ゲバルト乙女 第四夜

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まゆ子「さて、カブトムシ軍の編成と作戦が今日の課題です。で、わたしは、突然ではあるが、カブトムシ軍の役職等を、江戸時代式に呼称したいと思う。」


じゅえる「なんだい、それ。」
明美二号「はあ、なんだか変ですよ。つまり、大番頭とか旗本寄合席とかいうのですよね。」

じゅえる「それは大江戸捜査網からの知識だな。でも、なんでそんな変なのをつかいたいなんて思うんだよ。」

まゆ子「当然、中国風に言っても旧軍風に言っても、ヨーロッパ的に言ってもまるで構わないのだけど、弥生ちゃんだよ。弥生ちゃんが頭に壁チョロを頂いて、で、自動翻訳機能が備わるわけだ。ということは、カブトムシ惑星の事物を、地球の日本の、それも弥生ちゃんの脳内にある単語に置き換えるという事になる。」
じゅえる「ああ、そうか。という事は、カブトムシ軍の役職名とかが、弥生ちゃんの脳内でメジャーな単語である江戸時代の官職名に置き換わるんだ。」
まゆ子「そういうこと。で、まったく自然に江戸時代風の呼称がつかわれるのだよ。」
明美「はあ、なんて論理的なんだろう。それに比べると十二国記はいいかげんだ。」


まゆ子「とは言うものの、実は全然知らないから図書館とかで調べてくるか。一応てきとーなところで話をすすめておこう。

 

 

 まず、カブトムシ兵は三種類あり、黄金カブトムシ王族、黒カブトムシ守備兵、赤カブトムシ突撃兵となる。この内、もっとも最初のは黄金カブトムシであるが、つまりカブトムシ付きの救世主が現われた時の力が、今の黒カブトムシ兵とおなじ、”無敵”だったのだ。」

 

明美「無敵ですか、それは至極分かり易いんですが、それで救世主となるには、ものスゴイ敵をやっつけなければいけないですよね。」

まゆ子「そのとおり。ゲジゲジの付いたゲジゲジ王族というのは、まさに神に等しい強力で不可思議な力を自由につかいこなすウイザードであったのだよ。一般民衆なんてのは、奴隷どころか家畜同然で抵抗などということは考えるだけ愚かな行為で、何度も反乱とかは起こしてはみたけれど、手もなく捻り潰されてたのだね。」
じゅえる「という事は、無敵というのが当時最も希求された能力だったわけだ。ゲジゲジ王族の力を平然と跳ね返す、ウルトラマンだったわけだね。」

まゆ子「救世主というのは、当時は甲冑なんか付けなかった。そこらへんの一般的な普及品の防具だけで、それでもカブトムシの魔力でありとあらゆる攻撃を防いで、ゲジゲジ王族を叩き潰していたわけだね。

 で、遂にはゲジゲジ王族を中心都市より追い出して民衆を解放するのに成功する。しかし、そのままだとゲジゲジ王族は体制を立て直して反撃に出るのは必至。そこで、カブトムシ救世主は王となり、解放した民衆の中から志願者を選んで、黒カブトムシ兵としたわけだ。つまり当初は守ることが肝要だったわけだね。」

じゅえる「そして、解放された領域を次々と広げていき、カブトムシ王国というものを作り上げた。

 で、ゲジゲジ王国は、自然と衰退したわけ?」

まゆ子「いや、というか、1000年を経た今でもわずかに残っている。つまり民衆が逃げるようになったのだね。で、反乱しても逃げ場ができるようになり、逃げ場があるから反乱するようになる。こうしてゲジゲジ王国の神話的な無制限支配力が衰退し強権に頼るようになり、早い話が手が届く範囲の人間しか支配できなくなったのだ。」

明美「農地を荒らして荒野にする、というのはしなかったわけですか?」

まゆ子「それは、ゲジゲジ王国の劣勢が明らかになってから。つまり、最初の内はまだ奪還する望みを捨ててなかったんだ。で、再占領した土地に支配権をふたたび確立する。だから領地を取ったり取られたりしてたんだ。初めのころはカブトムシ兵も少なかったし。しかしカブトムシ兵の増強には、カブトムシの繁殖飼育が必要で、その為の特別な役割をもった人間が黄金カブトムシ王族。王、救世主の一族だったんだ。でも、この黄金カブトムシもまた最初は少なかったから全然増加しなかった。だから黒カブトムシは当時でも極めて優れた人物を選んで与えられたわけで、故に伝説的な活躍を次々と為していったのだね。この時代の伝説があるから、黒カブトムシは威張ってる。

 で、つまり極めて優れた人間がカブトムシ兵となり大活躍する、ということは、こいつを重点的に叩けば良い、というわけだから、ゲジゲジ王族もある種のゲーム的感覚での戦争に明け暮れたんだ。だが、これが命取りになる。

 ゲジゲジ救世主は本来文化英雄神だ。だから、その支配の根幹は科学技術にある。しかしゲジゲジ王国の大勢が軍事色を強めると共に、技術的な方面の知識と人間が軽視されるようになったんだな。で、実権を無くした知識層が次々と櫛の歯が欠けるように脱出しカブトムシ王国に身を寄せる。それによってカブトムシ王国の生産力が上がり、工業技術が進歩して武器や防具も強化されて、ついにカブトムシ甲冑が完成する。この鎧を身につけた黒カブトムシ兵は、始祖である救世主と同じレベルの無敵性を獲得して、ついに軍事的バランスが崩れるのだ。」
じゅえる「負けが込んで来たゲジゲジ王族はついに領土の奪還を諦めて”焦土戦術”を採用し、飢餓と難民を武器にするようになる。で、無敵の黒カブトムシ兵とは直接対決せずにその背後の一般民衆に攻撃を集中するヒットエンドラン戦法を取るようになり、高速戦隊の必要が発生する。」

 

明美「おおー、さすが。息があってますねー。でも、焦土戦術を取ると、負けないんですか?」

まゆ子「だから食わせなきゃいけない人間がどんどん発生するわけだから、領土拡大が困難になるんだ。領土を広げれば広げるほど、食糧事情が悪化する、となるとスピードを緩めなきゃいけない。しかも、機動性を生かして内部に浸透してくる敵により、既存の領土も汚染されたりする。だから、今度は攻守が逆になるんだよ。」
明美「攻守が逆。 はあ。それじゃあ、無敵が意味を為さなくなってきた、というわけですね。直接ぶつからないようになったわけですから。」

まゆ子「そういうことだね。だからこれまで集中運用してきた黒カブトムシ兵を境界線の防御の為に展開しなきゃいけなくなった。しかしスピードでは劣るから白兵戦闘は効かなくなり、黒カブトムシ兵は怪力を生かして鉄弓で距離をカバーするようになる。」

じゅえる「ほお。それは意外だね。無敵なのに白兵戦をやめたんだ。」

まゆ子「ともかくスピードが問題だったわけでね、でも矢より早いゲジゲジ兵も居ないってわけだ。だが、この戦法を取るとこで黒カブトムシ兵の郷士化が進んでしまったんだね。領地を守る、という概念に、単騎で土地を守るという戦法にプライドの持ちようも変質してしまい、本来の集中運用による没個性と黄金カブトムシ王族への忠誠が薄れてきてしまう。」
明美「鉄弓は、射程距離が500メートルにもなるんですよね。これで攻めるわけにはいかないわけですか?」
まゆ子「まあ、荒地は風も強いからね。それに、ゲジゲジ兵も弓は持っている。火矢というかミサイルも持っている。だから一方的な戦いというわけにもいかない。


 で、敵ゲジゲジがヒットエンドランをする、となると高速戦隊で追っかけて直接戦闘部隊をぶっ潰す外なくなるわけだ。で、荒地戦用に軽く高速の出る赤カブトムシというのが新たに開発された。これはゲジゲジ王国からの技術によりカブトムシの改良に成功したわけだけど、神聖なるカブトムシに技術の手を加えるということで随分と論争と政争が起きた。で、なかば異端な感じの赤カブトムシ兵はカブトムシの魔力を後方に噴出して騎馬ごと加速することができる優れた運動性機動性を手に入れたわけだ。

 で、この頃にはカブトムシ兵も世襲になっていて、黒カブトムシ兵になるには代々のカブトムシ兵の、しかも長男嫡子でなければならなくなっていたのだね。赤カブトムシ兵は、そんな制度の下、カブトムシを頂けなかった次男三男から能力を重視して選抜されるようになる。もちろん黒カブトムシ兵も能力が一番なんだけど、ある程度の目こぼしはあるわけなんだ。つまり家制度も整ってしまったんだね。
 そんなわけで、黒カブトムシは名門意識に囚われ、その中から生ずる赤カブトムシ兵は一代限りの能力重視、ということでより一層の過度のエリート主義に陥るのだ。

 それにかてて加えて、解放した領土からの膨大な難民の発生と食糧不足、それを補う為の農村の過度の締めつけ、および農村を守る黒カブトムシ兵の徴税強化と農民の弾圧というのが発生し、際限無く領土を増やし荒地にして難民を産み出す赤カブトムシ兵に対する怨詛が高まるのだ。」

 

じゅえる「ふん。で、一体カブトムシ兵というのは何人くらい居るんだ? というか、この星は人口何人くらいなんだ。」
明美「はあ、それは考えてませんでしたね。」
まゆ子「ファンタジーの世界でそこまで考えてるのは、無いなあ。人口密度から考えると、かなり少ない。ムラで百数十人、街で5、6千人、都会で2、3万人というのが普通のファンタジーの世界じゃないかな。」
じゅえる「ヨーロッパの都市は近世までそのくらいだったからね。巴里が19世紀まで100万人いったこと無かったんじゃないかな。それに比べて、江戸は100万都市だったからね。北京とかもそのくらいかな。イスタンブールとかバグダッドとかは多かったらしいけど。」


明美「はあ、では中世ヨーロッパをモデルとするこのカブトムシ惑星は、かなり人口が少ない?」
まゆ子「全人口で100万人てとこかな。中世ヨーロッパの国として考えると、大きい方だが、大き過ぎはしない。で、城市で10万人、その内難民で5万以上、となる。この世界唯一の大都市なのだ。」

じゅえる「じゃあ、軍隊は10万人くらいかな。十分の一くらいでしょ、普通。」

まゆ子「全人口100万人として、ゲジゲジ王国分が20万以下、とする。残り80万の内難民が都市で5万国土全体で10万人くらいかな。カブトムシを戴く特権階級が1万、いや家族親族を会わせて25000くらいてとこかな。3、4%ていうのは、多過ぎはしないだろう。で、その特権階級を家制度で分割するとして、1000〜1500くらいがカブトムシ兵という事になるかな。で、一般兵を合わせて常備軍が2万、大動員で5万てとこだろ。むりすりゃ20万くらいは作れるけど、そんなのは補給が追っつかない。」
じゅえる「総力戦てのは、近代にならないと無いからね。まあ攻城戦で閉じ込められりゃあ別だけど。」

明美「じゃあ、赤カブトムシ兵は。」
まゆ子「それは別だね。250くらいだ。で、1万弱というのが高速戦隊赤カブトムシだ。ゲジゲジ兵が小数で展開しているから、あまり大人数は必要ない。むしろ赤カブトムシ兵に付いて来れない一般兵は邪魔だ。だから、ほとんどが補給と占領地の一時的警備に使われる。それと偵察、密偵だね。ゲジゲジ王国の領土内に、赤カブトムシの密偵が多数入り込んで工作活動を行っている。」

じゅえる「その黒カブトムシ兵の1500は、全部が全部城に居る、というわけじゃないだろ。田舎の田園地帯に守備として展開してるはずだ。だから、城市内にはあんまり居ない。」
まゆ子「そうだね。1500として、1000は村々のというか、国境線近くの警備に就いている。200は城近くで黒カブトムシ軍の中核として軍隊生活をしている。首都防衛軍だ。200余が城市内部で政務に当たっている。中でも、初期の伝説的カブトムシ兵の子孫である高級官僚の家系が10幾つあるわけで、都市に居るのは、そのつながりの深い家の出身者ということになる。だから、女のカブトムシ兵は大体これら名家の出身者という事になる。」

明美「常備軍が二万、都市防衛軍として居るんですか。それは大部分が普通の人間ですよね。」

まゆ子「だからつまり、この兵隊の人数には、村の守備隊は勘定に入ってないんだ。すべてかき集めてきて5万人。で、首都近くに軍隊として居るのが、2万人。これは最強であると同時に教育隊でもある。士官の育成と、地方派遣の中心となる兵の練成をやってる。で、残りの3万人は農村地帯に住んでいる屯田兵みたいなものだ。村警備隊だな。1000人のカブトムシ兵が地方に別れて展開してる。といっても、地方にも司令部はあるんだから、本当は一人のカブトムシ兵で100人くらいを指揮し、下には2、3人の下士官が居るでしょう。で、拠点都市には10人程度の司令部にカブトムシ兵が詰めている。これはただ単に守備隊というわけではなく、地方行政や警察機構、裁判官の役もする地方行政官でもあるわけだ。」
明美「じゃあ、ひとかたまりで10〜20人くらいの黒カブトムシ兵が組織になっている、と。でそれが行政単位になる。」

じゅえる「なる。じゃあ、全国は50くらいの地域に別れているわけだ。で、人口が80万引くの10万で、一地域に1万人から二万人が住んでいる事になる。ちょっと少な過ぎじゃない?」
まゆ子「そうだなあ、下役人も居るんだから、カブトムシ兵10人常駐する役所で10万人くらいは処理できるでしょ。残り10人が警備に展開するとして。」
明美「じゃあ、500万てとこですかね、全人口。」
まゆ子「そのくらいのポテンシャルはこの政治体制は持ってることになる。難民は10万のままでもいいよね。」
じゅえる「うん。だから、人口密度の問題じゃない? 

 国境付近は人間が少なくて、内側は多い。で、国境付近では軍事的に重点が置かれて行政には2、3人だけが当たり、残りで警備活動を活発に行っている。一方、城市周辺に近いエリアでは行政活動の方に人数を裂かれて警備というより警察活動に重点が置かれるってのよ。だから国境線あたりでは、1エリア2、3万人。内部エリアでは10万人くらいじゃない?」

まゆ子「人口250〜300万か。じゃあ特権階級は1%という事になる。少な過ぎるね。」
じゅえる「少ないね。宗教的な勢力もつけ足そうか。」
明美「でも、この世界は黄金カブトムシ王族が宗教的なものも兼ねてるんじゃないんですか?」
まゆ子「うーん、あまりそういう領土的な欲望とか利権をむさぼるとかのイメージじゃないんだよね。彼ら。」

 

じゅえる「でも、そういえば、ここの領土ってどの位の広さ持ってんのよ? それが分からないと設定できないじゃない?」

まゆ子「1000×1000km。全部陸地。」
明美「1,000,000平方キロメートル。人口密度は3人/km2ですね。がらがらです。」
じゅえる「全部が全部住めるってわけじゃないから。それにゲジゲジ王国も、こっちが増えたからには、50万人くらいは居る事になるでしょ。」
明美「あ、そうか。」
まゆ子「日本が37.8万平方キロメートルで、1億2千万人だよ。がらがらと言ってもいいでしょ。」
じゅえる「・・・・えーと、

 エジプトがちょうど100.1万平方キロだよ。6200万人だね。でも、これが中世レベルとなると、」
まゆ子「10分の一、でも600万人か。250万でも問題は無いね。」
明美「そういうことにしておきましょう。」
じゅえる「エジプトは割と四角い形をしているから、こんなイメージかな?」
まゆ子「砂漠の代わりに荒地がある、と考えると、寒いエジプトってのかな。相当広いね。」
明美「エジプトは広いですからね。」

 

じゅえる「で、不足する特権階級なんだが。」

まゆ子「黄金カブトムシ王族はそのまま知識階級でもある。つまりゲジゲジ王国で栄えた科学技術文明の継承者であり、保存する役目を負っている。だから、それなりの人数が居なければならないけど、・・・1000人でくらいかな。その内、黄金カブトムシが付いてるのは50人くらい。」
明美「黒カブトムシ階級が25,000人。黄金カブトムシ階級が1000人。あとはー、なんかー。」

じゅえる「ゲジゲジ王国で上流階級だった人間というのが独自の階級を作っているという事にしよう。主に商業に携わり、都市文化を担っている。資産もある。」
まゆ子「うん。そんな感じかなあ。これが10万てとこか。13万人が上流階級という事になる。5%ってところか。」

明美「そのゲジゲジ王国の上流階級ってのは、王族だったんですか?」
じゅえる「いや、そうじゃないでしょ。でも、労働者階級じゃあなかったわけで、まあ、基本的に宮廷関係と科学技術関係、それと軍人だな。」
まゆ子「カブトムシ王国に技術をもたらしたヒト達だよ。」

明美「じゃあ威張ってますね。」
じゅえる「すかしてるだろうね。」
まゆ子「差別主義者でもあるかもしれない。昔の特権意識を今も持っているでしょう。で、意外とカブトムシ兵の家に姻戚関係を結んでいる。美人も多い。」
明美「はあ。なるほど。色々と面白く絵になる階級ですね。」
じゅえる「うむ。背徳の臭いがする。」

明美「じゃあ、工業技術はむしろ、この人たちが担って、黄金カブトムシ王族には関係ない、というのいいんじゃないでしょうかね?」
じゅえる「そうかもね。黄金カブトムシ王族はもっと神秘的でないと。」
まゆ子「でも、城でなんかスゴイことをしてるのは確かだ。特に聖なるカブトムシの飼育は最重要任務だしね。」
じゅえる「聖なるカブトムシてのはスゴイ知識をもたらしはしないものなんだろうか? ゲジゲジだけなんかな?」
まゆ子「うーーん、工業技術はー、全部ゲジゲジ神由来だよ。カブトムシ神は力と護りの神だからね、本質的に。」

明美「謎のにおいがしますね。」
じゅえる「うん。なんかある。というか、無きゃいけない。」

まゆ子「あーぅん、そうだねえ。

 実は一つ特権があるんだよ、黄金カブトムシ王族は。黄金カブトムシは大犬の時に言ったけど、カブトムシが取りついた者の見るもの感じるものをリアルタイムでゲット出来る。つまり千里眼でもあるんだ。だから、黄金カブトムシ王族は、常に王国全体を監視していると言ってもよい。だから、一種の長老会という感じもあるんだ。」

じゅえる「それは、最後に使えるよ。千里眼で見ている黄金カブトムシ王族が、ゲジゲジ神が滅びた後の王国のあちこちでの混乱と思惑に振り回されて、主導権の回復の為に城市で一種の逆クーデターを計るんだ。」
まゆ子「ほえー、なるほど。それは御姫様が火焙りにされる際の実にいい布石になるね。」
明美「なるほど。だから軍事力を持たなくても君臨できるわけですね。で、それは、軍事には利用できないんでしょうか? 千里眼で見て、テレパシーで命令するとか。」

じゅえる「テレパシーは無しにしようよ。見ることはできる、で遠隔地で味方がピンチになる時には、援軍を送る事が出来る。でも、送られる方は援軍が来る事は分からない。援軍の部隊も今戦場で何が起きているかは分からない。黄金カブトムシ王族だけが知っている。だから盲目的に従うしかない、そういうもんであるべきじゃない?」

 

まゆ子「そういう事だと、宮廷は陰謀の巣になるね。」

じゅえる「いいんじゃなーい。」
明美「goodですよ。」

まゆ子「じゃあそういうことで。」

 

2003/07/26


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