ゲバルト乙女 第八夜

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まゆ子「というわけで乗ってきました”げばると乙女”、ついに本丸の人間関係の配置について考えようと思います。」

 

じゅえる「おおー、遂にそこまで来たか。」
明美二号「結構長かったですね。本来ならぽーんと最初にそこに飛びつきそうなものですけど。」

まゆ子「いや実際ね、普通の人は飛びつくもんだと思うのよね。で、二三本テストを書いてみて、改めて修正を掛けて世界観の固め直しをして、シノプシスを整えて、本番に掛かる、ってプロセスを辿ると思うのよ。」
じゅえる「まね。どっちが先かは鶏と卵みたいなものだけど。で、遅れ馳せながらそれをやってみる気になったわけね。」
まゆ子「なってないけど、なるんでしょ。人間関係は難しいから、当初考えていたのでも人物を突き詰めていくと、そのキャラはそういう事はしない、って分かって来たりするもんね。」

明美「そうかー、キャラが立つってのはつまりコントロールを離れるってことでもあるんですね。」
まゆ子「作者の完全なコントロール下にあるキャラは面白くない。コントロールを離れてしまうと、支離滅裂になってしまう。状況を整えた中で自由に振る舞わせるのが、正しいやり方なのだよ。ま、そこまでもやらない人は多いんだけどね。シナリオ通りの展開を、キャラが漫才しながら辿っていくってのが、一番省力的なお話しの作り方なのさ。お笑いとか恋愛とか暴力とかセックスとか、みんなその為の暇つぶしなのだよ。シナリオ通りという事を読者に気付かせない、いや、シナリオを無価値化させて、キャラ描写自体の把握に専念させることが、とりあえずはお話しを遂行する王道なのだ。」

明美「”げばると乙女”は違うんですか?」

まゆ子「違うね。シナリオがメインなのだ。キャラは二の次。何故ならば、救世主蒲生弥生ちゃんが、お話しに出て来ない。つまり、登場キャラは皆、弥生ちゃんの動向を窺い知る、という行為を行うのだよ。今世界はどういう風に動いているか、自分は今何を為すべきか、を知る為に。それはすなわち、弥生ちゃんが作り出す時代のシナリオを知るという事に他ならない。」

じゅえる「あいかわらず転倒した、へそ曲がりなお話だね。という事は、書いてる本人にもシナリオが見えてない、という事じゃない。」
まゆ子「実はそうなんだ。
 ともかく弥生ちゃんがカブトムシ神を解放して世界を救済する事は、シナリオ通りなんだけど、それまでに辿る道筋がまるっきり皆目見当がつかない。いや、わからない中を突き進むのが弥生ちゃんというキャラであって、登場キャラすべての予想をはるかに上まわり裏切らなければならない、というとんでもないことになってしまっているのだ。

 どうしよう。」
明美「どうしようと言われましても、どうします?」

じゅえる「まあその為に、脇役、というかこいつらがホントの主役なんだけど、の人間関係を決めようというわけなんだな。」

まゆ子「あ、ついでに言うと、弥生ちゃんの行動原理は決まっている。”時代の進行”だ。この世界の時代区分を、中世から近世に引き上げるのが弥生ちゃんの使命なわけで、そのためには戦争を引き起こすことになっても仕方がないという、非情な覚悟なのだな。
 というか、弥生ちゃんは現代人であるわけで、どんな人間がどんなスゴイ事をやってのけても、いや神の超能力を使ったとしても、人間世界が決してユートピアになることはない、という事を骨身に染みて知っているわけだ。だから、ひっきょう世界を救うなんてことはやらないのだ。世界が進むべき道を示してその後押しをしてやるだけ。ということで、元々弥生ちゃんは救世主なんてものじゃあないんだよ、
 でも世界は弥生ちゃんを救世主として扱うし、弥生ちゃん自身非情ではあるが同時に優しいし思いやりもあるし人の痛みも分かる人だから、とても狭い理想と現実の狭間の道を自ら切り拓いていくのだな。世間一般の救世主を超えた超救世主の道を行くのだよ。」

明美「ちょーきゅーせーしゅ、はあ。」
じゅえる「まあ、弥生ちゃんがどうするか、なんてのは私たちは皆知ってるわけだから、考えるまでも無いよ。

 問題は、脇だ。」

まゆ子「というわけで、まず。

 

黄金カブトムシ長老A、こいつが当面の悪だ。こいつは新救世主弥生ちゃんによる壁チョロ神の時代に逆らって、カブトムシ神の時代を引き伸ばそうと試みて結局は世界を滅ぼしてしまう事になる。物語の最初から最後まで一貫して出ずっぱりのキャラだ。でも、描写される事はない。弥生ちゃんと同じでこいつも出て来ないんだ。他のキャラ達が、「A様の意向で」とか言って説明する。でも本人の描写は無い。そういうキャラね。
 で、それの側近達。悪い奴だ。長老会全体が悪と言っても良いけれど、でも従属的な悪。つまり現状維持派ね。

 

黒カブトムシ兵団将軍B。これは悪ではないが、状況に翻弄される人だ。自分では善いと思う事をことごとく長老Aに邪魔される。で、そのたびに弥生ちゃんが引き起こす状況によって痛い目を見る人だ。黒カブトムシ兵団はなんだかのたうち回り大出血をする事になる。しかし最後には勝つのが救いね。問題は勝った後に兵団が分裂して内戦状態に陥ってしまうことなのだ。この将軍Bは内戦を食い止めようと必死になるが、それまでのプロセスで長老Aの言いなりだと周囲の人間部下達に看做されて、最後には誰もついて来ないという悲惨な目に遭ってしまう。本人は必死で長老Aに対抗しているつもりなのに。
 で、Bの幕僚。および黒カブトムシ兵団前線指揮官達。この中に、第一話「弓レアル」の婚約者も入るわけだ。

 

赤カブトムシ兵団巫女C。つまり巫女親分だ。この人はただ者ではないから、長老Aの意向を完全に無視して赤カブトムシ兵団を独自の目的で動かしてしまう。その結果、東ゲジゲジ王国の首都を占領するという大戦果をもたらすわけだが、長老Aの意向に完全に反してしまうわけだ。つまり、Aは現状維持、ゲジゲジ王国との調和の中での王国の繁栄を企図するわけで、弥生ちゃんの作り出す状況に乗って一気にカブトムシ王国本来の目的であるゲジゲジ王国の壊滅に邁進する巫女Cとは、完全に立場を逆にしてしまうのだ。それで逆クーデターで結果殺されてしまう。

 

 で、その幕僚。赤カブトムシ兵団はこじんまりしたもので、わずか数人が幕僚なのだが、巫女Cとはとても仲が良くて、彼女のカリスマで生き生きとしている。本来赤カブトムシ兵団はカブトムシ王国本来の目的の為の原理主義的な達成がその任務であるから、巫女Cが殺されることにはとうてい同意も理解も出来ずに、反旗を翻す事になる。黒カブトムシ兵団にも同調する部隊が出現するが、結局は壊滅させられて処刑される事になる。

 巫女Cの後継者となる王女巫女C+。元々は長老Aの指名で巫女Cの後継となるよう現地で修行させられる事になる。しかし、巫女Cと幕僚達の熱気に感化されて、巫女C暗殺後は、部隊解体指令に反して司令官に就任する。しかし彼女の意志は赤カブトムシ兵団の幕僚たちとは異なり、あくまで王宮、つまり長老Aとの和解にある。が、それでもやはり生き残るためには戦わざるを得ない。故に最終的にとっ捕まって処刑されそうになる。が、救世主弥生ちゃんの力で最後には解放される。

 巫女C+のお守り役衛視D。元は王都の警察業務を預かる警視の一人であり、黒カブトムシ兵団の名門中の名門の当主である女性。巫女C+の守り役に志願して転出したのだが、これは巫女Cのやり方による赤カブトムシ兵団に危ういものを感じた為に兵団そのものの在り方を変えようという意図がある。というか、赤カブトムシ兵団指令が巫女であるのは長老会に絶対服従である証なのだが、巫女Cの個人的な才能と度量によりそれを大きく逸脱してしまっている。当然衛視Dは長老Aの命によりこの守り役を引き受けた。巫女Cは36歳くらい、衛視Dは27歳くらいで二人は割とよく見知っている。未婚であるので巫女Cに「お嬢ちゃん」呼ばわりをされる。

 巫女C+の侍女E、弓レアルの義妹。最初王都で王宮に上がり、長老会の監視装置である大犬の世話係となる。その市中監視の行列が街中でトラブった際 に、当時警備責任者であった衛視Dに見いだされ、巫女C+の侍女になる。予定としては、衛視Dは途中で巫女C+の守り役を外される為、侍女Eは巫女C+の運命に最後までひとりで付き合わされることになる。


じゅえる「考えついた所は、今はこんなとこ、ってわけね。で、ゲジゲジ王国の方は?」

まゆ子「あーーーーー、なんにも考えてないな。ゲジゲジ王国の人間なんて、出るかどうかさえも不明だ。」
じゅえる「あたしが考えていい?」
明美「考えるって、何をです? 設定でっち上げるんですか?」
まゆ子「あーーー、なんだ。一応この世界をつくり上げる神様は、明美ちゃんという事になっている。明美ちゃんがいいのなら、いい。」
じゅえる「いい?」
明美「はあ。でも、どうしますかね。」
じゅえる「なんか面白いこと言って。」
明美「そ、そうですねえー、ゲジゲジはイケメンということで。」
じゅえる「その言やよし! 次。」
明美「お金持ちで、高学歴で知的で、身長高くて、女の子にモテモテで、ちょっときざなところがあってニヒルな感じで、でもアーティストっぽいところもあって、」
じゅえる「ハスラーっぽいわけだ。」
まゆ子「というか、宝塚だな。」
じゅえる「その言もよし!」
明美「宝塚がですかー!」
まゆ子「な、なるほど。頭にゲジゲジが付いてれば、男女の能力差なんてのは無いしね。うん。」

じゅえる「金持ちというからには、黄金の鎧を着ける事にしよう。黄金聖闘士だ。」
明美「なんですかその、ごーるどせいんとというのは?」
まゆ子「しらなきゃしらないでいいものの一つだね。五感にくわえて超能力の第六感をも超える第七の感覚セブンセンシズにめざめた究極の戦士で伝説のオリハルコンで作られた奇跡の鎧聖衣を纏い黄道十二宮の名を与えられた12人のいいおとこなのだ。」
明美「おお、なんだかすごい人達です。」
じゅえる「車田正美だからね。で、バカにしよう。」
まゆ子「高学歴じゃないの?」
明美「ですよー。」


じゅえる「だからさ、ゲジゲジの能力で超技術力を持つのが、ゲジゲジ神族なのよね。頭に知識が流れ込んでくる。でも、それを全て理解しているとは限らない。どういう理屈になってるのか分かんないけれど、言われるママに使えば凄いものが発明できるんだよ。しかし、出来たものをどう使うかは、これは普通の脳の力。説明書はゲジゲジ神からの電波でわかるけれど、なんの為にどこで使うかは、これは自らの意志自らの器量による。だから、賢いけれどバカなのよ。」

まゆ子「なるほど、あくまで人間レベルの知性でしかないんだ。で、知識技術は超能力、と。つまり技術に発展性が無いわけだ。」

じゅえる「そういう存在なわけだから、一般民衆なんてのはどうでもいいわけなのよ、ゲジゲジ神族ってのは。天から与えられる超知識のおかげで、自分が天才になったような気がする訳。気のせいなんだけどね。だから、ゲジゲジ王国の一般庶民はほんとうに貧しくて進歩がない生活をしている。ゲジゲジ神族には民衆の為に技術を使おうという気が無いから、ってまあそんな超能力があれば、しゃあないけれどね。」

明美「ゆがんでますね。」
まゆ子「うー、、ん。そんな人が支配者で戦争なんてできるんだろうか。」
じゅえる「やるっきゃないでしょ。で、頭のゲジゲジのテレパシーで巨大ゲジゲジを超能力で従えて騎乗出来て、で突然天からの電波のように目で見えないものや周囲の状況とかがレーダーみたいにわかるようになる。民衆が反逆しようとしても、事前にそれを察知できるたりするのね。」

まゆ子「あくまで情報系の超能力か。

 でも、すこしばかり怪力も与えようよ。あまり弱いと話にならない。」
明美「そうですね、カブトムシ兵の半分くらいは怪力でもいいんじゃないですか。神族ですし。」

じゅえる「・・・いや、高身長にしよう。平均身長2メートルの神々しいばかりの容姿をもっているのだ。イケメンで、あきらかに普通のにんげんではない。もちろん大きいから力も強い。」
明美「人種が違うんですか?」
じゅえる「いや、ゲジゲジ神の能力で与えられる超知識で、身体的にも強化される食事というのが作れるんじゃない。つまり神々の食事神々の飲み物、というのがあるんだね。ロイヤルゼリーみたいなかんじで。」
まゆ子「おお、そういう手もあるのか。」


明美「そ、そういうことならば、格闘技も、秘密の拳法をつかうべきではないでしょうか。」
じゅえる「そね、北斗神拳くらいつかっても不思議ではないわね。常人から見て不思議な身のこなしをする、というくらいの芸はありとするか。」
まゆ子「そうなると、カブトムシ兵の怪力てだけでは勝てないこともある、というわけだ。特に白兵戦では。」
じゅえる「飛んでくる普通の矢くらいは素手で取ってしまう、二指真空把だね。」
明美「凄い凄い。」

 

じゅえる「というわけで、ゲジゲジ神族の連中も軍事行動の真っ最中なわけなのよね。で、ゲジゲジ軍の編成というのは、・・・・そうね、暴走族みたいなものかしらね。」

明美「巨大ゲジゲジにまたがった暴走族、というわけですか。」
まゆ子「まあ、高速戦隊という設定だから、それもいいかもしれないけれど、つまり基本的にゲジゲジ軍は、ゲジゲジ神族だけが騎兵であり主戦力なんだね。巨大ゲジゲジは一匹で数十人分の破壊力を持つわけだから歩兵が随伴する必要は無い。あとで占領地を制圧するのに要るだけで、あくまで戦うのは巨大ゲジゲジなんだ。乗っているゲジゲジ神族も、カブトムシ兵でも出て来ない限りやることはない。」

明美「そもそもその巨大ゲジゲジというのは、何メートルくらいの怪獣なんですか?5メートル?」
まゆ子「10〜15メートルだな。脚ばっかりだけど。人間なら10人くらい一辺にやっつける程の強力さだよ。電撃も出すし毒液も吐く。」
明美「あは、・・・・へたな人間の兵隊は邪魔ですね。」

じゅえる「というわけで、巨大ゲジゲジ数匹で殴り込みを掛けるというのが、ゲジゲジ軍の基本戦術なのよ。で、家に火矢を射掛ける。歩兵は弓で射倒す。カブトムシ兵には投槍の先に爆弾を付けてぶつけるわけなんだ。」

明美「ロケットとか爆弾とか、火薬は無かったはずじゃなかったんですか、超技術だから。」
まゆ子「カブトムシ兵の鎧対策に、テルミットは有ることになった。つまりアルミの精製が出来るのだ。でも硝石の鉱石が見つからないから黒色火薬は出来ない。」

 

じゅえる「で、毒地を抜けてカブトムシ王国の国境付近にゲジゲジ軍の古代遺跡を利用した小さな砦があり、そこに独立愚連隊が一つある。
 ゲジゲジ神族5人、で従僕が100人以下ね。毒地の合間を風のいい具合に吹くすき間を抜けて、東ゲジゲジ王国から遠征に来ている。
 風の向きを予測する為に、蛾の巫女が一人お供に連れて来られているわけよ、首に縄付けられて。

 ついでに剣客も居る事にしない? 武芸者、つまりプロの傭兵よ。」

まゆ子「そうだねえ、ゲジゲジ王国は一般庶民は貧しいけれど、特殊技能者には手厚いってことにするか。一般大衆の方には有効需要が無いから、全てゲジゲジ神族の求めに応じてそういった技能や芸が供給されている。で、カースト的に専門家集団が形成されていて利権団体となっていて、より収益を上げる為に専門化が究極まで進んでるのね。で、その中に剣客という技術者が居るわけよ。他にも弓の専門家や火矢の技術者も居て、これらが10人くらいで事実上下士官の役で下僕の兵隊を指揮している、と。」

明美「つまりが浪人なわけですね、渋い男がいるわけですよ。」
じゅえる「う、ん。ま、いいか。

 

 ということで、

ゲジゲジ神族愚連隊、5人。男4人女1人。その内男がひとり、蛾の巫女を奴隷にして連れているわけね。奴隷といっても愛はあったりなかったり。蛾の巫女は哀しい唄を月夜に歌う、と。連中は、まあプライドだけは高いんだけど、時代はどうしようもなくカブトムシ王国に傾いているというので、半分ヤケで半分鬱な状態。その鬱屈した気分を、カブトムシ王国の農民相手の弱い者いじめで晴らしている、と。

その他、下僕兵の隊長として剣客1名。明美ちゃんのリクエストにより、渋い浪人調の、椿三十郎っぽいの。
 こいつらは早い時期に弥生ちゃんとぶつけて、弥生ちゃんの強さを表現することにしよう。」

まゆ子「まあ、そうだね。弥生ちゃんにぶつけるよりも、カブトムシ兵にぶつけて、その力を読者に見せつけるのがいいんだけどね。なにせ直接弥生ちゃんにぶつけたら、手もなくひねられて、なんだこいつら弱いじゃんと思われてしまうよ。」
明美「なるほど、作劇の都合上、敵の強さを演出しなければならないわけですね。というか、それまで両軍が衝突する場面が無いままにいきなり総決戦に突入したら、なにがなんだか分かりませんよ。」

じゅえる「あ、うん、そうかー、じゃあ弥生ちゃんにぶつけるのは止めて、カブトムシ兵の国境守備隊と日常ルーチンな戦闘をやらかしてみるか。じゃあ、カブトムシの辺境警備隊に、・・・・・弓レアルの婚約者でも出そうか。」

 

まゆ子「あ、そうだね。それについてはちょっと考えがあるんだけど、弓レアルの婚約者はつまりまだ黒カブトムシ兵ではない。ということは父親が現在黒カブトムシ兵なわけなんだね。当然軍務に就いている。で、その配下に息子も配属されてきている、というのはどうだろう。生身の姿のまま、巨大ゲジゲジの恐怖に立ち向かい、その威力に恐れおののくところに、父ちゃんが黒カブトムシ甲冑でさっそうと現われる。」

じゅえる「巨人の星だね。」
まゆ子「それもいいな。」

明美「物語が重層的でいいですね。つまり、弓レアルと婚約者の一家が主人公なんですね。家族ものといえば、なんだかアメリカの南北戦争ものっぽいかんじです。」

じゅえる「風と共に去りぬとか若草物語とかだね。
 じゃあ、弓レアルの友達の女、ってのも考えなきゃいけないかな。王都に常駐するのは弓レアルしかいないじゃない。そういう構造なら定点ってのが必要でしょ。弓レアルの周辺でせこい物語を組まなきゃだめだよ。」
まゆ子「弓レアルはお嬢っぽい人だから、友達は逆に活発で恋愛も積極的なスカーレットオハラだね。こいつが騒ぎを起こすのに、弓レアルが傍観者的に巻き込まれる。スカーレットは、・・・割と反政府っポイことをやってる男に入れ込んでるってとこだね。カブトムシ王国で反政府っぽいといえば。」

明美「難民の処遇について、じゃあないでしょうか。」

 

じゅえる「まさにそれだね。難民救済運動に従事すると見せかけて、謎のある男。なんだったらゲジゲジ神の隠れ信徒でもいいかも。そういうんだったらさ、大犬に仕える弓レアルの義妹Eも、巻き込まれる場面が想定出来るじゃない。それを足がかりに衛視Dと知り合うことになる。」

 

まゆ子「GOODだね。」
明美「GOODですね。」

 

 

2003・09・28

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