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2005/12/16

じゅえる「まあなんだ。とりあえず今年はこれで終りかな。げばると処女EP2「第八章 イルドラ姫様御乱行」「第九章弥生ちゃん、バッタを大虐殺」が出来ました。」

まゆ子「今年はこれで終りかなあ。もう一章くらい書けそうだが、ちょっと構成上の都合で考え中だ。」
弥生「どこか問題あるの?」

まゆ子「計画ではこんな感じ。

 第十章 弥生ちゃん赤甲梢と出くわす
 第十一章 弥生ちゃん赤甲梢総裁と密議。ティンブット再会、ミィガンさよなら。
 第十二章 ハジパイ王、王都にて。
 第十三章 マキアリィ療養中。タコ女王

じゅえる「特になにかあるようにも見えないけれど。」
まゆ子「あー、弓レアルがね、あまり出て来ないんだ。あれは一応影のヒロインだから、もうちょっと描写してやらないと悲劇が際だたない。というわけで、黒甲枝カロアル家の奥様とお話しするという話を用意していて、ここにねじ込まねばならないんだ。しかしハジパイ王がゴブァラバウト頭数姉と密談するシーンは重量級だから、容量的にかなり問題がある。」

弥生「弓レアルは盲腸みたいなものに見えるんだけど、あれは絶対必要な役なのかね。」
まゆ子「だってあれ明美だもん。」
じゅえる「なるほど、不幸を背負って立つ、物語の翳を彩るキャラなのね。そりゃあ必要不可欠だよ。」

弥生「明美とあればしかたないなあ。」

まゆ子「あ、そうそう。明美が出る事が決まりました。神様の役です。北方に飛ばされた弥生ちゃんは、幻覚を色々見せられた後に出現する十二神と直接対面しますが、それは明美の姿でした。何故かと言うと、神様たちが今置かれている状況を説明するのに、明美の姿がまさにふさわしかったからです。彼等は困惑している。」

じゅえる「なぜ?」
まゆ子「人間を育てる、歴史を作るという行為が彼等の手に余るからです。彼等は人間的生物ではない!」
弥生「ぴるまるれれこと同じシリコニイなんだ。」
まゆ子「いえ、カーボナイドです。ダイヤモンド生命体といった方がいいかな。硬い炭素系生物なんだ。まあシリコニイと似たようなものだな。だから弥生ちゃんは選ばれたんだけど。」

じゅえる「つまり、シリコニイみたいな生物が、胸にシリコニイの絵を着けていたから弥生ちゃんを選んだ、と。」
まゆ子「ほとんどそんな感じ。無論、資格審査はやりました。」

弥生「彼等は、そもそもどういう存在なの? ぜんぜん分からないよ。」

まゆ子「簡単に言うと、ぴるまるれれこと同じです。とある惑星にやって来て、楽しく遊んでいて、ふと気がついたらそこに居たはずの生物が居ない。どうしてかなあ、と調べてみると自分達のせいで彼等は滅びてしまっていて、それは可哀想だなと再生してみるのだが、うまくいかない。何度かの失敗を繰り返した後、同種の生物の進化を観察してそのとおりにつくってみようと試みたのが、十二神方台系を含む惑星全体の生態系。特に人間の文明に関しては地球の歴史をなぞっている。だがなにかがおかしい。そこで弥生ちゃんを放り込んでみたのです。」

じゅえる「じゃあ、天河の計画というのは無いの?」
まゆ子「有るけれど、迷っている。このままでは人間自体が自らを滅ぼす可能性が出て来て、それを防ぐべきかそのまま進ませるべきか、そこで悩んでいる。」
弥生「人の愚かさまでは神は感知しないということか。なるほど。」

まゆ子「というわけで、弥生ちゃんを放り込んだのは良いが、その人選は間違っているという神様もあったわけだ。地球は必ずしもその点で成功した星ではないからね。さらに弥生ちゃんの存在は眩し過ぎて、一気に世界を塗り替える速度が通常の救世主の十倍は早い。彼等の計画から人間が離脱するほどの状況も予想されるのだ。」

じゅえる「普通の救世主が欲しかったのに、ハイパー救世主が来ちゃった、てことか。そりゃヤバいかも知れないね。」

まゆ子「弥生ちゃんの存在で、十二神方台系のみが突出して強力な文明をもってしまう可能性が有る。そこで十二神は弥生ちゃんと取り引きをする。十二神方台系のみならず、別の世界でも救世主になってくれ、と。しかし弥生ちゃんのメリットは無いという事に彼等は気付かないのだよ。弥生ちゃんに救世主の力を与え続ける事を特典だと思っている。世界の支配者にもなれる力だから、まさか拒まないだろうと考えている。」

弥生「それはー、どうなんだろう。世界の支配者と言っても身体は一つしかないのに。移動手段もないんでしょ。」
まゆ子「小舟だけだね。ま、結論としては、弥生ちゃんは十二神方台系を出てから十六神星方臺を経て、更に8っつの世界を巡って救世してしまいます。その間20年。弥生ちゃんはちっとも歳をとりませんが、頭に乗っかる神様はいろいろ換ります。それに、人間だけでなくトカゲ人間やらブタに人間、エルフとか巨人とかの国にも行きます。」

じゅえる「それはやめよう。人間か、せいぜいネコ人間で上等だ。エルフとか巨人はあまりにも嘘っぽい。」
弥生「そうだね、あくまで人間相手でないと、つまらない。」
まゆ子「いやそんなとこまで描かないんだけど。まあ二人がそう言うのなら、ネコ人間でとどめておきましょうか。ちなみに十六神星方臺には無尾虎が居ます。無尾猫と同じくらいの大きさで、虎縞です。役目は無尾猫と一緒ね。」

弥生「そこの取り引きのところは、私自身はよくわからないという感じがいいんじゃないかな。示唆はするけれど、あくまでも自力で外に脱出する事を考えつく。いや、十二神方台系を脱出する方法を示唆された、て程度でいいよ。」

まゆ子「なるほど。十二神方台系からでは元の地球には戻れない、ということを知らされるってわけだ。十二神の明美は、しかしほのめかすように、外の世界の存在と弥生ちゃんに期待される役目を言うけれど、聞いた段階ではよく理解できない。でも後で方台の在り方を考えて行くと、外に出るべきであるという結論に達する。」
弥生「うむ。そんな感じ。

 でもねえ、第三巻はすべてこれ戦争でしょう。結局第二巻は戦闘シーンほとんど無かったね。」
じゅえる「折角双子の少女暗殺者を用意したというのに、デュータム点にまで至らなかったよ。」

まゆ子「すまん。しかしね、そのおかげで第三巻は全巻これ戦闘シーンだらけだ。」

 

2005/12/10

じゅえる「なんだか知らないけれど、本当に「明美帝国の逆襲」をするつもりですか、え、まゆちゃんよお。」

まゆ子「心配無用! どう転んでもゲバルト処女が出来上がるまでは手が出せない。その暇があったらゲバルト志穂美こと統則最前線を書きますよ。むしろゲバルト桐子の鶴二派○○堂をかきましょうか、こっちの方が面白いから。」

弥生「それ一体何なのよ。」
まゆ子「簡単にいうと、桐子のおさむらいシリーズの番外編で、とある学園に巣食う悪を退治する為に、鶴二派○○堂のお嬢様に桐子が雇われて、学園生活を送るという話。」

じゅえる「特に異常な話では無い、ね。」
弥生「う、ん。」

まゆ子「異常なのは、これがゲバルト桐子であるということ。つまり、ウエンディズのノリでやる。」
弥生「どういうこと?」
じゅえる「まさか、・・・・最初からなにも筋書きが無いままに、製作に突入すると言う、奇跡の執筆をやるわけか! そりゃあ、・・・死ぬよ。」

まゆ子「大丈夫。300ページで続巻無しを予定してるから。何故無いかといえば、おさむらい桐子の番外編という位置付けがあるから。げばると処女がウエンディズの番外編であるように、鶴二派○○堂は後を引かないんだ。しかし、それだけにインパクトの強い話になる。まあ桐子が出て温い話は無いけれど。」

弥生「私、出る?」
まゆ子「でません。でるのは桐子ばかりです。しかもこいつ、中学校も卒業してないくせに大学に飛び込むのですよ。かなり無謀です。」
じゅえる「つまり、どんぱちをやる?」
まゆ子「やりません。今回出るのは素人ばっかりで、プロのおさむらいである桐子は力を常に抑制され続けます。だから、基本的にはなにも起きない。なにも起きない事を前提に、インパクトの強い話を書くのです。ウエンディズと同じですよ。」

じゅえる「つまり、キャラは違うがウエンディズだ、てな。」
まゆ子「そう理解してもらっても構いません。ちなみに鶴二派○○堂のお嬢さんは仁徳者で、最後の最後までほとんど喋りません。えーとつまりは、桐子はお嬢様が目的を果たす為のお膳立てをする、そして最終的な局面ではお嬢様が単独で、自らに与えられたステージで立ち向かう、そういう物語です。」
弥生「硬派だね。」
まゆ子「おんなばかりが出るのに、そうなります。」

じゅえる「つまりはうえんでぃずか。なるほど、つまりはいつも書いてる事をバージョンアップするだけなんだ。なるほど、納得行った。」

弥生「でも、どうしても釈のはできないねえ。やっぱ、なんの裏付けも無しに描くのは無謀過ぎたでしょ。」
まゆ子「あーうん。北海道ってどんなとこかぜんんぜんわっかんない。書けるわけが無いんだ。でも書く。」
弥生「ま、がんばって。

 で、げばると処女だが、今後の展開はどうなるの?」

まゆ子「基本的には、三巻全部を使って大審判戦争を描く事になります。2巻はほんとうに、なにも起きない。」
じゅえる「それでいいのかな。」
まゆ子「多分大丈夫でしょう。のべつまくなしに戦争してると思う方が間違い。やろうと思えばちゃんとお膳立てが必要なのです。

 ちなみに今回執筆中のイルドラ姫さまに加えて新キャラ続々登場の予定です。まず、今回も出て来るヌトヴィア王ハルマイ。この人はギジシップに行って神聖王に会うと、そのままギジジット防衛隊長にされてしまいます。王だから、格式では問題なかったのが災いしました。次にマキアリィです。彼も視点になります。傷付き大審判戦争に参加出来ない彼の下には一人だけ時代に取り残されたように焦るカニ巫女が出て来ます。更にはハジパイ王がついに追放された王姉妹と会見します。この女はつまり後にアウンサを殺しますがそれだけでは足りずに武徳王までも襲います。しかも、その手には青く光る刀を提げている。」

弥生「どういうこと?」
じゅえる「それって、弥生ちゃんしか作れない奴でしょ。」
まゆ子「弥生ちゃん御一行様から外れたミィガンから分捕るのです。ミィガンがどうなるかは推して知るべし。さすがの武徳王も人喰いで斬鉄剣を持った魔法使いには勝てずに重傷を負い、ハジパイ王の独走を許すことになります。」
弥生「おお、そういう伏線があるわけだ。」
じゅえる「まゆちゃんえらい! そうだよね、ハジパイ王が単独で赤甲梢を処罰できないよね。」

まゆ子「そういうことです。更には、タコリティで復活したテュラクラフも描かねばなりません。」

弥生「手を拡げ過ぎじゃないかなあ。」
まゆ子「そうかな? まだ一般庶民というのは出て来ていなんだけど。あ、それにゲジゲジ神聖王も出るし、アランサも出るし、神聖神殿都市も出る。コウモリ人も出る。」

じゅえる「ひょっとして、読者はついて来れないかも知れない。でも、」
まゆ子「そうです。この散乱具合が「でぽ」の本質なのです。現実を描くのに、シーケンシャルでは嘘になる。ただ、大審判戦争は三巻で終らせるし、その最後には弥生ちゃんは行方不明になり、本来予定されていた三巻の内容、弥生ちゃんの不在と、四巻で描かれるはずだった弥生ちゃん北の荒野を一人行く、が同時に描かれる事となりました。つじつまを合せます。」

弥生「また、伸びるね、それ。」
じゅえる「三巻はあれで結構内容詰まってるよ。絶対収まらない。」

まゆ子「ま、そこはなんとかします。問題はもっとべつなとこにあり、弥生ちゃんに色気が全然無く、男が寄りつかないことです。」
弥生「ううっ!」
じゅえる「それはなんの予定も立ってないのね。」
まゆ子「無いです。じゅえるなんとかして。」

じゅえる「弥生ちゃんが鯉に落ちる相手ってのかあ、・・・本人に聞いてみるかあ。」
弥生「うううう。」

まゆ子「ごきげんよう!」

 

05/11/23

まゆ子「てなわけで、げばると処女EP2「第二章 ゲルタ売りの少女、王都にてなんだかわからない話を聞く」が出来たわけです。でもまだなにか、気に食わない。」

じゅえる「まだ完成じゃないの?」
まゆ子「完成して手直ししてる段階だけど、なんか気に食わない。やはりどこか、感性の問題で、なにかトゲが引っ掛かる。」
弥生「ふむ、難しいものだね。もういつものと変わらないようなんだけど。」

まゆ子「とはいうものの、直し方もようやく発見した。切って切って切りまくる。」
じゅえる「最初から書き直せばいいじゃない。」

まゆ子「それをやったのが、第一章だ。こちらの方が難航したのは知ってるでしょ。書き直すのが早い、というのは誤りなんだ。一度書いたものは、覚えている。一言一句というわけではないが、記憶が邪魔をしてまったくサラに書くのとは全然違って、より拘束力が強くなるのよ。
 でね、今回気がついた。ワープロで書くのとコンピュータで書くのとでは、文章のふくらまし方が異なるの。修飾がコンピュータの方がそっけない。おそらく、SXGAの文書の方が見通しがいいから、そっけないのを選ぶんだ。800×480のワープロでは、その表示に最適の思わせぶりな修飾をしている。」

弥生「見通しが悪い分を、想像力に任せるという感じ?」

まゆ子「現物を読むと、ほとんど感触は変わらないんだ、頑張っている。実際ワープロで昔に書いた文書はそれなりに楽しく読める。しかしSXGAの表示画面になってから急速に小説書きが進展した事を考えると、現在の文体の方が私には正しいという事でしょう。」

じゅえる「原稿用紙では書けないんだ。」
まゆ子「昔はそれでも書いたけど、凄まじい事になるね。清書するだけ。原稿用紙の裏に細かい字で一行ずつ書いて全文を一枚に揃えて、それの前後関係を並べ直し推敲して、原稿用紙に清書する。やはり見通しが肝心なんだ。記憶力が無いからかなあ。」

弥生「いや、それは記憶力というよりも目の配り方が立体的で、連続したスタイルじゃない、ってことかな。」
じゅえる「デバイスの違いによって、やりようと出来が変わって来るのか。」

まゆ子「というわけで、私のもう一つの得意技、切って切って切りまくる、をしたら、なんとかマシになりました。元の分はもうまったく残ってない。」
じゅえる「全取っ替えを漸進的にやってたのかあ、そりゃめんどくさいなあ。」

弥生「で、次は?」

まゆ子「第八章 いるどら姫さま、です。いるどら姫とお兄様が、東金雷蜒王国に帰って来たシンクリュアラ・ディジマンディにトカゲ神救世主蒲生弥生ちゃんの恐ろしさを聞かされます。」

弥生「わたしって、おそろしい?」
じゅえる「そりゃあ、ゲイル6匹を一発で吹き飛ばすんだもん、化け物を越えるばけものだよ。」
まゆ子「そこらへんのばけものじみた描写が今回の見所です。それと、イルドラ姫さまは平均身長2メートルのギィール神族の中では小柄な190センチ、ロリです。」

弥生「190でロリなのかあ、世の中はひろいなあ。」

 

05/11/15

じゅえる「てなわけで、『第七章、褐甲角王国鳴動し、とりあえず著者は設定を整える』が出来たわけです。て、なんで二章より先に七章が出来るんだよ。」

まゆ子「ほら、さあ、やっぱやりにくいのよね。」
弥生「そもそもどこがやりにくいの? ワープロとコンピュータってそんなに違いは無いような気がするんだけど。」
まゆ子「これがよく分からなくてねえ、ワープロで書く時は、これはこれですっ飛ばしてるんだよ、景気良く。でもコンピュータに持って来ると、なぜか描写がすかすかで荒っぽい。」
じゅえる「何故?」
まゆ子「画面解像度が原因かと思ったんだけど、どうも違う。脳がこの画面で小説を書くように出来ている、としか言い様が無い。」

弥生「ほんと、なんでだろうね。で、今回は何故『著者』なんだよ。」
まゆ子「いや、さあ、だって今回何が起きるという話ではないじゃないですか。」
じゅえる「話し合いしかやってない。」
まゆ子「でもこれが現実。事件はほとんどが会議室で起きているのだよ。」
弥生「そりゃあ、国政レベルの事件となると、会議室で起きてるものだけどね。でも律義にそれを描かなくてもいいんじゃなかったの。」

まゆ子「律義! あーーーー、そうか。すっ飛ばすという手もあったか。いやでも、そうするといきなり大戦争が始まっているよ。えーそうねえー、書き直して見るという考え方もあるから、どうしたら面白げになるかな。」
じゅえる「新キャラ登場でもよかった、て出てるか。」

まゆ子「もうちょっと外見の描写をするべきかな?」
弥生「他がやってないんだから、無理してやらなくてもいいんじゃないの。というか、これで読む気を無くす人は、元から読まない。」
まゆ子「それは困る。」

じゅえる「なんて言うかね、キャラの内面は意外と書けているんだけど、外観がまるで無いのね。めんどくさいのは分かるけど。」
まゆ子「どうしよう。麗々しく描いてみる?」
じゅえる「出来もしない事を。しかし手は打たねばなるまい。挿し絵をつけるのが手っ取り早いんだけど、それじゃあ活字にはならないなあ。」
弥生「というよりも、そもそも外見は無いんじゃない? どんな顔をしているのか、設定しているの?」

まゆ子「挿し絵は無い。よって無い。人はあっても顔は無い。」
じゅえる「ふむ。それは大問題。挿し絵は却って害があるから、わざと描いていないんだけど、改めた方がいいかな。」
まゆ子「しかし、描いたからといって描写に影響するとも思わないんだけどね。文体がもともとそれを要求しないんだから。」

じゅえる「よしわかった! つまり外観を気にするキャラがいないからそうなるんだ。折りに触れ、キャラ同士が互いを見詰めあいその姿を詳述するようなシチュエーションをつくろう。」
弥生「ああ、必然として描写がある、というわけだね。それはいい手だ。」
まゆ子「なるほど。キャラがなにを見ているか、というのは描いても悪くはないね。第三者的な描写よりも、具体的だ。まあ、常識となっているものには注意がいかない、という弊害もあるんだけど、これまでよりはマシか。」

弥生「で、どうする? 第七章書き直す?」
まゆ子「めんどくさい。気が向いたらちこちこと直し入れときます。」
じゅえる「でも今回、三日で書けたね。」
まゆ子「気合いです。といいますか、今回実は楽だった。私の頭の中には、どうやって大審判戦争にもっていくかの論争のシミュレーションは嫌と言うほどやってたのだよ。それをそのままに引っ張り出して、あと情景の描写をほんの少し足してみました。」

弥生「意外だね、こんなのの方が書きにくいんじゃないの、普通。」
じゅえる「まゆちゃんは実は、人が論争するのは大得意なんだ。むしろそれが華だとさえ思っている。」
まゆ子「いや、実際華でしょ。暴力ではなく言論で戦うのって、すごくない?」
弥生「でもそれを読者様が御理解になるか、はなはだ疑問だ。って、よく考えたら私達日常的にそれやってるのか。」

じゅえる「これね。」
まゆ子「そうなんだ。」
弥生「ならいいか。」

じゅえる「で、次はどうするの。やっぱ二章が先でしょ。」
まゆ子「実は二章も論争みたいなものだよ、引用と伝聞ばっかなんだから。話自体は気に入っているけれど、アルエルシィは結構めんどくさいキャラだ。というか、あいつこそ外観の描写だけで成り立っている奴はいない。しちめんどくさい。」
じゅえる「ほおー、そいうキャラがあるわけなんだ。外観を気にするキャラは、描写も要求するんだ。」

まゆ子「とんだ誤算だが、まあそうだよ。実は第3章で出て来た金貸しも外観を書きたくなるイヤな奴。きざったらしさを描写するかしまいか、でちょっと悩んだけれど、台詞だけで嫌味ったらしかったから、やめた。」
じゅえる「再登場はあるの、彼は。」
まゆ子「たぶん出るね。こないだ書いた、人喰い教の親玉ともつながっていても不思議ではない。」

弥生「ふむ。でも彼は敵ではないんでしょ。味方でもなさそうだけど。」
まゆ子「彼は金の味方だよ。不思議と吸引力はあるな。でも、ヒィキタイタンを次にどう遇するか、の方が問題だ。目が覚めたテュラクラフ女王をどう扱うか、これほんとになにも決めていない。」

じゅえる「テュラクラフ女王って、どんな人なの。」
弥生「誰かとキャラかぶる?」
まゆ子「かぶりません。彼女は人間じゃない。神様だ。」
じゅえる「そう?」
まゆ子「ほんとうに神様なんだ。実際この世の人では無い事をヒィキタイタンはいやというほど思い知らされる。それに、実はテュラクラフはッタ・コップなんだ。中身は同じで外見だけ違う。」

弥生「それ人間じゃないね、不老不死なの。」
まゆ子「それも違う。人格が天上から降りて来て、人間の身体を借りている、という感じ。ボディが使用不能になると、別のに取っ替える。」
じゅえる「そんなのが居ても、お話は続けられるのかい。」
まゆ子「さあ。しかし、やはり活躍の場を一回くらいは作らねば許してもらえないよね。」
じゅえる「まね。奇跡の一回くらい起こしなさい。」

まゆ子「あい。」

 

05/11/8

まゆ子「企画会議いるどら姫さまあ〜。」

じゅえる「誰そのイルドラ姫ってのは。」
弥生「ほら、ッイルベスが人喰い教徒に襲われた際に助けてくれたギィール神族よ。」
じゅえる「ああ。あの人また出るの?」

まゆ子「出ないつもりだったけど、考えてみれば東金雷蜒王国には視点が無い。弥生ちゃん、タコリティのヒィキタイタン、カプタニアの弓レアル・アルエルシィ、黒甲枝のカロアル父子、赤甲梢の斧ロアラン、ティンブットとッイルベスの一行、と視点はあるけれど、東金雷蜒王国側のギィール神族の視点というのは無い。」
じゅえる「そう言われてみればないね。」
弥生「でもあまり多いと収拾がつかないんじゃないの。」

まゆ子「そう思ってきたのだが、しかし状況はスケジュール通りに進んで、ついに大審判戦争に突入する。当然この戦争の主役はギィール神族と黒甲枝だ。黒甲枝はカロアル父子が担当して激闘を戦うのだが、ギィール神族の側はまるで決まっていない。」
弥生「そうか。いやでも誰かギィール神族は作らなければならないんだ。そこでイルドラ姫さまの出番というわけだ。」

まゆ子「イルドラ家はちょうど、シンクリュアラ・ディジマンディの隣の県にあるんだよ。アィイーガの所属して居た。そこで帰ってきた彼等に、イルドラ兄妹が話を聞きに行くのだな。で、ガモウヤヨイチャンの恐ろしさを教えられる。」
じゅえる「実に自然ではないの。」
まゆ子「そういう感じかなあ、とイルドラ兄妹を出してみましたが、まあカンだね。そろそろこういうのが必要かなあ、可愛いギィール神族も欲しいなあ、と出してみたのが、いい感じで使えそう。」

弥生「え? いきあたりばったりだったの、あの回?」
まゆ子「そうだよ。第一あの回は、スケジュールに入ってないでしょ。」
じゅえる「ああ、別の回のオマケでちょこっと触れるだけの予定でした。ッイルベスなんかほとんど台詞も無く名前も無い役でした、計画では。」
弥生「おっそろしいなあ〜。」

まゆ子「てなわけで、ギィール神族側からの大審判戦争の視点を書いていきます。ついでに、赤甲梢がギジシップ島に突入した際には、ギィール神族の学者のスーベナハ胤ゲナァハンも出ることにしましょう。この人が出るのも必然に近い。なんせ、弥生ちゃんが送ってきた「王姉妹の剣」をトカゲ神官が神聖王宮に献上した際に、この人ついていってるもん。」
じゅえる「そりゃあ、なるほど。ギィール神族って物好きだもんね。」
まゆ子「どういう役で出て来るかはまた考えるとして、この人は戦争には行かないし、王宮の防衛もしない。学者だから。というか、王姉妹の剣は王宮でも持て余すのよね、なんせトカゲ神のモノがゲジゲジ神の王宮にあるというのは、やっぱマズイのだよ。そこで、丁度いいからこの胤ゲナァハンに押し付けたという塩梅かな。で、王宮を占領した際にこれを発見するわけです。」

弥生「あのさ、まゆちゃん。前から気になってたんだけど、貴人の名前を呼ぶ際には、苗字を呼ぶべきではないかな。下の名前を軽々しく呼ぶのは良くない。」
じゅえる「あ、それは私もそう思った。」
まゆ子「うんまあ、そうなんだけど。でもね、嘉字があるから。嘉字と下の名前を呼ぶとちゃんと礼儀に叶うのだよ。或る意味、嘉字は苗字よりも上の存在なんだ。だから嘉字を呼べば苗字を抜いても構わない。だから親しい人は嘉字と名前で呼ぶ。そこでイルドラ姫様だ。ッイルベスはイルドラ朱ベアムとはそれほど親しいわけではない。一回会っただけだからね。そこで苗字+敬称で呼ぶんだ。」
弥生「なるほど、そこまで深く考えて最初に叫んだんだ。」
じゅえる「なる。」

まゆ子「ちなみに神聖王は人の名前は嘉字で呼ぶ。苗字も名前も呼ばない。何故ならば、嘉字の習慣はいつの時代だかの神聖王が、家臣に対してあだ名をつけたのが始まりだから。あだ名に名前を添えて呼ぶのは変でしょう。だから嘉字しか呼ばない。」
弥生「おお、王様っぽいな、それ。」

まゆ子「それと、前々から懸案だった悪の親玉、ものすごい敵の一人を考えついた。王姉妹だ。実はゴブァラバウト四数姉のそのまた姉のゴブァラバウト頭数姉が生きているんだよ、しかもこの人は王宮から脱走した人だ、外のギィール神族と恋愛して追放になったのだね。で、それからどういう経緯を辿ったのか、今じゃあ人喰い教の大親分になっている。魔女だよ。」
じゅえる「井戸に住んでいるという人?」
まゆ子「井戸というか、地下水道だね。EP3で出る予定。焔アウンサが殺られる予定だけど、下手人はこの人なんだ。井戸から沸いて出る所で不覚をとった。」
弥生「じゃあこの人は、カブトムシの聖蟲を凌ぐ凄い力の持ち主なんだ。」
まゆ子「まだ決まってないけれど、たぶん獣人と同じくらいの力はある。おそらく獣人のレシピをどこからか入手したんだね。で、人喰い教の信者を使ってその材料、人の肝とかだけど、を集めている。」
じゅえる「なるほど、獣人とあれば仕方ないな。」

まゆ子「しかもこの人は、ハジパイ王とも知り合いだ。ハジパイ王の秘密というのは、この人なんだね。」
弥生「どういう関係?」
まゆ子「未定。でもどうするかな、かなりややこしい関係がふさわしいかな。恋愛関係があったとしても、可だよ。」
じゅえる「それも悪くはないけれど、どうするかなあ。もっとややこしいのがいいね、確かに。通常の恋愛ではないけれど、でもそれでも足りないような感じがする。」
弥生「すごい謎のロマンスだね。二人に子供くらい有っても不思議じゃない。」
まゆ子「だから、そこは考えるよ。ちなみにこの人は、聖蟲は持っていない。王宮を追放される際に聖蟲は剥奪されました。」
じゅえる「ふむふむ。とうぜんだね。」

まゆ子「・・・・! そうだ、こうしよう。ハジパイ王は昔亡命したギィール神族の姫と恋に落ちた。そういう人はアユ・サユル湖の中心に有るマナカシップ島に特別な隔離所があってそこに人目に触れないように住んでいるんだね。で、元老院か王族で無ければそこには入れない。ハジパイ王もギィール神族の実体を知る為に若い頃ここに何度も通って勉強したのだよ。ここのギィール神族は黒甲枝の重甲冑とかを開発したりもしてるのでね、色々と便宜を図る必要があるし、金雷蜒王国の最新情報とかも教えてやらなければならない。で、若きハジパイ王は命じられてここに行き、話し相手となる内に、一人の姫と恋に落ちて、子供も出来ちゃったわけだ。」
じゅえる「ふむ。」
弥生「ふむ。」

まゆ子「だが、その子は当然どちらの側からしても受入れられない不幸な子なのだ。困り果てたハジパイ王の前に現われたのが、ゴブァラバウト頭数姉で、彼女が子供を引きとっていずこかに消えたのだね。その子はどこかでまたなにかの塩梅で出て来るけれど、そういうことでハジパイ王と彼女は知り合いなのだ。」
じゅえる「いいんじゃない?その子がその後どうなったのか、はまたなんだけど。」
まゆ子「いや、この子はもう30歳を越えてるけれど、今は神聖神殿都市で神祭官をしている。野心に溢れ、神聖神殿都市の力を利用して、新青晶蜥王国を牛耳ろうとする、まあ第5巻の登場人物だね。」

弥生「そのギィール神族のお姫様は、やっぱり死んじゃった?」
じゅえる「それは定番だが、どう?」
まゆ子「定番だな。定番で良くないかな?というか、ハジパイ王はもう60過ぎてる。お姫様もそのくらいになってるはずだから、もう20年前に死んだとしても40だよ。死んでていいんじゃないかな。」
弥生「順当に生きれば、素直に死んでるか。ギィール神族は特に寿命が長いわけでもないんだよね。」
まゆ子「平均寿命は長いけど、最高寿命はそうでもない。60歳くらいが平均だよ。死んでてもまったくおかしくないね。」

じゅえる「ちょっと待って。じゃあゴブァラバウト頭数姉は一体何歳なの。」
まゆ子「100に近い。それでいながら2メートルの長身で髪も真っ黒。化け物だね。」

じゅえる「まあ、このくらいあればEP3もなんとか行けそうかな。テュラクラフがどうなるかは、また考えてみなければいけないね。」
弥生「そう、タコリティはどうなるんだろう。」
まゆ子「そりゃあまあ、そこはぶっつけ本番で。コウモリ神の怪人の出番もあることだし。

 あ、ちなみにハジパイ王のビジュアルはレスリー・ニールセンに決まりました。弥生ちゃんはハジパイ王と対面した際に顔面蒼白になります。それは、他の人は弥生ちゃんが怒っていると思いますが、実際は弥生ちゃんは笑いをこらえるのに必死なのです。」

 

05/10/31

まゆ子「てなわけで、ゲバルト処女EP2「第三章 ソグヴィタル王、紅曙蛸女王の市で撃剣にて天意を占う」が完成したわけです。はー長かった。」

じゅえる「第二章はまたぞろ延期なんだね。わーぷろだから。」
まゆ子「めんどくさいのよ、書き直すの。今回だってたったの30枚なのに舐めるように添削するんだよ。もっと効率のいい書き方は無いものかね。」

じゅえる「それにしても、なんだ。結構なアクションではないですか、今回。」
まゆ子「アクションというか、まともに決闘も戦闘もしているねえ。」
弥生「私が光るようにした剣に、あんな能力があるなんて知らなかったよ。」
まゆ子「弥生ちゃんは使ったことないなあ、そういえば。いや、使うんだけどね、書いてないだけで。」
じゅえる「毒地に来た時に一回使ったんじゃないかな、センサーは。」

まゆ子「ともかくだね、弥生ちゃんによって神威を与えられた剣にはこういう能力があるわけだ。
 鉄をちょん切る斬鉄剣能力、人を癒す治癒能力、切ったモノを凍らせる冷凍能力、風を巻き起こす送風能力、氷を呼んで破壊する氷風能力、風で状況を知る探知能力、風で矢玉から身を守る防盾能力、ぴかっと光る発光能力。」

弥生「かなり大げさな超能力だね。万能過ぎないかい。」
まゆ子「なに、全部が全部その能力を持っているわけじゃない。たとえば、ッイルベスの直剣は治癒能力に特化していて、他の能力はほとんど無い。ヒィキタイタンの王者の剣は探知能力と防盾能力で戦闘力自体はヒィキタイタンの腕に依存する。持ち主の使い方によって剣の力は特化するわけだ。」

じゅえる「じゃあ弥生ちゃんのカタナは、どうなの。」
まゆ子「あれは特別だ。戦闘力に特化している。ハリセン持ってる弥生ちゃんは他の能力はハリセン使うから、カタナはもう敵をたたっ斬る為にしか使わない。攻撃力最高だね。」
弥生「狗番とアィイーガも剣と刀を持ってるでしょ。」
まゆ子「狗番は三人とも刀を戦闘にしか使わないから、弥生ちゃんと同じだよ。アィイーガは剣に神威を得ているけれど、ほとんど使わないで槍や弓を使ってるから、素の状態だ。まあ、送風能力と氷風能力は、普通の人には使えないから使い手によって発達する事はないね。」

弥生「でもさあ、そんなに凄い力があれば、聖蟲要らないね。」

まゆ子「そうなんだ。弥生ちゃんは現在カタナを作る事を控えている。これが十二神方台系の人にとって凄い価値がある、と気付いたから無闇と増やさないようにしてるんだ。しかも、まだ剣が使い手によってその能力を特化させる事を知らない。この事は、弥生ちゃんがッイルベスと再会した時に初めて認識するのね。」

じゅえる「しかし、スケジュール通りに行ってるのはいいけれど、なにかもっと、爆裂するような展開が欲しかったりもするね。」
まゆ子「いや、これから大戦争が起きるんだけど、これ以上?」

弥生「宇宙的に凄い敵、というのは欲しいかなあ。巨大金雷蜒神よりも大きくて強い敵だよ。」
まゆ子「そりゃあ、エピソード4だなあ。弥生ちゃんは北の彼方に飛ばされる。ここでとんでもない体験をする予定だけれど、バカっぽくならないようにするのにちょっと苦労してるな。ここは人界とはまったくかけ離れているのだけれど、どうしよう。」

じゅえる「何が出るの?」
まゆ子「ヒトネコ。ヒトの顔を持つ無尾猫だ。喋るけれど、無尾猫ではない。もっと主体的な存在、つまりヒトのようなネコだ。これがガイドになる。」
弥生「それは、狂言回しというか説明役だね。しかし何が出るんだろう。」

まゆ子「むしろ、何も出ないというのが凄まじく殺風景でいいなあ、とか思っている。弥生ちゃん単独行だよ。野獣ばかりが出る。」
じゅえる「北の森林地帯といえば、凄まじい獣が居るんだろうねえ。オオカミとかクマとか。」
まゆ子「いや、もっとすごいものが出る。ダリとか岡本太郎がデザインしたようなものばっかり。」
じゅえる「げー。」

弥生「でも、そこにはトカゲ神救世主は要らないんじゃないの。何の為に行く、というのは無いわけ?」

まゆ子「地獄巡りは、さっさと現界に戻ることこそが目的であるのだが、ここで一度神に遭うのだよ。そうでなければならないが、陳腐な形式で遭うのは非常に困る。」

じゅえる「いや、徹底的に陳腐な形で会えば、もっと面白いのじゃあないでしょうか。たとえば、巨大な光の珠の中に飛び込むと、中には巨大なコンピュータがあり、中央にはモノリスがあり、弥生ちゃんに継承者になれといい、周囲からコンピュータの基盤を引き抜いていくと「ヤメロ」といい、最後には止って死んでしまい、時空を飛び越えてしまう。」

まゆ子「その案もらった! 空中には巨大な巨人兵が胎児の様に丸まって浮いていて、魔法の指輪を弥生ちゃんに嵌めようとするのだ。」
じゅえる「むう。空中に巨大な目があるのだね。神秘の剣を引き抜くと、発動するのよ。」
弥生「てっていてきだなあ。なるほど、それはまさしく、神の世界だ。ついでにいえば、この世界はマトリックスだったりして。」
まゆ子「もちろんそれもある。全てが幻で実際は十二神方台系は亀の背中に乗って宇宙を飛んでいる。そして、弥生ちゃんは本当は戦争の為に作られた人造人間で、特別な任務で覚醒するのを待っている、とかも言われるのだね。弥生ちゃんのそっくりさんとの決闘もある。だが全てはフェイク!」

じゅえる「という事になるわよね。神自体がフェイクね。十二神は別に居る。で、全ての幻を見切った所に、黄金のカブトムシ神が待っている訳なのよ。」

弥生「あいかわらず、なんだかわからないものになるねえ。」

 

05/10/18

じゅえる「なんだこりゃ。いつの間にか『統則最前線』が書いてるぞ。しかも志穂美がまっさきに出て来る。」

まゆ子「あやー。これはいったいなにごとあるか。」
じゅえる「なにごと、じゃなくて、あんたが書いたんでしょ。」
まゆ子「あたし知らないある。いつの間にか出て来たあるよ。」

弥生「まゆちゃん、そのゼンジー北京みたいな話し方はやめなさい。で、何故志穂美なの?」

まゆ子「土器能登子さんはキャラが弱い。」
じゅえる「そりゃ最初からそいうキャラだ。」

まゆ子「どうやってもうまくいかないから、ここは一番、『げばると処女』の志穂美バージョンにしようかと思って、ダメ?」
弥生「ダメというか、今までなんの相談も無いからびっくりしたよ。」

じゅえる「具体的に志穂美を主人公にしたらどうなるの。というか、今回書いた分には、志穂美は活躍してないよ。」

まゆ子「まず君達に行っておかなきゃいけないのは、統則最前線の主役は、統則ロボットだ! という事だ。つまりタコハチの活躍がばんばん出るのが正しい姿なのね。」
弥生「ふむ。」
まゆ子「わたし、はっきり言って面白いだけのお話を書く気は無い! それを読むことで世界が一歩拡がる、という意義の有るお話を描きたいのさ。」

じゅえる「そりゃまあ、最初からそういう風に作っていますから、今更そのポリシーに異論を唱える事はしませんけど。でもゲバルト処女弥生ちゃん救世主伝説は意義が有るの?」

まゆ子「ある! 弥生ちゃんは世界初の、本物の救世主だ。世界を単純に善悪で分けることなくリアルで現実的な救世主として描かれている。そうね、救世主ごときではどうしようも無い現実の混沌する世界における真の救世主のテストバージョンとして、弥生ちゃんはある。他力本願的な救世主待望論を根底からひっくり返す新救世主像を作り上げることこそが、ゲバルト処女の存在意義なのだ。」

弥生「そんな凄いモノだとは初めて知ったよ。で、統則最前線は。」

まゆ子「こちらはもっと簡単。統則ロボットタコハチを現実世界に実現させる為のプロモーション小説だ。だからタコハチはどんどんばりばり活躍しなきゃいけない。リモコンロボットが搭乗型ロボットをも凌ぐ素晴らしい可能性がある事を、エンターテイメントの世界で実証するのだよ。」
じゅえる「だとすれば、まあ、タコハチが活躍するしかないよね。」

まゆ子「土器能登子さんは、その為に敢えて個性の薄い人物として設定されている。彼女はタコハチの奉仕者、巫女であるから、主神であるタコハチのイメージを凌駕する事は許されない。キャラが薄くなるのは意図された状況なのだ。でも。」
弥生「それじゃあ書けなかったんだ。」

まゆ子「うん。そこで円条寺蓮さんを投入したけれど、彼女は元々雲の上の人物だ。彼女はこの世界を物語として成り立たせる為のバックボーンを築くキャラであり、表に出る事は得策ではない。最期まで謎の女である事を義務づけられる。では他のキャラで物語が引っ張れるかと言えば、それも無い。能登子の同僚や部下は、皆タコハチの活躍を描写するのに必要な神官巫女という位置付けなのだな。誰も主役には成り得ない。能登子さんを中心に統則ロボットを描写するからには、彼等には主役となる資格が元々存在しない。」

じゅえる「分かる。実に理詰めだね。で、」

まゆ子「もっとキャッチーなキャラでも投入して、萌っぽい展開も模索してみた。能登子さんの娘土器るぴかは、元々『國定魔法少女リージョンるぴか』てのだから、主役を張る能力は持っている。」
じゅえる「あ、それ。聖ちゃんがコスチューム分捕ったキャラだ。」
まゆ子「小学生を主人公にしてみれば、それは或る種の読者層に強烈にアピールするだろう、と思われるが、いかんせんキャラの弱い能登子さんのそのまた無力な小学生の娘だ。現実世界におけるリアルな物語を指向する『統則最前線』には無理があった。」
弥生「そりゃ無理だろうね。」

まゆ子「しかし、一度考え出すとるぴかを前面に押し出すのは悪くないな、と思い出す。なにしろ小学生で能登子はおかあさん。受ける物語というものは感情のもつれや癒しが関与しなければならない。リアルな統則最前線にはその要素がまったく不足するから、あえて能登子は子持ちという設定にされている。そこらへんを強化するのは理の当然という事だね。」
弥生「しかりしかり。」

じゅえる「なるほど、理詰めで考えると、志穂美がクローズアップされるのは実に当たり前なんだ。」

まゆ子「タコハチが活躍するロボット漫画である統則最前線と、円条寺蓮の電気まねき猫が活躍する怪しい陰陽道ものとをリンクするには、双方とまったくかけ離れた軸が必要だ。つまり、三角形の構造だね。大状況・中状況・小状況と三本立て、という見方も出来る。円条寺蓮が世界全体に関与する大状況を作り出し、タコハチの活躍が現実リアルな日常の終わりの無い任務、という閉鎖された空間を扱うとすれば、中状況、彼女達が生きる世界観と流れる時間を描写する為には、志穂美とるぴかという物語は語られねばならないのだよ。」

弥生「全面的に賛成します。たしかにそうだ。人の生活を描写しなくてなんの物語ですか。」

じゅえる「でも志穂美だよ。うまく行くの?」
まゆ子「志穂美だもん、うまく行くよ。それに、ウエンディズその後、というのも描いてみたいと思わないかい。円条寺蓮に辿りつくまでにそういうのが色々と出て来る。」

じゅえる「そりゃそうと、私、出る?」
弥生「わたし、いつの間にか衆議院議員になってるよ。大丈夫かな。」
まゆ子「弥生ちゃんは25歳で国会議員さまだよ。特に不自然じゃないでしょ。タイゾー議員てのも居るくらいだから。」
じゅえる「わたしはあれは実にリアルに感じたよ。世界全体を救う為に国会議員になった、てとこ。」
弥生「そうかなあ、えへへ。」

じゅえる「で、今後の展開は?」

まゆ子「とりあえず、志穂美先生は能登子さんと面談します。戦争の時の話を聞きます。そこでも自然な感じで太平洋諸島戦争の説明が出来るのね。で、志穂美はデータを集めて最終的に円条寺蓮を発見して、直接接触を試みます。つまり、カンが効いたのね、こいつは私達と同類だ、て。」
弥生「同類だよね。」
じゅえる「天狗だね。」
まゆ子「そうなんだ。」

じゅえる「で、そこに、小学生るぴかとの心の交流とかも描いていくのだね。」
まゆ子「いや、どちらかと言うと、志穂美に刺激されて能登子さんがるぴかに話し掛ける、という形になる。まあ学校の先生というものは、働きに出る母親よりも子供とは長く過ごしているから。」
弥生「そういう面でも突っ込める訳だ。凄く考えてるんだ。」

まゆ子「とまあ、そういうわけで。これ以上設定をぐじぐじ煮詰めても、進まないという事が分かりました。書いてる内に設定を煮詰めて不足する分を補い訂正を加えて、後で全面的に改修するということで、無理やり進めていく事にします。警察関係の用語はもっと専門的なものを導入した方がリアルではありますが、なんせ2050年のお話です。全然今とは違うだろうという事を考えると、少し平易に書いておいて、これも後で改修する方が妥当でしょう。なんせ書いてる最中に設定がどんどん雪だるま式に増えていきますから、組織とか装備とかばんばん増えます。というか、もう増えてる。」
じゅえる「たしかに、これだけ書いただけで、もう修正と補筆が必要になってるもんね。」
弥生「やはり、最初に固めるというのに無理があったか。それは筆が進まないはずだよ。」

まゆ子「てことで、まあおいおいとやっていきます。主力は『げばると処女』、補欠として『統則最前線』、『ウエンディズ』は息抜きね。」
じゅえる「釈怒るよー。」

 

05/09/27

まゆ子「てなわけで、またぞろ液晶ディスプレイが修理に出ているもんで、更新止っております。」

じゅえる「いや、げばると処女はそれなりに進んでるんだけどね。第二章ゲルタ売りの少女は現在ワープロで執筆中です。」
まゆ子「当初の計画から大きく逸脱して、なぜかネコの話になってます。」
じゅえる「なんでだろうね。」

まゆ子「そりゃあともかく、イラストの方がね、全然進んでないんだよね。月1も描けてないんじゃないかな、このままだと。」
じゅえる「困ったもんだよ。下書きはいくらでもたまってるのに、塗りは全然ダメだ。」
まゆ子「よくわからないけれど、どうも現在ウチでは視覚装置が続々と故障して更新の憂き目にあってます。なんでだろうね。今これ書いてるテレビも、なんか画質非常に悪く感じるよ。」
じゅえる「はいびじょんを買ったから目が肥えたような気もするけどね。」

まゆ子「そりゃそうと、わたし考えました。げばると処女は一回30ページ。これでお話は進んでいるのだけれど、その分削ぎ落としている部分がめちゃくちゃに多い。」
じゅえる「いや、だからこそ小気味良く進むんだけど。」
まゆ子「てなわけで、外伝を書こうかなと思う。」
じゅえる「また言うだけなんだから。」

まゆ子「題して、げばると処女刺客大全〜死屍累々〜」

じゅえる「なんじゃそれは。」
まゆ子「弥生ちゃんがこの世界に降臨してきて、ほとんど苦労という苦労も無く、すんなり行ってるんじゃなかろうか、という読者様の誤解を解く為に、いかに弥生ちゃんが狙われて悉くを打ち倒してきたか、それを刺客の側からの視点で描こうという野心作。勿論外伝だから1巻のみ十三回になります。」

じゅえる「で、どういう風になるの。」
まゆ子「つまり主人公は刺客です。一話ごとに刺客が出て、弥生ちゃんを狙って果たせずに巻き添えに一般人をぶち殺して自らも死んでいく姿をリアルに描写します。歴史の表舞台には決して出る事の無い無名の人たちにスポットを当てる画期的野心作です。」

じゅえる「メリットはなに?」
まゆ子「ハリウッドで映画化、あるいはアニメ化された際に、穴埋めをするエピソードをご用意します。」
じゅえる「ああ、またそれね。」

 

05/09/17

まゆ子「てなわけで、げばると処女エピソード2「第一章 褐甲角王国赤甲梢部隊、不可思議なる光に遭遇する」が出来た訳です。」

じゅえる「あんたはなぜ、東と西を間違える? 東金雷蜒王国と書く所を、なんども西て書いたでしょ。」
まゆ子「うう、わたし、子供の頃から東と西の区別がつかないの。右と左もあやふやだったんだもん。ていうか、相対視点を考えるとどちらがどちらか分からなくなるのは当たり前で、そういう意味では現在の学校教育は間違っている。」

じゅえる「いいわけするな! 東金雷蜒王国は右にあるんだ。地図の右、東、分かった?」
まゆ子「で、でも、オーストラリアの地図では東は左に有るんだよ。」

弥生「まゆちゃんにも困ったもんだね。それはそうと、これで、1、4、5、6章が完成したわけで、8月分のノルマは完了したわけだ。」

まゆ子「いやーそれが、ディスプレイの調子がよくないもんで、またぞろ入院してしまいそうだよ。」
じゅえる「やなもんだね、故障って。いっそのこと新しいの買った方がよくない?」
まゆ子「時間の無駄を惜しむのならば、その方がいいのかもしれない。スペアが無いとなんにしろめちゃ困る。」
弥生「コンピュータはとりあえず二台あるし、ディスプレイもあった方がいいかな。」

まゆ子「実は現在液晶ディスプレイは非常に低価格になってるのです。19インチ34,000円で売ってました。三菱ですから、そんな悪くはないと思うけど、まあ型番のアレで色々とお勧め物があるらしいんだけどね。」
じゅえる「字が書ければいいんだよ。」
まゆ子「それじゃあ困るんだな、絵はもう一ヶ月も描けてない。」

弥生「で、次は第二章「アルエルシィ大活躍」と第三章「テュラクラフ大復活」なんですけど、どうなの。」
まゆ子「まるで無い。ヒィキタイタンが出て来る第三章は頑張れば書けるように考えてるけど、第二章は新キャラは出るはめんどくさいは辛気くさいはで、たいへんだ。」

じゅえる「それもディスプレイが使えてこそ、だよ。コンピュータのデータベース能力が無いと、にっちもさっちもいかないんだ。」
まゆ子「ほんとに、世間一般の作家は、よくもまああんなに記憶力がいいもんだね。こちとらデータベース作りに必死になってるのに、ぽんぽんと書けちゃうんだから。」
じゅえる「だからこその、私小説やら身近な風俗を書こうとするんでしょ。覚えなくてもいいように。」
弥生「あと、資料をかき集めてきて他人の体験を書く訳だね。ファンタジーとは違うよ。」

まゆ子「うん。そりゃそうと、第二章は本当に何も無いんだ。一応、ゲルタ売りの少女アルエルシィが主人公、テロリストと知り合って鯉に落ちる。」

弥生「鯉ってなんだ?」
じゅえる「恋か故意かわからないけれど、接近するのよ。興味本位で。」
弥生「ばかだね。」
じゅえる「バカには違いない。そこがいいんだけど。」

まゆ子「で、そいつと話をしている最中に、ギジジットの異変を感知して、テロリストの男が狂喜する、というお話。」

弥生「非常にめんどうだな。この章の狙いは何?」
まゆ子「褐甲角王国の首都カプタニアに漂う厭世観終末感の描写です。暗いです。」
じゅえる「楽しいものにしよう!」
まゆ子「いや、やはり暗い方が。いっそのこと真っ黒に。」

弥生「でも読んでイヤになるのはダメだよ。ゴシック調というのはどうだろう。」
じゅえる「なるほど、おどろおどろしく緻密に描写するのだね。」

まゆ子「いや、まあ、でも、それでいいか。暗いと言っても色々あるしね。社会派調てのは流行らないか。」
弥生「まゆちゃんはどういうのを意図してたんだ。ひょっとして松本清張か。」

じゅえる「とりあえずゴシック調にしようというのはいいけれど、なんかネタ有る?」
まゆ子「いや、ネタは今回必要無い。ともかくこの男がいろいろとぐじゃぐじゃと喋るというだけの話で、どちらかというと押井守監督の小説みたいな引用だらけの話になる。といっても、異世界の引用文というのはとても、・・・難しい。」

弥生「そりゃあ、難しいというよりもバカでしょう。何も無いんだから。」
まゆ子「そうなの。どうしよう。」

じゅえる「まったく。異世界でいきなり救世主をするよりも無謀な人がホントにいるんだもの。困っちゃうよ。」
弥生「とりあえず、鯉は出る。うん。」

 

05/09/10

まゆ子「というわけで、どういうわけだかゲバルト処女第五章「頑な暗殺者」第六章「偽弥生ちゃんがんばる」ができたわけです。」

弥生「まゆちゃん、サブタイトルなんか違うよ。」
まゆ子「はいな。第五、第六章のサブタイトルは仮のもので、今付いてるのはフェイクです。どうも、しっくりといかなくてね、というかこっちの短縮形の方がよほどいい出来なんだ。」
弥生「ふむ。」

じゅえる「というわけで、あべちゃんも見物してきたぞ。」

まゆ子「安倍晋太郎?」
弥生「死んでるしんでる。安倍晋三さんの方だよ。駅前に来たんですよ。」

じゅえる「あべちゃんの動員人数は5、600以上だったよ。小泉さんには及ばないまでも、ぐるりと駅前取り囲んでたから大したもんだ。ま、隣の県だからね。」
弥生「目と鼻の先だから。」
じゅえる「で、その時の前座の人のはなしだと、こないだの小泉さんの応援演説は主催者発表で13,000人だったそうだよ。新聞発表の倍だね。」
弥生「うーむ。」

まゆ子「とまあ、これを書いている最中でなぜだか9/11の深夜だよ。こんな文章くらい一気に書いちゃえばいいのにね。」
弥生「いや、雷ごろごろし出したから。」

じゅえる「で、現在選挙開票中、自民党激勝です。」

弥生「ここまでいくか、ってほどの勝ちになりそうだね。だけど、これはー却って、次の衆議院選挙には二の足を踏むということになりますね。ここまでの勝ちは次は無いから。参議院に合わせて憲法改正で、乾坤一擲の勝負をすると思ってたんだけど、郵政が頓挫しちゃあ仕方がない。」

まゆ子「しかし、ここまで勝てるものだろうかね、信じられない数字が出るよ、三分の二も取れそうな勢いだ。これになにか裏付けがあったかと言えば、そこまでの基盤があったわけじゃない。まさに政治手法、技だけで勝った選挙だよ。」
弥生「こう言っちゃなんだけど、これを真似しちゃあいけない。こんなのはやるべきではない。もちろん勝負をしなければならない時は有るし来る時はやらざるを得ないんだけど。それに勝ちすぎるのは、後が怖い。」
まゆ子「勝ちすぎはそれを失う事を極端に怖れて、一歩前に出られない、という事にもなりかねないしね。小泉さんが居る間はその心配は無いけれど、後継総裁や総理はきついな、たしかに。」

じゅえる「とすればだ、小泉さんがまだ選挙をやる、可能性があるのかな。」
まゆ子「参議院がいつだっけ、再来年か。参議院を単独でやって、目処を付けて、そこで最後の選挙に次の総裁でカタをつける、というのか。いや、やはり同日選かな。」
弥生「どちらにしても、憲法改正が本気で行くよ。しかし、やばいな。年金改革と憲法改正をリンクさせて選挙されたら、野党勝てない。」

じゅえる「どういうこと?」
まゆ子「年金改革は、当然やるわけよ。そして、今度は本気で変えなきゃいけない。当然もめるが、今度は勝てる。前は勝てないからぐだぐだになったからね。民主党も今度は、今回の敗戦の教訓から積極的関与して、ましな改革案が出来ると思う。それと平行で憲法改正法案が進行すると、スケジュール上双方が同時あたりに山場に達する可能性がある。」

じゅえる「つまり、スケジュール上、まともな年金改革案と、難航必至の憲法案が、同時に選挙で国民に提示される、ということになるてことだ。」
弥生「そううまくはいかない可能性も高いけれど、この勝ちは、ともかく衆議院では憲法改正案は通りそうだよ。勝負に出るのに足場はわるくはない。ましてや、民主党分裂を画策しているとすれば。」
じゅえる「分裂やるかな。」
まゆ子「やらない、という予想の方がありえない。ただ直接やるか、民主党が勝手に潰れるかの違いだ。憲法改正はそういうマターだし、また公明党は憲法改正には反対だもん。公明党切っても大丈夫な程の衆議院での議席を獲得していたら、参議院で公明党を切る為に民主党分裂は非常に大きなものがある。」

弥生「憲法改正そのものは、参議院選では間に合わないのかもしれない。それを匂わしての参議院戦を、年金改革で釣る、という形ではないですか。」
じゅえる「うん。で衆参形がついたところで、憲法法案を提出、政界再編込みで、再度衆議院選挙で民意を問う、て感じかな。」

まゆ子「なにも無ければ、ね。」
弥生「なに、てなに?」
まゆ子「せんそーとか。」
じゅえる「なる。」

 

05/09/05

じゅえる「そりゃそうと、小泉さんを見てきたんだよ。」

弥生「お。そういや選挙応援で来たんだった。どう、ちゃんと見えた?」
じゅえる「ばっちり。かなり良いポジションで見れました。と言っても30メートルは離れていたかな。つまりね、地上の路上に選挙カーがあって、その上で演説するわけだ。で、その前には支援者の方々と申しますか、が特等席で待ってるんですね、多分2時間以上炎天下で。」
弥生「ふむ。なかなかにハードだな。」

じゅえる「私は、その上です。伊勢丹の前で二階の入り口のところが歩道橋というか空中回廊になってるでしょ。あそこの伊勢丹の入り口付近がベストポジションだったわけだ。前から見えた。それより良い場所というのは報道が分捕ってたからしかたない。」

弥生「で、人たくさん居たでしょ。何人くらい?」
じゅえる「いやー、後で新聞見たら7000人て話だけれど、まあキャパ一杯だね。ぐるりを囲んで見えるだけ全部。」
弥生「さすがだね。」
じゅえる「いやまったく。あれだけの人が自然で集まるてのは、大した人気者だよ、小泉さんは。」

弥生「で、どんな感じだった。」
じゅえる「いやまあ、テレビで見るのと大体同じ。あんなかんじだよ。もう少し実物は違うのかと思ってたけどあのまんま。」

弥生「褒めてるのか貶しているのかわからないよ、それじゃあ。」
じゅえる「いや、それがさ。もうちょっと有名人てのは実物は違うものかなと思うじゃない。テレビに映っている時はにこにこしてるけれど、て。政治家ならもっと作ったような感じあるじゃない。」
弥生「まあ、それはそうなんでしょうけど。」

じゅえる「でも、テレビで出てるあのまんまだよ。なんか肩の力抜けててね、地元の候補とか県連の人とかはそりゃあ緊張してるわけさ、普通に選挙運動で見るような感じで緊張してるというか気合い入ってる。でも小泉さんはそうじゃなくて、ふらぁ〜っと遊びに来たよーて感じで演説に入るのさ。」
弥生「ほお只者じゃないね。」

じゅえる「見るからに只者じゃないよ。芸能人でもああはいかない。なんというかさあ、政治家じゃない総理大臣じゃない、フーテンの寅さんが一番近いような感じなんだ。」
弥生「言わんとすることは分からないでもない。でも非常識だねそれ。」

じゅえる「ああいう人を警備するってのはたいへんだよなあ、って思っちゃうよね。そうそう、それだけの人数が居るわけなんだから、警備もなかなか大変なのさ。黒服の金バッジを付けたSPがゴロゴロ居るし警官もごろごろしてる。私達が見るのも、橋の欄干のとこには近づけないわけね、鉄パイプで仕切りをして、警官が立って居て近づけない。」
弥生「なる。でもあそこらへんてのはかなり入り組んで警備もしづらいでしょ。」
じゅえる「じっさい、私は見なかったけどエスカレータのとこで事故起きたらしいね。まあ、停止中のエスカレータでも乗れるだけ乗ったら重みで動いちゃうんじゃないかな。」

弥生「で、どんな演説してた?」

じゅえる「ミカン箱。地元の候補はいわゆる刺客の女の人だからさ、ミカン箱一つで演説しろ、とか県連の元職を支持する人に言われちゃったわけだ。で、選挙カーにもミカン箱標準搭載で選挙運動してるんだけど、それをまあ小泉さんたら、まったくそう言うんじゃないかと思う所外さないねえ。」
弥生「ふむふむ、それで。」

じゅえる「で、私は小泉さん見たから大満足してそのまま伊勢丹に入っちゃった。」
弥生「なんだよそれ。」

じゅえる「それがさあ、四時半のスケジュールで、四時に現場に私入ったのよね。でもその時はもうかなりの人数で混み合ってる。で、四時半になると県連の人が演説し出して、その次には候補者の人が演説して、あ、この人の演説はしっかり聞かされてしまったのさ。で、都合1時間立ちっぱなしで水も飲めなくて、で、小泉さんが話し出したら、また人が次から次に押しかけるのよ。皆見たいだろうなあ、と思って場所を空けてあげたらさ、もう見えないのよね。で、それじゃあってんで、さっさと離れたのさ。」
弥生「根性無しだねえ。」

じゅえる「いや、実際問題としてはだ、小泉さんを見に行ったと言うよりも、小泉さんを見に来た人を見に行った。その現場を見たかったてのが主な動機なのだよ。小泉さんはテレビでいくらでも見れるからそんなに慌てなくてもいいけれど、その現場ってのは一見の価値があるとは思わない?特にお話を書こうとかいう時にさ。」
弥生「はあ。つまり取材と御勉強の為に行ったんだ。そりゃゴクロウサマです。」
じゅえる「何の為にかと問えば、その体験はばっちりげばると処女にも生かされるわけで、弥生ちゃんもあのくらいの人気者でなきゃいけないのよ。」
弥生「なるほど、じゅえる、あんた凄く感心な子だよ。偉い!」

じゅえる「ただ惜しむらくは、最後まで居て撤収の現場も見れば良かったかなあ、と。いや作業員は見たんだけど、でもまあ、小泉さんが帰るところは見ずとも分かるんだけどね。来た時と一緒だよ、観衆には見えないんだ、どこに行くかは断片的にしか。そういうのはまあいいかな。」

弥生「ともかく、中々の体験でしたね。私も行きゃあ良かった。」
じゅえる「ただ、あの人気はたぶん、そうそう代わりがあるものじゃないね。次の総理大臣てどうなるんだろって思っちゃうよ。」
弥生「いやあ、そこまでの人気者である必要も無いけどさあ。」

じゅえる「閑話休題。ようやくにして「スターウォーズ エピソード3 シスの復讐」を見てきました。」

弥生「どんなでした。」
じゅえる「二つくらい前の席の列に居た、高校生かもひとつ上かくらいの女の子の二人組が言ってましたよ。「なんという茶番! もっとなんかあるのかと思っていた。」」

弥生「辛辣だね。」
じゅえる「そこまで言わなくてもと思いましたよ。この映画は、ダースベイダーが出て来るとこだけを見ればいいんだって。」
弥生「それもまた、なんだね。そういう映画ではあるけどさあ。」

じゅえる「しかし! 私の記憶が確かなら、スターウォーズはエピソード789が有るはずなんだけど、作らないのかな。」

弥生「つまり後編だね。帝国をやっつけた後どうなるか。どうなるんだろ。というか、どうかなっていいのかな?」
じゅえる「普通に考えれば、ジェダイの復活と共和国の復活、なんだけど、そんな簡単に行ってよいものでしょうかね。めでたしめでたしで。」

弥生「それじゃあ2時間以上の映画三本は出来ないでしょう。とはいえ、シスもなきゃダースベイダーもデススターも無いものを見に行く気にはならないね。」
じゅえる「一応、エピソード3から第1話にまで行く為のお話ってのが、テレビドラマで作られるらしいです。日本でも放送するかな。」

弥生「そういやさあ、今時のテレビ特撮番組はすごいね。朝起きたら、仮面ライダーが鬼になってたよ。怪獣がCGで作られて実写と合成なのさ。」
じゅえる「ふーん、日本のさほど潤沢とは言えないような制作費でも、そんなのが普通に使えるんだ。凄まじい時代になったものだね。」

 

05/09/04

まゆ子「げばると処女「第5章、頑な暗殺者」がだいたいできた。」
じゅえる「完全に出来てから発表しなさいよ。」

まゆ子「ま、いいじゃない。あいもかわらず出たとこ勝負のいきあたりばったりです。なんでこんなに弥生ちゃんていいかげんなにんげんなんでしょうねえ。」

弥生「なんでと言われても、わたしのせい?」
じゅえる「いや、なんというか、弥生ちゃんはかっちりしっかりしてるよ。し過ぎてるんだよ。かっちりと言うのは、誰か別の人に枠組みを決めてもらっているということだから、そこから抜け出そうという人は、いいかげんになっちゃうんだな。」
まゆ子「でもいいかげんだから面白い。これがほんとにただの救世主だったら、誰も読まないよ。本気で救世主になろうというスゴイ愚か者だからこそ、げばると処女は成り立ってるのだから、弥生ちゃんさまさまだ。」

弥生「なんかばかにされてるみたいだ。作品のレベルアップを要求する。」

じゅえる「いや、真面目に考えているといえば、これほど真面目なファンタジーものは他に無いんだよ。これ以上となると。」

まゆ子「わかりました、ご要望を承りましょう。考えて見れば当の弥生ちゃんから要望を聞いてなかった。」
じゅえる「え、そうなの?」
まゆ子「明美と明美としゃくてぃだよ、基本的なアイデアを出してるのは。というか単なるキーワードを出してるだけなんだけどね。」

弥生「じゃあ、わたしがなにか言っても、いいんだ。じゃあそうだねえ、もっと格調高く深遠で哲学的で実用的で読んで意義深いものであるのが望ましい。」
まゆ子「もっと具体的に言ってよ。さすがにそれじゃあ手のつけようが無い。」

弥生「生老病死に愛憎の絡みとか、は。」
じゅえる「たっぷり。弥生ちゃん本人に関係しないだけで、愛欲のもつれもちゃんと用意してる。」

弥生「そうなのか、じゃあ哲学とかも、」
まゆ子「いやというほど入ってる。入り過ぎて、読者が付いて来れるかわからないほど。」

弥生「実用的で意義深いてのは?」
じゅえる「これは作品作りのポリシーなんだけど、安直な感情のもつれ、特にそれだけの為に仕立てられた危うい因果関係、てのは徹底的に排除している。その上で、救世主伝説に熱狂的に固執する精神的に餓えた人間達の争いを描いて居るのだよ。救世主の物語ではなく、救世主を希求する人の物語てのは、新機軸という意味では実用上の新地平を切り拓くものだし、感情的な描写を極力排除した上でちゃんと面白いというのは、作劇上の奇跡に近いものがある。」
まゆ子「ま、そこらへんは、60ページびた1センチも動かないこともある、ウエンディズの経験がずばびばと効いてるんだな。」

弥生「そこまで決まってるのに、私はいいかげんなキャラなのか。」
まゆ子「ここまでぎっちりと論理的に詰まっているのにも関らず、弥生ちゃんはいいかげんなのです。スゴイね。」

弥生「よく分からないけれど、凄いのならいいや。でも、なんか、もっと私らしさというのを出したいんだけど。」

じゅえる「これ以上?」
まゆ子「そりゃあ、全編弥生ちゃんと弥生ちゃんを求める人たちがひしめき合う、この物語に更に弥生ちゃんを出せ、と言うか!」

弥生「ご、ごめん! しかし、そのなんというか、私の意志で物事が動いていってないという気はするわけね。」

じゅえる「そりゃあ認めよう。確かに弥生ちゃんの意志というものは、無いな。」
まゆ子「そりゃ、弥生ちゃんが頭良過ぎるのが悪い。考えないでも、その場でやらなきゃいけない事がぽんぽんと小気味良く湧き出して来るんだもん。普通そうはいかない。」
じゅえる「並の救世主とはタマが違うのさ。」

まゆ子「とは言うものの、確かになんかそういうとこ欲しいな。弥生ちゃん自身が何を求めるか。てのは、もう話の最中に結構出てきている。弥生ちゃんは元居た地球に帰りたいんだよ。それを救世主の仕事の合間に色々と画策してる。」
弥生「そうなんだ。なるほど、私は帰りたいんだ。」
じゅえる「異世界ものとしては、ごく当たり前の対応だね。でも。」

まゆ子「無理です。出口はありません。弥生ちゃんがどうなるかはもう決定済みです。舟に乗って西の果ての海に一人で行っちゃって、そこでまた救世主を初めから始めるのです。で、その結果として、十二神方台系には小舟に乗って様々な珍しい商品植物を積んだ、来ハヤハヤが新青晶蜥神救世主としてやってきて、弥生ちゃん伝説は終ります。これは、シャクティがキャスティングされてますよ。新しい土地は、もう名前が決まっていて、「十六神星方臺」というインド人が住んでいる世界です。来ハヤハヤ曰、「ガモウヤヨイチャンさまは、十二神方台系の人に比べて十六神星方臺の人は怠け者だ、と怒っていた」、と証言します。」

弥生「う、うん。なるほど、すでに私が考える事は折り込み済みなのか。」
まゆ子「だって、わたしたちは四六時中弥生ちゃんの物語を書いてるわけじゃないですか。弥生ちゃんの要望は、わたしたちが一番よく知ってるのです。」
じゅえる「そうそう。」

弥生「うーん、でもなにか、凄いことを考えたいぞ。」
まゆ子「いいですよ。なんでもどうぞ。」
弥生「しゃくてぃとか明美二号とかは、どうでもいい下らない事を喋ってたよねえ。とすれば、私も。

     ・・・・・野球がしたい!」

じゅえる「そりゃあ、・・・無茶が過ぎるぞ。」

まゆ子「野球か。・・・弥生ちゃん指導の下で東西に分かれて決闘する、とか?」
じゅえる「ウラタンギジトで? そうね、ゲジゲジ神官戦士と、劫アランサについてきたクワアット兵が、弥生ちゃんの提唱するルールで決闘する、てのはどうだろう。」
まゆ子「ゲリラ的美少女ルール、だね。」

弥生「決定。」

まゆ子「可能かどうか、見当の余地はある。」
じゅえる「無くてもねじ込む、けどね。」

 

05/09/04

まゆ子「どういうわけだか知らないが、グラボを入れ換えた。」

じゅえる「そりゃまたどうして。FX5200で性能的には問題なかったんじゃないの?」
まゆ子「nVIDIAには文句は無いが、玄人指向にはなんか言いたい感じ。どうも、これ、良くなかったみたいだ。電気的に。」

じゅえる「どういうの?」
まゆ子「うん。ほら、ディスプレイ故障して修理出したら全取っ替えで還ってきた、って言ったでしょ。実は、ディスプレイの調子が良くなかったのは去年の秋くらいなんだ。これを入れ換えたちょっと後くらい。」
じゅえる「なる。元からクロだったんだ。で、なんか決定的なものが出たわけね。」

まゆ子「画面の映像の、黒っぽいところがギラギラと輝き出した。こりゃやばいと思って新しいのに取っ替えたわけなんだけど、どうもディスプレイにダメージが入ってるみたい。手遅れであったような気がしないでもない。」

じゅえる「そらやばいじゃない。修理出した方がいいんじゃないの?」
まゆ子「でも、取り替えた今は、どういうわけだか調子が戻った。入れ換えた直後はギラギラしてたんだけど、前のコンピュータ繋いでもギラギラしてたんだけど、今はなんとかなってるのだな。どしよ。」
じゅえる「どしよと言われても、どしよ。」

まゆ子「というわけで、様子見だ。ちなみに取っ替えたグラボはELSAの544AGP、FX6200だから、性能的にはちょっとばかしよくなった事になる。安定性はまあELSAだからだいじょうぶでしょ。付属品が割と充実していたよ、さすがにELSAだな。」
じゅえる「なんともないといいね、それ。」

弥生「まゆちゃん、ついでにDVDレコーダーの説明もしておこう。東芝のDVDレコーダー買ったんだよね。」

まゆ子「RD−XS37です。出たばっかですね。49,800円で買えたので、現在のとこ全国的に最安値に近い感じだった。とはいえ、正札で8万とか書いてるのがなぜにここまで落ちるのか、ちょっと不思議なんだがね。性能的には、他のメーカーのをよく知らないから、どうでもいいや。」
じゅえる「まあ、折角買ったハイビジョンを生かすために、セットで買う事が最初から決まってたんだよね。」

まゆ子「ハイビジョンてのは、むごいものです。要するにMPEG2で記録するんですけど、プリセットの最高画質でないと、ハイビジョンで見たら圧縮のアラばっかり気になって、どうにもいかんですよ。最高画質で録画するとDVDに記録保存すると、アニメで4本2時間ドラマも1本撮れるかどうか、ってくらいだよ。まいったね。」

弥生「それじゃあ、VHSで撮った方がいいみたい。」
まゆ子「いや、さすがにS-VHSで録画してデジタル補正で再生したとしても、ハイビジョンに持って来ると見れたものじゃないよ。でもまあ、確かに1本のビデオに13本の30分アニメが撮れるのは御得なんだけど、DVDでそれやるとMPEG2じゃあ、結構きついよ。とはいえ、PCに持ってきてWMVとかXVIDとかに圧縮しちゃえばいいんだけどね。そこまでやる気はないか。東芝の機械はそこんところ便利にできているとかいうはなしではある。」

弥生「でもね、テレビの番組てものは、一回見ればいいんじゃないかな、とか思うよ。」
まゆ子「ちがいない。VHSで撮っても、見ないもんね。7月に撮ったルパンの2時間もの、まだ見てない。」
じゅえる「そんなもんばっかりだよ。で、普通の人は、HDDに溜め込んでいくんでしょうね。」

まゆ子「HDDは容量が多ければ多いほどいい、という事になっているみたいだ。冷静に考えるとバカみたいだ。ちなみに今度買ったのは160Gだから、今では小さい方だね。最上位機種では600Gで、日立が1テラバイトの機械を出したとか言ってるよ。」

弥生「なんか、メリットあんまり無いみたい。」
まゆ子「いや、そんなことはなくて、さすがに最高画質で記録すれば本放送と同じかそれ以上に奇麗に撮れてるし、DVDのレンタルもそりゃあ奇麗に映るし、なによりVHSのテープをもう買わなくてよくなったてのが大きいね。これまではVHSのテープにずーっと重ね撮りしていって、テープが劣化しないようにどんどん順繰りに保存版で潰していって、最後にはどんどん積み上がって場所を取る、というハメに陥ってたんだけど、これからはさすがに解放された。DVDHDDレコーダは、MPEG4をリアルタイムで記録出来るものが出るまで待つ気だったんだけど、いつまで待っても出そうにないから、ここら辺が妥当かな。テレビも新しくなった事だし、DVDプレイヤーを買うのもばかばかしいし。」

じゅえる「にしても、電気製品って。」
まゆ子「そう。いやになっちゃうよ。」

 

05/08/31

じゅえる「なんとなく気に食わない。」
まゆ子「なんのこっちゃ。」
弥生「なんの話?」

じゅえる「いや、まあ、げばると処女はまあ構いませんけどね、どうも30枚限定というのは、いいようでもあるし悪いようでもある。」

まゆ子「でも、今回の「第4章 王姉妹の帰還」は当初40枚を越えるものが出来たのを必死で削ったら、かなりいい感じのきりっとしたものに仕上がりましたよ。」

じゅえる「それはたしかにそうだけど、でも第3章の構成を考えていたら、振りもなにもなしにのっけからヒィキタイタンが決闘することになってしまった。本来丁寧に書けば60枚越える分量を必要とする話を、30ちょいに削っていいもんだろうか。」
弥生「でも、30枚丸ごと決闘というのはなかなかに見応えがあるんじゃないかな。」

まゆ子「いや、つまり、予定していたエピソードが入らないって言いたいんでしょ。それは分かるよ、説明不足になるから。しかし、読んでおもしろいんだからいいじゃないか。」
じゅえる「おもしろければいいんだけど、でも後でビジュアル作品に構成する時に至極困るのよ。つまり原作になるべきげばると処女が断片的というのでは、できない。」
弥生「漫画とかにする気なの。」
じゅえる「いや、ハリウッドに売り込みに行こうかと。」

まゆ子「次行ってみよう!」


弥生「えー、でも4章描けたんだから、次は第5章だよね。」

まゆ子「うん、そうなった。「第5章 頑な暗殺者」で弥生ちゃんはギジジットを後にします。計画を越えて、一章余分にギジジットで過ごすことになります。当然後の方でシワ寄せが来る事になり、どうもこのままの計画で行くと、大審判戦争が終結したところで第二巻が終ります。赤甲梢のギジシップ攻めは、第三巻冒頭ということになる可能性が極めて強い。」

弥生「なにが問題?」
まゆ子「とりあえず、ギジジットで余分に一章増えたのと同時に、予定に無いティンブットとトカゲ巫女のプレビュー版青晶蜥神救世主の一行の活動、というのを一章書かざるを得なくなったみたいだ。更には、どうも第一章は半分以上書けているんだけれど、肝心の劫アランサが出て来ない。アウンサ一人を描写するのにおおわらわだよ。つまり、なんらかの手段を弄して劫アランサを印象的に描写する必要が発生した。てことは、もう一章増えるってことだ。都合三章増えたから、大審判戦争は三つ後ろに繰り下がる。」

弥生「なるほど、第二巻終っちゃうね。対策は?」
まゆ子「エピソードを切るか、大審判戦争自体を書かないか、第三巻にシワ寄せを全部もっていき後で考えるか、これね。」
弥生「なるほど。先送りが一番妥当のようだね。全部書くんでしょ。」
まゆ子「そのつもりです。となると、第三巻は抜本的構造改革が必要です。」

じゅえる「私の計算だと、第三巻は元々抜本的改革が必要でした。ハジパイ王を悪にする方法が未だよく練られていない。なぜ彼は聖蟲を憎むようになったか、これを描くのにスゴイ手間が掛かるらしい。」
弥生「そんなもの、無くてもいいんじゃないの?」
まゆ子「無くてもいいものをわざわざ書くのが酔狂と言うものだよ。書くよそれ。」

じゅえる「そう来なくっちゃ。だけど、そうなると、弥生ちゃんのウラタンギジト滞在記自体が第三巻に移ります。てことは、第二巻では弥生ちゃんはまったく敵と戦わない!」
弥生「そりゃ問題あるな。解決策は?」
まゆ子「適当な敵をでっちあげるしかないなあ、それも雑魚を。雑魚でありながら強いてのは、結構骨の折れる設定だよ。」

じゅえる「しかたない。例の死人人形を出そう。少女暗殺者だ。」

弥生「あれは、ほとんど考慮されていないのでは無かったかな。そもそも誰の差し金? 王姉妹ではないでしょ。」
まゆ子「敵の心当たりは数々あるが、ウラタンギジトに着く前あたりだな、それは。てことは、スガッタ教か人喰い教、しかし。」
じゅえる「まだまったく考慮も設定も無い敵、になる可能性があるのね。」

まゆ子「なにか、無い?」
弥生「そう言われても、私をなんの為に殺すのか分からないんだもん。宗教関係? それとも食べる為? それとも私の信者?」

じゅえる「それだ! トカゲ神官の中におかしな奴が居るんだ。自分が真の青晶蜥神救世主だとと思いこんでいる奴が。それが数々の薬品を投与して、自分の娘を生ける屍にした。」
まゆ子「うーむ、それはイケる。歓迎の輪の中に暗殺者が潜んでいるんだ。」

弥生「でも、尋常の手段では私には勝てないよ。どうするの、なんだったら無差別殺人とか。」

まゆ子「それだ! 毒地の毒は通常はギィール神族にしかその製法は分からない。しかし、この神官は独自に毒ガスを開発して、それを娘に持たせたんだ。双子で、一人は弥生ちゃんに近付いたところでばっさりやられる。もう一人は毒ガスを抱えたまま街を逃げ回り、救世主を殺そうとする。」

弥生「うむ。それでこそ冒険活劇だよ。それで行こう。」

まゆ子「ひとりくらい、殺すか。」
じゅえる「そうだね。」
弥生「なんの話?」

まゆ子「いや、この話、この回はかなりホラーというかサスペンスの色が濃くなる。」
弥生「だろうね。」
まゆ子「ひとりくらいこっちの身内も死なないと、かっこうがつかないでしょ。」

弥生「え、・・・誰?」

じゅえる「ティンブット、フィミルティ、アィイーガ、狗番達、は置いといて、そうね、一番当たり障りの無い所で、偽弥生ちゃんのトカゲ巫女てのはどうだろう。弥生ちゃんの代わりをしていて、身代わりに死んでしまうのだよ。」
弥生「えーーーーー、てまだその娘は台詞も無いよ。」
まゆ子「だからこそ、ティンブットの話を書かなきゃいけないのだね。」

じゅえる「よし決まり! その可哀想なトカゲ巫女の名は「ッイルベス」にけってい。」

 

05/08/23

弥生「夏ももう終わりなんだけど、全然ゲバルト処女が進んでないのは何故かな?」
釈「弥生ちゃんキャプテンは、最近の天候不順のおかげで復活しましたー!」

まゆ子「進んでないて、今第二巻第4章5章を書いてる。」

弥生「なんだそりゃ。」

じゅえる「なにももかにも、コンピュータが故障していた間ワープロで書いてたのが、やっぱデバイスの違いが文体の違い内容の違いを出しちゃったわけで、収拾に手間取ってるのよ。」
まゆ子「最初から書き直した方が早かった。というわけで、書き直してるのさ。」

弥生「でもどうして4章5章同時になっちゃったのよ。」

まゆ子「不思議でも何でもない。第4章は第1巻最終章の直接の続きだ。第2巻第1ー3章は、ギジジットで弥生ちゃんが戦っている間、世界全体ではなにが起こっていたかを説明する為の章だ。それ以降の前振りだ。だから書くのに容易なのは第4章なのだよ。」
じゅえる「第5章はもっと簡単。第4章の枚数が伸びて、エピソードを分離して続く章に繰り込んだ。新キャラ登場だから当然だ。」

釈「新キャラってなんですか?」
じゅえる「暗殺者が弥生ちゃんの一行に加わります。これがえらい頑固者で、これを仲間にするのに手間取るというエピソードを書いたら、第4章に収まらなくなったのよ。」

まゆ子「というか、第4章を拡充して情景描写に凝ったら、30枚まるっと潰れちゃった。」

弥生「でも、さっさと作ってくれないと困るんだよ。」
釈「ウエンディズ「シャクティ、北海道修学旅行に行く」も全然進んでないんですよ。」

まゆ子「あ、それ。いま、ワープロ内部に残ってる。後で引っ張り出して見るよ。」
じゅえる「ちゃんと書いていたんだよ。」
釈「おねがいしますよお。」

まゆ子「とはいうものの、なにか最近空しさを感じないでもない。新企画が全然進行してないもん。」

じゅえる「統則最前線でしょお、それに、マシナリィで書いてた「ヤクザロボDICS」でもなんかしてみよう、ってことになったのにね。」

まゆ子「やっぱ無理してもモモ展出しとけば良かったよ。なんか作業のタイミングがずれちゃって良くない。」

弥生「具体的にはどうすればいいのさ。」
まゆ子「人員の増員というのは、無理だね。」
じゅえる「そりゃ詮ない話。」

まゆ子「なにかねえ、ちゃちゃっと書いてぱぱっと乗っける、て方法無いものかなあ。イラストとかCGとか。」
弥生「3DCGじゃちゃちゃっとは出来ないでしょ。」

釈「小説が一番早いから、やってるんじゃなかったんですか。」
まゆ子「それは言うなよ。一番早いけど、手間はやっぱり掛かるんだ。」

じゅえる「アニメがつくりたい!」
まゆ子「とか思ったりする!」

弥生「だからそれは無理だったら。第一、出来た映像乗っけることできないでしょ。」

釈「あのー、FLASHとかはどうでしょう。動きますよ。」
まゆ子「FLASHはキライだ。やるのならGIFアニメだ。」

弥生「できないの、それ。」

じゅえる「いや、やたらと大きいから、置いとけないし、さくっと描けないもん。」

弥生「やれ!」
まゆ子「えーーーーー、」

釈「一度やってみると、おもしろいんじゃないですかね。出来るんでしょ。」
まゆ子「まあ、機材は揃ってるけど。」

弥生「やれ。」

まゆ子「やよいちゃん、まだ暑さで脳がやられてるね。」

 

 

05/08/19

まゆ子「夏風邪をひいてしまったぜい。頭痛い、熱もちょっとある。」

じゅえる「おやまあ、またなんで。」
まゆ子「クーラーはわたしきらいなんだよ。クーラーの利いた部屋に長時間居ると、ぶっ壊れてしまうんだ。左肩が氷のように冷たくなっちゃうんだよ。」

釈「そういう時はマンゴを食べるといいんですよ。マンゴはからだに熱を作り出す食べ物なんです。」
まゆ子「もう食った。というか、マンゴは今年の流行モノじゃない。

  てなわけで、デポがまたぞろ容量オーバーを起したので、画像やらをばっさりと切り落としました。」

じゅえる「いいかげん、30Mバイトという制限をどうにかしないといけないね。」
まゆ子「そうなんだ。100メガほど欲しいのだよ。マンガを掲載する為には。」

釈「でも、フリーのHPサービスで100Mくらいのところありませんでしたか?」
まゆ子「無い事もないような気がするけれど、ああいうのはエロ禁止だから。」

じゅえる「そうは言っても、もはやデポは、半分は小説HPになっちゃっているぞ。エロは完全に分離してしまった。」

まゆ子「そうなんだ。エロ絵だけを別のサーバーに持っていけるように、完全に分離に成功しました。だから、別のサーバーが欲しい所なんだけど、めんどくさい。」

釈「いやそれは、風邪ひいてるからじゃありませんか。」

まゆ子「めんどくさい。」

じゅえる「こりゃだめだな。」

 

05/08/04

まゆ子「というわけで、液晶ディスプレイが修理から帰って来たのが1日。その後なんやかやで設定をいじくり回して、また元のように使えるようになったのはいいんだけれど、この暑さで今度はFX5200が熱暴走するみたいで画面がところどころブリンクするから3DCGは禁止となって、モモ展出展は諦めた。」

じゅえる「ま、締め切り間近になってから始めるというのは、泥縄というものだからね。」
釈「弥生ちゃんキャプテンは、十二神方台系においては”泥縄式救世主”と呼ばれているそうです。」

まゆ子「それはともかくだ、とりあえず修理に出したのはいいけれど全取っ替えだから、もっと早く帰って来ても良かったのにと思うんだが、今メーカーの修理ってどうなってるんだろうね。なんか箱がぼろぼろになって帰って来たよ。運送の黒猫大和はどういう扱いしてるんだろう。」
じゅえる「全取っ替えならば、箱も取り替えてくれればよかったのにね。」

釈「でもどうして全取っ替えなんでしょう。それは修理する気が無いということですかね。」
まゆ子「たぶん、液晶のコントローラーのチップが壊れたんだろうけれど、それを取り替えるには半田ごて使わなきゃいけないのかもね。折角付け直しても失敗率が高くて手間が掛かるだけ損てことでしょう。」
じゅえる「コントローラーって別部品にしておくわけにはいかないのかな。」
まゆ子「液晶だから、パネルにくっついてくるだろ。つまり、取り替えるにはパネル全部を取り替える必要があり、それをするくらいならば全取っ替えの方が手間が掛からないだけ得だ、てのじゃないかな。」
じゅえる「液晶ディスプレイはパネルだけの値段と言ってもいいからね。」
まゆ子「これが内蔵スピーカーの故障とかならば、また話は別なんでしょう。」

釈「で、そのFX5200の熱暴走は対処手段は無いんですか。」
まゆ子「扇風機を去年みたいにくっつけておけばいいんだけれど、どうだろう。去年使った奴は千円という値段に相応しく、一夏でぶっ壊れたぞ。」

じゅえる「今年の夏は本来テキスト書きで潰れるはずだったから、CGは想定外だったんだ。もう少し前ならばそんなに暑くなくできただろうから、作業も進んで、それを続行する為にも扇風機買ってきただろうけれど、今年はそういう流れには無いみたいだ。」

まゆ子「ただねえ、この一ヶ月まるっきり手が出なかった反動で、POSER6を買う気になっているのです。CARRARA4のアップグレードしなかった反動もあるけれど、オマケに売り物の人体が付いて20,000円て値段は、そう悩む価格でもなくなった。というか、昔はべらぼうに高かったもんね。」

じゅえる「なんだかあのテライユキが今度POSER用のモデルになったらしいね。ネットの色んな所でエロ画像が散見されるようになったよ。」

釈「ああ、あの、変な歯磨きのCMに出てた。」
まゆ子「あれ。」

じゅえる「しかし、今度のは評判が結構いいみたいだよ。やはり、エロ目的にほぼ無制限で使えるというのは強いな。ね、まゆちゃん。これを契機にまた3DCGキャラブームとかならないかな?」
まゆ子「・・・わかんね。前のブームもテライユキが火つけ役だったから、今度のでまた盛り返す可能性も無しじゃない。なにせPOSERは楽だからね。でももう自分で3DCGを作ろうというヒトはそんなに居ないだろ。ただ、前のブームの遺産ということでテライユキ級のモデルを作れる人間は相当に増えたからね。というか、テライユキは既にアマチュアの初心者レベルというところにまでレベルは進化してる。」

じゅえる「てか、うちの弥生ちゃんだって、それほど悪くないからね。三月に一週間しかやらないでぽでも。」
まゆ子「そうなんだ。うちですらここまで作れる環境になった状態において、新しく3DCGブームが盛り返すとすれば、他人が作ってくれたモデルの流用で遊ぶ、という形態になるのではないかな。お手軽だが、元々POSERはそういう目的で作られており、POSER購入者のほとんどがそれが簡単に出来るものと信じて裏切られたわけで、それから数年経った現在でようやっと実現できるようになったとすれば、・・・わかんね。」

釈「なるほど。かなりクリティカルな状況があるんですね。もういっぽなにかあれば。」

まゆ子「あるんだ。POSERを今売ってるイーフロンティアは、CARRARAも売ってるんだけれどここんとこの恨みはとりあえず置いといて、ここはSHADEも売っている。前のブームの時にはSHADEを使ってエヴァンゲリオンのキャラを作るのが大流行した。」
じゅえる「うちでも綾波レイを作ってるよ。」

まゆ子「その頃の遺産をイーフロはごっそり手に入れているから、それもPOSER用に売り出せば。あるいはまた、新作で現在のアニメの人気キャラを売り出せば、相当に売れる可能性がある。」

釈「版権は大丈夫でしょうか。」
まゆ子「どうかな。POSERはもともと非商業用に使う分には問題は無いんだが、キャラの版権押さえている所が首を縦に振れば、可能性はある。でも、ネットで横流しという問題もあるし、POSERはそこんところはまるっきり何も対策が無いからね。無いからこそ有用なんだが。逆に言うとだ、SHADEのデータだった時はそのプロテクトが効き過ぎて応用が効かなかった。それもただでさえ人間動かすには向いていないSHADE上でのデータだから、買うのはいいが使い道が無い。今度のPOSERデータはPOSER内だけでなくその他のソフトに持ち込んでもいくらでも使えるし改造も可能。とんでもなくいやらしいパーツを附加することさえ容易いのだよ。有用性が馬鹿みたいに大きくなるからこそ、テライユキが注目がされているのだね。」

じゅえる「しかしこれでPOSERはかなり販売数を増やすんじゃないかな。で、同人用モデルは相当数ネット上に転がっている。P2Pで無制限に配布も出来る。」

釈「クリティカルですね。」

 

05/07/08

じゅえる「というわけで、”バットマン ビギンs”を見て来ました。バットモービルだけは文句無しに最高です。凄い凄い。」

まゆ子「えーと、7月がバットマンビギンs、6月がシャルウィダンス、5月4月は多忙で無し、3月がナショナルトレジャー、2月だったかな? で、1月がゴジラファイナル、あ元旦は暇でエイリアンVSプレデター見たんだ。12月がハウルの動く城、だったかな。」

弥生「結構見てるね。」

じゅえる「ちがいます。無理して見に行ってるんです。なんせお話を作るのですから、参考と言うか劇場に行って現状のえんたを確認と言いますか、ともかく見なきゃいかん事になってるのです。手塚センセイの時代から。」

弥生「そ、そうなの。」

まゆ子「それ以前はどうだったっけ。10月くらいにシャマラン監督のヴィレッジ見たでしょ。8月だったかでスティームボーイでしょ、6月終わりにデイアフタートゥモロウでしょ、4月が押井監督のイノセンスでしょ、2月がタイムラインでしょ、1月は犬夜叉だったんだ。」

じゅえる「なんか穴がありそうだな。」

弥生「記録によると、リディックとアップルシードとブレイド2もそうらしいよ。」

じゅえる「リディックって去年だったっけ?」

まゆ子「あ、今年の2月はオペラ座の怪人見てる。ちぇっく。」

弥生「そういや、渡辺謙さんのラストサムライはどこだっけ。」

まゆ子「スターウオーズのエピソード2はおととしだったっけ?マトリックスの2と3も。」

じゅえる「それはそれとして、宇宙戦争もスターウオーズエピソード3も見なきゃならん。めんどい。」

弥生「めんどいならビデオを待てばいいのに。」

まゆ子「それが許されないから困ってるんでしょ。デカいので見てお客の反応を直接リサーチする、ここが重要なの。」

じゅえる「その観客の反応というのが一番重要なのだよ。」

弥生「すいません! そんなに重要だとは露知らず。」

まゆ子「うむ。」

05/07/03

まゆ子「緊急事態です。液晶でぃすぷれいが故障してしまいましたので、当分の間「でぽ」の更新は不可能となります。」

じゅえる「じゃあ、今はどうやってるのよ。」

弥生「実はテレビでやってるのでしたー! 目が痛いな。」

まゆ子「むかしはずっとこうだった、なんて信じられないな。はは。」

じゅえる「はは、こやつめ。」

 

05/06/28

弥生「げばると処女エピソード1 〜トカゲ神救世主蒲生弥生ちゃん、異世界に降臨する〜「最終章 青晶蜥神救世主蒲生弥生ちゃん、大地を浄化して新時代の扉を開く」が完成しました。」

じゅえる「公約達成です。」
まゆ子「と言ってもあまりおめでたい、という気分にはならないな。さあバラすぞー、という気分。第1章から7章くらいまでは抜本的に見直ししなきゃいけないようだよ。」

弥生「それって、書いてる最中に腕が上がったて話?」
まゆ子「だろうね。これだけ長くて計画的に首尾一貫した物語を書いたこと無かったんだもん。経験値はイヤでも上がるよ。」
じゅえる「ウエンディズでは所詮馬鹿話の域を越えられないということね。でもウエンディズが無ければゲバルト処女もまた無い。」

弥生「戦国ウエンディズ、という小説を昔書いていた事があったんだけれど、それが失敗したのは、辞書を作らない、会話形式で設定を煮詰めない、成り行きまかせ、というところだからね。ゲバルト処女はプロトタイプを脱した先行量産型ということになる。」
まゆ子「戦国ウエンディズはねえ、ゲバルト処女以上にバカ度が高くておもしろいんだよねえ、桐子が主人公なんだもん。」

じゅえる「それはともかく、フィミルティってレズの人なの?」
弥生「いや、特にそういうわけじゃなくて、感傷的なのかな。元の聖ちゃんがそういう風な性格だから、引きずられているんじゃないかな。」
まゆ子「聖ちゃんは、なぜか弥生ちゃんのこと好きなんだよ。自分の対極に居る人だからね。」

じゅえる「ではレズ話は無し?」
まゆ子「予定はしていないし、無くても構わない。だけれどフィミルティが弥生ちゃんを慕う姿というのはそんな感じになるかな。」

弥生「ねえ、本物の聖ちゃんが出て来てもいいんじゃないかな。フィミルティが時空を超えて聖ちゃんと対面する。」
じゅえる「・・・どう?」
まゆ子「ゲバルト処女にはあまり物理的裏付けの無い不思議はそぐわないのだけれど、それがクリアされるのならば、ありかな。」

じゅえる「でも何させるの。」
弥生「お話。対話することでより深く世界を認識する。どちらかと言うと、私が失踪した後に混乱する時なのかな、時系列的には。」
まゆ子「エピソード3かあ。なるほどね、考慮しましょう。どうせフィミルティが混乱するというシーンは書かざるを得ないから。」

じゅえる「でも弥生ちゃんが行方不明になった後、ってどうなるの? 何処に消えてるの?」

まゆ子「北方聖山の向うの大森林地帯。得体の知れない怪物と遭遇することになる。一つめの巨人とかね。」
弥生「なんだそれ。」
まゆ子「17代目ガモウヤヨイチャンが遭遇する一つ目巨人てのが居るわけだ。人喰いの。それがここで最初に出て来る。」

じゅえる「どういう裏付けがあるの、それ。」
まゆ子「まあ簡単に言うと、ヘルメットかぶってるんだけど。肉で出来たヘルメットで、夜でも見える暗視機能望遠機能付。ただ、自力では取れないで、頭全体を覆う肉腫みたいな感じでくっついて来る。生まれつきに聖蟲がくっついているような感じ。」

じゅえる「・・・聖蟲のプロトタイプ?」
弥生「というか、別の人類?」

まゆ子「ま、なんといいますか、現在十二神方台系に居る人間とは別系列に作られた人なのだね。十二神方台系には、現在の王国に住む人だけでなく、それ以前に試された人というのが存在するんだ。顔が人間の無尾猫というのもある。」
じゅえる「げ。」

まゆ子「もちろんまだ本当にどうするかは決まっていないけれど、ともかく人間をベースに作られた超人類が、なぜか少数ずつ居るのだよ。まるで、生体強化して環境に適応させようと実験したようなのが。」
弥生「それは神様の仕業だね。」
まゆ子「そうだろうね。で、最終的にそういうのはすべて廃棄されて、普通の人間に聖蟲を付ける方法に落ち着いた。」

弥生「では、今の世界は、最初じゃないってことね。」
じゅえる「つまり、プロトタイプ十二神方台系てのがあったんだ。」

まゆ子「そこらへんを詳細に調べた結果、弥生ちゃんは或る真実に辿りつき、十二神と直接会話する。その後ネズミ族が住む北東の森林地帯から聖山に登り、葉ワサビを発見して、スガッタ教の本拠地を急襲、褐甲角神に乗ってカプタニアに向かうのだ。」

弥生「葉ワサビってのは何?」
まゆ子「辛いもの欲しかったでしょ。ネズミ族が食用に使っていた食べると辛い葉っぱを御馳走になるのだ。これで世界中に葉ワサビが普及する。」
弥生「おお!」

じゅえる「とまあ、そこらへんは未だまったく何も決まっていないような状態で、これも、ほぼ、葉ワサビ以外はどうなるか分からないのでした。」

まゆ子「ともかくねえ、エピソード2を10月までに完成させるという新公約が発動してるわけなんだ。でもエピソード2は粗筋をそのまま書いて良いというものじゃなくて、まったく読者さまの予想を裏切る膨らませ方を考えなくちゃいけない。単なる戦記物は御免こうむる。」
弥生「うむそりゃそうだ。タダの戦争物なんてそこら中にごろごろ転がっている。では具体的にどうするの。」

まゆ子「というか、エピソード2では弥生ちゃんはほとんど戦闘行為をしないのだ。今のスケジュールではね。カタナも錆びてしまうよ。」
じゅえる「そりゃ問題だな。巨大金雷蜒神に匹敵する敵は無いのかな。」
まゆ子「ミィガンが居なくなるから新しい狗番を調達しなきゃいけない。影の暗殺者集団も来るだろうし。」
じゅえる「敵ねえ。そういや、タコリティのタコ女王様は目覚めてなにするの。」

まゆ子「全然考えてない!」

弥生「ゲバルト処女エピソード2 〜トカゲ神救世主蒲生弥生ちゃん、快進撃〜 は前途多難、撮影絶不調です!!」

 

05/06/18

じゅえる「というわけで、遂に来ました!ゲバルト処女「第12章 青晶蜥神救世主、巨大金雷蜒神に勝利す」が完成しましたー!」
まゆ子「遂に、ラスト1章です。6月中にエピソード1完成という公約を果たせそうですね。」
弥生「やっと、出来上がりですか!」

じゅえる「というわけで、ゲバルト処女 エピソード1「救世主蒲生弥生ちゃん、異世界に降臨する」が完成しますと、一旦公開停止になります。まあ、最終章が発表後2週間てとこで停止ですね。」
まゆ子「なんでかと言いますと、折角出来たものだからどこかの文学賞やらオーディションやらに応募してみようかと思ってるのです。」

弥生「しかし、これはなんと言いますか、ファンタジーとかのありふれた、競争率の高い賞への応募になるのよね。」
まゆ子「ゲバルト処女は基本的にはファンタジーではなくてSFだけれど、それにしては面白過ぎるから、やっぱファンタジーに出す方がいいのかな。」
じゅえる「だと思うよ。まあ、結果が出なければたらい回しで応募するという手もあるけれど。」

弥生「それで、当てにならない懸賞は放っておいて、最終章の相談ですけどね、どういう具合におしまいを付けようか。単に第13章という感じでもいいけれど、もう少し色をつけても悪くない。」

じゅえる「一応完全に終らせよう。思いっきり格調の高い立派なおしまいに仕上げましょう。」
まゆ子「それでいいかな。つまり、一巻の終わりとしてふさわしいものとして、続き物の印象を和らげておいた方が応募作としては正しいか。」

弥生「でも、それじゃあ、振りまくった後の巻の伏線を処理する必要があるんじゃない。」
まゆ子「大丈夫だよ。その程度はスルーします。それに、次が有る!という感じで続かない物語、というのも少なくは無いからね。」

じゅえる「無責任ぽいけど、素直に終るという方が珍しいのかもしれない。主人公が死んでしまったら続刊を作るわけにもいかないから、死なないものじゃないかな。」

弥生「それはともかく、このゲバルト処女は、いわゆるロードムービーというか、そういうものなのよね。」
まゆ子「そうだよ。」
じゅえる「なにも考えずに書いてたけれど、結局はそうなっちゃったよね。書いたこと無かったけれど。」

まゆ子「ウエンディズはびた1センチ動かない、て話も多いからね。」

弥生「でさあ思ったんだけど、それにしては背景描写が薄くないかな。」
まゆ子「だね。」

じゅえる「第二巻ではそこんところは考慮しましょう。というか、ギジジットの説明では大分腐心したのだけれど、タコリティあたりはもっと頑張れば良かったかもしれないね。」
まゆ子「応募作にするには少し修正するから、そこらへん多少いじりますか。」
弥生「そうだよ。ちょっと背景描写を凝ってもいいよね。」

まゆ子「で、最終章です。なぜ一週間で一章しか書けないか、いや10日に一章なんだけど、はどこらへんに問題があるかというと、焦点なのよね。」
じゅえる「一章ごとに印象を違えるように工夫している。第11・12章は今も言ったように、背景描写に凝っている。アクションだからそれが当たり前ではあるけれど、色々考えるところがあるのだよ。」

弥生「最終13章はどうなるのかな。」
じゅえる「ロマンチックです。最後は読了感を十分に出すように、奇麗で心にじんと染みる、そういう風に仕上がります。」

弥生「にしても、女ばっかりだねえ。」

まゆ子「それを今更に言うか。」

 

05/06/12

まゆ子「というわけで、WENDYS「恋する天竺人形 シャクティ北海道修学旅行に行く」の挿し絵ができましたあー。」

弥生「Hじゃない普通の絵って、いったい何時から途絶えてたんだろう。」

じゅえる「いや、「DICS」が9日に上がってるけど。」

まゆ子「ありゃあ、落書きじゃない。えー記録によりますと3DCGでも落書きでもない、根性入れて描いた絵は去年の9月30日の「スバルセツナ」さん以来ですね。」

じゅえる「うーむ、なかなか久しぶりだねえ。作業中のは何枚かあるんだろ。」

まゆ子「無いことはないけど、根性が何時入るか、は全然分からないから。」

弥生「ともかく、まあ、描けたということで、次はWENDYS「恋する天竺人形」二日目をがんばってみよう。」

じゅえる「そりゃ無理だ。まずゲバルト処女を描かなくちゃ。後残り二回だよ。クライマックスだよ。こっちの方こそ根性入れなくちゃ。」

まゆ子「すでに、エピソード2の方も計画が入ってるから、まがんばりましょー。」

じゅえる「そりゃそうと、今度の挿し絵のセンター取ってる鳩保芳子は、というか物辺村の娘達はあれはエロきゃらだから、なんかおもしろいのも描いてみよう。」

まゆ子「なんの因果か知らないが、あの子わたしの科学部の所属になったよ。」

弥生「おっぱい大きいもん。」

まゆ子「乳で所属が決まるのか・・・。」

 

05/06/08

じゅえる「てなこって、ゲバルト処女「第11章 巨大金雷蜒神、虚空より災厄の女神を召喚する」が出来ました。」

まゆ子「・・・・。」
弥生「・・・・・。」

じゅえる「言いたいことはよくわかるから、ここは大人の対応をするべきではないだろうかね、ご両人。」

まゆ子「・・・。」
弥生「・・・。」

じゅえる「えーここで朗報です。赤甲梢の総裁メグリアル焔アウンサさんのビジュアルと性格づけですが、決まりました。彼女は36歳?ですが、若い頃はチャーミングな、・・・桐子です。」

弥生「・・・マジ?」
じゅえる「嘘言ってどうなるよ。」
弥生「正直言って、あれほどファンタジーの似合わない女は居ないぞ。」
まゆ子「とは言うものの、あれは元々SFのおんなだ。」

弥生「どういう経緯でまたそういう話になったんだよ。」

じゅえる「いや、アウンサさんの性格づけは今までまったくどこにも無かった訳なのさ。ちょっとさばけたいい感じのおねえさま、というところで。ま、大体二度も三度も結婚するキャラ、というのはウエンディズに出て来る道理が無いものね。してみると、男が周りに居て平気な顔をしてるキャラ、となると極めて限られるのだ。で、必然的に桐子が来た。」

弥生「あー、・・・・ろんりてきだな。」
まゆ子「そりゃそうだ。男と絡みがあるキャラといえば、他には、橘家弓さんのとこくらいだな。」
じゅえる「てなもんで、桐子さんです。よろしくね。」

弥生「まあ、アウンサって最後にはぶち殺されるキャラだから、よしとするか。」
まゆ子「しるくをぶち殺すよりはよっぽどマシてなもんだからね。」

じゅえる「で、えーわたくしは、第二巻でカタツムリ巫女ファンファネラ・Bとして登場の予定です。ちょっといい女っぽくなりますが。問題はまゆ子だよ。」

弥生「別にウエンディズ全員が出なきゃいけないという決まりは無いんだけどね。」
じゅえる「ここまで来たら全員を出したいとは思わないかね、諸君。というわけで、まゆ子をどうにかしようと思う。」

弥生「でも、じゃあどんなシチュエーションで出るキャラがあるかな。まゆちゃんだから、やっぱマッド・サイエンティストではないだろうか。」
まゆ子「村娘Aでも構わないんだけど。」
じゅえる「むしろ、今までまったく全然かけらも出ていない、完璧にすっからかんの設定のキャラの方がよろしくはないですか。第三巻のネタ振りにもなりますよ。」

弥生「うん。じゃあ、彩ルダムとかはぜんぜんダメなんだ。」
まゆ子「あ、その役、よかったな。」

弥生「えーと、すっからかんのキャラとしては、金雷蜒神聖王とその周辺はすっからかんもいいところ。神聖神殿都市もすっからかん。スガッタ僧もすっからかん。ウラタンギジトにエイタンカプトもすっからかん。」
まゆ子「凄まじいな。第二巻は本当にできるのかな。て、第一巻だってすっからかんだったし、大丈夫か。」
じゅえる「そこを大丈夫にするのが、まゆちゃんのキャラ振りですよ。」

弥生「スパイだな。謎の女峰不二子だよ。」
まゆ子「なんだいそれ。」

弥生「つまり、これまでに出てなくて、これから出るキャラ。ゲジゲジカブトムシ、と神聖神殿都市、十二神のコウモリ獣女。今のところ絡むのはこれだけだ。しかし、そこにもう一つまったく新しい、予期すらしなかった勢力があるのさ。」

じゅえる「で、具体的にはどこのまわし者?」
弥生「えーとえーと。」
まゆ子「いや、それでいい。その怪しさ、いかがわしさを導入しよう。つまりは、トカゲ神救世主に取り入って特権を得ようという、怪しい商人とか。」
じゅえる「なるほど。そういう手合いは確実に存在するわけだ。ゲジゲジカブトムシにも対抗し得る力として、トカゲ神を商売のネタにしようという連中が。そこの女ボスだね。」

まゆ子「ゲルタ売りの総元締みたいなもの、ではどうだろうか。塩は無ければ人は生きていけない。」
弥生「さすがにゲルタをネタにするのはいいかげん止めよう。ゲルタに代わるアイテムを開発しなくちゃ。謎の材木問屋というのは。」
じゅえる「回船問屋、口入れ人足業、囚人監視とか博徒とか。」
弥生「ヤクザか。」
まゆ子「カエル神官巫女、だろうそれは。酒と遊女の元締めだよ。」

じゅえる「・・・・・・・・・・金貸しだ。銀行家だ。十二神方台系には今だ近代的な金融業は存在しない。新興の業種として利子を取って金を貸す専門業者が現れている。それがコレだ。」

まゆ子「ロスチャイルドか。」
弥生「まゆちゃんを当てるのに、それは最もふさわしいね。」

まゆ子「ついでに言うと、弥生ちゃんは救世主として十二神方台系を近代というか近世社会に変革するという使命感歴史観を有している。その構想に銀行家や投資会社、株式発行というのは非常にマッチしていて、多少いかがわしくても接触せねばならない客なのだよ。当座の資金も必要だし。」

じゅえる「女銀行家、というのはよろしくない。いかがわしい銀行家の女秘書峰不二子、ということにしよう。で、弥生ちゃんの側に貼り付くのだ。」

弥生「けてい!」

 

05/05/31

弥生「なんとかぎりぎりで五月中に『第10章 金雷蜒王姉妹、毒地神聖首都より魔手を伸ばす』が完成しました!」

じゅえる「いよいよだね。クライマックスにいよいよ到着だよ。」
まゆ子「とは言うものの、エピソード3の1のクライマックスでしかないと思うと、なんだか喜ぶ気にもならないな。」
弥生「ここはポジティブに。ともかく終わりが来ることは良いことだ。」

じゅえる「押井監督が先輩から言われた言葉、毎日原稿用紙1枚書いていけば、一年で365枚の中編が出来上がる。」

まゆ子「ゲバルト処女は30枚13章だから、大体400枚だよ。年に二冊は書ける計算になる。」
弥生「でも一年は53週だっけ、週一で書くと、年4冊書き上がる計算になる。1600枚だね。」

まゆ子「技術的な問題を言えば、後者が現実的。しかし、何も妨害が入らなかったとして、の話になる。」
じゅえる「小説書いてるだけでは済まないもんね。第一ウエンディズも忘れちゃいけない。」
弥生「ウエンディズは60枚3回だよ、大体。大物だね。月一で書くのがやっと。」

まゆ子「ということは、計算上は、ゲバルト処女月二回、ウエンディズ一回というのが正しくなる。現状と同じだ。」

じゅえる「そこん所をゲバルト処女月三回にすると、いい感じ。」
弥生「ま、ね。でも統則最前線がなんとなく良い感じに組み上がって来ているから、やっぱゲバルト処女二回がせいぜいだね。」

まゆ子「六月中にエピソード1が完成するとして、エピソード2は七月からになる。締め切りは十月中ということにしよう。4ヶ月あればなんとかなるでしょう。」
じゅえる「週1で書いてりゃね。」

まゆ子「統則最前線は未だ本番には至らない。まだ設定が多数残っている。というか、増えた。SFの性として設定がほぼ完全に固まらないと動けないから、実動は夏以降でしょう。なんせヤクザを書かなきゃいけなくなった。」

弥生「なにそれ。」
まゆ子「広島ヤクザ、というのをSFにしようという勢いがあるんだよ。2050年にはヤクザは世界的に大人気、第二のサムライ、武士道と看做されている。ヤクザスターという人も居て、ハリウッドに出ている。」
じゅえる「それをSFに混ぜこむわけ? そりゃ大事だね。」

まゆ子「それに加えて、親子の情とかも書かなきゃいかん。志穂美先生も登場するんだから、大事だよ。たぶん、設定書いてるだけで1000枚は突破するな。」

じゅえる「それだ。一編の小説を書く為には、同等以上の設定を書かなきゃいかんのだよ。」

弥生「でも設定を書く際には、煮詰まらないように外の空気を吸いながら、独善を排する努力が必要。おもしろい、という絶対の基準から逃げてはならないのだ。」
まゆ子「どくぜんがねえ、独善だけに一人でやってると逃げられないのよね。ちまちまと空き時間を作らなきゃド壷に嵌まってしまう。」
じゅえる「古今東西それで身を滅ぼした小説家作家学者劇作家漫画家は枚挙に暇が無いね。なにか別の軸を作らなきゃ。」

弥生「でも、ウエンディズというものは、その別の軸なんだよ、元々は。」
まゆ子「だって、ウエンディズには、設定無いもん。全部あれソラだよ。」
じゅえる「偶然性だけで作られてる、奇跡の小説だもんね。書いてる本人が次に何が起るか分かってない。」

弥生「凄まじいはなしだよね、それ。」

まゆ子「それ凄いよね。」

じゅえる「あ、追記。”聖蟲”は普通に読めば”せいちゅう”なんだけど、わたしたちは”せいむ”と読んでます。そっちの方が響きがイイ!」

じゅえる「あ、追記。『夏合宿』を読み返すと、明美二号と同級生の南嶌子が二年4組とか言ってます。つまり、シャクティは5組であるべきですが、どうしよう。」
まゆ子「夏合宿を書き換えるのはめんどくさい。シャクティは5組に変更しても変化はないから、そうします。」
弥生「いや、5組は特別なんだよ。数理学科の女子5名が編入されてる。つまり男子クラスの6組、数理学科の7組から、数理の女子が少ないから5組に合併されて、選択科目で男子と合同になる。・・・ま、いいか。6人三組の女子の班は、全部で18人になる。一クラスの女子の人数としてはちと多いかな、と気にしてたんだ。」

じゅえる「結論。シャクティは二年5組です! 決定!」

 

05/5/20

弥生「というわけで、ゲバルト処女「第9章 仮面の男、自らの罪を語る」が出来たわけです。」

まゆ子「週一で書いてるわけだね。」

弥生「そういうことになるかな。400字詰め30枚というのは一週間で書くには短いかもしれないけれど、まあ仕方ない。このペースで出来てるんだから。」
じゅえる「そうねえ。生産性が少し低いかなあ。でも、絵を描くのはまるっきり止まってるし、これが精一杯なのかな。」
弥生「これ以上集中して書いた方がいいのか、それとももっと別に手を拡げた方がいいのか、迷う所ね。」

まゆ子「手を拡げるならば、統則最前線だ。これも小説だから、絵じゃあない。」

じゅえる「うーん、なんというか、少し考え方を換えた方がいいのかもしれないなあ。小説ってのは、煮詰まって書いたからといって面白い訳じゃない。」
まゆ子「ゲバルト処女に限って言えば、それは事前の準備の段階で面白さが規定されていて、書いてる段階ではいかに字数を短くするか、という問題なのだよ。集中力はあまり関係ない。」
弥生「つまりシステマティックに作られているゲバルト処女は、根詰めて書こうがゆるゆると書こうが、出来上がりは同じってわけなのよ。」

じゅえる「システマティックに書くことが大事って話であって、努力やら根性やらは関係ないのだな。じゃあもっと生産性が高くても一緒のような気もする。」
弥生「缶詰にして書けば、それは早いんだろうけれど、書いて修正して見直して、となると一週間は普通だよ。」

まゆ子「つまり、今現在の技術的限界ってわけだ。見直す修正するという作業を如何に削減するか、という話ね。」

じゅえる「つまり、すぱあっと最初から完成品がつらつらと流れ出るようになれば、・・・プロってのはそれ出来るのかな。」
まゆ子「それをする奴でろくな奴が居ないような気もする。内容を見返す必要も無い駄文でなければ、自分が書いたものを再考再々考するでしょ。時間は掛かる。」

弥生「まあ、見直してる途中煮詰まってなにがなんだかわからなくなるから、冷却時間が必要だ、ってのだから、ここは改善の余地があるんじゃないかな。」
じゅえる「書いてる時は眠くなくても、読み返してると眠いもん。」

まゆ子「弥生ちゃんが出てる話は会話文ばっかりで、しかもキレてるから、調子良くいくんだけどね。」

弥生「閑話休題。絵が全然進まない。四月五月は0よ。どうしよう。」
じゅえる「四月はほら、3DCGだったじゃない。あれは一度に何枚でも描けるんだから、枚数はどうでもいいんだよ。でも五月は。」
弥生「五月は小説書きっぱなしでほんとうになにもやってない。」

まゆ子「そういえばCARRARAの4が出るのですよ。どうしましょう、なんか決定打が無い。これを買っても生産性はあまり上がらないような感じ。マイナーチェンジだもんね。」

弥生「ウエンディズの絵が最近は全然止まってるのよね。これをまず改善してもらわなきゃ。」
じゅえる「シャクティのクラスメートはなかなか絵になるんだよ。」

まゆ子「つまりだね、これまでの絵が良くない、という視点に立ってみればどうだろう。動きが無い、ストーリーが無い、静止している。これはそもそも絵を書いている意味が無いてものじゃないかな。」

じゅえる「エロ絵だからいいんだよ、それで。」
弥生「でも塗っていく過程で静止的になっていくきらいがある。原画はもっと動きがあるのにね。」
まゆ子「つまり色塗りの技術が未だ良くないてものかあ。参ったなあ。」

じゅえる「そうか、タッチを消してるのが良くない、そういうわけね。大体分かった。」

弥生「なんか改善策あるの?」
じゅえる「がんばる。」
まゆ子「がんばるって?」

じゅえる「まあ、一応やってみますよ。動きがあればいいわけよね、結局は。一応あてはあるんだから、なんとかしてみる。」

弥生「はあ。じゃ頑張って。」

        

05/05/15

弥生「というわけで、ウエンディズ『恋する天竺人形 シャクティ、北海道修学旅行に行く』が始まったわけです。」

まゆ子「”恋する天竺人形”とは、なかなかおしゃれな名前だね。」
じゅえる「秀逸だよ。これまでで一番じゃない。」

弥生「わたしもそう思うけれど、しかし内容が名前に追随するかどうかはちょっと。たぶん期待はずれに終わるんじゃないかな。」

まゆ子「今回はかなり描写をはしょらないように、あえて時系列にそってちまちまと描いて行くことにしました。これは或る意味挑戦でありますが、もうひとつは北海道自体わたしたちは何も知らず、故にどこをはしょったらよいか分からない、という事情もあります。つまり、すでに端折られているものを、どこまで再構築出来るかという実験的かつ野心的な、」

じゅえる「ま、人数が多いからエピソードをていねいに書かないと書き割りみたいな情けない人物描写になるけれど、肝心の舞台背景である北海道をまったく知らないから、情報無しでも書けるところは徹底的に描いて北海道のことを気にしないようにする、という感じですね。」

弥生「行きゃあよいのに。」
まゆ子「そりゃそうだ。」
じゅえる「乗物酔いするから嫌なんだって。」

弥生「あー、それは無理は言えないな。でも北海道ってそんなに違うものなのかね、本土と。」

まゆ子「違ってもらわないと困る。シャクシャインの末裔が北海道独立戦争を起して、シャクティ達が巻き込まれるイベントがあるんだよ。」
じゅえる「そうそう。熊にまたがったアイヌ戦士が、阿寒湖のマリモから大自然のパワーを引き出して巨大ロボを動かすんだよ。」

弥生「それはー、できもしないことをべらべらと。」
まゆ子「いやほんと。ほんとにそういう展開になるんだよ。」
弥生「ははは。」

じゅえる「弥生ちゃんの笑いは、第二回に引き攣ることが確定しております。巨大ロボが本当に出るんですよ。」

弥生「ははは。で、ゲバルト処女第9回は?」

まゆ子「近日中になんとかしましょう。第10回のネタはどんどんたまるのに、第9回はさっぱりなんだ。こういう時は気合いだけが頼りだよ。」

じゅえる「でも、ここんとこ登場人物がどんどん出て来るから、辞書と年表が脹れ上がって困るよね。人名辞典だけ別にしちゃおうか。」
まゆ子「辞典の内容とも食い違うところが出てるから、修正しなくっちゃいけないんだな。どうしよう。」

弥生「でも、ゲバルト処女もいいかげんもうちょっと緻密に描きたいような気もするんだな。会話文主体なのは結構だけれど、世界観をちゃんと読者さまにお伝え出来ているのか、正直自信が無い。」

まゆ子「その方がぼろが出なくていいじゃない。」

弥生「それは敗北主義だ。とはいうものの、ファンタジー世界をいかにもりあるに描くというのも空しいはなしでね。しょせんは嘘話うそ世界だもんね。」

じゅえる「だからこその弥生ちゃんでしょ。うそいつわりの世界の中でただひとり弥生ちゃんだけがリアルなんだよ。」
まゆ子「余所の世界から来た救世主というのは、そうなるべきなのだ。弥生ちゃんはもっと自信をもたなくちゃ。あなたは常に正しいのだ。あなただけがこれがファンタジーである事を理解している。」

弥生「うーむ。メタ小説て奴だろそれ。というか、小説の主人公が、自らが出演する小説の設定を考えている、て事自体がすでにメタなんだけど。」
まゆ子「弥生ちゃんのいいところは、弥生ちゃんはそれが嘘話だと知っていながらも、全力疾走するとこだよ。嘘をうそのままにしておくことを許さない。それは嘘という現実なんだ、という理屈をちゃんと理解してる。」

じゅえる「それが、主人公として生まれついた弥生ちゃんの宿命なのだ。迷わず進め、いけば分かるよ。」

弥生「いや、迷ったことは一度も無いんだけどね。他の人を迷わせて済まないなあ、と思うだけで、私は目の前に有る道を突っ走るだけで。」
まゆ子「実に頼もしい言葉だね。」

じゅえる「そりゃそうと、『ご主人様と私』の方はデタラメな展開になってるね。このまま放置しておいていいの?」

まゆ子「あいつら、統則ロボットの意義というものを全然理解してやがらない。統則ロボットを描く為だけにあのシリーズはあるのだよ。そして、なぜ統則ロボットを書かねばならないかと言えば、」
弥生「なに?」

まゆ子「統則ロボットは、他のSFロボットと違って、ホントに実現する可能性がほんとうに高い、ということだよ。本当に来る未来を先取りして、逆に現実世界にフィードバックして統則ロボットの実現を目指す。それがこの話の存在意義なのだ。」

弥生「また大きく出たな。」

まゆ子「ま、あいつらにどうこう出来るかもと考えたのが気の迷いてものかな。じゃあもっと端的に、悪がどんどこ攻めて来るというお話にするか。それでもいいよ。」

じゅえる「あのさあ、それならさ、ウルトラマンみたいに、毎週毎週怪獣がやってくるみたいに、凶悪犯罪者攻めて来る、というのをそのまま逐次的に描いて行った方が、いいんじゃないかな。ただただ働く統則ロボット隊として。」

まゆ子「うーむ。それは、なんといいますか、・・・・・・・・勢いで馬鹿話的に統則ロボット隊を立ち上げた、わたしに対してのなんらかの悪意を含む言い方だな。」

弥生「え、ほんとうに何も考えてなかったの?」
まゆ子「ほんとうに何も考えてなかったよ。ただただ統則ロボットが動くと楽しいマンガになるだろうなあ、と。それだけ。」

じゅえる「・・・・・・・・・・・・・・、そんなもの押しつけられてるシャクティ達が可哀想だよ。」

 

05/05/08

まゆ子「・・・・疲れた。」

じゅえる「どしたの。」

まゆ子「親戚の子供が来てて、連休中あやし続けてたの。何キロか痩せた。」
弥生「痩せるほど遊ばなくても。何歳?」

まゆ子「三才。死ぬかと思いました。子供って、昨日楽しく遊んだことでも、今日になったら面白がらないのね。毎日毎日たのしい遊び考えるのに往生しました。」

じゅえる「えーまーてきとうにやってりゃいいんじゃないの。」
まゆ子「わたしはそれはできない。」

弥生「まゆちゃんは想像力と独創性に溢れてるからね。」
じゅえる「ついでにサービス精神も過剰で自滅しちゃったの。それにかわいいもん。でもねー門代地区てとこは、じつに子供にとっては面白いとこなんだな。」

弥生「そりゃ観光に力入れてるもん。海も山もあるし水族館も博物館もあるし、史跡旧跡も山と有る。遊園地に住んでるようなものだよ。」
じゅえる「カップルがいちゃつきに来るのに中途半端で良いのだよ。金掛からない。」
弥生「お年寄りもやってくるのよね、戦争の時にココから出征したとかで懐かしがってやって来る。」

まゆ子「くるくる回る電車にも四回も乗りました。大興奮です。」

弥生「「まゆちゃん、それはまゆちゃんの回の話に取っときなさいよ。お正月の話に使えるでしょ。」
じゅえる「そうそう。あんたが主役の回というのはネタがまるでないとかいう話でしょ。それでいいじゃない。」
まゆ子「うーむ、それはそうなんだが、そんなものでいいかな?」

弥生「その子わたしも見てみたいよ。可愛いんでしょ。」
まゆ子「至極。」

じゅえる「決まりだね。」

弥生「で。お話の方は、というか絵の方も四月中はぜんぜん進んでないんだけど。」

まゆ子「忙しかった。」
じゅえる「だろうね。」
まゆ子「子供と遊ぶのに全力投球で、他のこと全然できなかった。私って一途だもん。」

弥生「そりゃ仕方ないなあ」

 

05/04/25

弥生「というわけで、ゲバルト処女『第8章 弥生ちゃん、毒地にて金雷蜒姫を虜にする』が出来ました。計画通りです。」

まゆ子「聖ちゃんだよ。」
じゅえる「聖ちゃんが出てるよ。」
弥生「あー、・・・・・出ちゃったね。」

まゆ子「これも計画通り?」

弥生「いや。でも、よく考えると、蝉蛾巫女は出ることは最初から決まっていたし、聖ちゃんは歌上手いし、出るのが当然と言えばそうだねえ。」
まゆ子「油断も隙もあったもんじゃないね。」

じゅえる「で、今後わたしたちは出る可能性あるの?」
弥生「出たければ出ればいいんだけれど、どうしよう。例えばさあ、メグリアル劫アランサをしるくにする、という手もある。」

まゆ子「なるほど。そういう考え方もあるか。で、わたしは?」
じゅえる「いや、あんたゲジゲジ神族で出なさいよ。発明するんでしょ。」
まゆ子「うーむ。それはそれで面白くないな。もっと自然な形で出てみたい。」

弥生「で、次はどうしようかという話なんだけどそれは置いといて、くっちゃりぼろけっと一周年記念なんだよね。」

じゅえる「もうそんなになるかな。早いもんだね。」
まゆ子「いや、でもかなり長かったような気もする。くっちゃり出来てから、随分物事が進行したよ。だから長いような気がする。」
弥生「地味だけで、役に立ってるって事だね。くっちゃりも二つに拡大したし。」

じゅえる「その反動で、『ましなりぃ』が手薄になってる。いっそのこと諦めちゃおうか。第二くっちゃりで上等じゃない。」
まゆ子「それはー、そうね。困ったもんだわ。」

弥生「なんというか、でぽのデザインをちょこっと変えてみたいような気がするね。私の扉絵ももうかなり長いよ。」

じゅえる「なんとしようか。弥生ちゃんとティンブットとフィミルティとでポーズをとって見るとかするかな。」
まゆ子「というか、ティンブットにアィイーガにフィミルティ、弓レアルととかは絵を描かなくちゃいかんでしょ。」
弥生「そうだね。というかアィイーガはあるような気もする。」

まゆ子「で、今現在のお気に入りは、ペンキ塗り。」
じゅえる「なんじゃいそれは。」

 

05/04/18

弥生「えー、ゲバルト処女『第7章 救世主弥生ちゃん、東金雷蜒王国に上陸する』が完成しました。」

じゅえる「うん、早いね。」
まゆ子「やっぱりネタが決まってるものは出来が早いよ。」
弥生「じゃあこの調子で第8章 救世主弥生ちゃん、毒地にて金雷蜒神族姫を虜にする、を書いちゃいましょう。」

まゆ子「第8章はいいんだよ。問題は第9、10章だ。まーだなーんにも考えてない。」

じゅえる「骨格くらいはあるんでしょ。」
まゆ子「それが無いから困っている。大体ここら辺は第二巻、大審判戦争のネタ振りだもんね。この巻には直接は必要ないんだよ。」

弥生「どうするのよ。」
まゆ子「どうしようか。弓レアルやらアルエルシィやらはまた出て欲しいでしょ。」
じゅえる「そりゃそうだ。」

まゆ子「斧ロアラン、あこいつは”よきろあらん”と呼んでくれたまえ、も出なくちゃ話にならないし、ここでネタ振りしてなけりゃあ赤カブトムシ軍は出て来れないし、最重要人物のひとりであるメグリアル劫アランサや、中盤の主人公であるキスァブル・メグリアル焔アウンサが出て来れないのだよ。逃げられない。」

弥生「それはそうだよねえ。まだ三分の一にすら達してないんだもん。ネタ振りを怠るわけにはいかないよ。」

じゅえる「じゃあどうするのよ。そもそも、ゲジゲジ神族の弥生ちゃんをこの世界に引っ張り込んだ連中についての情報が微塵も出てないのよ。もう無茶苦茶なんじゃない。」

まゆ子「あー、それはそうなんだけど、ここまでなんも考えなかったからかえって話が膨らんだ。つまりー、ギジジットに居る巨大ゲジゲジ神というのの存在をもっと大きな視点で捉えるべきだ、という事になったのよね。」
じゅえる「どういうこと。」

まゆ子「簡単に死なせてしまうには惜しい、ということだよ。以降に話が膨らむように、完全消滅はしない事になりました。ここは弥生ちゃんの世界とを繋ぐゲートの一つになります。巨大ゲジゲジ神自体がデバイスとなって巨大なエネルギー発生器として時空に穴を開けるのです。弥生ちゃんはその管制権をゲジゲジ神より奪取して、そのエネルギーを利用して毒地全体を一気に浄化します。」

弥生「わたし単独では力不足なの。」
まゆ子「そういう事に成りました。現実的でしょ」
弥生「そうだね。その方がまだ現実的というか、無制限に巨大な力というばかみたいな印象を与えなくて済むかな。」

じゅえる「じゃあ、ここを使って地球に帰れるんだ。」
まゆ子「そこまでうまくはいかないよ。しかし、その為には、10章のほとんどをゲジゲジ神族の長老会の為に当てなければならない。つまり、毒地中を進撃する弥生ちゃんをこいつらが観測する、という構造にしなきゃあ分からないのだ。」

弥生「なるほどね、10章で向こう側から迫り来る救世主弥生ちゃんの脅威を描写して、11章でギジジットに突入する、というわけだ。では9章ではその前振りをしなきゃいけないね。」
じゅえる「ヒィキタイタンさんがそいつらの刺客と対決する、というわけだね。」

弥生「それと、ヒィキタイタン事件の真相と言うか顛末を描かねばいけないよ、ここで。なあーんだ、いろいろと書くことはあるじゃない。」

まゆ子「あると言えばそれはあるんだけど、決まってないものは全然決まってないんだよ。あーどうしよ。ヒィキタイタンといえば、彼をつけ狙う黒甲枝の追捕使という重要人物も出るのよねえ、まるで考えてない。」

じゅえる「それはまあ、第8章の後で。」
まゆ子「そうねー、書いてる内に勝手に設定って出来るもんね。」

 

05/04/14

まゆ子「というわけで、モモ展春に出展がなったわけです。わーぱちぱちー。て、あんまり喜ばないね。」

じゅえる「なんかわけわかんないモノが出たよ。なんですかアレは。」

弥生「私が頭にトカゲの聖蟲乗っけてる絵は、なぜ採用されなかったの?」

まゆ子「えーーーーーー、とーーーー。まず第一に、冬のモモ展用に作ったタコロクが陽の目を見ていなかったから、今度こそこれを出そうと。」

じゅえる「ちっこくしか出てないじゃない。」

まゆ子「えーーーーーー、そうね。そうなのよね。そうなんだ。でもおー、なんといいますかあー、そのね、タコロクは戦闘ロボットなわけでシチュエーションに拘束されるわけで、要するに戦場らしいオブジェクトを多数作らなければ他の人が見てもそれがなにか分からないのね。そこでそれを作り出したわけなんだけど、でもこれ始めたのが4月4日なのよ。4日に始めて9日に終わったわけで、背景オブジェクトを作る暇が無かったのよ。そこで考えた。タコロクを前面に押し出してこれを背景にするか、これを効率良く使って無難に絵作りするかを選択して、後者を取った、というわけなのだ。なにしろ、中の人の顔も出来てなかったしね。」

じゅえる「ということで、作品の詳細は”ましなりぃ”で特別に解説しています。」

弥生「というわけで、桜の咲く季節になったわけです。でももう散り掛けてるけどね。」

じゅえる「ここらへんは10日がピークだったけど、今年は桜に縁が薄い年だったね。」

まゆ子「なぜ?」

じゅえる「毎年毎年人は同じように桜と接しているわけじゃあない。去年は桜を存分に楽しめたけど、今年は花粉症もひどかったし、あ、それほどひどくはなかったのですよ。ヨーグルトを食べて腸内悪玉菌撲滅に励んでましたから。去年は花粉の飛散量が少なかったから特に効いたけれど、今年は飛散量が去年の猛暑のせいで去年の10倍例年の3倍にもなるということで、症状緩和されていても堪えるほどに飛び散ってるのさ。」

弥生「桜の話じゃないの?」

じゅえる「あ、そうそう。で花を楽しむ心境もこの状態ではちと難しく、またモモ展の出品作をけなげにも作ろうと急遽思い立ってばたばたとしていたわけで、桜を楽しむ余裕も無かったのです。

 しかし! 今年は桜自体がちょっと変!」

まゆ子「変? でもたくさん咲いてたよ。」

じゅえる「そこが変。つまり花粉量が多いのと同じ理屈で、桜も花が大量に咲いたのだろうと思うんだけどね、例年に比べて花が多いのだよ。しかし椿やツツジと違って、桜は花が多ければよいというものではない。なんてかなあ、桜は花自体の魅力だけではなく、もうちょっと儚さ妖艶さ、この世のものならざる気配というのが佳いものなのだよ。スピリチュアルな魅力が桜の神髄。散る桜こそが桜の本分なわけね。」

弥生「ああ。じゃあ多過ぎる花、樹勢が強過ぎる年というのは桜を楽しむには不適なんだ。」

じゅえる「しかも多いだけじゃなく強かった。満開の真っ盛りに雨が降ったと言うのに、ぴんぴんしてる。名残を惜しむという気にもさせてくれない。散った桜の花で漬け物が出来るほどよ。」

まゆ子「・・・なんか、風情のかけらも無い話だな。」

弥生「で、風情のかけらも無いところで、ゲバルト処女とうえんでぃずはどう?」

まゆ子「ゲバルト処女は今月中に7・8章を絶対に上げます。5月はまた忙しいから今月中に得点稼いでないと、6月完成に間に合わないよ。」

 

 

2005/4/2

明美二号「えー、ここは本来くっちゃりぼろけっとのバックナンバーが入るはずでしたが、なぜか日記みたいな感じになっちゃたので、そういうのに適さない設定話のこーなーになりました。」
釈「でも、くっちゃりぼろけっとって本当はウエンディズの普通の話だったんだから、この名称違うと思います。」

美矩「で、なにをすればいいのかな。」
二号「馬鹿話です。」
釈「でも本当にバカばっかりですよ。」
美矩「わたしは自分のことをバカと認めるほどには人物は出来てない!」
二号「わたしは、自分のことをバカと認めると際限無くバカになってしまいそうで、こわいよ。」
美矩「適当にバカの振りをしていよう。後は流れに任せよう。」

釈「というわけで、馬鹿話をする訳なんですが。この際キャラを増やそう!」
二号「まって。キャラってなんのきゃら?」
釈「ウエンディズのです。」
美矩「またぞろ、って、でもなんで。」

釈「いや、次は修学旅行の話ではないですか。でも私たち見事にクラスばれちゃってますから、合同で移動する事はありません。よって班ごとにキャラが必要なのです。」
二号「あーーーー。あーーーーーー。それは大問題。」
美矩「馬鹿話やってる暇も無いってことだ。それは困ったな。」

釈「しかし心配ありません。実は適当なキャラが居るのです。」
二号「え、どこに。」
釈「いや、でも居るのです。」
美矩「だからどうして。」
釈「居るものは居るんだから仕方ないじゃないですか。ともかくアプリオリに居るのです。」

二号「ともかく居るわけだ。どこに?」
釈「いや、キャラ表もらっただけで私にはどこにとは言えないのですが、まとめて五人も予備のキャラが用意されていたらしいのです。」
美矩「それは初耳。」
釈「しかも発生は私よりも早い!」
美矩「え、私は?」
釈「美矩よりは遅くて私よりも早い、というのらしいです。というのが、つまりーなんというかー、これはー、結局ー、サクラ大戦3が出ましたね。」
二号「ええ。」
釈「あのキャラ配列を、・・・そのままぱくったらしいのです。」
美矩「・・・・・・・・・・マジ?」
釈「こんなバカみたいな話をマジで出来るわけがないでしょう。つまり、そっくり5人居るわけなんです。」

美矩「頭痛くなって来た。つまりぱくりキャラで出番をつくる訳にはいかなかったものが、在庫一掃で今回出ようというわけなのだね。」
釈「そういうことです。廃物利用です。」
二号「・・・・・なにをかくそう、ウエンディズのオリジナルメンバーの皆さんは廃物利用キャラです。つまりモーニング娘と同じものなのですね。」
美矩「あーそういう話を前に聞いた事がある。つまりじゃあそいつらは、正統進化なわけだ。」

釈「というわけで、ご紹介しまう。物部村青年団女子部のみなさんです。」
美矩「わーーーぱちぱち。って出ないのね。」
釈「出ませんよ、鬱陶しい。で、わたしたちがやるべき事は、私たち三人の三組の班分けの際に誰を選ぶか、を今ここで勝手に決めようという事です。」

エントリーbP エリカ相当。アメリカユタ州で農業研修帰り、巨乳、シルクハット、鳩使い。ハンビーに乗りマグナムをぶっ放す。手品師。
エントリーbQ グリシーヌ相当。幼稚園の先生。村長の娘、お嬢。美人。真っ赤なフェラーリに乗る。加速装置付き。リボン。
エントリーbR コクリコ相当。卵使い。早剥き0.3秒で一個丸呑みする。養鶏場の娘で焼き鳥屋も経営。ジャバネットたがだから浮上ジェット装置購入。凸にしわ、三つ編み。
エントリーbS 花火相当。農協職員。暗黒村芝居の座員で山海塾。黒髪ロング、なんか憑くと空中浮遊する。七星刀を使う。
エントリーbT ロベリア相当。養鯉場の経営の娘。ベリーショート。むちむち。ガンダムハンマー使いでハンマー投げの選手。スッポン養殖始めました。

二号「・・・・・・なにこれ。」
美矩「というか、高校生じゃない。」
釈「そんなことは問題ではありません。ウエンディズに出演することで、本格社会派ドラマのキャラに書き換わります。これは目安と覚えて居てください。ちなみにこいつら全員超能力を使います。物部村というところでのみ発生する超能力で、峠を降りると消えます。この物部村という所は面白いとこで、鶏も鯉もスッポンも通常の3倍どころか10倍に大きくなり、人も食べる程の化け物になります。で、こいつらは自警団を結成していて山からニホンザルが下りて村を襲うのを撃退するのが任務です。ちなみにその猿も身長2メートル以上に大きくなり、松脂で砂鉄を毛皮に塗り込めることで、357マグナムの弾も跳ね返します。」
美矩「でたらめだ。」
釈「でもツキノワグマだけは通常の大きさで、みんなのアイドルです。」

二号「しゃくぅ〜、あんた、誰もしらないからとデタラメばっかり言ってない?」
釈「心外な。これはほんとうにこういう設定なんですから、仕方ないじゃないですか。まだフェラーリが作った二足歩行ロボが出てないだけマシだと思ってください。」
美矩「出るんだよ、それ。」

二号「わかった。つまりこの変態達の中から私たちのパートナーを選ばなくちゃいけないわけだ。で性格はどうなの。」
釈「全員田舎者です。悪人はいません。強いて言うならば、アメリカ帰りのbPは今度発売されるサクラ大戦アメリカ版とキャラ被りますね。」
美矩「整理しよう。つまり、これがオリジナルのキャラ設定でウエンディズに出る際にはもっと常識的なものに変更可なんだ。えー、すると、
巨乳の鳩女、村長の娘、凸卵、ロングで芝居、ハンマー投げ、というところだね。マジで使えるのは。」
釈「もうひとつ、キャラデザは完璧です。ビジュアルは完全に私たちよりも上です。」
美矩「生意気な。」

二号「でも案外と、簡単にまともなキャラになるわね。演劇部と陸上部ハンマー投げ、というのはまともじゃない? 村長の娘というのも簡単に流用可能だし。」
美矩「卵女、というのはそれだけ見れば普通だしね。でも巨乳で鳩は女子高生にしづらい。」

二号「これを三組に分けるんだ。どうしよう。」
美矩「村長の娘取った!」
釈「演劇山海塾取った!」
二号「えーじゃあ、ハンマー投げ女取った!」
釈「じゃあ凸卵取った!」
美矩「どうする?鳩巨乳。」
二号「しかたない。私が取ります。」

美矩「じゃあ私、一人かい?」
釈「いえ、デスマーチドリーマーで出演した書記ABが加わります。どっちでもいいですよ。」
美矩「おお、じゃあ軽そうな書記B別当美子取った!」
釈「では今回主人公である私がアクセントとしてトラブルシューターに書記A安曇瑛子をとります。」

美矩「ちなみにこいつらの名前は決まってるの?」
釈「えー少々お待ちください。
鳩保芳子、城ヶ崎花憐、児玉喜味子、物辺優子、童稔です。」
二号「ふ、ふざけたなまえだ。鳩ぽっぽなんて。」

美矩「でも、性格付けはどうなの?そこんとこは決まってる?」
釈「だいたい見た目と一致するらしいです。マンガみたいなキャラですから。一番危ないのが演劇女で憑依体質でふらーっとどっか行きます。危ないです。
鳩巨乳はあたま軽いです。鉄砲ばんばんぶっ放すし変な英語使いまくりです。村長の娘はお嬢キャラで、キャラが薄いのを常に気に病んでます。
凸卵は小人物で周囲に不満ばかりもらしていてすぐテレビショッピングに走ります。ハンマー女は無口です。」

美矩「ま、いいや。で、三人の班はそれぞれに性格分けしよう。釈のところは色物ね。」
釈「領海諒解。」

二号「美矩のところは、お嬢キャラで固めましょう。ちゃらちゃらしてください。ウエンディズ関係なしで。」
釈「明美ちゃんとこは、噛み合わないという感じで気苦労が多い、というかんじで。」
二号「了解。」

美矩「釈のところは、もう一歩キャラ欲しいね。安曇瑛子はクラス全体を統括するという感じで、釈の班だけにかまけてないというのはどうだろう。」
二号「病人でもつけるか。」
釈「それでいこう。で、凸卵が卵を丸呑みするのを見て気分が悪くなる、と。」
美矩「そいつキリシタンだ、クリスチャンで十字架抱きしめてるんだよ。由乃んだ。」

 

釈「じゃあそういうことで、とっぴんからりとしゃん。」

 

05/03/31

弥生「よっしゃあー! 『ウエンディズ夏合宿二年目』第三回かんせーい!」
まゆ子「まだ、修正が入る予定だけど、なにはともあれ新年度に間に合った。」

じゅえる「それにしても、どうしてこんなに時間が掛かるかな。」
まゆ子「気合いの問題。でも、それだけ丁寧に思い入れたっぷりで書いている、とも言える。」

弥生「なんというか、月刊ですね。ちなみに今回は80枚。総枚数は216枚です。」
じゅえる「それはー、でもその間『げばると処女』が四回入って120枚程度プラスなんだから、さぼってたとも言えないかな。三ヶ月で。」
まゆ子「誰にも見せないのが前提なら、1000枚書いても不思議は無いけれど、一応は責任というのがあるからには、それにネタが別から供給されるわけでもないしね。作業じゃなくて芸術なのだ。」

弥生「芸術! うえんでぃずって芸術だったんだ!?」
じゅえる「いやー、そう言われてみると、たしかに文学も芸術の一つにはちがいないんだよな。たとえ馬鹿話満載でも。」

まゆ子「芸術て、・・まあいいか。じゃ次は『げばると処女』第7章だ。でもモモ展どうしよう。」
弥生「わたしの顔写真でも出す?」
まゆ子「いやー、それはー、めんどうだなあー。」

 

05/03/28   

まゆ子「というわけで、”げばると処女 第六章 金雷蜒寇掠軍、救世主の御業の片鱗に触れる”ができました。いやーちょっと大変だったな。アクションだし。」

じゅえる「・・・・・高速いいかげん塗りはすごいパフォーマンスだね。」
弥生「マシンガンみたいにエロ絵が出来上がってしまうんだね。」

まゆ子「あー、そうね。あれは元々ゲバルト処女の設定絵を描く為に、ていうかカプタニアの絵を描いた時にその手法を使ったからついでにやってみました。」

じゅえる「そうは言ってもあんなにたくさん描かなくてもいいんじゃない。こっちが割り食うよ。」
まゆ子「あれの良くない点は、ともかく素材がぱかっと出来てしまうんだよね。だから手を入れずにはいらなくて、結局最後まで付き合わされてしまうんだな。時間的にはそれほど改善はされていない。」

弥生「じゃあもっと、まともなものも描いてよ。」
まゆ子「描いてますよ、メイドとか。メイド服のひらひらもこれならばっちり描けちゃうみたいだよ。だからタコ巫女の舞台衣装もばっちりひらひら三倍増で描いちゃうよ。ゲジゲジ女神族も描いちゃうよ。弓レアルだって描いちゃおうかなあ。」

弥生「だから、小説の方が。」

まゆ子「ご心配なく。いやー第6章は難航したんだよ。というか、まったくなにも考えてないところをゼロからでっち上げるってのは大変だ。弥生ちゃんが出てくれないんだもん、参ったよ。こういうのを効率化する方法を考えなくちゃいけないんだよね。」
じゅえる「でもさっさと進めなくちゃ。もう四月だし。」
弥生「そうなんだ。”げばると処女”第一巻は6月に完成する予定で、あと半分7章を描かないといけないんだよ。」

まゆ子「え、いつ締め切り決まったの? はは、でも大丈夫。第7章と8章はさくっと書けてしまう。というか、6章を書いている最中、さっさと7章書きたくて書きたくてしょうがなかったんだ。さくっといくよ。」

弥生「そんなに簡単なの?」
まゆ子「二月にはもう全部ネタ出来てたもん。8章もそうだよ。問題は9、10章なんだ。また状況説明で、しかも弥生ちゃんが出て来ないし、伏線ばりばり張りまくりでしかも陰謀渦巻く怪しい話を、ゼロから書かなきゃいけない。こっちの方が大問題なんだ。」

弥生「・・・・、な、なにかお手伝いできる?」
じゅえる「手伝うよ。」
まゆ子「いえ結構。今回は一年二年生に手伝ってもらう。私に必要なのはネタであって、助けじゃあないんだ。で、ネタはくーだらない馬鹿話からいくらでも抽出出来る。」
弥生「そうだったね。」

まゆ子「第7章はのっけからマツケンサンバします。こないだくーだらない話で出た通りです。」
じゅえる「なんだかんだ言って、あの馬鹿話はいい仕事になった!」
弥生「じゃあ、またそういうやり方でネタを決めるんだ。」

まゆ子「いまでもいいよ。なんか言ってごらん。」

弥生「じゃあ、今ちょうど高校野球やってるから、どうかな。」
じゅえる「げっと。全国から代表を集めてオリンピックみたいなことをします。」
まゆ子「いや、それはあまりにも当たり前過ぎてつまらない。もっと言って。」

弥生「桜が咲くし、花粉症が出るし、卒業シーズンですね。受験とか無いよね十二神法台系は。」
まゆ子「無くもないが、そうか、オリンピックで受験するというのはどうだろう。全国から選抜して集まって来た人達が王様の前で受験するんだよ。」

じゅえる「なんの?」
まゆ子「そうか、それは・・・・・・刺客というのはどうだろう。刺客オリンピックで弥生ちゃんを殺せる刺客を選ぶのだ。」
弥生「え?!」

じゅえる「悪くないね。つまりそれ以前の刺客は全滅してるんだ。そこで最強の刺客を選ぶわけだけど。でもこれはギジジットの話には間に合わないね。」

まゆ子「・・・うむ。そうだね、その中に頭にコウモリが憑いて居る女が混じってるんだ。」
じゅえる「おお。コウモリ人だね。」
弥生「なるほど、第二巻のネタも仕込んでるんだ。なるほどでは遠慮無く馬鹿話をしよう。

 ところで、前に桐子のところで見た映画だけどね、「サイン」ての。」
まゆ子「いやだってあれ、宇宙人のはなしでしょ。弥生ちゃん自分が何者か自覚ないの?」
弥生「? あああーーーーーっわたし、宇宙人だった!!!」

じゅえる「ふふふ、こんなこともあろうかと、シャマラン監督は次なる映画「びれっぢ」を作ってます。これは、犯罪被害者の人達が心の傷を癒す為にわざと1800年代のアメリカの村を作って子供たちを騙して平和に純粋にのんびり暮してる、というおはなしなのだ。」

弥生「ふむ、じゃあ大昔の村というのがどこかにあるのかな。」
まゆ子「あ、・・・スマン。それは最初から聖山の麓の森に「ネズミ族」という旧石器時代の風俗のまま生きてる村がある。ごめん。」
弥生「あー、ごめん。そんな設定初めて聞いたよ。」
じゅえる「ネズミ族か、どういう風に絡んで来るのかな。」

まゆ子「あ、もっと近々の章に使う話題をね、ネタが欲しいんだけど。」

弥生「スマトラ沖の地震がまた起きました。今回は津波無かったですけど。」
じゅえる「福岡でも地震が起きてビルのガラスが落ちて来ました。」
まゆ子「却下。地震はボツ! 天罰としては簡単過ぎる、ファンタジー世界では当たり前過ぎるダメ。」
弥生「でもゲジゲジ神族が地震を起して私を殺そうとするとかはだめなの。」

じゅえる「ぴあつーぴあでアニメとかビデオとかを横流しするというのは使えないよね。」
弥生「そういう事なら最近流行のちいさなフィギュアをコンビニで売ってるというのは使えない?」
まゆ子「あんたらはねー、もっと馬鹿馬鹿しいことを言わないと役立たないでしょ。そんな当たり前のはダメ!!」

じゅえる「じゃあP2Pをどうするんだよ。」
まゆ子「そんなの、ゲジゲジ神族の秘密書類が密かにコピーされて出まわっていて地下書庫というのがある、とかで簡単に実現出来てしまう。フィギュアなんかもっと簡単だ。そもそも最初からゲジゲジ王国の奴隷は飾り物をぶら下げてる。」

じゅえる「じゃあ北海道は? 次回のウエンディズのネタだけど。」
まゆ子「・・・・・・北の大氷壁の向うに、楽園があるのだ。少し寒いけれど地味が肥えていて芋が採れて大きな魚が河を遡って来る。」
弥生「悪くないね。」
まゆ子「わるくない。アルカディアみたいなものとして、理想郷が世界のどこかにあるんだ。これは使える。」

じゅえる「ココ壱で福神漬けを買って来ました。」
まゆ子「悪い、この世界にカレーは無いんだ。・・・・・大山羊を殺した血のスープというのをいただく事にしよう。」

弥生「わかった。ともかく馬鹿話がひつようだってことね。ところで、ウエンディズの夏合宿の話はまだかな。」

まゆ子「なるほど。締め切りに遅れてしまう話があっても良いな。ティンブットが約束に間に合わないというのを作ろう。」

 

2005/3/10

まゆ子「というわけで、”第五章 ゲルタ売りの少女”が出来ました。」

弥生「今回私は出て来ません。それでもいいのかな。」
じゅえる「いいんじゃないの。のべつ幕なしに出る必要も無いし。」

まゆ子「とはいうものの、かなり苦心しました。弥生ちゃんが出ないとなかなか進まなくてね。進んだんだけど。」
じゅえる「どっちなのよ。」

まゆ子「今回要するに状況説明の回なわけで、無味乾燥になりかねない危険な回だったわけね。そこをどうするか回避策を考えて、くらーくならないように注意して考えて、そこでゲルタ売りの少女というキーワードを発見して、それで一気に突破出来たのよ。しかも今回カプタニアの概略図を描いたでしょ。これが大きかったね。これが無かったら、途方にくれてたよ。」

弥生「なるほど。今回地理関係が妙にしっかりしてるなと思ったんだけど、あれはそんなに効いたのか。」

じゅえる「じゃあ、別のとこも描いてみよう。たとえば、タコリティ。」
まゆ子「タコリティ、ギジジット、ウラタンギジト、デュータムポイント、神聖神殿都市、その他色々と描いてみると、楽に描けそうだよ。これはいい方法だ。」

弥生「そりゃあそうと、アルエルシィってどんな顔なの。書いてないんだけど。いや、どういう人かはよく分かるんだけどね。」
じゅえる「外見についての描写が弱いってことか。そうねえ、そういうきらいがあるわねえ。」

まゆ子「注意して増やしてるつもりなんだけどなあ。じゃあ今度考えてみる。もっと増やしゃいいんだね。億劫だなあ、一回落書き描けば誰でも分かるんだけどねえ。」

じゅえる「それは横着だよ。しかし、やっぱ優先事項じゃないんだよねえ。どんな外見をしていても、話は進むんだから。」
まゆ子「いや、結構書いてるんだよ、絵になるように。それでも漏れて来るものがあるんだよね。アルエルシィてのは、でもどういう女の子かは、よくわかるでしょ。」

弥生「分かるんだけどね。」

じゅえる「で、次はゲジゲジ神族だよね。」
まゆ子「ゲジゲジ神族の寇掠軍だよ。それが弓レアルの婚約者が守る村を襲って、色んなものを分捕ってくると、その中に石鹸がある。というお話。」

弥生「おもしろくなりそう?」
まゆ子「アクションです!」
弥生「うむ。」

じゅえる「しっかし、ようやっと半分だよね、これ、十三回という縛りが無かったら泥沼もいいところだよ。やってられないよね。」
まゆ子「それに加えて、30ページという縛りは大きい。30で切る、という固い決意があるからこそ、泥沼の細部描写から解放されるし、ストーリー展開も弾みが付くし、読んでてリズムがいいし、修正に苦労しない。これが延々と本文が続くと思えば、自殺しかねないよ。」

弥生「そんなにいいのなら、ウエンディズでも使えばよいのに。」
まゆ子「もっともだ。次はシャクティが修学旅行に行くというおはなしだから、この形態でやってみよう。30枚三回でどうかな。」
じゅえる「うー、それは短くはないかい。今はウエンディズは一回60枚が標準だよ。」

まゆ子「でも、ほっかいどうなんてわかんないんだもん。一人30枚で二年生三人、というのはどう?」

弥生「つまり、明美二号シャクティ美矩のひとりずつを主人公にするんだね。」

まゆ子「ただし、シャクティの変な脳味噌で解釈された、三人の珍紀行だよ。でもあの三人ってクラス別々なんだよね。」

じゅえる「そういやあ、二年生って誰か居たっけ? 二年生キャラというのはほとんど知らないような気がする。」
弥生「明美二号の中学の時の同級生でばかでかい男が居たでしょ、南嶌子が居るでしょ。生徒会の書記ABが居る。」
まゆ子「こんなに長くやってるのに、たったそれだけなんて、いかに周辺に手を抜いて来たかばればれだね。」

じゅえる「よくわかった。つまり、二年生の人間関係とかを上手い事構築しない限りは、次は出来ないんだ。じゃあどうしよう。」

まゆ子「つまり、クラスメートをどういう風に処理するか、ばらばらの三人をどういう風にくっつけるか、そういうとこ工夫しなくちゃね。」

弥生「しかし今更新キャラというのも間抜けな話だから、なんとかしてよ。」
まゆ子「あい。なんとかします。でも五人や十人は確実に出るぞ。覚悟してください。」

じゅえる「思えば昔はそんなに出なかったというのは、やはり良い時代だったわけだ。激闘編になってからぼこぼこ増えてしまう。」
弥生「というか、脇キャラをちゃんと描写するようになってしまったのだね。背景キャラでないんだ。参ったね。」

まゆ子「では、そういう事で。ちなみに夏合宿最終回は、半分出来た。すごい新機軸だ。なにしろ皆しゃべりまくりだ。くだらないはなしをべらべらと話すのが今回の趣向。」

じゅえる「それで何枚書くつもりだよ。」
まゆ子「計算では60枚。ひょっとすると100行く可能性すらある。なにせ女の子は喋り出したら止らないから。」

弥生「それで、書いてもまったく意味が無い事ばっかりなのよね。」
まゆ子「まるっきりそのとおり。ひでえはなしなんだ。」

じゅえる「うーなんかおもしろそうだな、それ。」

 

05/02/28

まゆ子「さて、で現況はと。」

じゅえる「ウエンディズ夏合宿二日目完成。げばると処女第4章完成。えっち画瞳子ちゃん完成、とほぼ満足すべき状況であるね。二月は。」

弥生「ということは、要するにウエンディズは所詮月に一個ずつしか進展しないということになる。」
じゅえる「ま、考えてみればウエンディズは一つの話を三回も掛けて書いてたりするわけだから、必ずしもサボリという訳でもないんだな。」
まゆ子「あー、そうだよ。よく考えれば、一つのページに入れずに、第何回という風に分けて掲示すれば、そりゃあ見栄えがするなあ。」

弥生「あ。その手があったか。」

じゅえる「今更遅い。それに後で管理するのが大変だ。これでいいんだよ。」

弥生「で、今後の話ですが、まゆちゃん、電気まねき猫というのは何?」
じゅえる「なに?」
まゆ子「なんだろう。いつの間にかご主人様とわたし辞書と年表に出て来るね。」

じゅえる「でるわでるわ、電気なんとかシリーズがてんこもりだ。これって一体なんなのよ。」
まゆ子「でへ。なんなんだろうね。」
じゅえる「次の”ましなりい”のテーマは「電気まねき猫の作動原理の画定」ね。」
まゆ子「とほほ。」

弥生「で。ゲバルト処女なんだけど、すこし話の計画が狂ってるよね。」
まゆ子「狂った。というよりも、進化した。次はカプタニアで弓レアルが主人公です。斧ロアランも出ます。そして弓レアルの友達のゲルタ売りの少女が出ます。ゲルタでカツオ節を作って大儲けした豪商の娘です。」

じゅえる「ゲルタってマズイの?」

まゆ子「感心しない味だけれど、ともかく数が取れるんだよ。この世界の漁師は干物なんか作る気は無いんだけれど、ともかくゲルタが引っ掛かってしかもおいしくないから、捨てるのもなんだしと開いて天日に干して内陸にもっていくんだよ。内陸では、そんなにいつもいつも獣を食べているわけにもいかないから、ゲルタがちょうどよい蛋白質として利用されてるのね。こういっちゃなんだけど、ゲルタはナマで食べてもおいしくない。塩して干すと塩気のおかげでちょっとばかしマシになる。つまり、塩を食べるようなものなんだ。塩も結構高いからね。だから、ゲルタは焼いて食べたり煮て食べたりの他にも、砕いて調味料として使うという食べ方もある。味塩みたいなもんだね。」

弥生「イカは無いの? するめは。」
まゆ子「ざんねんながら、テュークの仲間と看做される頭足類はこの世界の人間は食べない。むしろイソギンチャクが好みなのだな。ウミウシも食べる。貝は大好物だけれど、これを干して持って行くという気は無い。」

じゅえる「どうして。そんなの作れば大儲け出来るんじゃないの。」

まゆ子「いや、あまり天気がからっと晴れ渡る、というのは少ないんだよ。二三日すれば必ず雨が降る。干物を作るには向いてないんだ、普通の土地は。からっと晴れ渡るのはタコリティくらいだけれど、あそこは漁師はあまり居ない。海岸線が薄過ぎるんだよ。つまり、干すというのは最後の手段みたいなもので、ゲルタはその点、放っておいても乾くという都合のいい魚なんだ。つまり雑魚中の雑魚だから、誰も手を掛けない。吊るしっぱなしで外に置いておいても、乾いてしまういいかげんな魚なんだ。」

弥生「日が照らない、って塩は塩田なの、それとも岩塩なの。」

まゆ子「ゲルタ干しという手法を使う。ゲルタの下に桶を置いて、海水をじゃばじゃば掛ける。ゲルタは乾く、また海水を掛ける。下の桶には海水にゲルタの塩が溶けて濃くなる。これをまたゲルタに掛けると、塩が吹いて来る。また桶の海水を掛けると塩がだんだん濃くなる。しまいに、塩なのかゲルタなのか分からないものができる。これがゲルタなんだな。」

弥生「・・・・塩の塊を食べているのか。」
じゅえる「それ、塩の味しかしないんじゃないの。」
まゆ子「でも、塩が多いほど良いゲルタなんだよ。塩が無いのは内陸部では歓迎されない。塩分補給にはゲルタが一番なんだ。もちろん、ゲルタの肉を食べるような薄塩のゲルタもあるけれど、それくらいなら他の魚の燻製を食べるってものだ。燻製は手間とコストが掛かるから、高級品だ。」

弥生「なるほど。塩なんだね、貴重なのは。それはよくわかる。でもそのまま焼いたら、辛くて食べられないでしょ。」
まゆ子「だから、塩をこそぎ落とす。こそぎ落した塩だけというのも売ってる。めんどくさい時は鍋一個にゲルタ一枚放り込む、と良いかげんの塩気で出汁が取れて、そこに穀類を投げ込むとお粥ができるのだな。で、ふやけて塩が抜けたゲルタも頂く。」

じゅえる「合理的だな。つまり、ゲルタはカツオ節みたいなものなんだ。」
まゆ子「今度出るゲルタ売りの少女の家の商売は、この出汁用ゲルタを専門に扱ってるんだよ。汎用ゲルタが出汁を取るには中途半端なところ、さばいて生乾きで一月ほど熟成させたものを燻製にして、カツオ節状の出汁専用ゲルタにしあげて高級品として売ってる。だからただのゲルタではなく大ゲルタという別の種類の魚を使う。」

弥生「ゲルタパスはどういうの、タダの塩焼きかな。」
まゆ子「ゲルタパスは、塩抜きしてるよ。一晩水に漬けて塩抜きしたゲルタを焼いてる。出た塩水はもちろん料理に使うし菜っぱの漬け物を作ったりもする。」

弥生「大体わかった。ゲルタは塩なんだ。ゲルタ税というのはとらないの? 普通塩は税金取るものだけど。」

まゆ子「税金? 無いよ。ギィール神族は税金払わないで利子を払う仕組みだし、クワアットの方は土地の賃貸料だもん、税じゃない。交易商人に対しては、関税通行税は取らないのがトレンド。町に商品を運んで来てもらわないといけないから、商人を呼び込む為に税抜きにしてて、土地の支配者に商人が御礼をするという形で儲けてる。で、ゲルタは、・・・って、塩は生活の必需品であるから、これ自体が金銭の代わりにもなる。つまらないものであるにも関らず量があるし、塩の付き具合で品質が誰の目にも分かるから、案外と通貨としては便利がいい。通貨自体から税を取るというのは間抜けな話で、要するにその分ゲルタで納入されるだけの話なのだな。」

じゅえる「じゃあなに、ゲルタというのは、塩としては随分と高く評価されているけれど、ゲルタ自体はつまらないものなんだ。」
まゆ子「狭義にはゲルタは、塩を抜いた出し殻だからね。ゲルタを食べるというのは出し殻を食べるに他ならない。うんざりしても仕方ない。」

弥生「すごくよくわかった。ということは、ゲルタ以外の魚は通貨としては流通してないから、あまり無いんだ。高級品にならざるを得ないんだね。」

じゅえる「話を元に戻そう。

 つまり、第5章 ゲルタ売りの少女、だね。」

まゆ子「あー、ちょっと違う。

  第5章 ゲルタ売りの少女と町に出た弓レアルが市中の混乱に遇う
  第6章 ギィール神族の寇掠と石鹸との遭遇
  第7章 弥生ちゃん、東ゲジゲジ王国に上陸する
  第8章 弥生ちゃん、毒地に進入、第6章の部隊と遭遇撃破、ギィール神族の女を捕虜にする
  第9章 タコリティのタコ女王とカプタニアの動向、ヒィキタイタンの運命やいかに
  第10章 弥生ちゃん、神聖首都ギジジットに侵入、ゲジゲジ王族の陰謀
  第11章 陰謀。ゲジゲジ王国とカブトムシ王国の思惑と密かに進められる弥生ちゃん抹殺計画
  第12章 ネコが語る、弥生ちゃんの巨大ゲジゲジ神退治
  第13章 弥生ちゃん、毒地を浄化する

となる。」

弥生「前後はするけれど、前のスケジュールと大体同じかな。どっか完璧に違うところてある?」
まゆ子「ひょっとすると、13回では終わらない可能性もある。タコ女王関連の話が少し必要だ。第9章はスケジュールに存在しないから、弥生ちゃんに対抗するゲジゲジ魔法王族は描写が薄くなる筈。」

じゅえる「それはー、どの程度書くつもりなのかな。伏線は張ってる?」
まゆ子「一本だけ。薄いよね。」
じゅえる「薄過ぎる。というわけで、第5章はそれが入って来ることで、にっちもさっちもいかなくなるなあ。」

弥生「いいでしょう。で、その次はどうなの。エピソード2もそろそろ考えておくんじゃなかったかな。」

まゆ子「そうね。手つけを打っておこうか。忘れない内に。

 エピソード2は大審判戦争が舞台となるのだけれど、弥生ちゃんは直接は関係しない。だから、

こんな感じかな。」

じゅえる「それで、どうして赤カブトムシ兵団は壊滅させられるんだよ。手柄立てるんじゃないの。」
まゆ子「あー、つまり、赤カブトムシ兵団は東ゲジゲジ王国のゲジゲジ神聖王を殺さなかったんだ。弥生ちゃんの進言を受入れて首都占領に成功したからには、弥生ちゃんの言うとおり約束を守って、ゲジゲジ神聖王をウラタンギジトに拘留してしまう。つまり和平を前提とした措置をするんだね。

 大審判戦争は弥生ちゃんが毒地を浄化したことにより始まったのだから、カブトムシ王国が勝ったと言っても赤カブトムシ兵団のトップであるカブトム巫女は納得しない。これは弥生ちゃんの勝利だと思っている。でも王宮はカブトムシ王国が勝ったと思ってるんだね。そこに深刻な齟齬が生じる。そして、タコリティの新タコ女王国の接収に関しても反対する。王宮ではタコリティも武力制圧するべきだと思ってるんだね。そこでカブトムシ巫女は王宮に赴いて説明しようとするのだが、暗殺されてしまう。

 つまり、先軍主義が実現してしまった以上はすでに目的が消失し存在しえず、先政主義に道を譲るべきだということで王宮が支配権を軍から取り上げようということで、その最初が先軍主義の権化である赤カブトムシ兵団の解体となるのね。しかし巫女が暗殺されたことで軍団は態度を硬化させて、タコリティ侵略にも公然と反旗を翻す。

・・・・・・とまあこんな感じかな。もちろん、カブトムシ王宮は弥生ちゃんも排除して新トカゲ王国の誕生は絶対阻止するつもりだよ。折角勝ったんだから、今度こそ本当のカブトムシ千年王国を作る積もりなんだ。」

(補足:東ゲジゲジ王国首都を占領した赤カブトムシ兵団は、兵力自体は少ない為にゲジゲジ神聖王を捕虜としてウラタンギジトに送り届け、虜囚とする。この決定にカブトムシ王宮は関与しない。というよりも、即時に殺してしまえという命令すら出している。聖蟲ゲジゲジをギィール神族に授ける能力は東西神聖王ただ二人のみで、殺してしまえば自然とギィール神族は滅びるのだから、そういう決定をしても不思議はない。だがそれはあまりにも大き過ぎる決定であり、信義に厚く法を正し秩序を作り出す事を旨とするカブトムシ兵はこれは自分達の手に余ると考える。カブトムシ王宮ですらその任を果たすことは不可能で、唯一人、トカゲ神救世主蒲生弥生ちゃんのみがその決定をすることが出来ると考えた。弥生ちゃんは「殺すな」と言っているのだから、その言に従うよりはない。また、作戦行動中のカブトムシ兵は軍最高指揮官である兵師統監にのみ従い、王宮からの直接の指揮は受けない。故に拒絶した。)

弥生「で、わたしは?」
まゆ子「考えてない。というか、出て来ない、エピソード3には。最後の最後に天からやってきてすべてをさくっと解決してしまう。」
じゅえる「酷い話だな。ひょっとしてエピソード3.5というのが要るんじゃないのかな。」
まゆ子「そうだね。誰もが弥生ちゃんを必要とするのに、出て来ない。というのを演出するために、あえて3には弥生ちゃんは本当に出て来ないんだよ。」

弥生「で、その間なにしてるの、私は。」
まゆ子「未定ですが、考古学の研究をしているらしい。」

弥生「うーーーむ。ま、当分先の話だもんね。まだ未定でいいか。」

じゅえる「で、次の予定は?」
まゆ子「もちろんウエンディズ夏合宿第三話。実はすでに、次の二年生達の修学旅行のネタを探す為に、北海道のガイドブックを買いました。」
弥生「感心感心。」

 

05/02/07

まゆ子「で、結局ちょこっと修正して救世主蒲生弥生ちゃんのCGが出来たわけです。」

じゅえる「もうちょっと、幼い感じが欲しいような気もするけれど。」
弥生「うーん、可愛げが無いような感じ。これ完成は確定なの?」

まゆ子「確定です。これ以上は表情でカバーします。というよりも、キリが無いからこれで終わりです。」

じゅえる「表情をもうちょっと柔らかく出来る?」
まゆ子「かなりいい感じに出来ますよ。その為に苦労したんじゃない。」

弥生「で、頭に聖蟲のカベチョロ神が居るわけだけど、カベチョロにしては大きいんじゃないかな。」
まゆ子「大きいね。でもこれ以上小さくすると、ロングで引いて絵を作った際に、カベチョロ見えない。つまりこれが適正サイズ。」
じゅえる「なるほど。でもちょっと、カベチョロと色が違うんじゃないかな。」
まゆ子「うーん、色はいい感じだと思うけれど、もう少し検討してみるか。むしろ手足が色着けにくいんだよ。」

弥生「これからの予定は。」
まゆ子「手にテクスチャ貼って、ボーンを入れます。ハリセンも造りますけどどうってこと無い。ただ、手指にボーンを入れて握らせるというのはこれは難事業ね。で、無尾猫を作る。たぶん10頭程度が画面に出るんだけれど、全部同じののコピーでいいから、まあなんとか。」

じゅえる「で、”ご主人さまとわたし”はどうなるの。春に出展するんでしょ。」

まゆ子「いやー、弥生ちゃんでも十分じゃないかなあ。背景を頑張ってみたいんだな、最近。弥生ちゃんと無尾猫が居れば、どうとでもなるから、背景に街をちょっと本腰入れて作ってみようかと。”ご主人さま”の方は、メイドロボアニタを胴体部分の構造を見直して作り直しする。もっと簡単な構造で、関節を付けてね。ボーンなんか仕込まなくても動きが付けられるよう。それと顔面が気に食わないからカラーラで作り直すよ。どうも、六角大王の対称機能はヒラメ顔になるみたいで良くない。」

じゅえる「あーまーそーね。去年の今頃作ったものだけれど、かなりディテール甘いのよね。これは作成可能なオブジェクトのレベルが向上した事に目が慣れちゃって以前のを許容できなくなったって事なんだろうけれど。」

弥生「出番の無いまま退却てことになるわけだ。」
まゆ子「弥生ちゃんのモデルはこれで三個目だよ。ヒトのことは言えない。」

弥生「で、知らない間に、ウエンディズ夏合宿とゲバルト処女第三話が完成しているのですね。」

じゅえる「弥生ちゃんが飯食わないでタコ巫女が酒飲んでる。これでいいのかな。」
まゆ子「全然構いません。というよりも、この回では弥生ちゃんが仮面の男と擬闘をする予定でしたけれど、消えました。次はタコ女王の発掘ですけれど、また無茶をします。」

じゅえる「ふむ。アクションシーンは無いのかな。」
まゆ子「アクションしそうでしない、というのがなかなか意表を衝いて新しいのではないかな。」

弥生「新しくても、受け入れられるかどうか。面白くできるんでしょうね。」
まゆ子「面白いじゃない。」

じゅえる「面白いけれどさあ、読んだ人怒るんじゃないかな。あんまりふざけてると。」

まゆ子「異世界から救世主がやってくるというのは、ふざけてないと? まあ、読者が何を期待しているか、ですよ、要するに。で、私はアクションとセックスシーンは嫌いだ。描けないからではなくて、書いても意味が無いからね。ストーリー展開上、その描写は切って略しても話は通じるんだ、誰の作品でも。それこそ時代劇でもポルノ小説でもね。むしろその前後の方がストーリー展開上重要なパートを受け持っている。であれば、重要なところを描写して不要な所は排除する、というのは経済的な行為と言えるでしょ。」

弥生「うー、色んな人を敵にしそうな意見だな。しかし言ってる意味はよくわかる。」

じゅえる「でも本当に描かないの? 描いた方がページ数埋まるんじゃない。そういう意味での経済性というのは排除できないでしょ。」

まゆ子「うん、そこだ。アクションとセックスシーンは描けば描く程緻密になる。だからこそストーリー展開の邪魔になるんだけれど、話の骨格だけを読者は見ているわけではないからそこに肉づけをする必要があるのよね。しかし、私は、それを必要としない。骨組みだけでも見る価値のあるお話を作り得る。だから、むしろ本来あるべきディテール部分は読者様の想像に任せた方がよいのではないか、と推論するのよ。」

じゅえる「豪語するね。だけど、たしかに読めるから。」

弥生「読めるんだよ。だから困る。読者の予想をいいように裏切るのはいいけれど、意表を突かれるのは歓迎しない人は多いんだ。」
まゆ子「ストーリー展開での意表は何もやってないよ。むしろあまりにも一本道ヒーロー路線だ。」

じゅえる「それが意表を突いているというんだよ。もっとキャラの葛藤とか異世界から来た主人公が現実世界で阻害されて苦しんでいるとかの、人間的な裏付けをね、共感を得る為に必要とするわけよ。でも弥生ちゃんは、それ無いもの。」

弥生「でもウエンディズでは結構そういうの書いてるよ。だから、ウエンディズと対になる作品と思えばそういう描写は必要ないけれど、単独の作品として考えた場合、どうなんだろう。」

まゆ子「ま、そういうのは他人にやってもらうことになっている。弥生ちゃんが悩まないわけじゃないんだよ。むしろ、救世主というものに対して弥生ちゃんほど深く考えている人はいない。しかし考えれば考えるほど、救世主という者が道化に見えて来るんだな、現代人だから。所詮は他人事なんだもん。悩めという方がどうかしてる。」

じゅえる「うん、それはそう。というか、フィクションで深刻ぶっても所詮は嘘話だもんね。」
まゆ子「嘘話なんだよ。だがファンタジーの読者というのは、その嘘話に感動したがったりする。これは許せない。」

弥生「小説を読んで感動してはいけない、というの。」

じゅえる「感動を目的としてお話を消費するのは、よくないと思うぞ。少なくとも感動の質を著しく下げるのは間違い無い。」
まゆ子「お話というものを消費するのが現代のエンターテイメント業界だけれど、消費出来ない程の多量のストーリーの提供によって感動の共有が出来ないのさ。同時代人が感動を共有せずに個別化分断化するというのは不健全の極み。前々から気になっていたんだけれど、今回丁度良い機会だからそこに天誅鉄槌を加えるべきだ、という私見は問題あるかな。」

弥生「しかし、感動を排するの?」

まゆ子「まさか。感動を本物にするのが今回の目的。つまり、弥生ちゃんという、本の上に存在するバーチャルな存在をより現実的に感じ取れるように、総合的に弥生ちゃんを表現する。人間一面的な目撃情報でその人のすべてを理解することは出来ないんだから、本一冊まるごとを使ってほんものとしての弥生ちゃんを全身で理解してもらおうというのが、この手法の極意なのだ。弥生ちゃんは深い思索の上でのこれしかないと思われる結論をまっすぐに突き進み、ご都合主義と思える状況を必然に換えて行くのだよ。

 もうちょっと簡単にいうと、ファンタジー世界においての常識的必然的論理的行動を、普通のキャラはしないんだ。感動を生み出すために意図的にゆがめられた日常的行動を繰り返している。言うなれば、創作者の奴隷に過ぎない。でも弥生ちゃんは当たり前のことを当たり前のようにやっていく自立したキャラなんだ。本物だから、本物の感動しか産まない。」

じゅえる「まあ、いきあたりばったりで書いているから、その都度まともなことをしているだけ、なんだけどね。」

 

05/1/11

まゆ子「というわけで、去年の宣言どおりに弥生ちゃんのトップ画像を3DCGで作ってる訳で、今回その試作バージョン(顔)が出来たわけです。もちろんまだ手は加えますし、これも最新とは言えない絵なんだけど。」

(試作絵)

じゅえる「・・・・・・・・・うーーーーーーむーーーーーーーーー。」
弥生「私、じゃないね。」
まゆ子「あ、いや、それはー、そうなんだけどね。」
じゅえる「かなりよく出来ている、とは思うよ。」
弥生「でも私じゃない。」

まゆ子「あー、それはー、つまりー、ごめんなさい。現状のレベルではこの程度しかできません。て言うか、これでも史上最高のリアル顔面なんだよ。夏に作ったオクト08土器能登子さんをみてみなさい。」
じゅえる「それは確かにそうなんだけどね。」
弥生「でもオクト08の方が可愛いよ。」

まゆ子「でも今回リアルっぽくしてみましたから。というか、マンガっぽくするのはむしろ簡単なんだけど、リアルとマンガっぽさの中間から少しリアル系に、というだね、」
じゅえる「リアルではこれ以上向上出来ないのね。」
まゆ子「テクニカルの問題で・・・。なんというか、写真でもあればなんとかなるのかもしれないけれど、弥生ちゃんに似た顔の芸能人て居ないもん。」
じゅえる「弥生ちゃんは特殊だからね。」

弥生「そう?割と外見は普通だと思うんだけど。」
まゆ子「それはねえ、バカっぽく見えるタレントの顔を取り除いたら、弥生ちゃんに似合う顔が無かった、ということなんだな。今回これを作るのに当たって最も留意した点が、”賢いぞ”てとこ。」
じゅえる「確かにこの顔はバカには見えない。むしろ利口そうだよ。でも。」

まゆ子「真ん中の絵がかなり引っ掛かるでしょ。このアングルでは当初、そーとーに猿っぽかったんだ。」
弥生「わたし、猿に似てるって言われたことは一遍も無い。むしろ犬顔だよ。」
じゅえる「そう思うんだけど、猿顔といえば、聖ちゃんがそんな感じかな。」
まゆ子「! なるほどね、聖ちゃんにすれば良かったかもしれない。そうかあ、只者じゃない、という感じは確かに聖ちゃんもそうだ。」

じゅえる「いや、でも目元は、・・・・・弥生ちゃんじゃないなあ。」
まゆ子「あ、瞳はまだもうちょっと黒くなるんですよ。というか、そこんとこは背景の映り込みが原因で、普通に地面とか設定すると、ちゃんと黒目になる。」
弥生「でも、こんなに険は無い。」
じゅえる「そうよね、むしろ優しい感じするよね。」

まゆ子「いや、それも重々承知してますから、相当に手を入れたんだけど、まだダメ?」
弥生「これで相当というと、最初はどんな感じだったの。」
まゆ子「こんなかな。(とこっそり5個前のバージョンの絵を見せる)」
じゅえる「目がデカい! なるほど、相当手が入ってるね」
弥生「いや、でも、ここらへんから既に、険があるよ。」
まゆ子「だって弥生ちゃんだもん、タダの人じゃないじゃない。」
じゅえる「それはそうなんだけど、・・・そうか、そこらへんを苦労してるんだ。救世主さまだもんね。」
まゆ子「可愛いばっかりに作るわけにはいかないのだ。」
弥生「私はちっとも構わないんだけど。」

まゆ子「で、どこらへんを修正すればいいと思う? この口元なんて、ちょっと怖い感じがするんだけど、でもここも相当に手を入れてるんだよ。」
じゅえる「うーんそうねえー。でも弥生ちゃん、この笑い方をときどきするよね。」
まゆ子「するんだよ。」
弥生「えーでも、ちょっと悪魔っぽいんじゃないの?」
じゅえる「先生とかと話をする時はこんな風だよ。戦闘モード大分入ってる顔だ。」
まゆ子「むしろ一般生徒にとってはこれでいいと思うかもしれない。」

じゅえる「そう言われてみると、そうかもね。別にいやしい感じのする口元じゃないし。」
まゆ子「気品を出すのに苦労しました。」
じゅえる「うん・・・。」

弥生「でももっと可愛くしてくれない。これじゃあトップを飾ると怖いよ。」
まゆ子「それは重々。そうなんだよ、でも表情をまだ付けてないし、目を動かすとかなり印象変わって来ると思うんだな。」
じゅえる「白目、もうちょっと見えるようにするべきじゃない?」
まゆ子「そお言うと思って、瞳をちょっと小さくしたバージョンです。リアルというのなら、このくらい。」

弥生「こ、これは。」
じゅえる「人斬りの目だね。」
まゆ子「そうです、犯罪者っぽくなるから放棄しました。黒目が大き過ぎるようだけれど、これで適正です。ひょっとしたら、眼球の構造がすこし違うのかもしれない。白目を大きくする為に眼球の直径を大きくして目の当りの曲率を下げて。」

じゅえる「よくわからないけれど、白目を増やすというのと、印象を柔らかくするというのは、すこし方向性が違うと思う。」
弥生「そう。これ以上目には手をつけない方がいいのかもしれない。むしろ、ライティングかな。影の当たり方なんか、考え直すといいかな。」
まゆ子「目の下ねえ。テクスチャをいじって、下睫毛を消して、目の下を明るめにしてみるかな。そうしたら印象がよくなるかもしれない。いや、それとも垂れ目っぽく?」

じゅえる「いやでも、これはこれでかなりきてるんだけどねー。」
まゆ子「あ、それね、後で変更修正して”進化論的に正しいハーピー”の顔になる予定でもある。流用前提ね、CGなら当たり前だけど。」
弥生「あそっか。私だけの顔じゃないんだ。」

まゆ子「いや、これは弥生ちゃん。」

 

2005/1/3

弥生「新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしく御来訪ください。」

まゆ子「というわけで、”エイリアンVSプレデター”を見て来た。」
じゅえる「わたしは九社参り。」
弥生「なに九社参りってのは。」
じゅえる「近所の神社から始まって、延々3時間歩き続け、経路上にある神社を片っ端から拝んで来ました。」
まゆ子「はー、大変だねえ。」

じゅえる「でも成果はありました。トンネルを歩いて出たら大きな虹が目の前に。」
弥生「嘘!」
じゅえる「ほんとうです。とても現実とは思えない素敵な光景でした。海の真ん中から虹が立ち上っているのですよ。こいつは春から縁起がいいなあ。」
まゆ子「宝くじを買うのだ。絶対当たる。」
じゅえる「いや、年末ジャンボは外れたんだけどね。3枚買って300円当たった。」
弥生「すごいじゃない。いい確率だ。」
まゆ子「10分の1だよ、末賞は。大したものだね。」

じゅえる「惜しむらくは、デジカメ持っていなかったことですか。残念。」
弥生「意外とカメラが無い時の方がいいシャッターチャンスに出くわすんだよね。」
まゆ子「逆にカメラ持っていると、この程度はどうでもいいやと思ったりする。不思議なものだよ。なんか物事の価値基準がずれるんだね。」

弥生「で、AVPです。」
まゆ子「あーーーーーーーー、どうでもいいや。」
弥生「そんな映画なの?」
まゆ子「うん。」
じゅえる「しゅーりょー。」

弥生「あのさあ、それじゃあいくらなんでもお金がもったいないでしょ。なにか言ってよ。」

まゆ子「そうねえ、つまんないてことはなかったんだけど、所詮は怪獣映画。後になんか残るような代物じゃあないんだよ。」
じゅえる「ま、ぷれでたーの方に問題があるんじゃないかな。もっとぶっとんだ宇宙人でないと。2の映画の時に妙な人間臭さをプラスしたのが敗因ね。」
まゆ子「うーん、そうだね。まるで甲冑かぶった人間なんだもん。つまんない。」
弥生「なるほど、だいたい読めて来た。で、エイリアンの方はどうだったの?」
まゆ子「弱い。」
弥生「弱い?」
まゆ子「弱過ぎて、悲し過ぎました。拉致被害者です。」
じゅえる「なんだよそれ。」
まゆ子「地下の遺跡に何百年も閉じ込められているんだよ。で、ひたすら卵を産ませるのだ。で、出来た子供をプレデターの坊ちゃん達が成人式の余興として退治する。」
弥生「なるほど、気の毒だ。」
じゅえる「じゃあ、ころっとやられちゃったの?」
まゆ子「プレデターって核爆弾持ってるもん。」
じゅえる「あ。そりゃあかなわないなあ。」
まゆ子「UFOもしょぼいし。エイリアンは弱いし、どうしようもない映画でしたけど、まあ二時間潰す役くらいにはいいかな。デートなんかでも後を引かないというところで。」
弥生「はあ。そんなものか。」

じゅえる「もっといいものは無かったの?」
まゆ子「ハウルは見たし、ゴジラは時間帯が合わなくて見れなかったよ。ターミナルでも良かったんだけど、ゴジラ見に行くつもりだったから、自然と怪獣映画になったのさ。犬夜叉はとっとこハム太郎併映でおこちゃまと苦闘しなきゃいかんから。」
弥生「そりゃあ災難だったね。お正月なんだから、もっといいのやれば良かったのに。」
じゅえる「今年はテレビもろくなものをやらなかったしね。」

まゆ子「でもいいお正月でしたよ。骨休めにはね。」
弥生「寒かった。」
じゅえる「元旦はね。」

 

2004/12/28

弥生「何故かは知らないけれど、いつの間にか今回『げばると処女』が書き直されました。しかも、いきなり場面がすっ飛んでいます。」

じゅえる「いやー、何ヶ月ぶりかしらないけれど、凄まじいもんだね。計画どおりなんだけど、会話文主体で30枚限定って、なかなか大変だわ。」
まゆ子「厳密には30枚に届かなかったけどね。第一章は27くらいかな。一+二で58枚くらい。一応はうまいこと枚数を合わせる努力をしますけれど、掲載した後でも多少の変更や補足があるだろうから、ま、こんなとこで。」

弥生「それにしても、ちょっと話が飛び過ぎというか、キャラが散らばり過ぎじゃない?」
まゆ子「4場面に散ってるけれど、これがいいのよ。ちまちまと少ないキャラでだらだら突っ込んでくのはもうめんどいじゃない。」
じゅえる「最終的には一体何人くらいのキャラが出る予定なの?」
まゆ子「エピソード1だけで、100人は軽く。」

じゅえる「そんなに大量に書き分け出来るの?」
弥生「やるしか無い。というか、重層的に異世界を描写するにはそのくらいの人間を出さねばならないわね。それに、東西ゲジゲジ王国にカブトムシ王国、神聖神殿都市、タコシティに巷の人にネコ、って立場を異にする人達がこんなにもあるのだよ。100人描いて済むのなら大健闘と呼べるのじゃないかな。」

じゅえる「でもよく会話文主体に書けたね。説明はまだ少ないとは言えない量だけど。」
まゆ子「血の涙を流して説明文を切りました。切ってなお状況の説明に不足しないようにする為には、ほんと場面転換を多くしてキャラを一杯出さなければ、まったく分かんなくなるよ。」

じゅえる「で、この後どうなるの?」
まゆ子「計画どおりですよ。というか、無理やり計画どおりにします。そうでなければ最後まで行き着かない。だから説明に不足があろうとも、誰か主要なキャラを置いてけぼりにしようとも、スケジュールを厳密に適用します。」
弥生「でも、そうすると、移動が凄まじいことになるんじゃないかな。場面の描写の説明が少ないんだから」
まゆ子「無理やりやります。ちなみに、第三章はタコシティ改めタコリティに来ます。第四章はタコシティ周辺のタコ化石採掘場に参ります。」
じゅえる「60ページじゃあそんな大きな移動は出来ないでしょ。しかも会話文主体で書くんだから、説明は最低限なのよ。」

弥生「聞けば聞くほどアクロバティックだね。でも行くだけじゃないのよ、なにか大活躍しなくちゃいけない。それも救世主さまとして相応しい大立ち回りよ。」
じゅえる「第三章はなにをするの? タコシティを征服とかするわけかな。」
まゆ子「いや、特に。タコシティで御飯食べます。それだけ。」
弥生「冗談でしょ。」

まゆ子「次はタコ化石採掘場で立ち回りをすることになるんだけど、どうですか。たぶん、被害者の弁とかでしょうね。」

じゅえる「ほんとに読んで面白いお話なのかなあ、それ。」
まゆ子「面白いと思うよ。ただ、面白過ぎるから問題だと、そうなのよね。面白く読みやすいことを心掛けると、精密さが失われる。そこをカバーする為に場面をぽんぽん飛ばすから幾らでもキャラが出演するわけね。」
じゅえる「ま、まあいいわ。とりあえず話が進んだということで、良しとしましょう。第三章第四章の出来を見てから文句は言うということで。」
弥生「そうね。実際第二章だって、なんだか凄いことなってるもん。意外とその突拍子さが受けるかもしれない。」

じゅえる「それにしても、なぜ罪の無い人買いを襲ったりしたの、アレ。」
まゆ子「弥生ちゃんは慎重な人なのよ。トカゲ神から魔法のハリセンを頂いたわけなのよね。でもそれを使っていないから、なんか衝突する場面において有効であるかどうか、適当な悪党を相手にコンバットプルーフをしてみたのさ。つまり試し切り。」
弥生「ためしぎり!」
じゅえる「現代人にあるまじき思い切った行動ね。それは狂人だわ、ほとんど。」

まゆ子「で、次はそのふぉろーをしなきゃいけないわよね。別に小悪党をぶち殺してはいないのだよ。しかも、試し切りをするだけでなく、ハリセンの治癒能力をも試してみてる。」
弥生「おお、なるほど。我ながらよく考えている。」 

まゆ子「と言う訳で、これからどんどん設定に無いお話が続いて行くのですが、なんか希望があったらどんどん取り入れますよお。」
じゅえる「設定関係なし?」
まゆ子「ノン! 設定がたりねーのだ。」

じゅえる「では、タコ女王が出現するのです。タコシティから。」
弥生「いきなりですか! でもそれじゃあ、どうなるのかな。」
まゆ子「深く考えない。もっと突拍子の無いことを言って!」

じゅえる「では、弥生ちゃん大儲け。宝を掘り出して大金持ちになる。」
まゆ子「いいね。じゃあタコ女王からお金をもらっちゃうことにしよう。」

弥生「おいおい。じゃあ、ウルトラマンが出る。」
じゅえる「いくらなんでもそれはちょっと。」
まゆ子「採用です!」
弥生「嘘!!!」

まゆ子「ウルトラマンが出てくるという噂の洞窟を弥生ちゃんが進入します。するとタコ女王が出て来るのです。」
じゅえる「う。安直すぎ。じゃあ、そこで鉄仮面の男が出て来ることにしよう。」
まゆ子「悪くないね。超絶的な存在が弥生ちゃんだけでは話が薄っぺらくなってしまう。聖蟲が取りついた人間の素晴らしさを演出するために、洞窟内を飛び回ってもらおう。」

弥生「うーむ。そういう風に展開するのか、侮れないな。じゃあ、ヨンさまが出る。」
じゅえる「採用です!」
弥生「うそお。」
まゆ子「弓レアルのお友達の恋人はヨンさまです。一見すると優しげなハンサムさんですが、テロリストなのだ。」
じゅえる「まちがいない!」

弥生「なんてこった。あんたたちの辞書に不可能は無いのかい。では今度はどうだ、マツケンサンバだ。」
じゅえる「採用です。」
まゆ子「お祭りで皆がサンバを踊ります。ゲジゲジ神族が金ぴか衣装で踊ります。これはゲジゲジ王国に上陸した時かな。」

弥生「ひー。でもガンダムは出ないでしょ。」
じゅえる「どうする?」
まゆ子「採用です! 弥生ちゃんはカブトムシ兵を見て、”ガンダムだ”とか口走ります。でも、頭のカベチョロが翻訳できませんでした、という落ちになる。」
じゅえる「おお、そういう手があるのか。」

弥生「とほほ。勝手にして。」

 

2004/12/17

まゆ子「というわけで、統則ロボットタコロクくんができたわけです。」

じゅえる「なんだか不思議なものね。お話しはできてないのに、ビジュアルは出来て来る。これは、何が本編なんだろう。」
弥生「げばると処女もおなじようなものよね。設定とビジュアルならいくらでも出来て来るけど、本編は出来ない。」
まゆ子「いや。でもさ、そんなに物語って重要かな?とある美少女ゲームなんて設定とビジュアルだけで大ブレイク、本編出たらしぼんじゃった、とかあるよ。」
じゅえる「そうねー。でもそう言い張るにはもうすこしビジュアルの分量が足りないかな。特に美少女。」

弥生「そうだ。メイドロボをもうちょっとかっこよく動かしてみるべきじゃないかなあ。」
まゆ子「うーん。それはー、そうね。でもそうすると、カラーラで本体ごと作り替えなきゃいけないのよね。ボーンはちょっとややこしいから、本体分割して球体人形っぽく。」
じゅえる「やりなさいよ。でぽの神髄は、後は野となれ山となれ、いつの間にか分量が増えてるとこだよ。」
弥生「1ヶ月に一個、3DCGのモデルを作って行く、というのはどうだろう。どんどん増えて行くよ。」
まゆ子「いやー、二ヶ月に一個くらいなら現実的と言えなくもないけれど。うーん、そうねえ。情景ジオラマを組み上げるにはオブジェクトの数が無いとね。でも、おもしろいものばかりできるわけじゃないよ。建物も作らないといけないんだから。」
じゅえる「任す。」

弥生「衣川邸とか外教とか作ってよ。」
まゆ子「外教はねえー、作る予定あったんだけどねえー。どうしよう。」
じゅえる「つくりなさい。」
まゆ子「とほほ。でも作りたいというのなら、桂林の法被部隊は作ってみたいなあ。」
じゅえる「それは裏切り者だな。」
弥生「桂林 対 どぐめきら というのは、スゴイ絵になるけどね。」

まゆ子「というわけで、タコロクくんはできたわけです。あと、武装のバリエーションを作る予定ですけど、本質的にはオプションのみ。長砲身グレネードランチャーと対戦車ミサイル四連と迫撃砲と近接RPG警戒迎撃システムが候補に入ってます。」
弥生「それっておもしろい?」
まゆ子「あたしにはおもしろい。でも標準型タコロクに載せるだけだから、簡単過ぎて面白みに薄いというとこはあるね。ついでにタコハチも作り直してるけど、こっちの方がめんどうでおもしろいかな。」
じゅえる「タコハチってどこか直すところあったの?」
まゆ子「かなりいいかげんな造りをしてたよ、見直したら。やはり、知らない内に腕が上がってる。8月に作ったタコハチがダメだと思えるんだから。それにタコハチはコンテナの内部も作らなきゃいけないんだけれど、今までのは中身空っぽだもん。ポリゴンの大穴が空いている。これはやらないとね。ハッチオープンでちびタコが出動というシーンが作れない。」
弥生「なるほど。ネタはいくらでもあるんだ。」

まゆ子「ついでに言うと、打通山ちはたんが乗る乗り物に”メーヴェ”が加わった。これはたしかにあのメーヴェなんだけど、水上をスクリューで進むというとんでもない代物。でもまるっきりメーヴェなんだ。」
じゅえる「それじゃあ水の上しか飛べないじゃない、というかとべないでしょ。」
まゆ子「30cmくらいなら飛ぶし、飛んでる快感は十分に得られる。なんと言っても転落しても搭乗者が死なないところが大きいわよね。」
弥生「あー、それも現実的な判断なわけだ。」
まゆ子「わたしにほりえもんほどのお金があれば、実用化するけどね。」
じゅえる「誰だよ、そのほりえもんて。」

まゆ子「で、タコロクを作っている内に、タコナナも大体形が見えてきたから、今度作るね。」
弥生「タコナナ、カテゴリー7は兵員代替統則ロボット、だよね。どういうの。」
まゆ子「兵員に代替するからには、二足歩行の二本腕がある人間型ロボットが望ましい。しかし二足歩行はどうもめんどくさいしメンテナンスが大変だ。」
じゅえる「でしょうね。」
まゆ子「兵員代替型ロボットは、兵士よりも安いコストで調達されねばならない。複雑怪奇な高機能ロボットはその点不都合が多い。たとえ兵隊が死ぬよりは安く済むとは言ってもだよ、数が揃えられないようでは、兵員代替の役に立たないからイニシャルコストは最低である必要がある。」
じゅえる「つまり安物の兵隊を作ろうという発想でしょ。でも、二足歩行ロボットではそうは安くならないはずよ。」
まゆ子「そこで考えた。統則ロボットを二足歩行に設計変更するのは大変だ。コストも掛かるし機能も複雑になってしまい、統則ロボットの高い信頼性を損なうという結果にも陥りかねない。」
弥生「ふむ。」

まゆ子「では、どうすればよいかと考えた際に、現実に目の前にある有用な統則ロボットタコロクを流用しない手は無い。これは常識的な発想ね。」
じゅえる「そりゃそうだ。現に使えるロボットがあるんだから、これを改造してなんとかしようというのはまともな設計者の考えだね。」
まゆ子「都合のいいことに、ベイベータコロクという小型の統則ロボットも開発された。これは人間の大きさにかなり近い。背は低いけどね。で、この上にマネキンをのっければ。」
弥生「皆まで言うな! すごく良くわかった。つまりこの箱型ロボットの上に人型ロボットの上半身をのっけて人間に見えるでしょ? と言いたいわけだね。」
じゅえる「あんちょく〜。」

まゆ子「しかし、要求されるものはすべて盛り込んでいるんだ。兵士に代って街頭警備活動に従事する。民衆を保護したり捕虜を連行したりも十分に可能。人間と同じ背丈だから見栄えがして兵士が醸し出すミリタリーな雰囲気による市街の鎮静作用というのもほぼ再現される。人間の手があるから、ほとんどの作業を普通にこなすことが可能だし、統則ロボットの脚があるからどこにでも進入可能。それでいて、台座がロボットなんだから人間よりも強力な銃器を運用可能というわけだ。なんか文句ある?」
じゅえる「あんちょく〜。」
弥生「それでもいいわけ? そんなものに殺される人は浮かばれないよ。たとえテロリストでも。」
まゆ子「だから、テロリストが車爆弾とかで突っ込んできても、これだったらまったく問題ないわけよ。命を掛けて突っ込んでも道連れになるのがマネキンタコロボットだと思えば、誰も自爆攻撃なんかやらないでしょ。」
じゅえる「あんちょく〜。」
まゆ子でも統則腕付いてるから離れた所で作業出来るし力持ちだし、遠隔操作で精密作業もできるし、いい事ばっかりなんだよ。コストの関係で多少動きがぎこちないけど。」
弥生「で、それつくるわけ?」
まゆ子「デザイン決まった以上つくらにゃならないでしょ。というか、ベイベータコロクの流用品だからモデリングもかんたん。」
じゅえる「なるほど。安直なのはデザインだけじゃあないわけだ。

 それはそれとして、ウエンディズの夏合宿はどうなってるの。」

弥生「あー、とりあえず12月中に一話くらいは出します。南嶌子が主人公の第一話。意外とネタが無いから書くのに苦労してるんだけれど、ひょんなことから面白い話を思いついた。衣川警備保証。」
じゅえる「シルクのところの警備会社?」

弥生「そうなんだけど、あそこは元衣川藩の藩士が集まって作った華族資産の警備員斡旋会社なんだよ。あくまで斡旋会社であって警備会社ではない、ってところがミソなんだけどね。で、戦前は香港や上海、満州とかでも営業をして日本から腕におぼえのある猛者を募って現地の企業や在留邦人に斡旋し、依頼により特別な貨物なんかは臨時に警備隊を作って実力で警備していたんだ。」
じゅえる「ほー、それはそれは。なんだかいくらでもお話しをつくれそうだね、それ。」

弥生「ね。相当おもしろいでしょ。」
まゆ子「その話もらった!!」
弥生「え?」
まゆ子「統則警備保証だ。統則ロボットで警備する民間軍事会社をつくるぞ。でヘクトール・パスカルを追っかけて来るんだ。」
じゅえる「それはー、・・・なるほど。そういうやりかたもあるよね。」
弥生「そういえば統則ロボットの所属はどこかまるで決まってなかったね。そうか、さいよー。」

まゆ子「そりゃそうと、来年には表紙の絵を変えるよ。弥生ちゃんを3DCGでつくりましょう。」

 

2004/12/10

まゆ子「というわけで、現在モモ展に出品作品を作成中。であるわけなんですが、ここでこんなことを書いていることからも分かるように、今回諦めましたー! ただし、その結果として、統則戦闘ロボット タコロクが出来上がりました。」

じゅえる「まあ、一週間では大したものは出来ないわよね。」
弥生「12月になってから始めたもんね。出来る方がおかしい。」
まゆ子「いや、タコロク自体は割と頑張ってそうとう良いものに仕上がったんだけれど、如何せん作りながら設計しているんだから、2タイプ作っちゃったんだな。作っている内に分かって来るものがあるわけよ。」

じゅえる「できたんでしょ、タコロク。」
まゆ子「出来たんだよ。ここで〆を入れると、出品も可能にはちがいないんだけれど、それが面白いかどうかは別の話。で、このまま出品するほどの価値は無いということになったんだな。戦闘ロボットはシチュエーション抜きには見栄えがしないから。」
弥生「あ、そういうことね。絵作りには手が届かなかったんだ。」
まゆ子「いやー、じぶんでもねー、どうしてこんなと思うくらいにディテールに凝っちゃって作っても作ってもおいつかないんだ。夏にやった時よりも知らない間に腕が上がっていた。不思議なものね、8月からこっちほとんど何もやってないのに。」

じゅえる「で、そのタコロクなんだけれど、どういう代物なのよ。」
まゆ子「統則戦闘ロボット”タコロク”、最初に作られた陸上用歩兵支援統則ロボットであり、本格的な歩兵代替ロボットの最初のものなんだな。
 しかしその実体は、タコ足の付いたトラクターなのだ。」

弥生「大きいの? 人が乗れるほど。」
まゆ子「いや、あの小型トラクターみたいなものだから、人は乗らない方がいい。本体部の全長が160cmでフラットトップだから乗れるんだけれどね、でもタコロクに乗るのはケガ人か死人だよ。そういう風に作ってある。」
じゅえる「乗ると楽なんじゃないの。」
まゆ子「いや、荷物を預けておけるから行軍が楽だ、という代物なんだ。それに、ロボットだから周囲の警戒を自動でやってくれるし、力持ちだから重火器積めるし、なによりも人間に先行して敵地に飛び込んでくれるのが有り難いな。

 でもね、作っていて気づいたんだけれど、というか当然そうは考えていたんだけれど、これはインドアアタックに最適なんだ。タコ足に銃を持たせて屋内に踏み込むと、めちゃくちゃ簡単に制圧できちゃう。だからそこを考慮してデザインし直したから、2タイプ出来たんだ。もう1タイプ作る予定だよ。全長を縮めたベビータコロクなんだ。逆に爆発物解体とかはあまり得意じゃなさそう。まあ手が長いからなんとかなるけどね。」

弥生「ふーん、絵を見てみると、タコハチと違って腕が二本しか無いんだね。」
まゆ子「そこだ。本来ならば足は前後に四本付く予定だったんだけれど、インドアアタックの可能性を考えると、全長が長過ぎると困るし、前だけあれば上等なのだ。そして階段とか上るには車輪はあまり役に立たない。むしろ横幅が長くなる分不利だったのね。だから削ったのだよ。削るとまた色々考えざるを得なくなって、水上移動能力も無理っぽくなって、フロート外したのだ。」
弥生「これ、水の上も行けるんだ。」
まゆ子「いや、行けるように考えていたのをやり直して、別途フロートが必要になった。イラクなら要らないでしょ。」
弥生「イラクじゃなくて他のところでは?」
まゆ子「それはオプション。インドアのときはともかく小さくてスリムな方がいい。現状を考えると、水のある場所に行くのはどうでもいいかな、と考えたんだ。タコハチもあるし。」

じゅえる「インドアアタックもタコハチがやるんじゃないの?」
まゆ子「やり方が違う。タコハチはこっそり忍び込むんだけれど、タコロクは米軍風の強行突入のやり方を自動化したものだね。この長い腕の先に小型のサブマシンガンを持たせてにゅーっと腕を突っ込んで敵を掃討するのだよ。だから、二階に上がる狭い階段をクリアすることを考えざるを得なかった。よって横幅は極力狭くなる。事実、何も付いてない状態だとタコハチよりも横幅狭いくらいなんだ。でも後ろ足が無いと踏んばれないから、横に開くキャタピラを採用して、ということは車輪は不要と自動的に決定する。すると、車輪が付いているモデルはだめになる。」
弥生「ふむ、理に叶っている。」

まゆ子「それに、銃器の問題もあるしね。基本的に統則ロボットは人間よりも大きな銃を持っている。ただし、大き過ぎる重機関銃、M2とかはさすがに載らない。弾も持ってかないといけないからね。重量の問題もあって、300kg以下にしたかったけれど、弾が少ないとロボットの意味が無い。だから5.56mmか7.62mmかしか機関銃は載らないのだよ。作ってみてやっぱり大きいのは無理だった。対戦車ライフルは長過ぎて無理があったのだよ。ところが、タコハチの専用銃はあれはあれで強力なんだな、ロボット用で重たくて反動の強い強壮弾が使えるし。7.62mmを載せるよりもタコハチウエポンズの弾丸をたくさん持って行った方がトクかもしれない。とか思い出すと、重火器装備という前提条件がぼろぼろ崩れるんだよ。」

じゅえる「難儀なものなんだね。兵器デザインてのは。」

まゆ子「ということで、結論として、タコハチウエポンズの銃身が長いバージョンに落ち着いた。それも車体の真ん中ではなくて先の方。バリエーションとして前後二丁のタコロクウエポンを搭載して、二方面同時制圧も可能になる。この方がタコロクの身の丈に合った装備だと思うのよね。20ミリ、あるいは12.7mm単装狙撃銃は威力不足だから止めることにした。ロングバレルで遠距離まで届くグレネードランチャーの方がはるかに強力だし、第一攻撃目標は装甲車両か装甲ロボットになるのよね、狙撃銃だと。その場合、同種の兵装を装備していると思われるから、軽量で装甲が薄く火器の威力も射程距離も限定されるタコロクだと明らかに不利。ガチンコで装甲目標に対処するのは馬鹿馬鹿しい。それくらいならミサイルやら誘導迫撃砲弾を使った方がはるかに融通が効くわ。

 さらに、たこ足でも軽量の人間用鉄砲が持てるようにデザインし直した。この統則腕に銃を持たせるというのは市街戦、野戦、ジャングル戦、インドアと場所を問わずに有効だと思うから、タコハチの手指も作り直すことにしたよ。」

じゅえる「じゃあ結局タコハチの方がいいってこと?」
まゆ子「戦闘ロボットとしてはそういう結論になった。ただし、荷物運びとしては話は逆転する。上がフラットトップで荷物やらケガ人やらを運べるようにする、というのは絶対に外せない条件だったから、これを維持し続けるのがデザイン上相当負担になったんだよ。でも固執した甲斐があって、十分まともに使えるものになったのだ。」

弥生「でも作品としては使えないのだね。」
まゆ子「大型火器は見栄えがするから。対戦車、対空ミサイルとかは十分運用可能だしこれは作らないと。でもこれはこれで問題があって。」
じゅえる「わかった。つまりなにからなにまで大変だったんだ。」

まゆ子「ここまで実用に固執すると、絵にするためにはシチュエーションが非常に大切になるのだ。単体ではなんじゃこりゃ、とね。また間が悪い事に、夏につくったオクト08が手を入れなければ使えないと思い出したんだな。ディテールにこだわると、そうとうやり直さないといけない。モデルの流用が効かなかった。これはたいへんな誤算で、諦めを誘発するのに十分な効果があったの。」

弥生「ご主人さまとわたし、はどうなったの?」
まゆ子「ああ、だから、これはタコロクが先になったんだよ。三体のメイドロボは既に作ってある。で、それにポーズを取らせるには敵役としての統則ロボットが要る。タコハチだけでは画面にバリエーションが効かないから、タコロクを作ろう。タコハチ移動用の車両も作ろう、ということでね。」
じゅえる「その三体は使えないの?」
まゆ子「ボーンを仕込めば使えるよ。でも六角大王でつくっているから表面のシェーダーの設定がめちゃくちゃ大変なんだ。ポーズは簡単に取れるけれど、そこに到るまでが超大変。」

弥生「と言ってる内に、モモ展締め切ってしまいましたとさ。」
まゆ子「けいかくどーり。」

 

2004/12/2

弥生「というわけで、”ハウルの動く城”を見てきたわけなんだ。」

じゅえる「どういうわけだかわからないけれど、見てきたわけね。で、おもしろかったかと言えば、」
まゆ子「まあまあかな。もう一度くらい見てもいいかな、と思ったからには良かったんだろうけど、もののけ姫とかを期待した人には評判わるいかもね。」
弥生「なんというか、妙に戦争が出てきたね。これはかなり不思議。こういうのを描かなければならないような話じゃない気がするんだけど。」
まゆ子「宮崎駿カントクは、兵器オタク旧式兵器専門だから仕方がない。三作に一作は戦争物を描かないと禁断症状が起きるんだ。」
弥生「・・そういうものなのか・・・。」

じゅえる「さて、今回はヒロインは推定年齢19歳、で普通に成人男性と恋に落ちる、というごくありふれたお話しだったわけですが、これはかなりめずらしい展開。なぜならば、マンガ映画のカントクの常として恋愛不得手というタイプがまま居るわけで、宮崎駿カントクはそれに当てはまる人なのです」
まゆ子「恋愛モノを描かせてうまいカントクと言ったら誰がいるだろう。」
じゅえる「いや、アニメの監督さんってあまりよく知らないなあ。知っててもトクにならないし。」

まゆ子「というか、アニメという媒体は恋愛を描くのに適してはいないんだな、本来は。少女マンガ原作というのはそれは恋愛モノこってりだし少年マンガとか萌えアニメとかは恋愛モノ花盛りと言っても差し支えないけれど、それがまともな恋愛であるかといえば、いきなりやってきたメイドさんが実はロボットでなんだかしらないれけれど一人暮らしの少年の家に住み込みになって知らない間にメイドが百人も増えて実は全員が前世からのつながりのある妹でひょんなことからママになってたりする、とかいうのは、まともとは言えない。」
弥生「なんなんだ、それ。」
じゅえる「まだ双子だったり学校の先生だったり古城に眠っていた吸血鬼だったりしないだけ、今のたとえは節度があるよ。」
弥生「そういうものなのか・・・。」

まゆ子「で、ハウルの話に戻るけれど、恋愛ものとしては、やっぱだめかな。」
じゅえる「れんあいっぽいことを描いていた、とは言えるだろうけれど、第一浮気しないもん。葛藤も無い。呪いでおばあちゃんになるのはいいけれど、それが呪いであってほんとは美少女だと知っている人のところにすんなり入り込む、という点で、上の萌えアニメと同等の安易さという結論を出してもよい。というか、そんなものを描く気はカントクには無いんだけどね。描きたいのはなんといっても兵器よ戦争よ爆発よ、でけなげな女の子がヒーローの為に頑張る、といういつもの展開だね。おばあちゃんが大活躍する、というのもあるか。その三点を描いていればカントクごきげんなのだ。」

弥生「じゃあ、この作品はようするに、なんでしょうか、その、じこまんぞく?」
まゆ子「すべての創作物は自己満足の産物であり、そうで無いならば消費者に迎合した企画モノの商品に過ぎない。しかし、だからと言って品質が悪いということにはならないし鑑賞に適していないわけでもない。ようは見ておもしろかったかどうか、だよ。」
じゅえる「つまり見ておもしろいかどうか、ということしか問われないレベルの作品だ、ということね。そこになにか深いものを期待しちゃダメなのだ。今回はね。」

弥生「うーん、でもけっこう面白かったよ、あのドアをがちゃっと回すといろんな所につながっているところとか。」
まゆ子「そういうギミックのおもしろさでだまされてもOKな軽さ、てとこかな。」
じゅえる「そうね、今回出てきたメカも特に複雑だったり根拠があったりするものじゃあ無いしね。なんせ魔法使いのおはなしだもん。」
弥生「そうそう。魔法使いなんだ。それも普通に出て来る。」
じゅえる「そういう意味から言えば物足りなさを感じるね。魔法をもうちょっと突っ込んで考察してもよかったような気もする。」
まゆ子「歳ってこともあるのかもね、前ならばふつうに魔法を出すなんて臆面もなくできなかったんじゃないかな、宮崎カントクは。」
じゅえる「そうかもね。魔法原理に対しての考察をしないのは何故なんだろう。それでも観客は理解出来る、と踏んだわけよ。しかし、そこはミスに近い見切り方じゃないかな。魔女の宅急便は血によって飛ぶ、とかいうのがかなり効いていたんだし。」
まゆ子「原作読んでないからわかんないけれど、原作通りなら実はこれでいいのかもしれないんだけどね。」

じゅえる「まゆ子ならどうする。魔法をどう処理する?」
まゆ子「あたしなら、燃料が要るね。魔法を発動する為にはなにかを犠牲にしなきゃいけない。自身が魔王になる、というのはそれとは違う。擬似物理法則がないといけない。というか、ハウルって美少女の心臓を食べるんじゃなかったけ。」
じゅえる「あれはハートをげっとする、ってことの比喩なんじゃないかい。ハートを取られた少女はふらふらとふぬけになってしまって、以降ダメ人間化するっての。心臓無ければ死んじゃうでしょ、普通。」
まゆ子「心臓取られて死なないのはゾンビだし、ゾンビは魔法の系統がちがうからね。そういやあの戦争はなんのために起きてたんだろ。」

弥生「それは私もしりたい。全然説明ナシだもん。」
じゅえる「あれはまちがいなく近代の戦争だね、総力戦だよ。ではなんのためにというと、領土じゃないな。もちろん自国の領土深くに侵攻されてるんだから最終的には領土問題も引き起こすんだろうけど。」
まゆ子「魔法が意外とあの世界では意味が無さそうだしね。たぶん、魔法以外の経済的な理由だろうね。さいごにかかしが変身して隣の国の王子様になるんだけど、あれはー戦争の引き金になった可能性がある。」
弥生「あー、あれは唐突だね。でも物語を終結させるだけにおうじさまになったような。」
じゅえる「おうじさまは無くても終結してたよ。戦争を物語に合わせて終結させるためだけに出たんだ。だからー、やはりー、王子様の存在は戦争とかなり密接に関連している。」
まゆ子「荒地は魔女魔法使いの領域、と決まっていたんだけれど、ひょっとして精霊の力を集めるスポットとかあるのかもしれない。精霊資源の供給地としての領土の争奪は有り得る。」
じゅえる「そうねえ、でも産業としての魔法はそれほどでもなさそうだったけど。」
まゆ子「国家レベル魔法というのがあるのかもしれない。風水に似た考え方で、この湖をここに置いておくと国家が隆盛して他国を上まわることができる、とか。」
じゅえる「オセロか囲碁かというかんじね。その程度でも戦争を引き起こすには十分か。で、恋愛なんだけど。」

弥生「で、恋愛はどうなのかな。」
じゅえる「ハウルはガキだ。ガキを相手に恋愛して悪いという法は無いけれど、奥手の女にはふさわしくない相手だな。たぶん捨てられるよ。」
まゆ子「わたしもそう思う。あの呪いがあるからこそハウルはソフィに関心を持ったんだろうけれど、呪いが解けるあるいは無効化すると、途端に関心を失いそう。」

弥生「荒地の魔女はどうなんだろう。あの人もハウルの心臓にご執心だったけれど、これは、」
じゅえる「独占欲ね、コレクターズアイテムだったんでしょ。魔法の原動力なのかもしれないけれど、恋愛というのとは違うね。もうちょっと絡む必要があったけれど、尺の問題もあるし。」
まゆ子「2時間10分もあったんだから、尺はじゅうぶんでしょ。描く気が無かったのよ。」
じゅえる「ま、おこちゃまが見ても面白いというのを作らねばならないという制約は当然あるわけだから、魔女はおよびでなかったということね。ハウルがもうちょっと歳がいっていそうなものなんだけれど、25?」
まゆ子「うーん、28? 30はないね。」
弥生「若い男、であるからには、そのくらいかな。実年齢はしらないけれど。」
じゅえる「いや、実年齢でそのくらいじゃないかな。精霊に魂を食らい尽くされるのに十分な時間でしょ。」
まゆ子「わたしも実年齢で三十歳以下だと思うけど、でもカントクの想定が今回に限って甘いという点も考慮に入れて、・・・・やっぱ実年齢じゃないかなあ。」
じゅえる「プレイボーイらしいんだけれど、マトモな恋愛をしてないタイプだわよ、やっぱ。女が多く居る環境で育つとあんな感じじゃないかな。」
まゆ子「それこそメイドさんが居るお屋敷ね。」

じゅえる「だからおばあちゃんになるソフィが良かったんだよ。めんどうをみてくれる年嵩の女の人が必要なんだな。」
弥生「でも最後にはソフィは若返ってたけれど。あれは、あのままハッピーエンドじゃないの?」
まゆ子「魔法使いの女房なんだから、老けることは許されないでしょ。だから最初から老けてる女を選んだんだな。魔法使いが段々所帯染みて来る女を女房にすると思う?」
弥生「思わない。でもソフィは所帯じみてないの?」
じゅえる「だから、髪は最後まで灰色だったんだよ。ソフィは老けることを許されないキャラになったんだ。つまり、年齢を固定されてしまったんだな。老人の姿に固定することで、老人になることを許されなくなった。ま、そのまま時間の経過に従ってちゃんと成長あるいは老化しないとは言えないけれどね。」

まゆ子「女神のベルダンディとかアンドロイドのまほろさんみたいなものだよ。抱きつく時は若い女ですがりつく時は母親なんだ。」
弥生「宮崎監督ってそういうの嫌いかと思ってた。」
じゅえる「おとこなんだもん、しゃあないよ。」

弥生「で、ウエンディズなんですけど、恋愛は、無いかな?」
まゆ子「ふぁと美鳥と美矩でしょ。じゅえる、あんたやらないの?」
じゅえる「わたしがやると馬脚を現わす。やめといた方がいい。」
まゆ子「恋愛の達人というのは、書くのやばいからね。受けないし。」
じゅえる「やっぱり、どろどろにするにはわたしみたいな常識人はダメなのさ。それか不器用な恋がおもしろい。」
まゆ子「もっとせっぱつまった状況下でないと、じゅえるで恋愛話は描けないかな。」
じゅえる「日常じゃあ無理っぽい。」

弥生「じゃあ、どうしよう。ウエンディズに恋愛話は今後出て来ないのか、やっぱ。」
まゆ子「やよいちゃんの恋愛ともつかないような淡い話で上等じゃないかな。」

じゅえる「ハウルを見て、”書いてみようかな”という気にならなかったわけでもない。もっとうまくやって見せるぞ、という気が無くもない。」
弥生「びみょうだね。」
まゆ子「桐子なら書けるよ。あれは元々恋愛するように作られているキャラだから。」
弥生「そうなの?」
じゅえる「惚れっぽいキャラなんだ。しかもインテリに惚れる。じぶんがバカで乱暴だから、インテリの青白いっぽいのとかエリート公務員とかに引っ掛かる。で向こうもそれを面白がる。」
弥生「得なキャラだなあ。」
まゆ子「そうねえ、やよいちゃんよりはずっと得だよね。」

弥生「まゆちゃんは?」
じゅえる「そうだ、あんたはどうなんだよ。」
まゆ子「えへへえ。」

 

2004/12/1

弥生「というわけで、なんだか知らない内にいきなり”ゲバルト処女”の辞書が増補されてる。主に歴史のコーナーだけど、ゲジゲジ、カブトムシ、トカゲ、蛾の神様の時代が相当細かくかいせつされているよ。」

じゅえる「おや、いつの間に。というか、あれはわたしたちが協議して決めるんじゃなかったのかな。」
まゆ子「もうそういう段階は終わってるらしい。だから”ご主人さまとわたし”の設定決めをやってるんじゃないか。」
弥生「・・・ゴジラがでてる。」
じゅえる「ほんとだ、ゴジラだね、これ。」

まゆ子「というか、弥生ちゃんはあの世界に二度降臨するんだ。にっちもさっちもいかなくなったからって、救世主さまをもう一度呼び戻すというのは情けない限りだな。」
弥生「妙な話になってるね。エックス星人らしきものも出るらしいし。」
じゅえる「あの後日談というのは、どうしよう。考慮しなきゃいけないかな。」
まゆ子「いや、ガモウヤヨイチャン30世とかを出す為に考えたものだろうから、どうでもいいんじゃないの。」

弥生「とはいえ、北の山の洞窟内部にはなんか居るらしいね。ここって潜るんでしょ。」
まゆ子「行方不明の時にね。しかし、そうあからさまでいいのかな。もっと神秘的にするべきじゃないかなあ、一応はファンタジーなんだから。」

じゅえる「どうも、最初の、志穂美にどつかれて転送というのが合わなくなってきたねえ。もっと神秘的な異世界トリップを考えるべきだね。」
弥生「タンスとか机の引き出しとか空飛ぶベットとか、どこでもドアとか、」
まゆ子「うーん。ウエンディズはファンタジーに弱いからねえ。恐怖新聞を読むと、異世界に転送とかは。」
じゅえる「いくらなんでもそれは。鉄砲で撃たれるとかゴジラに踏まれるとか、エックス星人に光線銃で。」

弥生「しかし、最近どうも、長文を書くのが癖になってるみたい。昔よりもきめ細かく微に入り細に入り書くことができるようになって論理的矛盾も大分減ったのはいいんだけれど、書くのに疲れるな。」
まゆ子「むかしは長文を書くとぱたっと倒れていたのになぜだろう。賢くなったのかな。」
じゅえる「そう簡単に人は賢くならないだろうけれど、どうもコツを掴んだのかなあ。そういう自覚は無いんだけれどね。でも代わりに短い文章が書けなくなった。いや、書く気がしなくなったというべきですかね。」
弥生「ただ単に枚数を延ばすというのならそれは忌避するべきだけれど、ちゃんとまともなことを必要なだけ書いてて伸びるんだから、物語のディテールに手が届くようになったと解釈するべきではないかな。」
まゆ子「別に困ってはいない。むしろもっとディテールを詳しく書きたいと思ってる、となれば、これは進歩と呼んで差し支えないんじゃないかな。」

じゅえる「そいうことにしておこう!」

弥生「さて、モモ展ですが、一応制作中なのね。タコロクを。」
まゆ子「いいものが仕上がっているけれど、ディテールがこれまた細か過ぎて何時まで経っても完成しない。ポリゴン数べらぼうに多くなってるし、どうしよう。」
じゅえる「でもタコロクだけじゃあ絵にならないでしょう。どうするの。」
まゆ子「ほとんど諦めが入っている。でも、土器能登子を動かしてみたいんだけどねえ。」
弥生「動かせばいいじゃない。」
まゆ子「それはそうなんだけど、ただ動かすのはつまらないから。せめて背景くらいは作らなきゃと思うと、どんどん作業量が増えて行って、ただ歩くだけなのにどうしてこんな、てね。」
じゅえる「動画は発表の場も少ないから、色々作ってみるのも制限されるしね。コンテストにでも出すようなのは、どんな人がつくってるんだろ。」
まゆ子「いやー、人形アニメ作ってるひとって凄まじいよ。あれは、半分頭おかしい。ぜったい。」
弥生「とはいうものの、でぽも相当にモノが増えまして、作業量を考えると頭おかしくなりそう。」

じゅえる「というわけで、ちょっとリニューアルしてみました。よりシンプルになったんだけれど、印象は逆に細かくなったっておもうでしょうね。見る人は。」
まゆ子「でも悪い感じはなくなったと思うよ。もうすこし、特におりじなる画像の辺りを重点的にいじってみる必要があるけれどさ。」

弥生「おりじなると言えば、ウエンディズの挿し絵! ですまーちどりーまーとVSピンクペリカンズは挿し絵無いの?」
まゆ子「あー、困ったね。」
じゅえる「ですまーちは弥生ちゃんの絵だから。VSは桂林棒手振社中の五色の法被ということになっている。」
弥生「考えてみればさあ、ウエンディズのユニフォームってほとんど露出無いよね。」
まゆ子「・・・・・わかった。じゃあですまーちの挿し絵はそれにしてみる。モデルは弥生ちゃんで。でも挿し絵の下絵はもう描けてるんだけどなあ。」

じゅえる「夏合宿の挿し絵はどうするの。やっぱり水着?」
弥生「しるくじゃないの? やっぱり。」
まゆ子「しるくはお茶席で描いたし、水着も描いた。今回は意外性のある絵が欲しい。」
弥生「意外性ね。衣川邸の見取り図でも描いとこうか。」
まゆ子「非常にそそる意見ですね。牢座敷の見取り図はいずれ描くべきだろうとは思ってるのよ。」

じゅえる「ま、それもこれも、やはり本編書いてからね。」

弥生「うむ。」

 

 04/11/24

弥生「ミス発見! 「桐子の進路相談」の回では美鳥は城下中学の出身でふぁの後輩ということになってるけれど、「おひさ」の回では第三西中学の出身で明美三号とおなじ、となっている。」

じゅえる「そりゃ困ったね。どっちかを修正しなきゃいけない。どうしよう。」
まゆ子「どちらがおもしろいか、によるでしょ。美鳥が城下中学の出身者であれば、明美三号もそうなる。鳴海ちゃんがどちらも知らないというのは、少し不自然だ。」
弥生「第三西中学にしよう。進路相談を修正だ。」

じゅえる「にしてもねえ、困ったものよね、色々と齟齬が出て来てるのよ。」
まゆ子「早い段階で辞書と年表つくっておくべきだったね。て、「おひさ」とは一年以上の間隔があるわけよ。それはすっかり忘れてる方が自然よね。」
弥生「なんというか、一体何人の人間がこれまで出演したか、わかんないよ。どうにかして。」
まゆ子「うーーーん、めんどくさいな。突っ走っちゃえ。」
じゅえる「深いことは考えない。ウエンディズの失敗は今後のシリーズの成功の元よ。」
まゆ子「だからさあ、桐子のシリーズが開始する前に辞書作っとくべきなのよね。「ご主人さまとわたし」もそうよ。」

弥生「ご主人さま〜のシリーズは出たとこ勝負が面白いんだけど、でも、あれ、冬のモモ展出しそうにも無い。」
じゅえる「なんで?」
弥生「夏合宿の話書くのでいそがしい。」
じゅえる「あ、・・・・・そりゃああ、こっちを優先してもらわないとねえ。」
まゆ子「そうだねえ。でもこういうのは気合いよ。気合いさえあればなんとかなるなる。」
弥生「そりゃ鳴海ちゃんの台詞だよ。」

まゆ子「で、夏合宿はうまく行ってるの?」
弥生「行ってると思うよ。また新キャラの南嶌子が出た。」
じゅえる「南洋子のお姉さんで弓道部ね。なしくずし的にウエンディズに入ったりしない?」
弥生「しない。というか、その必要は無いでしょ。シリーズの終わりを考えると、これ以上のメンバーはむしろ物語を破綻させるだけだよ。」
まゆ子「明美三号が控えていることだしねえ。つまり、明美一号の吉田保奈美とおなじ位置づけになるんだ。」
じゅえる「なるほど。その方が物語の懐が深くなるってわけだね。」

弥生「で、河野かほり先生が合宿に参加します。乞うご期待。」
じゅえる「なにを期待するの?」
弥生「お風呂に入ります。わたしと。」
まゆ子「エロエロ展開ですねー。さすがあ。」

じゅえる「で、いつくらいに完成の予定?」
弥生「多分二部構成になるから、ひょっとして三部かも。前半が南嶌子が座敷牢で見学。二回目が衣川の別荘で本格的合宿。三回目はどうしようか、という感じ。」
じゅえる「三回目のネタがまだ決まってないのね。」

弥生「まずね、夏講習があるから、一回目は私たち出ないんだよ。で、一二年生とピンクペリカンズが一生懸命練習しているところを嶌子が観察する。
 二回目はバスに乗って海辺の別荘に皆で行く。ここで河野先生がお話しがあるわけ。
 で、三回目はしるくの演武の話にしようか、と思ってるんだけど、二回目でやってもいいかなあ、と。」
まゆ子「構成上は、それはー賛成できないな。しるくと戦処女の人との練習風景は二回目に放り込もう。」

弥生「えーと、その人の名前は鴟尾さんに決まりました。戦処女の人名はすべて建物に絡むように決めました。」
じゅえる「エンジェルスは樹木の名前だからね。桂林も揃えればよかったのに。清水、なんだから水関係にすれば良かったのに。」
弥生「うん。でも、徳俵という名前が気に入っちゃって、変えるのイヤだったんだよ。」

まゆ子「あ、またミス発見。フォーメーションΘは巡航戦闘体勢となっている。全周防御はクシィだ。」
弥生「シータは巡航戦闘でもいいんだよ。全周防御をしながら移動する隊形なんだから。クシィはその場に留まる隊形だ。」
じゅえる「そこんとこもちゃんと辞書作っとこうよ。」

まゆ子「いろいろと、行き当たりばったりでやってきた付けが回ってるなあ。」

弥生「・・・・・・よーし分かった! 修正は無しだ!! 

 折角これまで書いてきたものを、それは否定することになる。後の話でつじつまが合わないからと言って昔の話を書き換えるのはこれは自分自身に対する裏切りだ。というわけで、正誤表を作って辞書に添え付けしておこう。それが一番いい。」
まゆ子「あー、つまり、ウエンディズ激闘篇はそれ以前のウエンディズとは違うということだね。覚悟を決めて。」
弥生「うん。やはり、過去は振り返らず、されど過去は恥じず。これで行こうと思う。」
じゅえる「いいんじゃないの、潔くて。じゃあ、変更すべき箇所を見つけたら、ここで順次告知して、で、辞書にしよう。」

「しゃんしゃん。」

じゅえる「それはそうと、どうして”おまけぴくちゃー”というのが出来たの?」

まゆ子「あれはー、とっておく気も無いし完璧にしあげる気も無い絵を、でも描いてみたいし描いたものを人に見せたいなという感じで、なにも考えずに。だからマンガとかになるんだよね。マンガは描いてみたいけれど、最後まで描くのも億劫だし、全部描いたとしてもHPの容量不足でとっておけないから、もう揮発性の掲示ということで、時限的に置いてるんだよ。だから、これまで決して載らなかったウエンディズのマンガというのもいずれは有り得る。」

弥生「漫画かあ、それはすごいねえ。」
じゅえる「ゲバルト処女も、マンガなら良いというネタがあるからねえ。でも、全部載らないというのがネックだな。」
まゆ子「まあ、いずれは全部が陽の目を見る時も来るさ。」

 

 

04/11/13

弥生「というわけで”VS.ピンクペリカンズ”出来ました。94枚。」

じゅえる「めでたい! やんややんや。」
まゆ子「ぱふぱふー。たった30分程度の話を描くのにこんなに枚数掛かるなんて、大笑いですねー。」
弥生「なんせ94枚だもんね。とはいえ、掲載されてから2週間程度は添削と校正が続くからまだ確定はしてないのよ。たぶん枚数の大幅な変更は無いと思うけれど、おまけが付く予定だからね」

まゆ子「おまけって、何?」
弥生「志穂美と柏紂子のらぶらぶ話。予定枚数は15枚の軽いものね。これはスケジュールに載ってたでしょ。それをこの際実現しようというわけ。」

じゅえる「あのスケジュールは大分変更になったのよね。」
弥生「変更というよりも、合体したんだよ。あまりにも話が多過ぎて、一本の中に要素を取り込むという形でね。南洋子が怪我をするというのも今回実現したわけだし、桂林棒手振社中も出演が叶ったしね。」
まゆ子「じゃあ、スケジュール変更をしますか。」
弥生「うん。

 5月-しづとしるくの奇妙なお茶席、6月-デスマーチドリーマー、7月-VSピンクペリカンズ、
 8月-夏合宿、9月-釈の修学旅行日記、10月-天狗道の人と遭う、11月-明美三号の話、12月-聖ちゃんのサスペンス劇場
 1月-受験勉強、2月-最強戦処女との試合、3月-卒業」

じゅえる「まって! 家弓さんの講習会は無いの?」
弥生「無い事になった。けれど、その前の夏合宿でしるくが一生懸命に演武の稽古をすることで間接的に表現するから、実際を描くよりも密度は濃いはずよ。」
まゆ子「ちょっと残念ね。見たかったわよ。」
弥生「まーね。」

じゅえる「しかしかなりシンプルな構成になったわね。桐子の話は描かないの。」
弥生「デスマーチドリーマーでイヤと言う程出たから。」
じゅえる「・・・出たわね。」
まゆ子「ふぁの話が無いね。これはちょっと問題が有るんじゃないかな。」

じゅえる「美矩も無い。あの子はもうちょっとクローズアップしてあげなくちゃいけないわよ。背景化しちゃう。」
弥生「やれやれ。南洋子をなんとかしたと思ったのに、またか。キャラが多いと大変だなあ。」
まゆ子「でも、9月10月は二年生中心の話じゃない。大丈夫よ。でもなんかギミックを美矩に用意しなくちゃね。じゅえるー、男をあてがうというのはどうなったの。」
じゅえる「そうだった。どうしようかなあ、今時校内の恋愛話もなんだしなあ、外部の人間ということにでもするとか。」
弥生「ふりんとかえんじょこうさいとか?」
じゅえる「ありきたり。メールで恋愛とかも没ね。」

まゆ子「なかなかに難しいね。魔法でも使おうか。たとえばさあ、あの子は聖ちゃんに弱いわけよ、魔法で操られてしまうくらいに。だから、一歩抜きんでた魅力のある女の子になる魔法、というのを掛けてもらって舞上がる、というのは。」
弥生「採用です。もともとあれはラムちゃんなんだから、そのくらいの派手さが是非とも必要。半分夢遊病で飛び回るくらいがちょうどいいんじゃないかな。」
じゅえる「で、夢現のままに恋をして、魔法が解けるとなんだかな、で別れちゃう。かんたんでいいねー。」
まゆ子「恋愛はしても実らない、というのがいいね。」
弥生「心理描写が多くなるのは、ちょっと問題が多いんじゃないかな。そうだ、じゅえるー、あんた聖ちゃんのお友達の大学講師ってのの家に行ったことあったよね。」
じゅえる「ええ。・・・あの線ね。男を出すんだったら。一見男でも実は女、というのも妖しくていいな。」
まゆ子「うわ。」

弥生「美矩大活躍、というのは12月の聖ちゃんの話で使わない? 美矩が悪党をばったばったとなぎ倒すてのがすごく馬鹿馬鹿しくて面白いんじゃないかな。」
じゅえる「あれはまだネタが無いからね。」

弥生「で、一応手すきになったから、ゲバルト処女もやってみようというわけさ。でさあ、よく考えたらゲバルト処女って私だけの話じゃないんだよね。」
じゅえる「そうよ。私たち皆がひとりずつ主人公になる話なのよ。」

弥生「ところがだ、本当はこのシリーズ名である”げばると処女”は桐子のものなんだな。あれのお話しのシリーズというのがちゃんとある。」
まゆ子「やよいちゃん、まさかもう一本立ち上げる、とか言わないよね。」
弥生「でもね、あれのシリーズはウエンディズより古いのだよ。ウエンディズ第一話よりも前に一本書き掛けて挫折したのがある。30数枚で、当時はその程度を書くのにも悪戦苦闘したんだね。なにせHPで掲載するというチャンネルが無かったから動機というかモチベーションが続かなかったのよね。だから次を考えている。」

まゆ子「次て?」
じゅえる「なんの次?」

弥生「ウエンディズの次よ。つまりウエンディズは私たちの卒業と同時に終了する予定なのだ。それに伴って”でぽ”の構成も大幅に変更される。それを司るキャラクタが桐子とその周辺に変更されるのよ。」

まゆ子「そんな先のことまでかんがえてたのか・・・。」
じゅえる「わたしたちの出番、ある?」
弥生「あるよ。ただし、余計なメンバーが増えてるけどね。あれのシリーズはむさくるしい男だらけなんだ。おサムライの中に桐子が一人居る、というお話しです。」
まゆ子「なんか前途多難だね。」

 

2004/10/30

じゅえる「があーん、ピーターパンは殺人常習者だったよ。」
まゆ子「あ、とりびあね。」
釈「とりびあってなんですか。」
まゆ子「え、見たことないの? あんたってこういうの好きだと思ってたんだけど。」

釈「わたしってドラマとかアニメ専門です。バラエティはあんまり好きじゃない、というか両親に見せてもらえないです。なんか馬鹿馬鹿しいものやってるからというんで。」
じゅえる「また大時代的な理由だな。で今はどんなドラマ見てるんだよ。」
釈「なんだかおとうさんが時代劇に急に凝るようになったので私も見てます。破れ傘刀舟先生悪人狩りとかいうの。」
じゅえる「・・・・聞いたことないな。」
まゆ子「萬屋錦之介だよ。」
釈「そうなんですよ。かっこいいんですよね。鯨舟に乗って悪人をやっつけに行くんです。」
まゆ子「待て、それはちょっと違う。」

じゅえる「で、ピーターパンが子供を殺すのよー。」
釈「なんなんですか、それ。」

じゅえる「トリビアでね、ピーターパンの真実をバラしてたのよ。ピーターパンが連れてきた子供たちは月日が経って成長して子供でなくなったら、可及的速やかにピーターパンにぶっ殺されるのよ。」
釈「・・・言ってる意味がわからないんですけど。」
まゆ子「分からないだろうねえ。正直言ってピーターパンはサイコキラーだってわけなんだから。」

じゅえる「まさかあの夢のような空想の世界にそういう裏があったなんて、まさにタモリさんの言うとおり胡散臭いところがあったのね。でもさ、ということはフック船長てのは、悪のピーターパンから子供たちを救い出して大人にしてくれる救世主だったわけなのよね。」
まゆ子「そういう事になるかな。つまり、真のヒーローというのは一見すると悪のように見えたりして、真に悪魔的な存在であるピーターパンに世界中の人が騙され続けてきたのだな。」
じゅえる「使える。これは使える。なんかお話しに導入しよう。て、シンデレラもそうだったわよね。」
まゆ子「シンデレラも殺人者だったからね。実母を家庭教師のそそのかしから衣装箱で首の骨を折ってぶち殺し、家庭教師が後妻に座るって寸法だ。そりゃあシンデレラいじめられて当然だろう。」

釈「・・・あのー、トリビアという番組はそんなおそろしいものなんですか。」
まゆ子「ま、そいうネタもあるってことね。割と頻繁に。」
釈「うーむ。弟妹たちには見せないようにせねば。」
じゅえる「あんた兄弟なんにん居たっけ。」
釈「五人です。長女です、私。」
じゅえる「それもまた、なんかおそろしげだな。」

まゆ子「で、現在の状況は、て。なんでいつまで経ってもエンジェルスの試合が出来ないのよ。」

弥生「スマン、リアルで忙しかったのでちょっと掛かってる。」

じゅえる「そういうのは気合いよ。思い切って最後まで終わらせてやるという気が無いとなかなかダメなのよね。」
弥生「そうは分かっていても書けない時は書けない。だから絵も十月中は全然増えてない。」
まゆ子「絵はあ、・・どうしてかな。九月にわりとたくさん描いた反動でやる気無くなっちゃったのかな。」
じゅえる「いや、セツナお姉さんの背景で躓いてるんだよ。デジカメあればさくっと終わるんだけどね、CGでやろうとか考えるとこりゃまた随分と手間の掛かる話になる。」
まゆ子「あー、そうなのよね。背景ってめんどくさあー。」

釈「あの、げばると処女の方は。」
弥生「ウエンディズが片づかないのにそっちまで手が回らない。」
まゆ子「あー、しゃくぅー、次のましなりぃの題決まったからあー、もちょっと待っててね。」
じゅえる「すっかりめどいモードだね。」

弥生「リアルでは逆にてんぱって張り切ってるんだけどね。表裏逆になるのは仕方ない。」

 

2004/10/13

まゆ子
「とまあ、そういうわけで「ご主人さまとわたし」の設定もこちらで管理することになりました。
もうちょっと詳しく設定とかが決まると、年表とか地図も作ることになります。が、仏蘭西の地図かー。なんぎだな。

で、その設定第一話はこちら。」

2004/10/5

弥生「なんか、げばると処女書くの飽きた。」
じゅえる「飽きたもなにも、まだ蜥蜴神に遭遇するとこにすら行ってないじゃない。」

弥生「言いたいことは分かるけど、もうクライマックスと最終回と後日談を書きたい。1500年後の物語を。」
じゅえる「なんじゃあそれは。」
まゆ子「あー、言いたいことはよくわかる。つまり時系列に沿ってちまちまと書いて行くのがイヤになったんだね。」

弥生「私の計算によると、最終回、つまり大競技場で赤カブトムシ兵団が処刑されるのを私が救いに行くのは20,000ページ以上。ひょっとすると本100冊分くらい先の事になるかもしれない。それが証拠にね、今まで書いたネコとの遭遇編、まだ半分も三分の一も行ってないのに、400字詰めで60枚だ。この序章が終わるだけで300枚くらい書いちゃうよ。」
じゅえる「・・・・それはいやだな。よくわかった。じゃあどうしたいいの。」
弥生「つまりね、デスマーチドリーマーで凝りたんだよ。ほっといたら分量が際限無く増大していつまでたっても追いつかないほんもののデスマーチになるって。」
まゆ子「ま、新聞小説やら雑誌連載じゃないんだからね。続けばいいというものじゃないさ。そうね、HP上に載せる物語はある程度短いものじゃないといけない、というのは真理だわ。10年越しの大作なんてのは論外。誰もついてこない。せめて一シリーズ1年くらいでないと。」
じゅえる「うえんでぃずは5年は続いてるよ。」
弥生「だって、まともに書いてないもん。」
じゅえる「ごもっとも。で、今回私たちの卒業に向けて真面目に書こうと努力奮励しているわけでした。で、次の試合の話は。」
弥生「鋭意制作中。意外と桂林棒手振の連中って絵になるかもしれない。」
じゅえる「そう。順調ならそれでいいや。」
弥生「でさあ、つまりゲバルト処女も、ちゃんとスケジュールを立てて、終わりの見える物語でないと困るわけなのさ。大長編大河ドラマでは、身が保たない。」
まゆ子「もっともだ。というか、最初から無理があったわけだ。で、対策は?」

弥生「まず、現今のテレビアニメの製作状況から判断して、1クール十三回を基準に置く。つまり、十三回で完結してもらうのだね。」
じゅえる「なるほど、回数を制限するのか、それは合理的だ。なるほど、イヤでも最終回はやってくるんだから、終わりは必ず訪れる、と。」
弥生「デスマーチドリーマーの教訓から、一回は30ページ程度とする。つまり、全十三回で390ページ。プロローグとエピローグを併せて、420ページ程度を目安とし、最終的には一冊の本にまとめる。」
まゆ子「合理的だ。堅実だね。」

弥生「で、書いて行くエピソードだけれど、30ページつまり400字詰原稿用紙30枚ね、は結構短い。話を絞らなければならない。だから時系列に沿って書くのは止めよう。」
まゆ子「でも、それじゃあどういう風に。」

弥生「色々書いてみてわかったのだけれど、やっぱり会話文が無いとおもしろくない。状況ばっかりを書いていては読む気にもならない。」
じゅえる「それはあるね。ライトノベルは会話とモノローグで成り立つ。たしかにそこんところは、やばいかなと私もおもっていたけれどね。」
弥生「時系列に沿って書いていると、会話をしないシーンが続くんだ。これはつらい。だからともかく会話をね、たくさん増やそうと思う。だとすると、人と人が顔を会わせないといけない。でも私を中心にすると、時系列に沿って書くのと同じで、出るメンバーが固定してしまい、これもまた問題。」
まゆ子「おー、さすが。分析はしっかり出来てるじゃない。じゃあ、つまり色んな人物の色んな会話を散りばめる為に、色んな方面からの人間の関係を描くことになるんだ。」

弥生「つまり十三回で十三組の人物が出る。もちろん私も出るけれど、私が主人公というわけでもない。”蜥蜴神救世主”というものの出現を中核として、色んな人間模様を描いて相対として物語のディテールを上げよう、という戦略を考えたのね。もうひとつ。今まで描いたところでは、猫が良く活躍するでしょ。このネコが色んなところに出入りするのは、おもしろいなあ、と思うんだ。」
じゅえる「ネコ、か。あれはいいな。なるほどね、主人公は或る意味ネコ。ネコが出入りする色んな場所での色んな人の思惑とかそれぞれの想いとかを描こうとするわけだ。たしかにそっちの方に気が行くニンゲンであれば、時系列に沿って描くのはつまらないかもしれないね。」

弥生「じゃあそういうのでいいかな。もちろん私も出るには出るけれど、どちらかというと狂言回しね。いきなり救世主様が現われて、めいわくな事やらかしてしまったー、という感じ。」
まゆ子「それはおもしろいな。或る意味救世主さまは掟破りの無法者だもんね。そういう風に描くのはいいよ。うん。」
弥生「で、十三回で、ひとつひとつエピソードと出る人がちょっとずつ違う。でも少しずつ重なる方がいいよね。」
じゅえる「そうだね。人が完全に違うというのでは読者の頭で継続性が無いから、わかんないよ。でも本人が出るんじゃなくて、話の中でその人が取り上げられるとかいうのでもいいでしょ。」

まゆ子「じゃあ、どういうエピソードを繋げて行くか、という相談だね。」
弥生「だから、とりあえず十三回。でもこれで最終回、物語の終末までいく必要はない。本1冊分の終わりでいいでしょ。」
まゆ子「とりあえず三部作の一つということにしよう。そのくらいでキリをつけたら、ちゃんと描けるだろうから。」

じゅえる「まずは、救世主登場編でしょ、救世主ピンチ編でしょ、救世主完結編だ。この内の登場編を十三回に分けて描く事にするのね。」
弥生「ピンチ編というのはどういうものになるのかな。私がピンチになるんでしょ。」
まゆ子「第二巻では弥生ちゃんは一度死ぬのだ。死んだかどうかわからない、という状況の中で次の完結編に突入する、という黄金パターンね。」
弥生「じゃあ、第一巻はなにか次に繋がる予感があるということで、あれだ。毒地をハリセンで浄化して、いきなり両軍対決に直面する、というとこでENDね。」

じゅえる「うむ。いいかんじだね。第二巻は例の”大審判戦争”勃発の真っ最中、独自の行動を取る弥生ちゃんが、ゲジゲジ王国の陰謀に嵌まって、というとこだね。」
まゆ子「赤カブトムシ兵団と遭遇するのは、第二巻だね。神聖首都ゲジジットから北の聖山に向かう弥生ちゃんが、西から東に進軍する赤カブトムシ兵団とぶつかるんだ。」
弥生「なるほど。では、第二巻は大審判戦争自体を描くことになるわけだね。で、二巻でケリがつくんだろうね。」

まゆ子「そうだねー、欲を出しちゃいけない。無理やりにでもケリをつけよう。第三巻ではその後始末でてんやわんやになっている中での陰謀と粛正の嵐を斧ロアランが走り回るというとこで、弥生ちゃんは結末までほとんど出ない。」
じゅえる「そうそう。東ゲジゲジ王国を征服した赤カブトムシ兵団がカブトムシ王宮により粛正壊滅して行くありさまが描かれるんだよ。だがそれは、第二巻で弥生ちゃんと遭遇して独自の運動を始めた事で謀反を疑われるんだな。」
弥生「かんぺきじゃない。でも、第三巻ではわたしはどうしてるんだろう。」
まゆ子「そりゃ復活してもらわないといけないから。で、その裏で神聖トカゲ王国を作るという大仕事をしなきゃいけない。」
じゅえる「そりゃあ、・・・第三巻だけじゃあボリュームが足りないね。うむー、つまり、第三巻はゲジゲジ王国カブトムシ王国の枠組みが壊れるところまでで、トカゲ新王国はまだまだ先なのだよ。ともかく、弥生ちゃんが真の救世主であることをすべての人が理解する、のが第三回のクライマックスというわけさ。」

まゆ子「ということは、これは”ゲバルト処女”エピソード1〜3ということだね。4、5、6で王国が完成して、7、8、9で弥生ちゃんが去った後の世界を描く事になるのだよ。で、第9巻は来ハヤハヤが来て、トカゲ王国磐石になったところで、おしまい。」
弥生「でも、4、5、6は設定が全然存在しないよ。7、8、9はちょっとは書いてるけど。」
まゆ子「ほんとだ、7、8、9はあるけれど、どうやってトカゲ王国を作ったか、まるでない。ここら辺はちょっと後で考察しよう。」
じゅえる「でも、それは、救世主としての敵が誰か分からない状況下だから、どうしよう。」
まゆ子「だからね、東ゲジゲジ王国の接収という大仕事があるし、神聖首都ゲジジットの復興と調査というのがあるわけだね。それに西ゲジゲジ王国の征服もあるし、でもここでもっと新たなる敵というか任務が必要だよね。」
弥生「まあ、今日は第一巻エピソード1だけでいいんだけどね。というか、そんな先の話はほんとに書くかどうかわからない。」
まゆ子「なあに、途中で設定つまみ食いするから。それに伏線も敷いとかないといけないじゃない。先に手を打って悪い話が無い。」
じゅえる「ごくろうさん、だけどね。」

まゆ子「えーと、ちょっと戻るけど、エピソード3の弥生ちゃん行方不明の時は弥生ちゃんは聖山の大洞窟で神秘の体験をしているんだよ。神聖救世主らしくね。そこで新しい力と、新しい敵を発見しているのだよ。見えない敵と言った方がいい。そいつらとの暗闘、特に弥生ちゃん以外の者は加勢をできないような苦しい戦いが4、5、6ではあるんだよ。」
弥生「たとえば、惑星の管理者とか? 有りそうな話でひねりが足りないなあ。」
じゅえる「ま、そこはおいおいと。管理者というか、反対者というか、まあ居るんだわさ。いや、弥生ちゃんはこの世の者ではないから、その人達の思惑どおりには動いてあげないから、弥生ちゃんを矯正しようという勢力があるんだね。で、それにことごとく逆らっちゃう。」
弥生「なるほどね。そういうやり方ならいいかな。」

まゆ子「で、問題は、一回ごとが30枚しかない、という点だね。これはかなり短い。相当ポイントを押さえてびしっと決めなくちゃいけない。」
じゅえる「そうねえ。ウエンディズを参考にしちゃダメだわ。野放図には書けない。どうしよう。」
弥生「こういうトコはこまかーく決めちゃうんだよ。それに元々でぽはマンガを書くように作られている。原稿用紙30枚ではなくマンガ30枚見当なら、設定も簡単でしょ。」
まゆ子「マンガ30枚か、一回分ね。台詞量は、・・・まあ30枚も要らないから、まあそうね。その見当でいくか。」
じゅえる「じゃ、そういうことで。」

弥生「えーとだね。でエピソード1のそれぞれの回なんだけど。
 荒野に弥生ちゃん降臨
 タコシティで大暴れ
 東ゲジゲジ王国に上陸
 毒地に侵入
 神聖首都ゲジジットでゲジゲジ神征伐。
 毒地を浄化
だね。」
まゆ子「それ、一回で30枚てのは、きついよ。二回は欲しい。」
じゅえる「だが敢えて一回で描いてしまうと小気味いい。裏表で書こう。つまり、弥生ちゃん活躍バージョンと、脇役裏事情説明バージョン。で六回裏表で十二回だね。残りはゲジゲジ王国かカブトムシ王国、聖山での陰謀の余分な説明に使おう。」
弥生「あー、簡単にできちゃったね。」

まゆ子「世の中というのはそういうもので、できちゃう時はできちゃうんだな。しかし、弥生ちゃんを直接描写する回は少ない。主役は一回くらいで十分だ。」
じゅえる「そうね。つまり
1、
 弥生ちゃん降臨に伴う、ネコと隠者のはなし
 弥生ちゃんがトカゲ神と遭遇するはなしの、噂話をネコに聞く
2、
 タコシティで弥生ちゃんの頼みでタコ女王を追うはなし
 タコ化石の輸送船の海賊衆のはなし
3、
 東ゲジゲジ王国の街で、ゲジゲジ神族の生態を追う
 東ゲジゲジ王国寇掠軍の石鹸のはなし
4、
 毒地で弥生ちゃんがゲジゲジ神族をとっ捕まえるはなし
 ゲジジット侵入を感知したゲジゲジ王国の魔法使いのはなし
5、
 カブトムシ王国でトカゲ神救世主の出現に驚き騒乱が起きるのはなし
 カブトムシ王国で、最前線に異常が起きるはなし
6、
 神聖首都ゲジジットで、弥生ちゃんが奮戦するのを、捕虜になったゲジゲジ神族が語るはなし
 聖山でネコが報告する、巨大ゲジゲジ神征伐のはなしを聞く、のはなし
7、
 毒地を浄化する弥生ちゃんのはなし

という感じ。ホントにらくね。」
まゆ子「エピローグとして、もはやおおむかしとなった弥生ちゃん降臨の伝説を伝えているおばあさんのはなし、 にしよう。ほんとうにおおむかしのこととして。」

弥生「ま、きれいな終わりだね。」

 

 2004/09/24

弥生「・・・・212枚だ。」

まゆ子「何が?」
弥生「ですまーちどりーまー。四百字詰原稿用紙に換算すると、212枚もあった。」
じゅえる「げ! 文庫本半分、てか字の大きい本なら一冊分じゃない。」
弥生「だからびっくり。そんなに多いという自覚無かったからなおさらびっくり。なんせ、HP一面分でしかないからね。」

まゆ子「でもじゃあ、でぽにあるうえんでぃずのお話しって、全部でどのくらいあるの。」
弥生「多分、四百字詰原稿用紙で2000枚くらい。でぽ全体でましなりぃとかゲバルト乙女とか合わせると、3000枚はゆうにある計算になる。」
じゅえる「じょうだんでしょ。」

弥生「塵も積もれば山となるというつもりで”でぽ”と名づけたわけなんだけど、まさか本当に山になるとは思わなかった。と言ってもね、それでも文字ファイルだけだと3メガバイトくらいだよ。なんたって圧倒的に絵が多いんだな。」
じゅえる「うーん、絵はJPEG圧縮具合でどうとでもなるけど、文字原稿はそうはいかないもんねー。」

弥生「で、よく調べてみると、ウエンディズ一回の更新で大体30ページが標準なんだ。大体いいかなーという長さで公開するんだけど、その長さが四百字で30枚。これを基準としよう。」
まゆ子「ふむ。つまり一回の集中力が持続する長さが30枚程度というわけね。わかりやすいわ。」
じゅえる「それは短編小説、というかショートショートくらいってわけだ。まあ、実際そうなんだけどね。でもデスマーチドリーマーってそんなに長い感触なかったんだけどなあ。」
弥生「だからびっくりしたのよ。私たちの感触ではこの話は短かったのよね。なのにこの長さよ。やはり、複数の立場から物語を進めると簡単に枚数行っちゃうんだ。」

じゅえる「自重しよう。で、次の話だけれど。」

まゆ子「スケジュールでは桜川エンジェルスの二軍と明美二号チームが対戦することになっているんだけど、変更ナシ?」
弥生「変更無し。ただし、どういうわけだか桂林棒手振社中が絡んでくる。」
じゅえる「桂林って、いままどほとんど話に絡んでなかったのに、またどうして。」
弥生「絡んでないから絡みたくなった。あそこ女子高じゃない。だから今旬なのさ。」
まゆ子「あー、そういうわけね。リリアン女学園だ。」
じゅえる「桂林女学院だもんね、あそこは。そりゃあ出たくもなるさ。で、どういう風に絡むの。」
弥生「いや、大して絡まないというところが、また哀しいトコでね。大筋は桜川エンジェルスとの対戦なんだよ。で、当初の計画通り南洋子がケガをする。それもダブルでだ。」
まゆ子「おー、戦死ね。」
じゅえる「そこに桂林棒手振がやってきて、マリア様の歌を唄うんだ。」
弥生「あそこは観音様だよ。まあ、そういうとこでいいかな。」

まゆ子「特に異論は無いけど。他には?」

弥生「南洋子が死亡するから、姉ちゃんが怒鳴り込んでくる。二年生の南嶌子だ。」
じゅえる「みなみの、しまこ?」
弥生「うむ。」
まゆ子「あんちょく〜。」
じゅえる「安直だけど、以降その子は絡んでくるわけ?」
弥生「それは洋子の頑張り次第。」
まゆ子「望み薄というわけだ。」

じゅえる「で、そういえばあ、前回まゆ子がヌードになるという話はどうなったの?」
まゆ子「それはあ、でぽにスペースが無いからあー、没になりましたあ。」

弥生「その代わりと言っちゃあなんだけど、志穂美の「ねずみごろし」の挿し絵がつきました。」
じゅえる「これ、・・・怖いよ。」
まゆ子「恐怖だね。松本零士の妖怪みたい。」
弥生「ねずみから見ると、志穂美はこういう風に見えるんだよ。ほんとは「ガンバの大冒険」のノロイみたいにするつもりだったんだけど、あれ難しかった。」
まゆ子「いたちじゃないけど、キツネ憑き女って言われてるくらいだからね。」

じゅえる「で、次はデスマーチドリーマーの挿し絵という事になるんだね。頑張ってね。」

 

2004/09/13

弥生「で、デスマーチドリーマーですが、当初の計画通りにこれを書くこと自体がですまーちになってしまってます。」
まゆ子「そうなるだろうとは思ってたんだけどね。」
じゅえる「なにせ、一週間分の弥生ちゃんの生活を書くというのが目的なんだもん。まだはしょった方よね、これ。」
弥生「明美が出て来ないもんね。明美一号二号がじゅえるとまゆ子の代わりをして、とんでもなくぐだぐだになる、というギャグが、丸ごとふっ飛んだ。志穂美とふぁも消えたし。」

まゆ子「でもようやっと終わりが見えたね。後は残るところたったの一日。この一日を乗り切って、明日になれば。」
じゅえる「明日? 今日と違う昨日も覚えてないというのに。そんな整然と行儀よく流れる時間なんてのは、人間の妄想なんじゃないかしら。もし人間がまったく居ない世界に行ったとして、時計やらカレンダーにどんな意味があるというの?」

弥生「というのが、デスマーチドリーマーの神髄なのですけど、それに付き合わされるのはもう勘弁。なんとかしてさっさと終わらせたい。」

じゅえる「それは簡単。ぴゅーっと投げ出してしまえばいい。」
まゆ子「無責任だけどそれが最適。次の回に行ってしまおう。」
弥生「それもそれで正解なんだけどねえ。でも、後少しだからみんなでがんばろー!」
まゆ子「弥生ちゃんタフねえ。」
じゅえる「生身のにんげんにはこたえるの!」
弥生「はわわ。ほんとうにデスマーチドリーマーが板に付いて来ちゃってる。」

じゅえる「そりゃそうと、”ご主人さまとわたし”って、どういうお話しなの?」

まゆ子「それはー、全3DCGで描かれる予定の物語なんだけど、でぽでやるかどうかは未定なのだ。なんたってでぽの容量が小さ過ぎるし、CGだからムービー主体になるかもしれないんだよ。」
弥生「いいなあー、ムービー。ウエンディズもムービーやアニメになりたいなあ。」
じゅえる「だからHPに置けないんだよ。容量不足で。」
まゆ子「一つ、手はあるんだけどね。WINNYで完全合法ファイルとしてダダ漏れにする。」
弥生「でもWINNYってのは、自分で見てみたいものしか落ちて来ないんじゃないの?」
まゆ子「なーに、でぽのアクセス数の少なさに比べれば、なんてことない。ほっとけば誰か引っ掛かるよ。」
じゅえる「でも、色々と差し障りがあるからねえ。」

弥生「でもいいかげん、HP維持費というのが頭にくるねえ。BLOGっていうの? あれもプロバイダのサービスとしてやってるんでしょ。タダでHPを大容量で公開出来る方法ってないのかしら。」
じゅえる「それは、共有ファイルを使えばどんどん出来るのかもしれないけど、やばいからやらない。」
まゆ子「不特定多数に公開するのは、そりゃあヤバいよねえ。」
弥生「うーん、そうかあ。仕方ないなあ。誰かそういうソフトを作ってくれるの待とう。」

まゆ子「で、”ご主人さまとわたし”は、これは色々と設定が面白いんだけど、ましなりぃでも扱いかねるほどの独自性があるからね。だからどういうチャンネルで公開しようかと迷ってる。モモ展オンリーじゃあ勿体ないんだな。」
弥生「小説にはならないの?」
まゆ子「マンガが主体。マンガと動画ね。うえんでぃずとはまったく異なるのだ。うえんでぃずはマンガにならないもん。難し過ぎて。」
じゅえる「心理描写が多過ぎて、絵にならない。でもだからこそ小説という形態に特化してここまで続いてるんだよ。マンガもでぽに置くには大き過ぎるからねえ。」
弥生「マンガすら置けないのか。30Mってのは使い甲斐無いなあ。でもほんと、マンガって載らないね。」
じゅえる「だって、単発のマンガってのは設定の共有ができなくて、困るもん。」

まゆ子「ストーリーものはとても無理。でも四コマってのは苦手でね。第一うえんでぃずは四コマにも向いてないのだよ。」
じゅえる「あ、でも、”ご主人さまとわたし”は四コマ向いてる。」
弥生「そうなんだ。」
まゆ子「キャラが特徴的だからね。向いてるといえば向いてるんだろう。でもそれが正しい公開法かといえば、疑問だけど。」

じゅえる「いや、でも、ストーリーもので30何ページをフルCGで作るのって、つらいよ。」
まゆ子「辛いだけじゃなくて、得策でもない。なぜだか知らないけどCGマンガってのは受けが悪いからね。その点CG4コママンガってのは、いいのかもしれない。」
弥生「そうかあ。それは楽しいかもしれないなあ。でも、うえんでぃずの四コママンガってのも見てみたいよ。」
じゅえる「だからあ、やったけど面白くなかったから止めたのよ。なんせ出てくる面子が固定してるし女の子ばっかりだもん。」
まゆ子「もちろん、あずまんが大王を範に取るという手もあるけど、ねえ。」

弥生「くっちゃりぼろけっとはなにをやってもいいんだから、テストでもなんでもいいからやってよ、やって。」
まゆ子「う〜〜〜ん。」

じゅえる「まあ、それはともかく、”ご主人さまとわたし”の辞書と年表を作ってみるか。それくらいの余裕はあるんだから。」

弥生「まんが描いてよマンガ〜。」

2004/08/22

弥生「てまあ、もう夏も終わりなんだけど、まだ6月の話をやってる。」
まゆ子「モモ展ので時間取られたからしょうがない。小説というのはあれで結構時間かかるんだよね。」

じゅえる「時間が掛かるのは、まともなものを書こうとするからよ。いいかげんに書くんだったら、そして二度と読み返さないのだったら一日何枚だって書けるわよ。」
弥生「そこがもんだいなんだ。構想力というのが必要なのは当然として、段々統一性というのが失われて行くんだよね。」
まゆ子「当初考えていたのとはだんだん違って行くからね。うまくつじつまを合わせようとすると、結局前に書いたのまで修正しないといけない。」

弥生「でね。”弥生ちゃん異世界に行く”を書き換えたいのよ。どうもこの文体は良くなかった。描写にスピードが出ない。」
じゅえる「そうね。硬過ぎたわね。もっとびゅんびゅん飛ばしていかないと、書く気にもならない。」
まゆ子「でも折角書いたのに。」
弥生「いやいいのよ。構想だけはもう回に直して10回分はとっくに終わっちゃってるのよね。それを進めることを考えると今のうちに書き換えていた方がましかもね。」
じゅえる「最終的には一冊の本にする、からには、ともかく最後まで書かなくちゃいけない。スピードよね。このままじゃまた頓挫するわ。」
まゆ子「頓挫・・・。いっっぱいあるねえー。」
じゅえる「ありすぎるねえ。」

弥生「だからさあ、もっとらくちんにいこうという話なの。」
じゅえる「三人称は良くない。」
まゆ子「まね。スピードは一人称。だけど、もっと早いのは、まったく他人事のように感情を排して書くことね。歴史の教科書みたいに。」

弥生「うーーーーーん、ちょっとやってみよう。

 救世主蒲生弥生は、荒野で寝ている所に、大勢の猫の訪問を受けた。猫達は彼らが使える蜻蛉の隠者を弥生ちゃんの傍にまで案内してきたのだ。しかし、先行した二匹の猫が先程ひどい目に逢わされた為、誰もが互いの顔を見合わせて接近を躊躇する。猫達の間で長老格の老猫が、隠者の顔をうかがい、もっとも軽薄なオス猫に接触する命を下した。もちろんその猫は嫌がったのだが、仲間はずれにされてはこの荒野では生きて行けない。泣く泣く恐ろしい救世主さまの元に、頭を低く警戒しながら、卑屈な表情で自らをごまかしながら進んだ。

まゆ子「いいんじゃない。なんか、どうでもいい感じよ。」
じゅえる「突き放すわけか。そうねえ、その方がいいわね。スピード重視だと。でも、それじゃあ普通の小説とは言えない。」
弥生「でも、普通の小説ってわたし読まないし。読んでも退屈よ。」
まゆ子「だからがーーーっと流すわけね。あらすじだけをただひたすらに流し込む。」
じゅえる「量が質を駆逐するのか。まあそうね、いくら名文を書いても、最後まで読んでくれるとも限らない。つらつらと流し込んだ方が、却って発展性あるかも。」
まゆ子「だからさ、世の中には小説書く人というのは結構いるわけなのよ。でも、皆が皆成功するわけではない。しかし、成功したように見える人の文章であっても、ちっとも面白くなかったりするのよね。この差を埋めるモノは。」

じゅえる「つまり文章なんてどうでもいいってことかあ。やだなあ、そういうの。」
弥生「そりゃ耽美系のエロ小説は文章が命だから、じゅえるが嫌がるのはわかるけど、ファンタジーのそれも冒険モノはがーっと流すドライブ感てのが命なんじゃない?」
まゆ子「続きを読みたくなる、新聞小説みたいなものね。」
じゅえる「私は、それはパス。弥生ちゃん勝手にやってちょうだい。でも、全然進まないというのは、確かにまずいのよね。」
弥生「だから、何かを為す為には何かを放棄しなきゃいけない。ファンタジー小説をがーっと進めるには、情緒を排除するべきだ、という方針を取ることに決めたの。」
じゅえる「まるで志穂美のような生き方だわ。」
まゆ子「ま、別の観点から言うと、話が進んでくれないと設定を続ける気力もわかないのよ。ともかくがーっと動いちゃって頂戴。」

弥生「で、私のデスマーチドリーマーだけど。」
じゅえる「これもがーっとやって欲しいところ。」
まゆ子「というか、会話文でがーっとやってます。」
弥生「会話文というのも、結構情緒が絡んでくるものでね。私ちょっと赤面する展開になってるわよ。」
じゅえる「それがサービスというものよ。」
まゆ子「そうそう。ただでさえ殺風景なんだから、たまには弥生ちゃんもサービスしなさい。」

弥生「でも、あんたたちもサービスしてないじゃない。まゆ子なんかB88もあるし、じゅえるなんか超美人てことになってるでしょ。」
じゅえる「超美人というのは、会話文主体の文章ではなんの効力もないのだよ。」
まゆ子「B88もね。」
弥生「きたないなあ〜。じゃあこうしましょう。今度ふたりで水着になりなさい。」
じゅえる「わたしはやったことあるんだけどね。ふぁとふたりで。」
弥生「じゃあ、B88。」
まゆ子「え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。しゃあないなあ。でもひとりってのはイヤだよ。」
じゅえる「えーと、水着になったこと無いのは、聖と明美一号、鳴海ちゃん、かな。志穂美なんかヌードがあるし。」

弥生「なるみちゃんかあー。実は鳴海ちゃんは成長して美人になったんだよ。」
まゆ子「あ、今度出るんだよね。成長して美人になって、・・・・志穂美に似て来た。」
じゅえる「姉妹だもんね。じゃあ、鳴海ちゃんとまゆ子ということで。」
弥生「いいね。」
まゆ子「ま、いいか。じゃあ手つけということで、下書きを担保においておこう。」
弥生「おー、思い切りがいいね。」

じゅえる「そういや、デスマーチドリーマーの挿し絵も用意しなきゃいけなかった。後ればせながら、志穂美の鼠殺しの回の挿し絵も無い。」

弥生「あ、志穂美、また脱ぐって。ついでに、美矩も脱ぐらしいよ。」
まゆ子「えろえろじゃん。いいの?」
弥生「まあ、志穂美が脱いでもえろえろにはなりようも無いし。」

じゅえる「そんな可愛げがありゃあ、もっと人気になるでしょうにねえ。」

 

2004・7・30

弥生「というわけで、ウエンディズはわたしが主役の”ですまーちどりーまー”が始まったわけですよ。」

まゆ子「弥生ちゃんの弟って、メンバー紹介にはちゃんと小学生と書いてるのよね。」
弥生「まあまあ、どうもそこんところは誤解があったようで、現在中学三年生、というのが公式設定と決まりました。」
じゅえる「なんでか知らないけど勘違いしてたのよね。しかし、ま、いいか。確かに小学生よりは中学生で次に高校入学してくる、という方が面白いもん。」
まゆ子「鳴海ちゃんと同級生になるわけね。ま、いか。ちなみに小学生の弟というのは、明美に二人いるのよ。それと混同したのかもしれないね。」

じゅえる「で、よく考えると、わたしは家族居るの?」
まゆ子「そういやわたしも家族居るの?」

弥生「あーーーー、そうね。必要の無い設定は作ってないからね。というか、これまではそういう設定の要る話はずっと避けて来たのよ。それで通らなくなったのが、この激闘編よ。だから小柳原くんも再登場しました。」
まゆ子「そうね、男の子って今までに三人しか居ないのよね。小柳原くんと、明美の元クラスメートの大きいのと、葉月さん。たしかに手を抜き過ぎだ。」
じゅえる「そういや、出てはこないけど、二号のお兄さんと、しるくの三人のお兄さん、サッカー部の奥村クンというのが居たね。」
弥生「名前だけね。

 で、あんたたちはどうなのよ。一人っ子なわけ?」

まゆ子「わたしはどうもそうらしい。」
じゅえる「わたしは、・・・・・・・どうなんだろう。父親の設定しか決まってないぞ。なんとかという上場企業の部長ということになっている。住いは高層マンション。それだけね、設定で存在するのは。」
まゆ子「わたしは、山の手の古い一軒家になっている。で、二階の自室が機械で埋まってて、押し入れに寝るの。」
弥生「へんなもんだね。こんなにいっぱい出てるのに、自分のことはまるっきり設定が無い。わたしも、自分がどんな部屋に住んでるのか全然わかんないよ。」
じゅえる「手抜きというよりもアマチュアということだね。しかしー、そう。これから全部決めるのも骨だわ。主要な人物以外作らないよね。」

弥生「新キャラ登場。美鳥の妹で美烏です。中学二年生。」
まゆ子「?からす?」
弥生「そうなんだ。ミアというんだよ。姉と違ってぴりぴりしてる、という設定。さらにもう二人小学6年生の妹と、1歳の赤ちゃんで四姉妹なのだ。」
じゅえる「すさまじい一家だね。」
まゆ子「美鳥が家を出てしまうのも当然だ。でも、赤ちゃんの世話はしないの?一応長女でしょ。」
弥生「不器用だからおそろしくて預けられない。まだ二女三女の方がずっと役に立つ。それよりはうちで野良仕事して作物もらってくる方が家計の足しになる、という寸法よ。」
まゆ子「はあ、人にもいろいろ有るわけね。」
じゅえる「そういう裏事情があるんじゃしょうがないな。」

弥生「美鳥はそういうことで。じゃあ、じゅえるは一人っ子ということで、他に誰か設定いじるべき人居るかな?」
まゆ子「三年生はもう居ないでしょ。二年生は、明美二号は兄一名、シャクティは何人兄弟だったかな。」
じゅえる「5人じゃなかったかな。四人だったか、ともかく弟妹が居ることになっている。」
弥生「お父さんとお母さんは出てたな。じゃあ、そこもなんとかするとして。美矩は?」
まゆ子「一人っ子ぽいけどね。なにか、すごいいじり方しようか。」
じゅえる「たとえば、どんな?」
まゆ子「たとえば、家に親戚の子が預けられていてい、美矩がいじめまくる、とか。」
弥生「逆にいじめられそうだよ。まー、一人っ子というので勘弁しといてやろうよ。」

じゅえる「一年生は美鳥と、南洋子だね。この元気はいいけど出番の無いちびはどうしよう。」
まゆ子「そうね。実は、こいつには姉が居て、門代高校二年生だったりする。」
じゅえる「え?」
弥生「うそ。じゃあ、・・・・そうか、別段珍しくもないか。じゃあ、練習で怪我して二号のところにどなりこんでくるとか。」
まゆ子「洋子は中学時代弓道部だったから、姉も現在は弓道部だ。ただし、ぜったいウエンディズにはならないよ、と。」
弥生「そんな感じかなあ。」

じゅえる「あ、よくかんがえたら、美矩って奴は、奥村くんと付き合ってすぐ振るような女だった。男をあてがおう。」
まゆ子「そうか、忘れてたな。あの子を主役とするような回は、ちゃんと男が介入するようにしておこう。従兄弟に同い年の男の子が居るとか。」
弥生「ほー。でも出来るかな。」
じゅえる「まーかせて。」

まゆ子「そりゃそうと、この後日程が立て込んでるよね。夏前に試合するつもりだったでしょ。夏合宿も。どうする。」
弥生「ですまーちどりーまーが済まない限り、そこにはいけない。前進あるのみ。」
じゅえる「とはいえ、試合、ね。桜川エンジェルスの1年2年と、ウチの1年2年ピンクペリカンズとの練習試合。そろそろ仕込んでおくか。タイムすけじゅーるくらい組んでいてもいいだろう。」
まゆ子「ですまーちどりーまーのタイムスケジュールは、いきなり破綻したけどね。」
弥生「美鳥のせいだよ。まさかあの子がわたしにここまで絡むとは、予想だにしなかった。あれはふぁの管轄でしょ。」
まゆ子「そうだよ。今もそうだよ。ふぁがあれのお姉様だ。ふぁの言うことならなんでも聞くけど、弥生ちゃんの言うことは聞かない。弥生ちゃん早口すぎて何言ってるかわからないもん。」
弥生「う。」
じゅえる「弥生ちゃんはもうちょっと周囲にテンポを合わせる努力をしないと、・・・・て出来ゃしないか。」
まゆ子「全力疾走だもんね。」

弥生「あーあと業務連絡。まゆ子のましなりぃにタコ型ロボットの絵が出てないのは何故?」
まゆ子「はーい。3DCGでつくってまーす。モモ展に出品予定です。ていうか。またメイドロボつくっちゃった。」
じゅえる「また? なんでそうメイドロボばっかり作るのよ。」
まゆ子「だって楽だもん。ちょっとくらいいいかげんでもメイドロボはらしく見えるんだもん。今度のは人間ポイよ。というか、海底皇女オクトなのだよ。」
じゅえる「例の、タコ型女王。というか、十二神方台系のタコ女王だね。」
まゆ子「それそれ。今回メイドロボということになってるけど、別に機械パーツを組み込んでないから、そのまんまタコ女王になるようにコンバートできるのよ。」

弥生「どうでもいいけど早く作ってね。」

 

2004/6/3

じゅえる「という訳で、各自自分の話を考えてきてもらったんだけど、だれか出来た?」

明美一号「わたしがおひめさまになる話てのは!」
しるく「それは、なんというか、無理があるわ。」
じゅえる「おおおおおおっと、しるくさんから珍しいツッコミです。」
しるく「いえ、その、お姫様というのはね、かなり不自由なものだから、明美さんには向いてないと。あのー、これはかなり言い難いのだけど、英語出来ないと相当困るわよ。各国の要人とか財界の有力者とかとひっきりなしに面談する機会がありますから。」
明美「撤回します!」
じゅえる「素直でよろしい。」

聖「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
明美「ふむ。聖ちゃんはこう言ってます。
 私はもうやる話が決まってるけれど、かなり大げさな話なのでちょっと困るかもしれないけれど、よいか? と。」
まゆ子「で、どんな話。」
聖「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
明美「えー、聖ちゃんが録音したCDの原盤がとある勢力に買収されちゃうんです。で発売禁止になっちゃう。他のレコード会社からもいきなり断られてしまい、それどころか人知れず尾行が付くようになる・・・・・・・・。」
じゅえる「サスペンスだ。」
まゆ子「そ、それは面白そうだけど、かなり日常生活から外れるね。専門のプロジェクト組まなきゃその話は実現不可能だ。」
ふぁ「保留ね、それ。保留。かなりヤバいはなしそうだし。」

じゅえる「次の人ー。」
明美二号「私がクノイチになる話はどうです。」
じゅえる「くのいちだあ? どういう展開するんだよ。」
ふぁ「つまりなんだ、夏休みを利用して天狗道の道場に放り込まれた明美二号が地獄特訓で半死半生になって、というのだな。」
じゅえる「採用です。」
二号「て、撤回します!」
弥生「まあ待ちなさい。そいやあ、天狗道とか橘家弓さんとかは話には出るけれど実体はまったく明らかにされてないんだよ。明美ちゃん、やりなさい。」
二号「えええええええ?!」
ふぁ「天狗道って、ニンジャなんだよね、あれ。」
弥生「忍者とはちょっと違うけれど、根幹は忍者。つまり、日本的軽身功なんだよ。」
じゅえる「天狗道のおはなし、という計画は独立してあったよね、たしか。」
まゆ子「有る。確か、めぞん一刻のようなアパートの管理人さんが天狗道の人という、極めて怪しげな話だよ。まだデポ上には登場してないけれど。」
志穂美「丁度いい。明美、その人をあんたたちを指導する人というのにしなさい。それを頼みに行くのだよ。夏講習で家弓さんにその人を紹介してもらうんだ。」
二号「えええええ?」
まゆ子「そうだ、シャクティ。そのアパートはデフォルトでロシア人ホステスとアメリカ黒人の留学生と、インド人闇医者が住んでいる設定になっている。あんたの出番だよ。」
釈「げげ。インド人の闇医者ですかあ、ブラックジャックみたいな、高額報酬でずばずばと天才的な手術をする。」
まゆ子「うにゃ。不法滞在の外国人相手に偽薬を売るような怪しい医者だよ。インドの免許はもってるけど、日本じゃ使えない。で、女医だ。そのアパートは女子寮なんだ。」
釈「それはー、凄く怪しいすねえ。」
まゆ子「本来はウエンディズとは縁の無い話だったんだけど、この際だ、適当に組み込んじゃえ。」
二号「なんかえらい伏線を引いてしまった。」

志穂美「私は! 何も考えてない! というか、ネズミの話で十分だ。」
じゅえる「まあまあ、そうねえ。この際だから、柏紂子とラブラブな話、というのはどうだろう。」
志穂美「は?」
まゆ子「それはいい。この際主人公は紂子にして、いかに志穂美にラブラブか、という話にしよう。」
志穂美「ちょっと待て。」
じゅえる「サイヨー。と。」
志穂美「なんか、ゴキブリ呑み込んだような感じだ。」

しるく「わたしは、なにか武道関係の話とかしてみようかしらと考えてみたんですが、剣道部の話はどうですか。」
志穂美「どういう話だ。いい話なのか。」
しるく「ええ。剣道部の皆さんがいかに頑張っているかというお話しです。」
まゆ子「しるくー、悪いけどその話、前に似たようなのやったじゃない。悪運が降り懸かるという話で。」
しるく「あ、あら。あらあら。」
じゅえる「まあ夏の一ページという感じですこしばかし組み込んでもいいか。でももっとぶっ飛んだ話がほしいな。」
明美「しるくが恋に落ちるとか。」
じゅえる「いいね、それ。」
しるく「そんな、相手も居ないのにそんなこと。」
明美「相手なんか作ればいいのよ。モテルでしょ、しるくは。」
しるく「そんなことは一遍もありません。」

じゅえる「まあ、しるくの恋愛ばなしは保留と。ふぁは?」
ふぁ「あたし? あたしも恋愛するの?」
まゆ子「無かったっけ。前にあったとかなかったとか、言ってなかったっけ。」
ふぁ「う。」
釈「あるんだ。」
美矩「あるんだわ。」
ふぁ「あるけど、やめて。」
まゆ子「マジだから?」
ふぁ「あり体に言うと、マジ。」
じゅえる「しゃあないなあ。じゃあ、中でほのめかすくらいで止めとこうか。恩に着てよ。」
ふぁ「きるきる。」

まゆ子「じゃあ、ふぁはー、美鳥とラブラブな話にしなさい。」
弥生「それはダメ。美鳥のラブラブな話はもう決まってる。」
美鳥「そうなんですか?」
じゅえる「マジ?」
弥生「まじ。わたしの弟とできちゃうのだよ、計画では。」
しるく「葉月さんと?」
弥生「まじでそうらしい。計画ではね。いきなり結婚してわたしがびびることになっている。」
じゅえる「・・・・知らなかった。そうなんだ。」
美鳥「・・あのお、わたしの意志というものは、どうなってるのでしょうか。」
弥生「諦めなさい。」
ふぁ「結構な話じゃあないか。弥生ちゃんの義妹になるんだよ。」
弥生「え? そうなの?」
ふぁ「そりゃそうだろう。」
弥生「きづかなかった・・・・・・。」
じゅえる「美鳥、結婚、と。採用ね。」

南「私は! わたしはなにをすればいいんでしょう。」
志穂美「こう言っちゃなんだけど、御前影うすいねえ。」
南「好きで薄くなってるんじゃありません。出番が無いんです!」
じゅえる「無駄に元気いいのにね。」
まゆ子「じゃあ、あなたはあー、怪我でもするか。」
しるく「失明とか、不治の病でサナトリュームで療養とかですわね。」
南「し、死ぬんですか、わたし。」
ふぁ「一人くらい死なないと嘘だろう。」
南「うわあああ、やよいきゃぷてーん、ころさないでください。」
弥生「まゆちゃん、それはやめようよ。」
まゆ子「でもみんなから惜しまれてお星さまになるというのは、伝説になれるのよ。それでもいや?」
南「いやですー。」
二号「南ちゃんは、なんか敵が多そうだから、・・・・・やっぱり怪我の話かしらね。」
志穂美「御前はともかく怪我をする。もう決まり。別に命までは取ろうとは言わないから。」
南「結局死ぬんだあ。」

美矩「あのーお、わたしは、死なないですよね。」
釈「美矩は、また聖先輩に洗脳されるのよ。」
美矩「またですかあ。」
じゅえる「あんたはふつうのはなしが向いてる。だから、ふつうの、何も無い日常話の主人公だ。傍観者に徹するんだよ。」
美矩「なんかつまんないですねえ。」
まゆ子「傍観者いいじゃない。ほら、あんたがひとり校内をぶらついて、私たち全員の様子を報告して回るんだよ。さっきのしるくの剣道部話とかふぁの恋愛話とか。」
しるく「まあ。それはいいわ。それならば自然に学校内の出来事を盛り込めますわ。」
ふぁ「そのくらいならいいか。」
じゅえる「美矩けってい。と。」
美矩「とほほ。」

弥生「まゆ子は? まゆちゃんはなんか無いわけ? 恋愛話とか。」
まゆ子「わたしの場合はもう決まってるのよ。弥生ちゃん、ウチに泊まりに来なさい。」
弥生「え、お泊り?」
まゆ子「そうよ。私の家の話をするの。わたしがドラえもんと同じに押し入れの中で寝ている、なんて知らないでしょう。」
じゅえる「あ、まあ、ひとりくらいそういうのもありかな。」

弥生「えー、で、私は優先順位極めて高しなんだけど、生徒総会の準備でビューティフルドリーマーをする。」
まゆ子「永遠に終わらない、デスマーチ、だね。」
志穂美「またしんどそうな話、好きだなあ。」

まゆ子「鳴海ちゃんとぴんくぺりかんずの話はもう決まってるんだよ。夏前に、桜川エンジェルスの二軍と二軍対決をする。つまり明美二号のキャプテンとしてのお披露目みたいなもんだよ。ちびっ子同士で野球をする。南、あんたもここで活躍しなさい。」
南「は、はい! そういうのですよ、そういうのが欲しかったんです。」
志穂美「で、はりきり過ぎて死亡、と。」
ふぁ「うん。理に叶ってる。」

じゅえる「じゃあ、保留の人は、しるく、ふぁ、明美一号と。シャクティ、あんたなんかする?」
釈「吉本のスカウトで漫才師になるというのはどうでしょう。」
弥生「却下。」
ふぁ「却下。」
釈「とほほ。」
まゆ子「これはあ、かなりヤバい話でー、ちょおーーーっとやりたくないんだけど、修学旅行というのはどうだろう。シャクティ主人公で。」
美矩「修学旅行ですか。私たち二年生ですよね。」
明美二号「どこでしたっけ。修学旅行。」
弥生「未定です。でも、海外は無いし、スキー合宿とかはつまらないからー。北海道とか。」
釈「ほっかいどー。行ったことないです。」
じゅえる「というか、そんなの描けないんだけど。」
まゆ子「それだ! 北海道なんて行ったことないから描けない。ならば、まるでこの世の果ての魔界だとか十二国記みたいなあやしいファンタジーの世界っぽく、釈が描写するというのはどうだろう。」
ふぁ「おお。」
弥生「そんな手法、アリ?」
志穂美「無いこともないだろう。でも現実世界を旅するわけだよね。」
まゆ子「そこでシャクティの冗談能力が火を噴くわけですね。」
釈「もっと普通の修学旅行に生きたかったなあー。」


じゅえる「えーと。まあとりあえずこんな感じで、スケジュールは。

(一学期)> しるく、しづ、のお茶席話> 弥生ちゃんの生徒総会デスマーチドリーマー> 二軍戦闘試合> 
(夏休み)> 夏合宿> 家弓さんを招いての夏講習> 家弓さんの紹介で二号、天狗の人に会う> 美鳥、恋に落ちる> 
(二学期)> 美矩の日常話> 二年生修学旅行> 南怪我をする> 志穂美、柏紂子とラブラブ >聖ちゃん、CD絶版>
(三学期)> まゆ子の家> 受験話 > 引退試合>卒業
と、
こんなところかな。」

ふぁ「膨大なテキストの量になるねえ。本が二三冊書ける。」
まゆ子「ねえ。多分これだけじゃあ足りないだろうけど。」
弥生「まだ増えるの?」
じゅえる「だって、ふぁとしるくと明美一号が無いし、弥生ちゃんメインの話をもう一本くらい必要だろうし。あと桐子の話も書かなきゃならないでしょ。」
弥生「桐子、卒業できるのかね、あの子は。」
じゅえる「それに、新メンバーが予定されてるのよね、明美三号。」
釈「そうなんです。明美三号の話を二学期に入れておいてください。たぶん、手つけは夏前からになるんですけど、勧誘に手間がかかりそうですから、最終的に所属になるのは二学期でしょう。」
ふぁ「そういうのがエントリーしてるのか。」

まゆ子「鳴海ちゃんメインの話も一本追加するとして、計23本・・・・・・・。どうしよう。これだけ書かないと私たち引退できない・・・。」
弥生「違う。24本だ。二学期にはたぶん、戦処女との試合が入る。最大最強のチームと締めくくりの試合をするんだよ。」

じゅえる「・・・・・結論から言おう。これは、いままでの体制では無理ね。量産体制を取らなくちゃ。流れ作業よ、文体とか考えずに骨組みだけをが--っと流して、順番に組み立てて行くのさ。もう質より量よ。」
ふぁ「質だって今までもあんま良いとは言い難かったんだけどね。」
しるく「申し訳ありません。私たち未定の者の分の話も早急に用意いたします。ごめんなさい。」

ふぁ「まあ、なんとかなるでしょ。」

 

2004/5/31

まゆ子「いやあ、めでたい。なんというかとてつもなくめでたい。酒だ、酒をもってこい。」
じゅえる「そりゃあまあ、一年ぶりですか、ウエンディズの更新は。そりゃあめでたいんだけど、なんというか、よくもまあこんなに引っ張ったもんだね。」
ふぁ「ていうかさあ、この展開はもう二年前には終わってるはずなんだよね。バックナンバー見れば、美鳥たちはもう二年前の夏に水着になってる。」
じゅえる「そうかな。じゃあなんだ、あはは、困ったね。」
まゆ子「要するに、予定は未定であり決定ではないというこった。でも、今年はなんとかしましょう。私たち卒業だあ。」
じゅえる「どうかなあ、最大でも月一更新なんだけど、それではスケジュールこなせないくらい内容詰まってるだろうしねえ。」
まゆ子「結局ね、結局は諦めるしかないのよ。このウエンディズの物語を終わらせようという固い意思が問題なのよね。」
ふぁ「終わらされたら困るじゃん。」
まゆ子「そこが痛し痒しというとこでね。」
じゅえる「まあ今日は無礼講だ、もう野となれ山となれで、どうにでもしやがれってんだ。」
しるく「あら皆さん、なんですか、このすごい有り様は。」
ふぁ「お、しるくも来てお酒飲みなさい。今日は無礼講なのだよ。」
じゅえる「それに私たち実稼働年数を設定に掛けたらもう成人しててもちっともおかしくないんだから、酒飲んでもいいんだよ。」
しるく「では、しつれいして。」
「おおおおおおおおおおおお、やるねえ。」
しるく「ふぁあ、御馳走様でした。ところで話は変わりますが、次回はわたくしが主人公となる予定です。」
じゅえる「しるくが主人公って、無かったっけ。」
ふぁ「覚えが無い。というか、私も無いような気がしてきた。」
まゆ子「そういえば、主人公というのなら、私の話というのも無いような。」
じゅえる「えーと、当然弥生ちゃんは有るわけよ。聖ちゃんはある。鳴海ちゃんもある。志穂美はどうだろう。」
まゆ子「ちょっと待ってね。ネズミ殺しは志穂美の話だ。去年最後の更新ね。」
じゅえる「私は、暗号の話で主人公やったのよ、保奈美もいっしょだったけど。」
まゆ子「美矩と釈はやったのよ。桐子もやった。ぴんくぺりかんずもやった。」
じゅえる「ふぁは、あるねえ。あんた山で遭難したじゃない。」
ふぁ「うわ。それがあったか。」
まゆ子「明美は多分ある内に入るんでしょうねえ、なんかあいまいだけど、出番は結構多いよ。でも、わたしは。」
じゅえる「超級覇道新兵器開発のはなしはあんた主人公でしょ。」
まゆ子「どうかなあ、どっちかというと、新兵器が主役のようだ。」

しるく「どうでしょう。これから皆さんを主人公とするお話をおのおので持ちよって皆平等に出番を増やすというのは。」
まゆ子「定番だけど、やるべきかな。普通っぽいなあ。」
じゅえる「でもそれやらないから、話進まないのかも。やろうよ。」
ふぁ「それはともかくねえ、こうぐちゃぐちゃすると、誰が誰やら分からないんだよね。辞書が要る。」
まゆ子「そうねえ。ゲバルト処女の辞書作ってみて思うんだけど、アレ大事だわ。みんな、でんじゃー紫に誰がメンバーで居るっての、覚えてる?」
弥生「というか、生徒会長の名前忘れちゃったあ・・・・・・・。」
じゅえる「おお、やよいちゃん。なにそれ。」
弥生「生徒会の引き継ぎと生徒総会の話書こうとしたら、生徒会長の名前もうすっかり忘れちゃってたあ。」

まゆ子「うんんん、分かった。これから一人一本ずつお話しを作るとして、同時に辞書も作る。それでいいね。」

「うん。」

じゅえる「しかし、今更かあ。」

 

2004/5/5

弥生「突然ではあるが最近なぜだか百合の人が流行ってるみたいだね。」
まゆ子「いや、あれは百合じゃなくてお姉様と妹が、」
じゅえる「つまり、マリ見ての話ってわけね。弥生ちゃんの為に掻い摘まんで説明すると、つまりとあるお嬢様女子高があって、そこには上級生が下級生を妹にして優しく導くという伝統があるわけなのだ。百合の要素もちょっとあるけど、基本的には素敵なお姉様に下級生がどきどきするというだけね。」
ふぁ「なんだ。じゃあほとんどプラトニックな関係なんだね。」
じゅえる「そうなのよね、まあ性欲べたべたというのがリアルということは無いんだけど、基本的にはおとぎ話なんだな。最近は下級生てのは口のきき方生意気だもん。その学校は幼稚園から大学まで一貫したお嬢様校だから、そういう無礼者は居ないという設定になってるけど。」
弥生「そうなんだ。じゃあ、上級生が下級生を〆るという展開は無いってことだね。」
まゆ子「いや、そんなのは今時どこの学校でも無いような気がするけど。」
じゅえる「えーと、そこらへんはなんというか、主人公がぼけぼけで、そのお姉様がとてもオソロシイ人で、ということで、まあなんとなくクリアしてる。ともかくここの下級生はちゃんと上級生の言うことを聞くわけなのよ。」
ふぁ「すばらしい。」
「うむ。」
弥生「で、そういう流行モノのわけで、その要素を私たちも取り入れようと考えたわけなのね、」
じゅえる「じゃあ、これからは、誰かに出くわしたら”ごきげんよう”と挨拶するようにしよう。」
弥生「は?」
じゅえる「だからお嬢様学校なんだってば。」
まゆ子「生徒総会でも開いて、そういう取り決めにする?」
ふぁ「いくらなんでもそういうわけにはいかんだろ。というか弥生ちゃんなら、下級生が上級生と出くわしたら直立最敬礼するように決めるんじゃない? というか、他の生徒もそういうのを期待してたりして。」
弥生「むちゃくちゃだなあ。じゃあともかく、私たちだけでも”ごきげんよう”と挨拶してみよう。」

「ごきげんよう、やよいちゃま。」「ごきげんよう、まゆちゃん。」

じゅえる「気持ち悪いからやめようよ。」
まゆ子「うん・・。」
ふぁ「や、わたしはそういうの結構好きだな。」
じゅえる「それよりもっと重要なのが称号よ。」
弥生「なにそれ。」
じゅえる「この学校、つまりリリアン女学園は生徒会の役員は紅・黄・白薔薇の称号を持ち、最強の生徒として学園に君臨するのよね。で、その後継者として”ブゥトン”つまり蕾という妹を持つのよ。」
ふぁ「ややこしいシステムだな。ようするに生徒会役員は世襲なわけなの、それ。」
じゅえる「基本的にはちゃんと民主的な選挙をするのだけれど、その方が美しいというのが生徒皆の共通認識なわけね。」
弥生「なんかぴんと来ないなあ。」
まゆ子「弥生ちゃんによく分かるように説明すると、これはつまり”KINGofHEART”の紋章を受け継ぐようなものよ。」
弥生「わかった。」
じゅえる「ほんとかな〜。でもまあそういうものなのよね。妹という名の弟子を取るというのが、まあ妥当な解釈でしょう。妹をもってる生徒は他にも居るけど、薔薇の称号を持ってる人は特別に念入りに後継者としての妹を選ぶ必要がある、というわけかな。」
弥生「だんだんそこのシステムが読めてきたよ。つまり一子相伝の生徒会長を作ろうというシステムなわけね。合理的だ。」
まゆ子「合理的というか、そりゃあ一年生の時から生徒会で仕事やってりゃバカでも覚えるわよね。」
弥生「つまりその薔薇の称号を持つ最強生徒が個人的な人格で妹を鍛え上げて次世代の生徒会を継続的に運営していくというんでしょ。わかるよ、それは私も欲しい。」
まゆ子「弥生ちゃんの後継者問題は大混乱だもんね。弥生ちゃんの前に弥生ちゃんは無く、弥生ちゃんの後に弥生ちゃん無し、だから。」
弥生「そうか、一年生の時から次の生徒会長を決めて特訓しとけば数年に渡る継続的な案件の処理が出来たんだ。それは盲点だったな、というか、民主選挙だからそういうわけにもいかないと頭から決めてかかったのは失敗だった。」
まゆ子「で、そこの学校は三人の生徒会役員が居る訳なのよね。で、紅黄白の薔薇さまよ。ロサキネンシス、ロサギガンティア、ロサフェティダという薔薇の三品種のフランス読み。で、ここの妹制度はスゥールと呼ばれ、三薔薇さまの妹がろさなんとか・アン・ブゥトン、そのまた妹がロサなんとか・アン・ブゥトン・プティ・スゥール、というわけさ。」
ふぁ「一般生徒はその妹をどうやって決めてるのよ、ねえ。誰でもいいってわけじゃないんでしょ。」
じゅえる「縁です。」
ふぁ「は?」
まゆ子「それはそうだろ。どうやっても最適というのは分からない。友達を選ぶことは出来るけど、親友は選べないてのと一緒よ。まして百合のパートナーとなると、フィーリングが唯一の手段じゃない?」
弥生「じゃあ自分のメガネに叶えば誰でもいいって訳ね。」
じゅえる「とは言うものの、その妹決めの儀式にはロザリオを姉から妹に渡すという伝統があって、そのロザリオはそのまた前のお姉様からの頂きモノで、仇やおろそかには出来ないのだね。その伝統が重しになって、いいかげんな妹選びはできないのよ。」
ふぁ「そうか、モノが賭かってるのか。そりゃ慎重にしなきゃいかんね。」
じゅえる「いや、そりゃあ安物のロザリオだろうけどさあ。伝統の重みがね、価値なのよ。」
弥生「じゃあ、私は自分の妹にこの、”ピルマルレレコ章”を賭けよう。」
まゆ子「やよいちゃん、それは!」
じゅえる「それは最強女子高生の証しとして、先代のピルマルレレコから譲り受けた大切な紋章じゃない。」
ふぁ「・・・・・・・すげー、それってそういう意味があったんだ。」
弥生「私も、いよいよこの紋章を他に引き継ぐ時が来たというわけだね。」
まゆ子「でも、弥生ちゃん。それは別に、性格とか知能とかは関係なしに、度胸試しの最優秀者がもらえたんじゃない?」
弥生「ああ、それもらった時の事を、みんな知らないんだ。あの度胸試しの最終試験は、外教の二階のドアを開けるってのだったのよ。」
じゅえる「げ、あれ開けたの?」
ふぁ「あれって、先無いよ。足元すぐ何もないじゃない。で、夜だよ、あの時は。」
まゆ子「あのドアって開けると風が吹きぬけて、外に吸い出されるって、あれよね。明美が吸い出されて落っこちた。」
弥生「あれよ。」
じゅえる「開けたの?」
弥生「だって、他に選択肢無かったもん。あれのドアの外側に貼られたビラを剥がすってのが、最後の肝試しだったのよ。」
まゆ子「なんもない空中にぶら下がるドアの外側のビラを、引っ剥がした・・・・?どうやって。」
ふぁ「まさか、ドアにしがみついて外に出た、の?」
弥生「出た。」
じゅえる「死ぬよ、あんた。」
弥生「いやー、あの時は先代のピルマルレレコにぶたれたよ。死んだら私もただじゃ済まないじゃない、って。だったらあんな嫌がらせやめときゃ良かったのにね。」
ふぁ「ばかだよ、。あんたは。」
まゆ子「あーともかく、そのピルマルレレコ章を与えるてのはまあ良しとしても、その試練は止めときなさい。」
弥生「もちろん。同じことの猿まねはしないよ。」

まゆ子「それはそれとして、私たちにも実は妹みたいなものは居たりするのよね。」
じゅえる「志穂美に鳴海ちゃんでしょ。明美一号二号でしょ。ふぁはこないだ美鳥を捕まえたよね。」
ふぁ「そういうのも妹になるのか。じゃあ意外と一般的な風習なのだね、それ。」
弥生「私はいないなあ。誰か心当たり無い?」
ふぁ「しるくはしづちゃんを、それはもう本当の妹みたいに可愛がってるという話だね。」
弥生「まずい。わたしも誰か捕まえよう。」

 

2004/3/25

弥生「と言う訳で苦し紛れにできたのが、このコーナー」
ふぁ「という訳って、どういうわけなんだよ。」
まゆ子「早い話が、うえんでぃず本編が一年も更新してない、という訳ね。」
弥生「というわけだ。」
じゅえる「理由は?」
弥生「ネタ枯れ。」
まゆ子「そうなんだよ。」
ふぁ「ネタ? ネタって、うえんでぃずってのはネタが無いとできないようなきっちりしたものだったわけ?」
弥生「じぶんでも気付かなかったけれど、実はそうなんだよ。」
まゆ子「いや、ね。それは分かってたんだけど、実際ネタが切れてみて、でもまあここまでなんとかやって来れたんだからなんとかなるさ、と思ってたのが大間違い。どうしても書けない。理由が分からない。何故かななぜかなあと考えた末に、結局ネタ枯れが原因だ、ってことにここに至って思い当たったわけなのさ。」
じゅえる「うーん、いいかげんに描いてもいいような気もするんだけど。」
ふぁ「そうそう。キャラが立ってればなんとかなるでしょ。惰性でも描けるはずだよ。」
まゆ子「そう思ってたんだけど、でも書けないんだ。色々とやってみたけれど、ネタの補給をしなければ書けない、との諦観にやっとこさ落ち着いたわけだね。」
弥生「というか、これまでのウエンディズは、ウエンディズが始まる前に貯蔵していたネタを小出しにしてやってきたんだけど、私たちが三年生になる、という新展開から、これまでに貯えてきたネタが通用しなくなったというのが大きい。つまり、これからは新シリーズを立ち上げるのと同程度の手間が掛かることをよく認識してなかったんだよ。」
じゅえる「そうか、どうりで新キャラがぼんぼん出ると思った。そういうわけだったんだ。」
ふぁ「じゃあなに? つまり、ウエンディズはウエンディズでいることをもう許されなくて、ウエンディズ2とか激闘編とかにタイトル変更しなきゃいけないってこと?」
弥生「その言やよし。」
まゆ子「そうね、いっそタイトルも変えちゃうべきかもしれない。そのくらいの覚悟が必要だって話よ。」
じゅえる「じゃあ、くっちゃりぼろけっとが別コーナーに別れたってことは、もう駄ネタでは進められないから、駄ネタ専用のコーナーに分離したってわけね。」
ふぁ「そうかー、長編てのはそういう苦労が付きまとうんだ。最初の計画が途中で変わっちゃうんだ。」
弥生「で、ここが駄ネタコーナーとして、更新をテキトーにするわけで、本編はこれまで以上にまともにストーリーを綴って行くことになるわけね。」
じゅえる「質問! 「げばると乙女」はどうなりますか?」
まゆ子「続行です。」
弥生「続行。でも問題発生。お気楽ファンタジーで行こうと思ったけど、無理でした。ゲジゲジ神族が悪い。あいつらスノッブだもん。あいつらを具体的に描写すると、話がけばけばしくなる。文体が高度化して、ちゃちゃっと進められないのよね。カブトムシ兵も同じ。こっちは硬いんだもん、頭も社会も道徳も。これをリアルに書くと役人みたいになっちゃう。まるで時代劇ね。」
ふぁ「じゃあ、頓挫?」
まゆ子「まさか。やるけど、困ってるのさ。こちらもネタ不足。なんせ、最低でも3つの方面から同時に物語を進行させる必要がある。ネタも3倍必要なのね。」
じゅえる「絶望的だね。」
弥生「だけど、ここを乗り越えたら、ステージが一つ繰り上がって、よりレベルの高い物語が書けるようになる。という直感がある。」
まゆ子「引き下がるわけにもいかない。だけど、手間掛かるんだよねー。こればっかりやってるわけにもいかないし。」
ふぁ「じゃあ、どうするのさ。」
じゅえる「というわけで、ここが作られたのよね。」
ふぁ「そうなの?」
まゆ子「つまり、ここはー、てきとーなこーなーなんだよ。簡単に言うと、落書きコーナー。だからさ。ウエンディズ本編は挿し絵も入るじゃない。あれもえらい手間なのよね。そこでろくに色も塗ってない落書きみたいなイラストを書き捨てでここに載せて、保存もしないで捨て絵にする。そういのもありなんだな。」
じゅえる「落書きかー。そういえば落書きは無かったね。得意なのに。」
まゆ子「うん。ちゃんとした絵にこだわり過ぎた。捨て絵を描いてけばネタも溜まるんだよ。別にWEB上で保存しなきゃいけないわけでもなし。というか、私たちろくすっぽ漫画にもなってない。」
ふぁ「漫画ね、そうか、ここは漫画コーナーなんだ。四コマでいこう。」
弥生「いいね、それ。四コマまんがという手もあったか。」
まゆ子「じゃあ、そういうことで。
     次回から「ウエンディズ、the BASEBALL BANDITS あだぷと(達人)バージョン」がはじまりまーす。」
弥生「あだぷとって、どうするんだろう・・・・・。」

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