく沈没させる。
黒甲枝、遂に金雷蜒神聖宮殿に突入するが、内部のカラクリで何人も死ぬ。
ついには中央蒼天の間に到達するも、そこは巨大金雷蜒神の身体が幾重にも巻きつく闘技場であった。
なす術もなく殺されていく黒甲枝。黒甲枝の隊長は瀕死のアィイーガを人質にとって弥生ちゃん達に戦えと命令する。
ヒィキタイタン、王姉妹と激突。互いに秘術を尽してついにゴブァラバウト四数姉に瀕死の重傷を負わせる。
四数姉、最後の力で巨大金雷蜒神に訴え、金雷蜒神が始動する。
巨大な金雷蜒神の頭には手も足も出ないヒィキタイタン。黒甲枝の隊長、剣をアィイーガに突きつけていて、弥生ちゃんも手が出せない。
そこを、マキアリィ後ろから隊長をぶっすり刺し殺す。ヒィキタイタンを殺すのは自分の役目だと。
弥生ちゃん、遂に神威を以ってヒィキタイタンに加勢する。空中高くとびあがったその姿はまさに戦う女神!
弥生ちゃん、巨大金雷蜒神の頭を斬り落とし、勝利する。と中から、女体にゲジゲジの身体を持つ化け物が何百も現われる。
絶体ピンチ。

第十二章 青晶蜥神救世主、金雷蜒神に勝利する

だが真の力に目覚めた弥生ちゃんの強さは神の及ぶところではない。宮殿の外でも化け物との闘いで人が次々に死んでいく。
ヒィキタイタンもマキアリィも化け物と戦う。切って切って切りまくる。二人とも傷だらけ。
アィイーガ瀕死の状態。そこに一匹の化け物がやってくる。助けようとするヒィキタイタン。だが一歩遅く。
化け物と一体化したアィイーガ、再び化け物達と次々に融合を繰り返し、巨大化する。
弥生ちゃんがそれにも立ち向かおうとするが、ヒィキタイタンがそれを留め、アィイーガに呼びかける。
嬉しや、アィイーガは正気を失っていなかった。しかし、もはや後戻りは出来ない。
アィイーガは言う。「金雷蜒神がこの世から解放されるには。一度世界を滅ぼさねばならない。もしくは、誰かの手によって滅ぼされねばならない。」
しかしアィイーガは、ヒィキタイタンがタコ女王に心を引かれていることを知っている。
アィイーガ「あなたがもし私を愛してくれるのならば、その剣は私を傷付け殺すことが出来るでしょう。」
しかし、ヒィキタイタンにそれは出来なかった。アィイーガ愛憎の爪がヒィキタイタンを襲う。
彼を救ったのはなんと、マキアリィだった。彼はアィイーガの爪に貫かれながらも、ファンファネラの死の真相を追えといい、彼女を愛していたと告白する。
マキアリィはその真相を知る為に、あえて追捕師の役を引き受けて居たのだ。
救世主蒲生弥生ちゃん、神威にてアィイーガ金雷蜒神を成敗する。

最終章 蒲生弥生、大地を浄化して新時代の扉を開く

アィイーガの身体は巨大なエネルギーを放出して爆発し、金雷蜒宮殿は破壊する
その震動は十二神方台系すべてで観測され、各地で被害を起した。
弥生ちゃんとその一行は無事である。しかし、いまだ金雷蜒神の身体の残骸は中心部で動いている。
この金雷蜒神の残骸を切ってその血でタコ女王を洗うと復活するのだが、アィイーガの心が残っているようで躊躇う。
弥生ちゃん、刀で一刀両断する。血が噴出してタコ女王は治癒復活。
毒地全体が浄化され、花咲き乱れる別天地のようになる。その花園を弥生ちゃんが歩く。
遠くカプタニアにおいても毒地が浄化されたという報せが届き、王都では征服の大動員が掛ける。
褐甲角武徳王が自ら出陣するも、ハジパイ王は王都で留守居役となる。
世界中至る所で陰謀が渦巻き、人々の思惑が交叉する中、青晶蜥神救世主蒲生弥生ちゃんの闘いは続く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まゆ子「というわけで、これが「ゲバルト処女エピソード1 トカゲ神救世主蒲生弥生、降臨す」のダイジェストであるわけね。」

弥生「・・・・・・・・・。」
じゅえる「・・・・・・・・・うそつき!」

まゆ子「あはは、そう思う?」
弥生「そうもなにも、死んじゃってるじゃない、アィイーガとか!」

じゅえる「うーむ、まさかこう来るとはなあ。ダイジェストでデタラメかますとは。新機軸だ。」
まゆ子「でしょ。これがエピソード2の頭にどんと出てるのだ。読んだ人は大混乱だよ。」

弥生「いや、そんな大混乱してなにかトクすることが。」

じゅえる「おもしろいじゃん。」
弥生「そりゃおもしろいかもしれないけれど。」

まゆ子「この生き馬の目を抜く現代社会においては、作者自ら書いたダイジェストといえども無闇と信じてはならないのだ、という教訓がね、あるのよ。これも社会教育の一環というアレだね。」
じゅえる「そうそう。」

弥生「いや、でも、・・・・・・いいのかな。」

まゆ子「なにが悪いんだよ。」

弥生「そう言われると、・・・誰か損をするかな?」
じゅえる「特に居ないんじゃないの。」
弥生「そうか、な。」
まゆ子「そうだよ。」

弥生「あ、あはは。あはははは。」

皆「はははははは。」

 

【『げばると処女』基本説明】

 ファンタジー大河浪漫小説『げばると処女(をとめ)』は、現在(08/05/08)6巻執筆中の大長編小説です。

 しかしながらその根本は、『ウエンディズ the Baseball Bandits』であり、そのスピンオフ作品というのが実体です。
 つまり『ウエンディズ』の主人公 蒲生弥生が異世界に飛ばされて大活躍する、それだけのお話。
 当然『ウエンディズ』を読んでいなければ分からない楽屋オチみたいなキャラやモノが多数出て来ますが、気にしない。

 何故ならば、世の中の小説やら映画やらは、多少分からないものがあっても読み飛ばせばなんとかなる、という風に出来ているとおりに、これもそうなのです。
 いやむしろ、分からないモノがあった方がいい。それは物語に厚味を出しディテールを強化する。
 読者が全てを知っていなければならない道理は無いし、読者も全てを説明される事を望むべきではないのです。というか、興味が沸いたならば、どうぞ『ウエンディズ』をお読みください。

 ちなみに、『ウエンディズ』は元々女子高生が二三人でぺらぺら他愛の無い清談に興ずるという形態で連載されており、出演キャラ自身が『げばると処女』のストーリー他を自ら決定する、けったいな製造方法を用いています。
 ですから、設定話『くっちゃりぼろけっと』を御覧になると、最終回までの設定がごっそり載っており、また次々と増補されていきます。
 というか、各章執筆前に泥縄的に設定が増殖する姿を垣間見る事ができて、それはそれで面白く感じられます。なにしろ、容量的には本編よりも多いくらいに書いていますから、本編理解を深めるためにも是非お試しください。

 

 ちなみに、「KOMNYAN’s でぽでぽ」は、エロHP「KOMNYAN’s でぽ」より健全まっとうなコンテンツを抜き出して2008年1月に無料サーバーに再構築したものであり、移転に伴い各所をちまちまと変更しており、現在も修正が続いております。
 ところどころに不具合がありますが、どうぞご容赦ください。

 なお、ブログ・掲示板等が無いのは、荒しお断りの最終手段だから、です。ご意見ご感想はメールでお寄せ下さい。とはいうものの、当方スパムの山に埋もれておりますのでご返事できるか自信がありません。件名に「ぴるまる」と書かれていれば、確実です。
 おそらくは、直接の返事は無く、『くっちゃりぼろけっと』でネタに使われる形でお答えすると思います。当てにはならない!

 

 

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