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            ふぁ
明美     しるく
  聖          まゆ子

        じゅえる
   志穂美



2004、2005年のばっくなんばー    ue
2006年前半  2006年後半  2007年  2008年  2009年  2010年
2011+12年  2013年  2014年  2015年  2016年  2017年
2018年  2019年

登場人物の紹介

八段まゆ子;主筆。ろくでもない設定の小説を書くスタンド能力を持つ。マッドサイエンティスト・プロデューサー
   バスト88をムダに誇るが、「鳩保芳子」93に設定上敗北する
石橋じゅえる;ガチホモ系腐女子であるが、この場では禁じられている。ツッコミ担当、建設的な批判を行う
   ミス門代高校でとんでもない美少女であるが、「ミス門代高校」は女子の投票で最低のクズが選ばれる
シャクティ・ラジャーニ;2年生インド少女、日本語に堪能。古典漫才大好き
   データ担当で設定構築の補足を行う能力を持つ
   正式な名前は「シャクティ・ラジャーニ(仮)」で、インドに「ラジャーニ」なる姓が存在するかは不明
山中明美;明美1号(3年生)。2号3号が居るが、1号しか来ない。ミーハー担当で読者目線から提言する
   不死身属性を持つ「汎用スクリーミングアクトレス(悲鳴女優)」

蒲生弥生;「でぽでぽ」管理人。だが「くっちゃりぼろけっと」は無法状態である
   本来はもっと有意義なことに使われるはずの空間であった

「くっちゃりぼろけっと」とは?
   女の子がくっちゃべっている内にぼろっと何か出ちゃう、というコーナーである
   本編・ましなりい・あしどりむ(アシッド・ドリーム)の3本が有る
   どれもれっきとした著作物であり、単なるメモ帳ではない

 

21/05/05

釈「PIXIVに『SF小さな小説コンテスト』てのをやっていたので、短編小説「元凶」を投稿してみました。
 PIXIVに小説を投稿するテストケースです。」

じゅえる「テストケースなのか。」
まゆ子「だから、何も考えてません。
 そもそもコンテストに既存シリーズのキャラを突っ込んでいいのかもちょっとアレなんだけど、まあ箸にも棒にもかからないだろうからいいでしょ。」
釈「うーん、どうもあそこの小説というのはあまり読んでもらうの期待できないような感じですしねえ。」
まゆ子「まあ、「なろう」とかほとんど見たこともないから、まだこっちの方が馴染みあるし。イラストはもう24枚も掲載してるし。
 でもなかなか閲覧数上がらないねえ。」
じゅえる「こういうのは営業努力というのが必要らしいが、面倒だな。」
釈「フォロー数を増やさないといけないらしいんですが、そうすると変な自動で勝手にオススメを選んでくれる機能がぶっ壊れますよね。」

まゆ子「とまあそういうわけで、「元凶」です。
 これまんま『ゲキロボ☆彡』ですから、まんま物辺優子が出てきます。というか五人組総登場だ。」
釈「なにも考えずにまんま出しちゃったんですね。」
まゆ子「いやPIXIVで『ゲキロボ☆彡』知ってる人居ないだろうから、いいんじゃないかと。」
じゅえる「まあね。」

まゆ子「とまあそういうわけなんですが、実はこれ『げどー☆巫女』なんですね。
 『げどー☆巫女』と『ゲキロボ☆彡』とは物辺村の設定が若干違います。というか、物辺村が変だったのを修正しています。

 そもそも物辺村は、円状の湾の中心に浮かぶ島がまるごと一村になっていて完結した集落なのですが、これはさすがに無理がある。
 そうとう大きな島でないと村とは呼べないだろう。そんな大きな島がある湾ってどんな大きさだよ。という話になるわけです。

 これに対して『げどー☆巫女』では、円状の湾の中心に物辺神社があって、かっては島だったんだけど、
 今は湾の入り口を塞いで干拓して全部田んぼになっています。
 つまり物辺神社は孤立していない。そして住居は湾の外回りに存在して湾内の田んぼには人が住んでいない。という設定です。」

じゅえる「そうすると、どういうメリットがある?」
まゆ子「メリットは不自然ではない、という程度でしかないんだけど、これだと水牢が作れない。
 そこで締め切った湾の入り口岬の突堤の先に牢屋があるという設定が追加されてます。優子はここに監禁されます。」
釈「監禁されちゃうんですか、優子さん。」
まゆ子「これは、『鬼首島』シナリオになるわけでヒーロー幡龍八郎太と物辺優子のラブストーリーが展開される予定です。」
じゅえる「ああそういう企画も考えたことあったっけ。」
まゆ子「というわけで『げどー☆巫女』に統合される事になります。」

釈「『ゲキロボ☆彡』リブートってことですか?」
まゆ子「まあ余力があったらね。
 というか今更に気がついたけど、PIXIVでアニメのファン絵を描いていても何もならんだろうと。
 描くんだったらやっぱオリジナルではないだろうか、と今更ながらに考えているのです。」
じゅえる「まあ、でも閲覧数が上がらないんだな。」
まゆ子「そうなんだよお、オリジナルで人を惹きつけるのは大事だわー。」

 

21/04/22
(というわけで、「魔法甲冑リリカルポエマー」をあしどりむでリブートしています。
 改題されて『中世ファンタジーで甲殻やってたら、王妃さまがロボで驀進です』もしくは『魔法革命リリカルポエマー』
 後者の場合は本編一話ごとにリリカルポエムを書くのが義務付けられます)

まゆ子「というわけで、『魔法革命リリカルポエマー』
 こんなタイトルを付けたからにはリリカルポエムを書かねばなりません。
 問題は、どんな形式でそれを掲載するか?
 吟遊詩人を出します。バラカンというギターに似た民族楽器を抱えてます。」
釈「吟遊詩人、ですか。」
じゅえる「最近のファンタジーものにはあんまり出ないな。」

まゆ子「で、物語は普通にハードボイルドで進展していく中で、いよいよ戦闘シーンに突入するというまさにその瞬間、
 まったく必然性も無く突拍子もなく場違いに、吟遊詩人がその場に居ることに気付くのです。
 そして彼は、リリカルポエムをシャウト!します。」
釈「シャウトですか。」
じゅえる「ロックだね。」
釈「ロックな吟遊詩人が戦場でリリカルポエムをシャウトするのですか?」
まゆ子「ロックだろ。」

じゅえる「それにどんな必然性が?」
まゆ子「無いよ。ただ逆に考えると必然と言える。
 つまりリリカルポエムをシャウトするために、この物語は進展していくのだと。」
釈「リリカルポエムの方が上!」
じゅえる「なのか?」
まゆ子「いやならタイトル名を替えますよ。」
じゅえる「リリカルポエマーだっ。」
釈「だっ。」

まゆ子「まあつまりはこれからどのような展開して戦闘シーンが描かれるのか、をリリカルポエムにしています。
 当然のことながら血なまぐさい殺伐としたポエムになります。
 こないだ書いた「ボトムズ文学」みたいな。」
じゅえる「あああれ。」
釈「味をしめましたか。」
まゆ子「あれなら書けると踏みました。」
じゅえる「なるほど、あんな感じでシャウトね。」

 

21/03/31
(というわけで、くっちゃり秘密設定において第六巻のシナリオを詰めているところですが、
   行きがかり上ルパンファミリーと対決する事となりました。)

 

21/03/19

まゆ子「というわけで、現在更新作業は滞っております。」

釈「どうしましたか?」
まゆ子「いや、実はお絵かきフルデジタル化に成功してね。」
じゅえる「随分前からデジタルでしか描いてなかったんじゃないか?」

まゆ子「これまでは大雑把なところをペンで描いて、正確なラインをベクタで引いていくという手法を使ってた。
 まあ描けるんだけどなんか隔靴掻痒という感じだし、実は案外とベクタも正確には引けないものでね。
 やはり厳密というのはテンプレート当てて描かないと難しいんだな。

 で、現在。 ペンでガシガシ描いていく手法が確立してしまった。直接ガシガシいけるようになった。
 というわけでその手法を固定するために集中練習中。
 描いたものはPIXIVに載せてるからネットをさぼってるわけじゃないんだな。でぽでぽが留守なだけで。」

じゅえる「「でぽでぽ」にそれを載せたらサボってるんじゃないよという証明になるのに。」
まゆ子「あー、エロ絵じゃないから出来るねえ。」
釈「エロ絵やめたんですよね?」
まゆ子「エロ絵は逃げだからねえ。手っ取り早く人目を惹いてお客を呼んでくる為の。
 そんなものばっかり描いてたから、服を描くのがすっかり下手になってしまったよ。」
じゅえる「だいもんだいだな。」

まゆ子「しかしまあ、PIXIVにも足りない点があってね、
 あそこの習慣だと、描いた絵に細々とコメントを補足する習慣が無いんだ。コメント欄はあるけど宣伝ばっかりで。
 「でぽ」では描いた絵にびっちり説明文を書いてた身からすると物足りん。」
釈「そこはでぽでぽでお願いしますよ。」

まゆ子「まあ今後でぽでぽに載せる絵はオリジナルの、「げばると処女」「罰市偵」「ゲキロボ☆彡」関連だけだな。
 「ゲキロボ☆彡」派生で漫画「げどー巫女」をちゃちゃっと描いてみるかなと。」

 

21/02/15

(というわけでサボってたわけじゃないのだ。
 2/15から始めた「くっちゃりぼろけっと秘密設定」において、「罰市偵」第七巻「絶体絶命隔絶途絶」全編シノプシスが完成したのだ)
(ちなみに「くっちゃりぼろけっと秘密設定」とは、小説執筆時の設定を作るのは同じでも、読んであまりおもしろくない細部について集中的に描いているから
 まあ読者様にはこれ秘密にしておいた方がいいな、というレベルのものです)

(ちなみに『罰市偵』第五巻最終24話「シンプル・プラン」は2月掲載出来てたはずなのに、ふと気付いたら3月も半ばを過ぎていた…HAHAHA)

 

21/02/07

まゆ子「というわけで、外伝「シャヤユート 白い花の蕾」初稿出来ましたー!
 既に「シンプル・プラン」も上がってますから、第五巻完成ですー。」

釈「うおぽおおおおお。」
じゅえる「長かった。実に長かった。辛かった。」
まゆ子「うんうん、涙なみだ。」

釈「しかしシャヤユート、何もアナウンスしないままにサクッと出来ましたね。」
まゆ子「前にも言ったけど、これはたぶん書き始めたらさくっと出来ると思ってました。
 そしてさくっと出来ました。」
じゅえる「これでようやく第六巻に取り掛かれる。やっとだよ。
 次はもう楽ちん単純な構図にしよう。」
釈「そもそもですね、第五巻は「危うしニセ病院」との二本立てだから大変だったんですよ。
 一本道シナリオでいいんです、めんどくさい。」
まゆ子「あー、そこは第七巻がまたそんな感じになりそうで、HAHAHA。」

釈「第七巻、ですか?」
じゅえる「ああ、依頼人が若い女で、マキアリイと共に方台中を逃げ回るのを、クワンパが事務所で心配するというシナリオだったな。
 またか?」
まゆ子「いや実際は第七巻は、マキアリイが方台中のいろんな所に逃げ回って、登場人物も設定も違う細かいお話を繋ぎ合わせたような構成になる。
 今回よりもたぶん、    ずっとめんどうだ。」
釈「またかー。」

 

まゆ子「それで、今回は外伝であり「 罰市偵」本体との関連性がかなり薄い物語だから、
 単独で小説として「PIXIV」に載せてみようと思うんですね。」

じゅえる「なろうじゃなくて?」
まゆ子「うーん、なろうって実はほとんど見たこと無いんだな。アカウントも持ってないし。
 PIXIVの方はそれなりに健全絵を載っけてだいぶ様子が分かってる。
 よく見たら小説投稿もやってるし、じゃあここで実験練習してみようかなと。」
釈「まあ慣れているところは楽ですよね。
 でも読んでもらえるのでしょうか?」
じゅえる「いやどこに載せたってわからないぞそれ。だったらどこでもいいんじゃないかな。」

まゆ子「だいたい閲覧数を増やすにはフォローを沢山しなければいけない、というのが分かった。
 これは、かなりめんどくさい!
 まあだったいいんじゃないかどーでも。」
釈「そもそもがSNS嫌いですからね。」

 

まゆ子「さて。で、どうしよう?」
釈「新企画ですか?」
じゅえる「第六巻だろ、ふつうに。」

まゆ子「そうなんだけどさ、「げばると処女」も近代化改修していかないといけないんだけどさ。
 他になにか無かったっけ?」
釈「なにか企画があるんですか。」
まゆ子「いや魔法少女が乗るロボットを考えた。これでお話を作ることが出来るぞ。」
じゅえる「ガンダムみたいのか。」
釈「ボトムズみたいのですか。」

まゆ子「いや、魔法少女ってのはなんだか知らないけど敵の攻撃を受けないシールドみたいなものを持ってるでしょおふつう。」
じゅえる「絶対とはいわないが、当たらないという特性はあるな。」
釈「そのものずばりのシールドを持っていたりもしますね。」
まゆ子「そこでだ、戦車の正面装甲として魔法少女を車体前面に括り付けてですね、」
じゅえる「げどおおおお!」

 

 

20/12/21

まゆ子「えらいことになってしまった。」

釈「どうしましたか。」

まゆ子「いや、げばると処女『装甲騎兵ボトムズ』風予告を書いたわけなんだが、コレ自体は問題ないんだが、
 ついでに書き直したEP1をちろっと読んでみたら、あかん。
 最終改修したはずの章が、気に食わん。いつの間にか文章力また変わってた。
 近代化改修したはずが、時代遅れになっていたよ。書き直しだ。」

じゅえる「おいおい。」
まゆ子「あ〜〜〜〜〜。」

 

まゆ子「てなわけで、『蛇足外伝』「アィイーガ、神々の碁盤」が出来たわけですが、これは失敗作です。

 この章自体は単独では普通に完成しているのですが、元々この話に要求されたのは、
 「アィイーガがこの作品世界において特筆に値する曲者キャラである」と描写する事でした。
 かなり、弱い。」

釈「そうですねえ、陰謀いろいろしてるんですけどね。」
じゅえる「毒地平原を開拓する話は、やらないのか。こないだ考えた奴。」
まゆ子「あれを書いてもさほど状況が好転するようではないなあ、と感じております。
 なにか、根本的になにか足りない、この女。」

じゅえる「おーい、明美ーでばんだぞー。」
明美「呼ばれてきましたじゃじゃじゃじゃん。
 アィイーガのキャラが弱いですか。」

まゆ子「今更修正も出来ないが、なんか足りん。ゲバチューラウと結婚もさせてみたが、なんか弱い。」
釈「自ら冒険しないからですかねえ。世の中を自分の思い通りに操ろうという意思が欠けますねえ。」
じゅえる「そういうキャラが弥生ちゃんの隣に居られても困るんだがね。
 衝突して進行しない。」

明美「ふむふむ、アィイーガこの人、後にゲバチューラウの妾と将棋対決をして自殺に追い込んでるんですね。」
まゆ子「という事になってるね。ゲームの達人なんだな。」
明美「勝負強いんですね。」
じゅえる「弥生ちゃんという最強の駒を引き当てるくらいにはな。」
明美「今回も、タコ女王とギャンブルをして勝ったんですね。」
まゆ子「そういう言い方をすると、勝ってるね。」

明美「不遇ですねえ。せっかくのキャラを使えてないんじゃないですか。
 これは書く側の責任問題です。」

まゆ子「わたしかー、やっぱりかー。」
じゅえる「そうだなあ。アィイーガはキャラが立ってないわけじゃないんだ。
 活躍すべき状況が無いんだ。」
釈「ギャンブル強さをアピールする状況が欲しいわけですね。」
まゆ子「いや今回のテュラクラフ女王との対決だって、負けたら死にかねなかったんだよ。」

明美「リスクですね。負けたらもう後が無いピンチという状況設定が欲しかったですね。」
まゆ子「反省します。」

明美「アィイーガは代理人・仲介者としてはよくやってます。その点に関してはよい人材です。
 ではあるが、自ら戦闘の、戦場に乗り込むという行動を取らない。
 ここが問題ですね。アィイーガを襲う敵が直接には居ない。」

じゅえる「そこだ。アィイーガが目下直面する敵ってのは、煩雑な事務やら人事やらの人間関係、各国間の交渉などというつまらないやつばかりだ。
 なんかゲイルに乗ってばーっと戦闘したいという欲求がある。」
まゆ子「でもそういう敵は、現在はトカゲ王国の仮軍隊がいささかばかり出来上がってますからね。
 アィイーガ本人を必要とはしない。」

 

明美「黒いゲイル、というのはどうだろう。」
釈「え?」
明美「黒騎士だね。あり得ないはずの黒い甲冑の神族が黒いゲイルに乗ってアィイーガを誘うんだ。
 で、その誘いにのこのこと乗って、怪しい現場に踏み込んで、
 という展開。」

じゅえる「絵的にはよい。」
まゆ子「絵的にはね。それが必然性を帯びるかという、なにかが無いと。
 もちろん最後はアィイーガが勝って何事も無かったよと執務に戻る。」
釈「そのなにかですよ。物語的に大きな意義を持つなにか、でないと困るんです。
 それこそ意味がない。」

明美「不思議を使いますか。」
まゆ子「コウモリ神人をアィイーガの前に出してもよい。
 だが陳腐だな。」
じゅえる「黒いゲイルだから、神族だよな。神族でも特殊な連中というのが居ると考えるか。」
釈「クランですね。特殊な結社なんですよ。神族をメンバーとした。」
まゆ子「ほおお、神族の結社ねえ。」

明美「でも神族ってみんなバラバラに考えて好き勝手動いてるんでしょ。
 結社と言われても、どこまでの結束力か。」
じゅえる「ゲジゲジ神に対する裏切り者として始末する為にアィイーガを殺しに来た、とかでは。」
釈「ギジジットでアィイーガは直接神様と交信してるんですよ。誰よりも近いんです。
 それは無いですね。」
まゆ子「いや、そうだな。

 黒い神族は第三勢力ということにして、アィイーガを王姉妹に等しいと見て新たな王国を作ろうという考え方では。
 西金雷蜒王国が何故可能になったかと言うと、ゲジゲジの聖蟲を養殖する能力を株分け出来たからだ。
 王姉妹でないと不可能なんだが、西王国に行った王姉妹が居るんだね。」

じゅえる「ふむ。同じことをアィイーガにやらそうという話か。
 でもそうすると、トカゲ王国はどうなる?」
まゆ子「トカゲ・ゲジゲジ連合王国。
 ギジジットを中核として聖戴者を任命できる機能を持った新たなる王国、か。」
釈「トカゲ神救世主を取り込んで、第三王国を築こうとする勢力、ですね。」

 

明美「ちょっと、おもしろくない。もうちょっと枠を踏み越えてほしい。」
じゅえる「そうか、まだ弱いか。」

まゆ子「人喰い教団を絡めるかなあ。神族の間にも教団に親しい人は居るだろう。」
釈「でも、明美せんぱいはそれは要求してないと思いますよ。」
明美「そうそう。もっと、なんか、すごいの!」

じゅえる「コウモリ神人は出てもいいと思うけどな。」
釈「あ、じゃあ。黒いゲイル黒い神族は幻だった、コウモリ神人がアィイーガを取り込もうとしての謀略だった。
そういう感じでは。」

明美「弥生ちゃんに負けて、コウモリ神人は怪我を負ったんじゃないんですか?」
まゆ子「あー、そういえば、弥生ちゃんとの決闘に敗れて、コウモリ神人どうなったか。
 書くの忘れてたなあ。というか、「ジョグジョ薔薇の乱」まで出番は無いんだ。
 その前に、スガッタ教の連中に「ウェゲ」の子どもを与えるんだ。」

釈「傷ついたコウモリ神人が、アィイーガを我が方に取り込もうとした。
 そういう感じですかね。もちろんアィイーガは拒絶する。」
明美「まだ甘い。面白さが足りない。」
じゅえる「これでもまだダメか。」

明美「黒い神族黒いゲイルの一団、これとアィイーガがゲイル騎兵戦をする。これはいいです。
 それが幻で、コウモリ神人の幻術でした。これもいいです。
 しかしアィイーガを仲間にしようとかは、ちょっとダメです。」
まゆ子「難しいな。」

 

じゅえる「しかし、アィイーガばっかり不思議話にするのも、なんだな。」
釈「そうですね、不思議が無くて、無いですかね。なにか。」
明美「不思議でも政略でも恋愛話でもない。
 なにか?」
まゆ子「コウモリ神人はダメなのか?」
明美「いいんですけどね。不思議をどうするかの処理が問題で。

 とにかく黒いゲイル騎兵の集団とアィイーガが単独で格闘戦。これはいいです。」
じゅえる「絵的にばっちりだな。」
釈「ゲイル同士の格闘戦はこれまで描いてないですからね。」

じゅえる「だが待て。ゲイル同士の戦闘でアィイーガ勝てるのか?」
まゆ子「単純に数的な不利で覆せません。通常の戦力であれば。
 でもアィイーガと2人の狗番は、弥生ちゃんから光る剣をもらってるから、これでなんとかしよう。」
釈「鏃を青い光の剣で擦ると、なんでも貫通してしまうんでしたね。」
じゅえる「そうか、黄金の槍にも神威を移したら、凄い切れ味か。」

まゆ子「で、黒い神族に勝利して、アィイーガは、」
じゅえる「傷ついたコウモリ神人と会う。
 彼はアィイーガに尋ねるんだ。この世界を生きる人間の望みを。
 弥生ちゃんがトカゲ神救世主となって、ほんとうに救われるのだろうか。
 もし人が望むのであれば、わたしは去ろうと。」

まゆ子「それは不思議ではない?」
明美「まあ、問答くらいはアリとしましょう。」
釈「で、アィイーガは何と答えますか?」

じゅえる「あー、人の性というものはコウモリ神が考えるような穏やかなものじゃない。
 本質的に破滅を望み、争いを好む。その上での恐怖に裏付けされた安定が必要なのだ。
 平和は渇望されるもの。押し付けられてはただ飽きて人を腐らせるだけだな。と。」

明美「コウモリ神人をけしかけるんだ。」
まゆ子「うーん、コウモリ神人のあくまでも人を信じ愛そうとする心を踏みにじるんだね。」
釈「コウモリ神人、怒りません?」
明美「怒ってもいいんじゃないかな。ゲイルより大きなコウモリの化け物に変じるくらいしてもOKだよ。」
じゅえる「そうだな、一度怒って見せて、それでもアィイーガは怯まないから考えを変えるんだ。
 「ならば再び乱を与えよう」、と。」

まゆ子「ふむふむ。それラストシーンが見えました。
 草原を引き上げるアィイーガは、ゲイルの上から黒髪の大女がコウモリ神人の元に歩いていくのを見るんだ。
 弥生ちゃんの元に現れた人喰い教徒の首領の女の話はアィイーガも知っている。
 然るべき者がコウモリ神人のところに行くんだな、と納得する。」

 

じゅえる「一篇のおはなしとしては十分だ。そう思う。」
明美「いいんでないですか。
 でも一つ注文が。」

まゆ子「なに?」
明美「今回アィイーガが鬱屈する不満を解消するかに、大戦闘を行うわけですが、
 もう一人、蝉蛾巫女フィミルティもゲイルに乗せてあげてくださいな。
 蝉蛾巫女は元々神族と共に毒地を行くのが役目。ナビゲーターです。
 最近暇そうだから。」
釈「なるほどなるほど。」

 

20/12/06

まゆ子「てなわけで、「デュータム点破壊計画」初稿できた。」

釈「はや!」
まゆ子「初稿は早いんだよ。一気だよ。」
じゅえる「そこからなんで仕上がりまで遅いんだ。」

まゆ子「だって、一度自分が何を書いたか忘れるまで放置しないといけないから。
 実際ね、今書きあげたそのままで推敲してもろくなものにならないんだ。
 他人の目になってザクザク切り裂いていくという過程を必要とする。」

釈「まあ、難儀です。」
じゅえる「生産性悪いな。」
まゆ子「ではその間別のお話を書いとけばいいじゃん、という当然の発想があるわけさ。」
釈「なんでそれ出来ないんです。」

まゆ子「だって、脳が小説書きのモードのまま延々と続けば、延々と同じ過ちも許容したりするんだ。
 そりゃそうさ、それが一番正しいと思い込んだままずっと保存されてるんだから。」
じゅえる「一度小説書きから別のモードに移らないといけないのか。
 それで絵を描いたりするんだな。」

まゆ子「最近は3DCGととんとご無沙汰ですよ。
 マンガやイラストの背景としての需要が最近発生しないから、困りますね。
 まだよく知らない内にBLENDERがどんどんバージョンアップしていきます。」

釈「で、小説書きはお休みですか。」
まゆ子「いやさすがに『罰市偵』に取り掛からないといかん。
 まあ今年中にEP5終了は無理だったなあ。」
じゅえる「長すぎるんだよEP5は。」

まゆ子「反省します。というか、一つ一つのエピソードがなんでこんなに尺取るんだよ。
 もっとさくさく行けよ。」
釈「誤算、というか失敗ですかね。」

まゆ子「最終的に出来上がってるんだから、構成に間違いはないんだろうが、どうしたものかね。
 もっと切りまくるべきかね。」
じゅえる「必要と思ってるから描写してるんだしな。
 だから一度寝かせる必要があるわけか。」

 

まゆ子「閑話休題。
 『げばると処女』は『けいおん』とか流行っていた時代の4文字タイトルの頃に描かれました。
 だから通称「げばをと」です。これはいい。

 だが最近は小説のタイトルがやたらと内容を説明するだらりと長いものになってるよね。」
釈「はあ。あれはあまりみっともいいものではないです。」
じゅえる「そうは言っても一発で内容が分かるというのが、今の読者には必要なんだろうさ。
 なにせ提供される作品が多いからな、なにか分からないで読むのもつらいんだろ。」

まゆ子「というわけです。『げばをと』にもなんか考えましょう。」
じゅえる「ふむ。」
釈「なるほど、でも一言で説明できるような物語ですかねコレ。」
じゅえる「なにせ大河浪漫小説だからな、色んな勢力の色んな立場の人達がそれぞれ時代の中で活躍してる。」

まゆ子「そもそも本編主人公は弥生ちゃんではなく、弓レアルだ。
 ぽわぽわのネコ好きお嬢様だよ。」
釈「さすがに、それを主人公と言ってしまうと読者さまは大混乱です。」
じゅえる「そうだな、弓レアル主人公で物語タイトルを付けるとすると、

 『憧れの救世主が降臨されてぱーっと世の中上手くいくと思ったら、婚約者さまが戦場で行方不明です』

 とかになってしまうな。」
まゆ子「それでいい! いやー考えてみるものだな。」
釈「いいんですかそれ。」

まゆ子「『げばると処女 〜憧れの以下略』で、
 まず救世主という存在がしかも降臨という形で出現したと過不足なく説明している。

 さらに「憧れの」で救世主が民衆に望まれる存在だと誰でも分かる。
 「婚約者さま」という文字から、これを語っているのが女性であろうと推察できる。
 丁寧な言葉からこれを語る人物がけっこうな身分であろうとも分かるだろう。

 しかしながら、その後で「戦場で行方不明」と不穏な文字が。
 婚約者が戦場に出ていく立場で、
 いいとこのお嬢様と婚約となれば、それなりの身分だろうとも敏感なヒトなら勘づくだろう。」
釈「そうですねえ。救世主が来て戦争となると、かなりの大ゴトであろうと考えますしね。」

じゅえる「「ぱーっと世の中上手くいくと思ったら」、なんてのはかなりマヌケな人物だろう、とも分かるな。」
まゆ子「どの程度かは別として、世の中上手く行ってない、とは推察できるな。」

釈「この「ぱーっと」から、救世主さまというのが平和的穏便な方であるだろうと想像していたとも理解できます。」
じゅえる「が、実際は逆だった。とも取れるかな。」

まゆ子「なんだ、これいいじゃないか!」

 

20/11/26

蛇足外伝EP3第2.5章「刺客大全:デュータム点破壊計画」

まゆ子「てなもんだ。考えてくれ。」
じゅえる「ちょっと待て。タイトルが決まっただけか。」
釈「前回ちろっと触れましたが、あれだけですか手掛かりは。」

まゆ子「ネタは決まってる。ギィール神族の大規模構造物は必ず自壊装置・機構が組み込まれる。
 褐甲角王国の学匠が、長年の研究の結果デュータム点に水を送る大事なダムが、やはり自壊装置付きだと発見して、
 トカゲ神救世主が到来して大喜びする市民に対して無差別攻撃をしよう。
 と陰謀を目論むのを弥生ちゃんと御庭番一党が阻止する。というお話だ。」

じゅえる「ま、それだけあれば、でも自壊装置を考えるのが手間だぞ。」
釈「そうですね、そこは技術的な問題をちまちまと挿入しないとかっこがつきません。」
まゆ子「そこは私がやる。というか、それだけならただのうんちく話で面白くもなんともない。
 前回言ったとおりに、チュバクのキリメと神官戦士達のいいところ、見せ場を作ってやろうというお話だ。
 特に「剣の巫女ッィルベス」に従って東金雷蜒王国から来た神官戦士の兄弟、てのが本編中にちろっと触りで出るんですが、
 これになんとか形を与えてやろうというもんだ。」

じゅえる「男か。」
釈「男ですよね。女は、というか巫女とか新しく出しますか。」
まゆ子「女の学匠、というのはこれまで存在していない。出してもいいぞ。」
じゅえる「明美に相談した方がいい案件だが、うーーーん、おばさんの学匠で男に化けている、というのは?」
釈「ほおー。新機軸ですね。」
まゆ子「犯人の学匠が実はおばさんだった。なるほど、それは考えてなかった新しい。」

じゅえる「じゃあ明美を呼ぼう。」
明美「じゃじゃーん、来ましたー。そのネタはやめましょう。」
じゅえる「その心は?」
明美「男だけの麗しい世界に、おばさんなんか出現する余地なんぞありません!」
釈「もっともだ。」
じゅえる「なるほど、そこは同意する。だがホモなのか?」
明美「それも嫌ですねえ。あくまでも神様に対して真摯な態度で清廉潔白で純潔を貫くというのが美しい。」
じゅえる「なるほど、エロは読者様にお任せしよう。」

まゆ子「しかし、男装おばさんというアイデアは惜しい。なんか使えない?」
明美「ならば犯人の腹心ということにして、騒乱計画の協力者でチュバクのキリメに捕まって拷問されるけど口を割らなかった。というのでは。」
釈「愛ですか?」
明美「そういう解釈でもいいです。」
じゅえる「もう一歩ひねりたい。愛人ではないのだな?」
明美「この物語を考えると、そこは慎重であるべきだと考えますね。純粋に敬愛している方がアリですよ。」

まゆ子「うーん、あんまり犯人側を濃く作られても困りますなあ。」
釈「やはり悪党は悪党らしく描きますか。」
明美「物語に必須の悪役に、ですか。そうですかーじゃあ仕方ないですね、
 協力者ではあるけれど、何故破壊活動を起こすのかの理由を彼女はまったく理解できなかったということで。」
まゆ子「オチ要員としては悪くないな。
 じゃあ拷問されるのではなく、密告に来たけれど誰かにその訴えを握り潰されて、弥生ちゃん暗殺計画が進行し続ける。という線で。」
じゅえる「なるほど。デュータム点は褐甲角王国だ。ハジパイ王の手先が居るのはむしろ当然だな。」

明美「じゃあ、今回の物語にヒロインは無い。という話でいいかな。」
釈「ッィルベスは?」
まゆ子「それはお姫様役だろう。」
じゅえる「弥生ちゃんは徳田新之助だしな。」

明美「やる気が湧いてきました。ヒロイン無しで神官戦士兄弟の絆を魅力的に描きましょう。」
じゅえる「まてまて。基本はそれでいいが、もう一人チュバクのキリメを忘れてはダメだぞ。」
まゆ子「もちろん徳田新之助がきらりと光る閃きで事件を解決するんだよ。」
釈「神族の建設ならアィイーガも出してください。」
明美「うーん、要素が多すぎるなあ。」

まゆ子「言われてみればそのとおり。悪役にスポット当てるか、神官戦士にするか。どちらかに決めよう。」
じゅえる「神官戦士の方だろそれは当然。」
釈「悪役をくっきり書いても後で出てきませんからね。」
明美「ふむふむ、では神官戦士達を起点にキリメを動かして、徐々に陰謀が炙り出されていく。
 しかし所詮は下民であるところのキリメでは計画の全貌を理解できなかった。
 そこに徳田新之助がびしっと正鵠を射てみせる。
 そういう感じでどうだろう。」

じゅえる「出来るのか?」
まゆ子「うーん、構造的にはそうかもしれないが、
 今言った設定でバジパイ王の手先が居るというのをもうちょっとクローズアップしたい。」
釈「そうですね。
 トカゲ神殿は弥生ちゃん降臨で舞い上がっていますが、デュータム点の黒甲枝はそれに対して締め付けをしてくるわけです。
 神官戦士達はそれを敏感に感じ取り、ッィルベスを守ろうとがんばります。
 だがそこに、陰謀の存在を感じ取った弥生ちゃんキャプテンがチュバクのキリメに示唆をして、調査が開始される。」

まゆ子「そのラインで行くか。」

 

     *****

明美「そういうラインで行くのは了承しましたが、どこに萌える要素を突っ込みましょうか。」
まゆ子「やっぱり要るの?」
じゅえる「そりゃそうだろ。」
明美「その兄弟についてもっと何か突っ込む要素無い? 無いならでっち上げるよ。」

釈「女っ気ですか。」
まゆ子「ッィルベスとの関係性ということかな。知り合いとか親戚とか、トカゲ巫女になるなんらかの動機と関係するとか。」
じゅえる「もっと深いものが欲しいかなあ。のっぴきならない宿命とか運命のような。」
明美「ここでトカゲ神救世主さまが降臨しなければ、彼らも死なねばならなかった。とかの。」
まゆ子「罪有る身とかかな。いや、それはもっと神学的な、予言的な感じで。」
じゅえる「でも東金雷蜒王国の所属だろそいつら。神族にまかせておけば問題なくね?」
まゆ子「ふむふむ、神殿組織と神族の関係か。でも奴隷だからね、対立はしないよ。神族尊敬されてるし。」

明美「そうだねー、神殿組織としてというより東金雷蜒王国治安機関の官僚が、「プレビュー版トカゲ神救世主」を捕縛しようとして、
 神官戦士の兄弟が守るところに、神族が降臨して騒ぎを鎮めてしまうんだな。
 その神族が、のちに即位するゲバチューラウであった。というのはどう?」

まゆ子「うーーーーーーん、ぎりぎり可能!」
じゅえる「そうだな。幼い神聖王が病気と聞かされて王宮に参内する途中で行列に出くわした。とかだな。」
釈「つまり兄弟は神聖王の世継ぎと固く約束を交わした。そういう事ですか。」
まゆ子「わるくない。わるくないぞ、だが。そこまでアザトクていいのか?」
じゅえる「あざといなあ。」

明美「ダメ? なら現地に居た老神官か神女が生の終わりにトカゲ神救世主の降臨に立ち会えて、感激の中亡くなった。
 その意思を継いで、とかでもいいよ。」
じゅえる「ふむ、つまり強い約束が欲しいということか。」
まゆ子「分かる。そのくらい強い決意が欲しい、分かる。」
釈「動機づけ、という奴ですね。彼らが命を懸けるに値する重い約束。そういうやつですよ。」

まゆ子「分かった。じゃあこうしよう。
 治安機関に抵抗した老神官が殺されていきり立つ兄弟を留め救ったのが、ゲバチューラウだ。
 以後の道中で官僚に捕縛されないよう、神族としての書状か旗印かそいうものを頂いたのだ。」

釈「納得ですね。」
明美「女っ気は無いね。」
じゅえる「無理はしなくていいんじゃないかな、この回。」
明美「そういうことは東金雷蜒王国を移動中度々起こった。という事にしよう。
 その度に神族の助力を得て、行列は滞りなく通行できた。悲劇は一回じゃ足りないよ。」

まゆ子「道中はほとんど書いてないからな。一話のみだよ。」
じゅえる「もちろん今回の外伝でも、さらっとしか描かない。だね。」
釈「尺が有りませんからね。」
まゆ子「盗賊とか人喰い教徒だとか、襲ってくる勢力はいくらでも有るなあ。
 神官戦士達も何人も傷つき死んでいったんだ。

 兄弟は彼らの意思を受け継ぎ、ついに弥生ちゃんの元までッィルベスを送り届けた。
 そのッィルベスもまた、己の責務に殉じて弥生ちゃんの代わりに死んでいくんだ。
 そりゃあデュータム点に残って墓守をしようとかも思うだろう。」

じゅえる「人間としての神官戦士兄弟は、それでいいと思う。
でも女っ気色気が足りねえ。」
釈「どうしますかね、潤いですよね結局は足りないのは。」

明美「女がダメなら子供だよ。ネコでもいいけど無尾猫では潤いにならないよね。」

まゆ子「子供かあ。聖なる巫女ッィルベスを憧れる一般の子どもたち。
 そりゃあ大人気だよね。」
釈「なるほどそれは潤います。でも、それと兄弟とをどう繋ぎますか。」
じゅえる「チュバクのキリメから弥生ちゃん暗殺計画を聞かされて、兄弟は恐怖するんだよ。
 この子達が攻撃を受けると。」

まゆ子「ひどいはなしだ。」
釈「ひどいはなしだ考えつく奴はころせ。」

 

明美「まあ、それくらい兄弟のパートに突っ込めば、自然とキリメパートに移行できるでしょう。
 密偵の探索も今回の目玉ですよ。」
まゆ子「ふむふむ、任務の重さを表現するという意味では、それは十分な描写だ。
 それに暗殺者パートというか、チュバクのキリメがなんでジー・ッカの工作員を連れて使役出来るのか、もちょいと説明しないといかんだろう。」

釈「彼らは王姉妹の為にだけ働く事を許されるんでしたよね。」
じゅえる「EP3の9章に書いてるぞ。仮改修の時に書いた。
 弥生ちゃんのやる事はすべて王姉妹の為になるとして、ジー・ッカは全面協力してるんだ。」

まゆ子「そこらへんを今回初めて描写しよう。

 うーんそうだねー。つまりッィルベスもそうだが弥生ちゃんも何度も暗殺されかかってるんだ。
 だから暗殺計画があります、と聞かされても慣れっこだ。
 またデュータム点は特別な街で、東西南北の交易路の交点にある方台最大の交易都市だ。
 そりゃあ怪しい勢力は全員集合と来たもんだ。暗殺計画くらい練りますよそりゃ。

 でも今回弥生ちゃんの勘にピンと引っかかったのが、デュータム点が神聖金雷蜒王国時代からの古都であり、
 ギィール神族によって作られた都市インフラを今も活用しているという事。
 ギジジットの都市インフラの修復にも少なからず関わった弥生ちゃんは、神族は必ず自壊装置自爆装置を組み込んでいると知っている。

 だから今回デュータム点においても、自壊装置を用いたテロがあるのではとアィイーガに相談して、
 彼女もあるだろうなと推測をした。それをチュバクのキリメに伝えている。」

釈「ではキリメはインフラ関連を調査して回るわけですね。」
まゆ子「そうだね。で、山間の貯水ダムを見分に行ったら褐甲角軍の厳重な警戒がされていた。
 当然にね。毒でも流されたらたまらないから。
 だからここは大丈夫と思ったんだけど、なにか勘に引っかかる。
 学匠がインフラ設備を点検するのは至極当然なんだけど、なにかピンと来た。」

 

     ***** 

じゅえる「それはなんだ。暗殺の気配というものを感じ取れるのか。」
明美「超能力だ。」
まゆ子「どうするかな、そこは合理的理由で説明したい。」

釈「そこで女ですよ。学匠のおばちゃんが牢屋に捕まっているという噂を現地連絡員から聞いているキリメは、
 その上司であるはずの学匠に違和感を覚えるんです。」
じゅえる「なんで?」
まゆ子「あー、そうだ! つまりダムの構造を変える為にあえてそのおばちゃんは自首して出て捕まってるんだ。
 そこで上司の学匠が点検に来たという名目で、構造物をいじる許可を得ている。
 テロの名目はそれこそ「人喰い教徒が毒を流す」とかいうやつで。」

じゅえる「自然だね。」
明美「そのおばちゃんは人喰い教徒に脅迫されて協力させられた、とかいうことで、女で有ることをネタに脅されたとかの。」
釈「いい感じではないですか。」

まゆ子「で。このテロの主体は誰だ。どこだ。
 学匠は誰の命令で動いている、それとも自発的にか。」

じゅえる「ハジパイ王の筋じゃなかったのか。」
釈「それはテロ計画を握りつぶすという方で、そうですね筋書き変わってますねいつのまにか。」
まゆ子「そこは、毒水計画は握りつぶしたということで、別に源泉に入れなくても近所の井戸で間に合うから。」
釈「ピンポイントテロですか。それもアリですね。」

じゅえる「ハジパイ王、王姉妹、東金雷蜒王国、西金雷蜒王国、人喰い教徒、神聖神殿都市、督促派行徒。
 いくらでも考えつくな。」
釈「この後で、トカゲ神官の毒双子事件も起きるんです。いっぱい有りすぎて分かりません。」
明美「斬新な、この外伝で初めて出現する悪が欲しい。」
まゆ子「ふむ。外伝オンリーの敵か。」

釈「でも督促派行徒は学匠とか神官とかのインテリ層が多いんですよね。
 この後出てくる双子の父親もそうでしょ。」
じゅえる「あれは人喰い教徒ともつながりがあるぞ。」
まゆ子「そうだよな、古代都市インフラの専門研究者技術者なんだから、その系統だな。」

明美「動機ですよ。動機で所属も分かるのです。」
じゅえる「なるほど確かに。
 えーと、弥生ちゃんを単純にぶっ殺すってのじゃないんだ。信徒まるごとぶっ殺すという大掛かりなテロだ。
 トカゲ神の新しい世が来るのを拒むということかな。」
釈「それはハジパイ王の派閥が考える動機ですね。
 弥生ちゃんキャプテンの力量を確かめる、というのなら人喰い教徒でしょう。
 学究の徒であれば、神威の秘密を解明する為にあえて災害を起こして使わせるという手も。」

明美「つまらない。」
釈「ごもっとも。」
まゆ子「それ以外の動機となるとー、カブトムシゲジゲジの神様の狂信者とか、」
じゅえる「ガチャ、はどうだろう?」
まゆ子「ガチャ?」
じゅえる「早い話が、弥生ちゃんを取っ替えて別の救世主を呼び出そうという試みだ。」
釈「救世主ガチャですか。はあ、そういう考え方も本文中にちょこっとだけ書いてたような気がしますね。」
明美「それでいいんじゃないかな。
 弥生ちゃんが死んだら天河の計画の実行者として別の人物がトカゲ神救世主になるだろう、という考え方。」

まゆ子「弥生ちゃんそんなにダメか。」
明美「小娘ですから。」
じゅえる「あ〜〜〜、それはね。それは嫌がる人は居るだろうね。
 なんか偉そうな気難しそうな頭の硬そうなおっさんが救世主にふさわしい、とか考える向きは。」
釈「第一キャプテンは星の世界から来た人です。
 方台に生まれた人でなければ真の救世主ではない、と考えるのは普通かもしれません。」

まゆ子「よし決定。犯人は督促派行徒ガチャ信奉者だ。」

 

釈「犯人の動機が決まり所属が決まり、だいたい人物像も見えてきました。
 が、そのまますんなり行っていいものですか。」
じゅえる「人物像だな。このままだと頭の固いおっさんということになるが、それはつまらない。
 もっとファナティックな、狂気を孕んだ人格でないと、救世主まるごと市民皆殺しとかは考えないだろ。」
まゆ子「異常な興奮状態で行うか、脅迫観念で行うか。」
釈「双子の父親の医者は、弥生ちゃんがゲイルに罪人を食べさせるのを容認した事で、こんなのは本物のトカゲ神救世主ではない。と考えたわけです。」

明美「征服者、というのはどうかな。
 本来であれば弥生ちゃんは征服者として群がる敵を皆殺しにしてトカゲ王国を築くのだ。
 という荒っぽい救世のプロセスを考えていたのに、こんなヌルいのは許せない。」

じゅえる「そんなやつが十二神方台系に居るのか。」
釈「いえでも、カブトムシ神の使徒がゲジゲジのギィール神族を駆逐できないのを考えると、
 ばーっとやれないのは失敗だ、と考えてもしかたないかもしれません。」

まゆ子「なるほど、カブトムシ神の救済は失敗した、と考える向きはアリか。」
じゅえる「そうだな、ヒィキタイタンの「大侵攻計画」の根本も、このままではカブトムシ神の救済を疑われるという恐怖からだからな。」
釈「褐甲角王国の学匠だけど、だからこそこれはダメだと考えるわけですよ。
 ヒィキタイタンの計画もなんやかやで潰されて、ハジパイ王が牛耳るカプタニア元老院はダメだ!と」
まゆ子「ふむふむ、なるほどそれはアリだな。もっとクローズアップされてもいいくらいだ。」

明美「だったら、学匠の腹心のおばちゃんが褐甲角王国の当局に自白して出て、暗殺計画が握り潰されるというのも、
 ハジパイ王派を手玉に取っているという感じで、悪意に基づくものだと。」
釈「おお、なるほどそれはかなりはっきりとした意思ですね。」

じゅえる「つまり、褐甲角王国に恥をかかせて潰す、という目的もアリか。」
釈「アリですね。」
まゆ子「かなり納得の出来る動機となった。
 つまりはヌルいのはゆるせない犯人なんだ。」
明美「パッションですね。」
じゅえる「うむ、では殺される時もパッションで。」

まゆ子「ということは、この人はヒィキタイタンの計画に対して賛同派だったということだね。」
じゅえる「大侵攻計画の準備にも携わっていたという事にするか。」
釈「大侵攻計画に対する民間社会の反応、というものがこれまで欠落してましたから、そこを描くのもいいかと。」

まゆ子「大侵攻計画における方台全土の大混乱の渦中に、トカゲ神救世主降臨!
 こう考えられ、期待もされていた。
 と思えばハジパイ王のやったことは天河の計画に背く大悪、て思われてもしかたないな。」
釈「そうですねえ。歴史を紐解けば、

 神聖金雷蜒王国末期のギィール神族同士の内戦が、褐甲角神救世主クワァンヴィタル・イムレイルの登場を促したわけです。
 金雷蜒神救世主ビョンガ翁も、小王乱立で混沌とする方台を統一する為の戦を息子達が始めたわけで、
 最初の救世主紅曙蛸女王ッタ・コップも、ネズミ神官時代末期の人口増による飢餓慢性化の部族間抗争をホノオの新技術で平定した。

 同じ状況を期待するのが筋かもしれません。」

明美「つまりは熱烈なトカゲ神救世主待望論者なわけです。」

 

     ***** 

まゆ子「さて、犯人の人物像です。」

じゅえる「まだやるのか。」
釈「まだ足りませんか。動機はこれで十分だと思いますが。」
明美「ああ! 家族構成とかね。」
釈「あ、そこまで要りますか。普通にしにますよこの人。」
じゅえる「御庭番に成敗だ。」

明美「いえいえ、そこを設定しておくと悪党の断末魔のセリフとかをもっとリアルに作れるんですよ。」
まゆ子「そういうこった。出番が少ないヤツだからこそ、短いセリフに人生を感じさせないといけない。
 となると、人物設定をかっちり決めてやらないとな。」
釈「はあ、無駄ですね。」

じゅえる「無駄だが、後に関係する話になるかもしれないわけ、なのか?」
明美「最初から言ってるじゃないですか。外伝にしか出てこない悪党を作るって。」
じゅえる「そうか、今後も外伝は続くのか。」
釈「なるほど、新悪党グループが今後も出る可能性は少なくないわけですね。なるほど。」

まゆ子「さて、ではこの学匠は年齢は。」
じゅえる「え、そこ無いの?」
まゆ子「何歳ぐらいだと思ってた?」
じゅえる「50才くらい。」
釈「40代半ばで、」
明美「60手前。」
まゆ子「だろ。全然決まってないのさ。」

釈「まゆちゃん先輩は何歳くらいだと考えていましたか。」
まゆ子「40才くらい。この世界は案外と年を食った人間が活躍するが、その一方で新しい世界に対応しようとする人材も多い。
 世界を変革する気運に満ちた現状において、それを成し遂げるのはまだ若い人物だよ。」
釈「たしかに。」
じゅえる「ちょっとまて、ではおばちゃん学匠はどうなるんだ?」
まゆ子「年上でもいいじゃないですか。能力が地位を決めるのです。」
じゅえる「もっともだ。」

明美「で、40才くらいが正解?」
まゆ子「どうしよう。」
釈「あうん、そこで人物設定ですか。」
じゅえる「場合によれば20代でも利くわけか。どこに軸足を置くかな。」
まゆ子「で、この悪党に何が欲しい?」
じゅえる「明美。」
釈「明美せんぱい。」

明美「小さい子、子供だね。今回潤いは子供だよ。」
じゅえる「ちょっとまて、小さい子供がある悪党が成敗されるのか。」
明美「そりゃ悪党なんだからそうだよ。御庭番だよ。」
釈「まゆ子先輩、いいんですかこれ。」

まゆ子「そりゃー悪党に家族やら子供やらは関係ないから。犯罪を起こせば成敗される、当たり前にね。」
じゅえる「至極後味悪いぞ。」
まゆ子「さてそこだ。
 どう考えても後味悪いこの設定を、どうすればさわやかに仕立てられるか。」

明美「そうだ、それこそトカゲ神救世主を襲おうとしたテロリストの巻き添え食って死にました。
 でいいんじゃないかな。」
釈「凄くご都合主義ですが、関係者上層部は皆真相を知っている。でいいですかね。」
まゆ子「まあ、ね。水道に毒を流す人喰い教徒のテロ計画、というものがあるからね。
 彼はそれを阻止しようとして殺された。ということにすれば誤魔化せる。」
じゅえる「褐甲角王国の面子も保たれるってことか。」

釈「で、どんなお父さんなんですか。」
じゅえる「すごくいいパパである、というのがこういう時の定番だ。」
まゆ子「定番ですね。」
明美「定番はつまらない。」
じゅえる「うむ。どうする、母親は既に無いとかにするか。」
まゆ子「そこまで不幸にするか。両親共に無いとか可哀想じゃないか。」
釈「そうは言われましても、他のどんな関係があると。」

明美「たとえば、妹の子供達だけど両親は流行病で死んで学匠が実家で引き取っていると。
 本人は独身だけど老親、つまりおじいちゃんおばあちゃんは居て、経済的には学匠が居て問題はなく、子どもたちはすくすくと育っている。」

釈「ひどい!」
じゅえる「そんな奴を殺すなんて、考えたやつ殺す!」
まゆ子「うーん、なるほど。ひどい話だ。よし採用。

 そうであれば子どもたちの将来について学匠が考える方向性もまた違ったものになるだろう。
 実子ではない、というのは一種の客観性を持ってしまう。
 方台の未来を考えて如何に生きていく道を与えるか、ただ平穏であるべきか。
 それとも変革で生きていける人間に育てるか。
 観念的になってしまう事もある。」

じゅえる「やはり、考えるか。」
釈「複雑な思考を促すわけですね。
 でもなんで、皆殺しにしようとか思うわけです??」

まゆ子「あー、つまり歴史を紐解いてみれば、
 救世主の勢力が方台を一色に染め抜いて支配を確立すれば、数百年の安定した繁栄と平和が望めるわけだ。
 一方カブトムシ神の救世主みたいに完全制圧が叶わなかった場合、延々と戦争状態が続く不安定な社会が続いていく。」

じゅえる「なるほど。真の救世主たる者は敵を一掃しなければならないんだ。」
釈「そういう考え方であれば、弥生ちゃんキャプテンはあり得ない救世主ですね。
 戦争をしようとはしないのですから。」

明美「やはり人を思うということは、人を狂わせることになるんですよ。」

 

 

20/11/11

じゅえる「で、『罰市偵』第五巻「その女ヒロイン」第二十二話その7「リドルプリンセス」が出来上がったわけだが、
 謎のパズルって、こんなんでいいの?」
釈「もうちょっと数学的に高度な内容にした方が格が上がるというか、読者にハッタリが利くというか。」

まゆ子「うーん、その意見は私も迷ったとこなんだけどさ、
 わたし、数学パズルって苦手なんだ。興味も無い。
 無くったって出来るんだけどね、ネタ本を使えば。」

じゅえる「手間を惜しまないでネタ本使えよ。」
まゆ子「とは思うんだが、さらに考えるとネタ本に書いてるパズルってのは、ネタ本読んでる人間には簡単なんだ。」
釈「そりゃ当然ですね。」

まゆ子「ゥアム神族ってのが数学パズルにも長けているとすれば、皆さんネタ本を読んでいる。という当然の結果になる。
 ネタ本どおりのパズルではまったく意味がないという話になるのさ。」

じゅえる「ああ、目的である選別を達成できないのか。」
釈「そうかー数学的才能があれば簡単に解けるようではダメなんですね。」
まゆ子「つまりリドルですよ、なぞなぞです。
 なぞなぞに必要な才能はひらめきと洒落っ気、センスです。
 あの一連の謎バズルはセンスの無い奴をふるい落とす為のものだったわけさ。」

じゅえる「大学の入学試験ではない、てことか。」

まゆ子「ついでに言うと、前の前の回に出てきた「ヒエロニュムスの猫」
 不確定性原理に基づくたとえ話である「シュレディンガーの猫」みたいな顔をしているけれど、
 実はあれは文中で語られているとおりに、科学論のお話なんだ。

 というか、現代の物理学のマターである「不確定性」なんてものが出現する前の古いお話さ。
 そもそも「ヒエロニュムス」はミュンヒハウゼン男爵カール・フリードリヒ・ヒエロニュムスのことなのさあ。」
釈「ほら男爵ですね。
 そんな人の話を真に受けてはダメですね。」

まゆ子「というわけで、全然時代が違うたとえ話なんだけど、
 不確定性が議論されるようになってきた現代に物理学者たちがこの話に飛びついて大人気になりました。
 という設定なんだな。
 その前の回のハンプティ・ダンプティも物理学者に人気なんだな。」

釈「ちなみに文中の「ハンプディダムプティ」は、トゥイードルダムとドゥイードルディの双子とハンプティ・ダンプティのミックスです。
 だから卵の双子。」

じゅえる「タチの悪い仕込みだな。」
まゆ子「うん、これはさ、結局小説内では使わなかったけど、
 物理学者はこの手のたとえ話大好きだけど、文学的にはダメダメセンス無いじゃん、て幻人が呆れる。
 という話にしたかったんだ。

 そこまで筆が及びませんでした。」
釈「餅は餅屋ですね。」

 

    *****

釈「とまあ、ずっと前にほぼ完成していたんですけど、
 『げばると処女・蛇足外伝』第3.5章「刺客大全・殉ずる者の一人も居ないのは」が掲載になりましたー。(20/11/14」

じゅえる「これはゲジゲジ巫女がゲジゲジ神さまのために弥生ちゃんをぶっ殺そうというけなげなお話なんだな。」
まゆ子「そうです。最初から無理だと分かっていながらも、忠節に殉じるという涙です。」
釈「ギジジットに関するお話がどんどん増えますね。これでお終いですか。」
まゆ子「いやもう一本、弥生ちゃんがギジジット退去した後のトカゲ巫女のお話が、もうこれもフィニッシュするだけの出来上がりだよ。
 これでようやくギジジットシリーズは終了だ。」

じゅえる「EP2ではもう外伝は書かなくていいか。」
まゆ子「うーん、最後にもう一本必要かなあ。
 弥生ちゃんがデュータム点に入城する前に、市全体を破壊する大テロ計画をぶっ潰すんだが、本編中に書いてるそれの概要はどこにも無い。
 これは描くべきではないだろうかね。」

釈「弥生ちゃんキャプテン大活躍ですか。」
まゆ子「そうなんだけどさ、最初の計画では悪党が綿密に計画を進行していき、ついに最後の王手を掛けようと瞬間に暴れん坊将軍みたいに弥生ちゃん出現。
 護衛のチュバクのキリメが御庭番よろしく「成敗!」する。というものなのさ。」
じゅえる「なるほど、徳田新之助だ。」

まゆ子「まあこれまでは漠然とそんな感じで考えていたけれど、よくよく考えるとチュバクのキリメを真正面から取り上げるのは、この時期には無いなと。
 後に彼が主役の章も発生してるんだけど、彼を中心に弥生ちゃん一行に付き従う神官戦士達の活躍を描くのはどうだろう。
 と考えている。」

じゅえる「そりゃー書かねばならんね。」
釈「でもジョグジョ薔薇とナルミン王女も、」
まゆ子「そうなんだー、EP2外伝増え過ぎだー。」

じゅえる「EP3以降は?」
まゆ子「まだEP3の近代化改修行ってないから状況の把握が無い。
 把握できたら、      描きたくなっちゃうかも……。」
釈「だめですねーHahaha。」

 

 

 

2020/10/11

まゆ子「というわけで『げばると処女』の仮改修をぽんと載せてみたんですが、
 コレは別に頑張ったわけじゃなくて前に書き直して推敲するのめんどくさくて放り込んでたものを引っ張り出してきただけだから。」

釈「どうしてフィニッシュを嫌がりますかね。」
じゅえる「でも今治したのもあるだろう。」
まゆ子「まね。新作書くよりはよほど楽ちんだからね。

 

 さて、そこで読者のみなさんが気に掛かるだろう事をちょっと発見した。
 「げばおと」に出てくるキャラはだいたいちょっと年齢がいって20代後半から30代が多い。
  なんでもっと若い奴使わないの? という話だ。」

じゅえる「ふむ。ヒーローがおっさんなのはどうかと思うぞ。」
釈「ですねえ。そこは修正不能なんですか。」

まゆ子「ま、ソグヴィタル範ヒィキタイタンが34才、レメコフ誉マキアリイが33才てのは、さすがにおっさんだなあ。
 でもこれは仕方ないんですよ。
 まず凄い麒麟児というやつはもう若造の頃から頭角を表し、人に注目されるものだと決まっている。
 とはいえ社会的通年から彼が活躍を許される年齢というものがある。

 ヒィキタイタンで言えば、元老院に登壇できる年齢だ。その前に聖蟲ももらわないといけない。
 聖蟲をもらえるのは成人式で、王族男子だとだいたい15才だ。黒甲枝のバイジャンくんは18才でもまだもらえない。
 そして元老院デビューするのはその後、17才くらいになる。
 王族として恥ずかしくない教養識見を認められて初めて登壇が許されるのは当たり前。17才は早い。

 これより早いのはジョグジョ薔薇さんくらいなもので、彼は聖蟲をもらう前から有名人で、その知性を高く評価されてしかも目立つアイドルみたいな奴。
 それでも聖蟲をもらえたのは17才だよ。それ以上早くても軍人として兵役に就くわけでない金翅幹家は意味がないんだ。
 ジョグジョ薔薇さんは天才児ぷりをアピールした後に、資格の無いままに有力元老員の随員という形で元老院に顔を見せていた。
 だから聖蟲をもらって即登壇が許されんだな。

 しかしながらそれは、ヒィキタイタンという最年少記録に張り合う形で、だ。
 特に何も考えずに気がついたら最年少だった、というのがヒィキタイタンだな。」
じゅえる「まあ副王だから順当に、だな。」

 

釈「ヒィキタイタンのお父さんとか居ないんですか。」
まゆ子「早くに死んでますね。ヒィキタイタンが元老院デビューする5年ほど前に。
 だからソグヴィタル副王位は空席になっていたものがようやく埋まったということで、早いにも理由があるってわけだ。」
じゅえる「ふむふむ。」

まゆ子「で、彼はデビュー早々に「先戦主義」を唱えて世紀を締めくくる一大決戦を呼び掛けるわけですが、もちろん彼の独創ではない。
 なんといいますか、この時期の褐甲角王国はもうすぐ時間切れってのでイライラ焦りまくってたわけですよ。
 だから主戦論は当時の神兵全員の悲願であったのだが、ハジパイ王が止めていた。
 理由は簡単、前の武徳王が20年ほど前に一大決戦を挑んで大敗北しちゃったからだ。」

釈「負けたんですか。」
まゆ子「この武徳王、つまり22代だ、は即位早々によんどころ無い状況から金雷蜒王国との一大会戦を余儀なくされ、見事大勝利したんですね。
 それから在位20年ほどは褐甲角王国は絶好調でしたよ。経済も大繁栄。
 たださすがにバブルは長くは続かないで、天候不順の不作から経済的落ち込みが起きて、
 これをなんとかしようと挑んだ決戦で、この有様だったわけだ。」

じゅえる「まあ、よくある話だよね。柳の下にどじょうが2匹。」
釈「分かる話です。」
まゆ子「で、敗戦の責任を取るかに22代は亡くなって23代に代替わりして、結構な若死にだったんだけどね。
 だいたい武徳王は長生きなんだ。1000年でまだ23代でしかない。」
じゅえる「おおむね在位50年だな。カブトムシの聖蟲のおかげか。」
釈「病気一つしないんですねえ。」

まゆ子「で、敗戦処理をしたのがハジパイ王と先代のソグヴィタル王だ。
 当然この状況では戦争なんか出来はしないから、経済優先民力回復に重点を置いた。
 しかしそれから10年、さすがになんとか落ち着いた頃にまたぞろ主戦論が持ち上がる。
 もう世紀末だからなんとかしなくちゃ、という焦りがある。というか、前回の敗北もそれが動機だったんだな。
 なまじ勝ってバブルを経験したから、これでイケる!なんて思っちゃった。」

釈「で、ソグヴィタル王は死ぬ。」
まゆ子「まだ早い。先代のソグヴィタル王は、
 というかソグヴィタル家とハジパイ家は同じ内政重視と言っても方針が違う。
 ソグヴィタル王家は農業農村を基盤として民衆の生活の安泰を重視し、それを担保する黒甲枝の強い支持を得ている。
 一方ハジパイ王家は商業に基盤を置き、都市の大商人達から支持され金雷蜒王国とも商業的なつながりを密に持っている。
 水と油と言ってもいいくらいで、ソグヴィタル王家としては黒甲枝の希望である主戦論、
 また王国の国是である「奴隷民の解放」に尽力せねば収まらない、てな発想になるわけだ。」

じゅえる「経済か。」
釈「でも現在、というか当時は商業とか貨幣経済とか進展してきたところなんですよね?」
まゆ子「時代は明らかに進歩的に変わりつつあり、ハジパイ王が時代の趨勢を掴んでいたと言ってよい。
 この段階ではね。弥生ちゃん降臨と毒地浄化で激変するけど。

 で、先代ソグヴィタル王としては復興がなったからには再度軍備を整え直すのが筋と唱える。
 ハジパイ王としても異論は無いが、でも一大決戦に望むのは時期が悪い。
 そもそもが負け戦の時と軍事的条件は変わっていないから、同じことやっても同じ結果になるとしか言えないんだな。
 武徳王23代もそりゃそうだと、当面は和平路線を貫く事を定める。
 ただ宗教勢力からは突っ込まれまくりで、困ってたんだな。」

 

まゆ子「で、先代ソグヴィタル王しにます。ますます主戦論は斥けられ、元老院は和平一色になるわけですが、
 それは怠惰退廃だ、と叫ぶ勢力も現れるわけです。
 ハジパイ王は敵国と通じて王国の大義を損なうのかと。
 またこれが間の悪いことに、ハジパイ王は若い頃亡命してきたギィール神族の褐甲角王国で生まれた姫と恋仲になって、男子を1人もうけてます。
 これがバレるとたいへんなスキャンダルですが、まあ例の女性が上手いこと隠してくれました。」

釈「黒の貴婦人とかゴバラバウト頭数姉とかさんですね。裏の悪役NO1の。」
じゅえる「そういう流れで言うと、まずいスキャンダルだなあ。」

まゆ子「で、満を持して若きソグヴィタル王 範ヒィキタイタンが登壇です。
 当然に主戦論を唱えますが、軍事的状況の変化は無いという現実は変わらない。
 笛吹けど、王国は踊らないわけです。

 彼が20才頃に赤甲梢総裁がメグリアル焔アウンサ王女に代わります。
 お飾りのお姫様職なんだけど、アウンサさんがそんなタマなわけがなくて、部隊の方針転換をして兎竜騎兵の研究を開始します。
 で、大成功!
 無敵の名をほしいままにしてきたゲイル騎兵に対してようやく対等に戦える新戦術に、黒甲枝も金翅幹家も一般の兵隊も皆大興奮です。

 ヒィキタイタン、この波に乗らずにどうするかと「先戦主義」をぶち上げます。
 なにはともあれまず戦だ!という気持ちいいくらいにまっすぐな主張です。
 武徳王もこれに乗ろうという気になって、ハジパイ王もさすがに抵抗しきれないと覚悟をするわけですが、
 よくよく考えると大義名分が無い。東金雷蜒王国で民衆が苦しめられているという状況ではなかったのです。」

釈「人頭率の税金問題が片付いてしまったんですね。
 民心の動乱が収まっちゃった。」

まゆ子「というわけです。
 兎竜騎兵が発明されて、ソグヴィタル王が「先戦主義」を本格的に唱えたのが25才くらいの頃。
 それから4年間元老院での活動で、一時は大動員の準備まで整えますが、ハジパイ王に逆襲されて元老院を追放。
 それから5年間タコリティでひっそりと身を隠していました。
 で、34才になるわけだ。」

じゅえる「兎竜騎兵がもっと早くに実用化されていればねえ。」
まゆ子「でも兎竜騎兵にとっては、この無駄になった5年間は非常に大きな恩恵だ。
 だって、5年前はまだ兎竜自体の数が足りなかったんだ。百頭居なかったから、戦力としては不十分だったんだよ。
 ヒィキタイタンが追放されても兎竜隊への予算拡充は続いて、赤甲梢において兎竜の繁殖と調教、神兵の騎乗訓練と充実して、
 弥生ちゃん降臨の頃まさに絶好調だったわけだ。」

釈「時期尚早だったわけですね。」

 

     *****

じゅえる「だがちょっと待て。1才年下のレメコフ誉マキアリイは33才だがなんで結婚してない?
 ヒィキタイタンは普通に結婚したんだろ。」
釈「息子の王子がカプタニアに帰還した時10才くらいでしたか。25才くらいの時の子ですか。
 これは普通ですか、遅くないですか。」

まゆ子「あー、基本設定として褐甲角王国の王族や黒甲枝はおおむね18才くらいで結婚します。
 これは中世レベルの文明社会においてはちと遅いくらいです。」
じゅえる「うん、遅い。
まゆ子「女で20才は行き遅れです。」
釈「はあ、まあ。」

まゆ子「弓レアル18才は遅いですが、彼女は大病で1年以上臥せっていましたから許してあげてください。
 髪がピンクなのはそのせいです。」

じゅえる「マキアリイだよ。」
釈「たしか王宮のカタツムリ巫女が好きだったんですよね、結婚したいくらい。」
まゆ子「ヒィキタイタン、マキアリイの姉みたいなひとでした。つまり年上です。
 ヒィキタイタンより3つ、マキアリイとは4つ上だから、
 彼女との結婚は最初から無かったんです。

 そうですね、マキアリイ10代の頃の戯言です。
 16才くらいで口走ったわけで、この後マキアリイは一時王宮を離れて軍務に就きます。

 で、3年くらいで帰ってきてこの時はもう聖戴者神兵になってます。
 これでは一介のカタツムリ巫女をどうこうはありえません。
 元々黒甲枝名門中の名門ですから最低でも金翅幹家の、なんだったら王族とでも結婚するかというものです。」
じゅえる「破軍の卒だからな。」

釈「じゃあなんで縁談がまとまらないんですか。」
まゆ子「だから、名門過ぎて将となるべく特別な教育を受けており、再び前線に出ています。
 一部隊の指揮を任されて勉強した、と考えてください。20才そこそこの若造に、ですよ。」
じゅえる「うむ、いいのかそれ?」
まゆ子「バイジャン君は18才で邑兵輸送小隊の指揮を任されていますが、これは有事だからですね。
 小剣令の位をもらえば小隊長なんですが、経験によって重みは変わってきます。
 マキアリイは20才の頃から中隊長レベルの訓練を行っていて、実戦には遭遇しない土地でのものですがそれなりに大変でした。
 正直、結婚している暇なんて無い状況です。」

じゅえる「あ、なるほど。」
釈「でもバイジャン君は18才で結婚する普通コースなんですよね。
 軍務の最中でも結婚は出来たんじゃないんですか。」
まゆ子「うん。そこは本人やる気がなかった。」
じゅえる「まあね。そこだよね最終的には。」
釈「それが通るんですかね、名門中の名門の御曹司が。」

まゆ子「いやなんというか、マキアリイはこの頃激烈な訓練というか指揮訓練というか、自分に課していたんだな。
 赤甲梢に行って揉まれてもいます。
 ヒィキタイタンが王族で軍務には携われないけれど、非常に軍への理解を深めようとする中、
 親友である彼が代わってすべてを体験していた。そのくらいの勢いです。」

じゅえる「友情の証なのか。」
釈「でもそれもいつまでも続きませんよ。23才とか4才で結婚させられるでしょう。」
まゆ子「うん、した。」
釈「え?」
まゆ子「したんだよ結婚。」

じゅえる「死んだか?」
まゆ子「生きてるよ、反りが悪いだけで。」
釈「え、じゃあ既婚者だったんですかマキアリイ。」
まゆ子「法的にはそうだね。」

じゅえる「実態としてはどうなんだ、結婚生活。」
釈「というか誰なんです。」
まゆ子「金翅幹家の令嬢だよ。それも重鎮レベルのね。
 レメコフ家の嫁としてはふさわしい家柄だ。美人でもあるぞ。
 ただ年上でね。」
じゅえる「年上好みか。」

まゆ子「じゃなかったんだな。カタツムリ巫女とは彼女だから、というのがあった。
 嫁とはまあ型どおりに結婚して、型どおりに生活していたんだが、
 ここで出現するのが兎竜騎兵だ。
 実験段階からこれは有望だと思ったヒィキタイタンは、赤甲梢までしばしば視察に行く。マキアリイも付いていく。
 で、面白いから深入りした。
 将となるべき人間がそんな新兵器新戦術にのめり込むのは、とそしられるくらいだが、まあ王都カプタニアは空けがちになる。
 軍務だからしかたないんだが、なんとなくよそよそしい雰囲気になった。」

じゅえる「仕事なんだろ。」
まゆ子「仕事でも、面白い仕事というのはあるんですよ。家庭を顧みないくらいに。
 で、ヒィキタイタンは先戦主義を唱えて元老院で一大決戦の機運を高めていく。武徳王もその気にさせて、軍備拡張に入る。
 マキアリイは将来の兵師監候補としてこの兵力拡張計画に携わりますよ。ヒィキタイタンの腹心としてね。」
じゅえる「ふむ。」

釈「子供出来なかったんですね。」
まゆ子「まあ、そもそも十二神方台系の人間は繁殖率低いからね。地球人みたいにぽこぽこ生まれないぞ。
 そして生まれないから、これは合わないんじゃないかと周囲が心配し始めた。
 側室を持てとか、第二夫人だとかが話に上がるんだな。こういう世界だと。」

釈「う〜〜〜〜〜〜んんん。ですかあ。」
まゆ子「こういう時褐甲角王国では、女のそれも身分の高い人は尼寺に行く。
 カブトムシ神殿で巫女になっちゃうのだ。
 在家の巫女というのもあって、マキアリイの奥方でありながら巫女になっちゃったんだな。」

じゅえる「それは離婚ではないのか。」
まゆ子「巫女が結婚しちゃいけないという法はありません。」
じゅえる「では、」
まゆ子「妻まで仕事を持ってしまったら、ほんとにすれ違うじゃないですか。
 ていの良い別居生活ですよ。」
釈「ああ、別居ですか。」

 

まゆ子「で、ヒィキタイタン追放でマキアリイは追捕師に命じられ、これは信仰上のお役目ですからマキアリイ自身も神職になったみたいなものだ。
 まあ王都でぶらぶらするばかりでいたずらに時を費やしていたわけなんですが。

 これはマキアリイに対する罰でもある。ヒィキタイタンに加担したというね。」
じゅえる「あ、マキアリイも割を食ってたのか、追放の。」
まゆ子「もちろん遊んでいたわけではなく、
 この間は軍務を離れて政治家として、マキアリイはヒィキタイタン復権の為に裏から活動してました。
 元老院に直接顔を出すわけにはいかないけれど、レメコフ家の者は金翅幹家よりも上の立場ですから、元老員の私的な集まりにも参加できる。
 で、潰えたはずの一大決戦計画を支持する元老員は少なくないわけで、色々とですね。」

釈「たいへんですねマキアリイさん。」
まゆ子「もちろん勉強も忘れないわけで、ほぼ謹慎状態でありながら昇進してますよ。兵師監になりました。
 本来であればそしたら地方に行って部隊を預かるものですが、そこは無任所で王宮付きです。追捕師ですから。」

じゅえる「勉強しただけで将軍になれるのか。褐甲角王国では。」
まゆ子「まあレメコフ家の者ですから、期待されるものをちゃんと示せばふさわしい階級に落ち着くというわけです。
 能力に関しては疑われたことが無い、と言い切ってもいいんですよ。
 そもそも高位の将軍の最大の勤めは、作戦計画を元老院に認めさせる事にあり、
 マキアリイはまさにその為にこそ居る黒甲枝の頂点であるわけですから。」

釈「ああだいたい読めてきました。政治家なんですね結局。」
まゆ子「カブトムシの聖蟲をのっけためちゃくちゃ強い政治家です。
 実際追捕師を命じられるのは武術の達人として武徳王に認められた証明でもありますから。

 ただまあ、マキアリイ自身の気質としては最前線で兵を指揮したかったのですが、
 そのためにはまず第一に戦争を起こさねばならない。
 ヒィキタイタンの提唱した一大決戦を実現させなければならず、その最短距離がヒィキタイタンの復権と帰還であったわけです。」

じゅえる「軍人はやっかいだな。」

釈「結婚生活は破綻したというのは理解しました。
 でも奥さんに対してはそんな冷たい人なんですか、マキアリイは。」
まゆ子「うーん、作品中でも描写しているんですけどね、
 元老院金翅幹家のお姫様お嬢様は全員が根性ひねくれた焔アウンサみたいな性格ですから、」

じゅえる「そんな描写があったなあー。思い出したら。」
釈「カロアル斧ロアランちゃんがそれで聖蟲をもらう話が吹っ飛ぶんでしたね。」

まゆ子「つまりマキアリイ、レメコフ家はあくまでも黒甲枝であり前線の兵士である事を指向する家系であるにも関わらず、
 極めて金翅幹家的な嫁をもらっちまった。という話さ。
 反りが悪いんだよ。」

じゅえる「ヒィキタイタンの嫁は?」
まゆ子「金翅幹家の姫だよ。これはまったく問題ない。
 というか、マキアリイと違ってヒィキタイタンはモテたからねえ。
 金翅幹家の姫君達が争って結婚しようと争う中から、好ましい姫を選びだしたからOKです。
 マキアリイとは事情がまったく異なります。」

釈「レメコフ家と同格のチュダルム家も、そんな不自由なものなんですか。」
まゆ子「チュダルム彩ルダムさんの不幸を思い返してください。」
じゅえる「あ! あれはアウンサのせいばかりじゃなかったのか!」
釈「なるほど。結婚問題は苦労するんですね、名門であるが故に。」 

 

 

2020/09/03

まゆ子「あー、大体のとこ『罰市偵』第5巻「その女、ヒロイン」できました。あとは〆だけです。」

じゅえる「いや、まだ「シャヤユート白い花の蕾」が無いだろ。」
まゆ子「まあそうなんだけどね、わたし的予感によればこの話、一気に書ける。」
釈「そいうお話ってありますよね。とにかく筆が走って止まらないってやつ。」
じゅえる「そうか、ようやく第5巻も終わりか長かったな。」

まゆ子「というわけで、順当に第6巻「英雄と皇帝」に突入するのです。
 が、」
釈「が?」
まゆ子「第7巻「絶体絶命隔絶途絶」の方が先に構想固まった。このまま突っ走ったら6巻より早く出来ちゃう。」
じゅえる「やめろよそれは。順番通りのやろうさ。」
釈「まあ、第6巻はポリティカルサスペンスですからねえ。めんどうですよ。」

まゆ子「さてそのポリティカルサスペンスだ。
 今回首都ルルント・タンガラムを舞台に一大選挙戦が繰り広げられる中で起きる大陰謀、暗殺、クーデターを阻止する二人の英雄とクワンパさんだ。
 ちなみにユミネイトはこの時期は故郷のイローエント市に帰ってバカンス中です。
 第7巻の秋になってからノゲ・ベイスラ市の巫女寮に何故か住み着き、ソグヴィタル大学で政治学の講師になったりします。」

じゅえる「つまりは第6巻には出ないんだな。」
まゆ子「それはさすがに寂しいので、ヒィキタイタンが電話でユミネイトと話をします。」
釈「そのくらいは必要ですね。」
まゆ子「ちなみにヒィキタイタンはヴィヴァ=ワン総統にユミネイトと結婚しろと厳命されてしまいます。
 政治的に極めて大きな意義のあるものだから、是非に。自分が仲人してやろうってなもんですよ。」

 

じゅえる「で、ポリティカルサスペンスなわけだが、まずどこが難しい?」
まゆ子「自慢じゃないが、わたしポリティカル小説を読む趣味なんか無いぞ。」
釈「そもそもミステリー読まないですからね。」
まゆ子「ついでに言うと、企業ものビジネスものも読まないぞ。
 とはいえ、半沢直樹テレビ面白いねえ。変な顔のおっちゃんばかりで。」

じゅえる「なぜポリティカルサスペンスなんか書こうと思ったんだよ……。」
まゆ子「さあ。」
釈「出来るんですか、ほんとに。」
まゆ子「さあ。
 でもわたしは人殺しのお話を読むのは嫌いだけど書けてるからだいじょうぶじゃないかな。」
釈「だいじょうぶじゃないなー。」

まゆ子「で、つまりは選挙が行われる中での大陰謀だ。
 ところでこの世界、四方台有る中で自由選挙で国会議員や国家元首を選ぶってのは、タンガラム民衆協和国しかございません。
 世界で唯一のもので、お手本となるべき誇りとする制度です。」

じゅえる「ふむ、極めて意義深いものなんだな。」
まゆ子「要するに、他に手本がありません。だからタンガラムにおける自由選挙こそが世界最先端で民主的なのです。」
釈「ですねえ。」
まゆ子「選挙違反のオンパレード。」
じゅえる「ちょっとまて。」
釈「ダメじゃないですか、そんなクリーン選挙やらないとお手本にならないでしょ。」

まゆ子「いや、そもそもそれが選挙違反だという意識すらやってる本人達には無いんだよ。だって自分たちが世界最先端だから。」
じゅえる「そうは言っても買収とかダメなのは自明の理だろ。」
まゆ子「たしかにそうです。だがどのラインまでを公正と見做すかは、この地球においても世界各国様々な基準があって、様々に回避手段を用いてせこい事やりまくってるわけです。
 タンガラムにおいても、ここが知恵の見せ所って事でめちゃ悪いことやりまくります。」

釈「いいんですか、そんなの。」
じゅえる「と言っても異世界の話だからな。だいたいどこの異世界でも気軽に戦争やって人殺してる物語ばっかりだぞ。
 それに比べたら選挙違反程度はなんてこと無いんじゃないか?」
釈「はあ。まあ日本の公職選挙法を無視していいのは確かなわけですが、」

まゆ子「というわけさ。わたし、選挙違反の詳しい手口についてまったく知らない!」
釈「おう!」
まゆ子「というか、やり放題世界の選挙違反って、どんなもんだろう???」
じゅえる「また面倒なものをこしらえやがった!」

 

まゆ子「基本的根本的な事を言えばだね、この物語、タイトルを『罰市偵』というんだ。
 罰を食らうような悪い都市の闇を照らす探偵だよ。
 当然そこに住んでいる人も悪いんだ。悪党だらけだ。
 だから、ヱメコフ・マキアリイっていうバカがキャラとして通用するんだよ。」

じゅえる「だが都市の住民は悪いとはいえ弱者だろう。強者ばかりが得をする社会制度は納得しないのではないか。」
釈「そうですよ。社会正義を求める心は無いんですか。」
まゆ子「あー、基本的設定! 
 タンガラムの民衆はお祭りが好き。その中でも選挙は特に面白い喧嘩祭りだ!!」

釈「そうでしたね……、突撃運動員なんてものを政党が抱えているんでしたね。」
じゅえる「選挙違反だけではなく、政党同士候補者同士で乱闘を繰り広げるのか。」
まゆ子「ですよお。しかも饗応で酒やら食い物やら振る舞ってますから、酔っぱらい同士が殴り合いです。」
釈「この世の地獄だ。」

じゅえる「現金で票を買う、ってのは一般市民は良しとするのか?」
まゆ子「いえ全然。むしろ俺に票を入れさせたければ百金積んでみろ、てな勢いです。」
じゅえる「安売りはしない、ってことか。」
まゆ子「そもそも1万円もらったくらいで投票するような奴は、2万円もらったら別の候補に投票しますよ。
 酒やごちそう振る舞ったくらいで入れるわけが無いじゃないですか。常識ですよ。」
釈「そうか、   一般市民自体が悪いってそういうものか。」

じゅえる「だが饗応はやるんだろ。」
まゆ子「やりますよお。知名度を上げるのに断然効く方法ですからね。」
釈「でもお金掛かりますよね。カネの無い候補者はどうするんですか。」
まゆ子「うん、もちろん資金力によって有権者にバラ撒けるものは違ってくる。
 ではどうやって不足を補うか、だな。
 簡単に言うと、別の候補者が振る舞い酒やってる所に押しかけて、みんなで酒を飲み干しちゃう。ごちそうも食い散らしたいらげてしまう。」

じゅえる「う。そりゃあヤクザがやるような話だな。」
まゆ子「世間一般の見方では、突撃運動員とヤクザの見分けがつきません。というか、選挙の無い時はヤクザを本業にしてたりします。」
釈「う。大乱闘必至ですか。」
じゅえる「警察は関与しないのか、それ。」
まゆ子「あー、素手で殴り合ってる分には、選挙中は巡邏軍も大目に見てくれますね。
 あと新聞紙まるめて作った棍棒で殴り合います。痛いだけで怪我はしません。」
釈「鉄砲とか刀とか出てきません?」
まゆ子「さすがにそれは騒乱罪で捕まります。ぎりぎりどこまで騒乱罪に触れないか、でしのぎを削ってます。」

じゅえる「労働組合とかはどうなんだ。選挙に関係したりしないのか。」
まゆ子「もちろん労働組合やら職業集団やら業界団体やら、票の取りまとめをする所にはたっぷりと現ナマが飛び交います。
 さすがにこれは見つかれば捕まるような話ですが、ここでも裏切りや乗っ取り、仲間割れが起きまくりです。
 法律に触れるカネなら盗んでいいだろう、と怪盗団が大活躍ですよ。」
釈「怪盗って、こんなとこに出てくるものだったんですか。」

 

釈「誹謗中傷とかはやらないんですか。」
まゆ子「なんでやらないんだよ。」
じゅえる「もっともな話だ。やるよな。」

まゆ子「それも表通りで真正面からやりますよ。
 専門パフォーマーの「罵倒屋」というのが居て、道行く人を立ち止まらせる芸を披露いたします。
 で、これに対抗するにはもちろん突撃戦闘員が殴りかかってくるんだけど、もっとスマートになら同じ「罵倒屋」をぶつけてのラップバトルが発生します。」
釈「うーーーーーん、燃える!」

じゅえる「なるほど。だがヒィキタイタンとか罵倒しづらくないか?」
まゆ子「そこは罵倒屋の腕の見せどころ。そうだな、道端でマキアリイとクワンパがヒィキタイタンを罵倒してる現場に出くわすとかアリだな。」

 

じゅえる「なんか面白くなってきた。」
釈「でもそんな醜態を外国人に見られたらどうなんですか。タンガラムの恥じゃないですか。」

まゆ子「それがだねー、外国人には概ね大好評なんだ。
 というかどこの国も選挙で国家元首やら為政者が代わったりしないんだ。すべて身分制度や法律でギチギチに固められている。
 しかしタンガラムにおいては、強い者が勝つ。力有る者が勝つ。資金力の有る者が勝つ。
 こんなにはっきりとした権力闘争が整然と行われている事に、むしろ称賛と羨望が投げ掛けられるんだ。

 しかも面白い!
 一度タンガラムの選挙を経験した外国人はお祭り狂になって、自分も選挙に殴り込みを掛けるような始末だよ。」
釈「いやーそりゃー悪いお手本だなあ。」

じゅえる「でもさあ、一人くらいはこれダメだろうって思う奴は居ないのか。」
釈「市民はそんな権力争奪戦でほんとうにいいと思ってるんですか?」

まゆ子「大多数のタンガラム国民は、清廉潔白の愛国で賢明で真摯な政治家に国を市を率いてもらいたいと思ってるよ。
 でも力の無い奴が権力を握るのは、無能者に政治を任せるのはあり得ないと感じてる。
 つまり強い奴は使える奴、勝ち残った奴こそが真の指導者だと考えるのさ。」
釈「理屈は分かりますが、」

まゆ子「でもね、さすがに権力を私物化して国民を食い物にするようなのはゴメンだと考える。
 だからタンガラムにおいては、国会議長は直接選挙で全国区で選ばれるんだ。
 議長は議会内において中立公正、あくまでも識見高く大所高所から国家の行く末を見据えて、どのような混乱に政界が陥ろうとも結論としての政策を導き出せる強い指導力を持った高潔な人間を選ぶべきだと考える。」
じゅえる「うーむ、そいつはかなりな夢物語だなあ。」
釈「それを言われてしまうと、そもそもが自由選挙で政治家を選ぶって大前提が成り立たなくなりますが。」

まゆ子「だからだよ、実際には政治は行わない、議会内の秩序を維持し建設的な議論に導く人物には理想を求め、
 実際に国家を率いて運営していく国家総統には、勝てる使える奴を選ぶ。
 そうやってバランスを取ってるんだ。

 そして、このバランスこそが今回の「英雄と皇帝」事件のミソになる。
 国家総統ヴィヴァ=ワン・ラムダが倒れて政権の行方が渾沌とする中で、総統よりも評価の高い高潔な人物に自然と期待が集まってしまう。
 ここにクーデターを成り立たせる根本が存在するんだな。」

じゅえる「あーつまりは、その高潔な人物を立派な人と描く為には、巷の渾沌とした選挙戦の描写が必要になるんだ。」
釈「ドロの中から蓮の花が咲くからには、まずドロを描いてね。というわけですね。」

 

釈「いいことを考えました。
 今回「その女、ヒロイン」では、ゥアム神族の家族「銀骨のカバネ」と呼ばれる男性が出てきてますよね。遊び人の。」
じゅえる「えーと、「ウルスティン・ワ−ドナルド・フオ=カコ・キュ」氏だな。40才くらいの。」

釈「この人、首都に居る事にしましょう。選挙のお祭りに浮かれて飛び出した阿呆な外国人役で。」
まゆ子「なるほど、バカの一人くらいは欲しいとこだな。」

 

釈「ところで選挙管理委員会ってのはちゃんとあるんですか。」
まゆ子「立派なものがありますよお。
 タンガラムにおいては選挙運動こそデタラメですが、投票行動については非常に厳格です。不正投票は見逃しません。
 投票箱すり替えとかの定番はタンガラムでは絶対に起こらないと思ってくれてもいいです。
 ここだけは非常にかっちりしています。
 というか、投票日は有権者も候補者も運動員も厳粛に静かに一日を過ごします。」

じゅえる「譲れないラインがそこにあるんだな。」

まゆ子「そうだねー、刑事探偵も投票箱護衛に駆り出されているとかでもいいぞ。
 所詮は行政の手先である巡邏軍よりも、私設民間の刑事探偵の方が公正であると思われているからね。」
釈「なるほど、そこは少し考えてみましょう。」

 

2020/05/08

まゆ子「くっちゃりぼろけっと緊急ー。
 蛇足外伝書くから集まれー。明美も。」

明美「いきなりですか。」
じゅえる「なんだいきなり。」
釈「また何かネタを思いつきましたか?」

まゆ子「えー、次に書くべき外伝が決まりました。というかもう一つあるんだけどね。
 まず「エピソード 0」弥生ちゃん降臨のシーンです。」
じゅえる「おお!」
釈「あれは途中まで書いてボツになりましたね。アレを復活させますか。」
まゆ子「今回はそれではないが、書かずばなるめえと考える。
 ただ前回書いたような普通に物語を進めるのはナシだ。弥生ちゃん視点の一人称小説もナシだ。
 とにかくなにか新しい手口を考えて、斬新な切り口から最初の一歩を表現しなくてはならない。
 めんどうだから次回に回す。」

 

明美「で、わたしを呼んだのは、」
まゆ子「”刺客外伝 死屍累々”の一章として立案されている、金翅幹元老院における殺人事件。
 評定が煮詰まっていく中、謀略に思える不審な元老員の死が発生する。
 さあこれはどういう展開となっていくか。という物語。」
じゅえる「政治劇だな。」
釈「おもしろそうです。」

まゆ子「と思ったんだが、硬いのはいかん。
 読者様にお楽しみいただくには眼を惹きつける親しみやすさが必要だが、元老院にそんなもの有るわけがない。」
じゅえる「うむ。」
釈「ですねえ。」
まゆ子「それに、よくよく考えてみれば、本編中で元老院についてはほとんど書いていない。設定が無い。
 いや、おぼろげながらには存在するのだが、その後王宮の外に出て金翅幹元老員自身が活躍し始めて、元老院自体は描けていない。
 これを今更ながらの蛇足で書こうという企画だ。」

じゅえる「まったくもって正道だな。なにを困っている。」
釈「いや、元老院の説明をやわらかく砕けて読者に親しみやすく描け、という難題ですね。」
じゅえる「ああ、    むちゃだな。」
まゆ子「と思う。であるから、この企画大転換した。
 元老院における金翅幹家の人間達の抗争劇というのはアリとしましょう。
 しかしのその語り口、視点としてあらたなるヒロインを投入します。
 ナルミン王女です!」

釈「あっ!」
明美「あ、   扉絵にふたりとも出演できなくて残念だね、というのを描いた!」
じゅえる「あー、鳴海ちゃんとふぁの出番を今更ながらに書こうってわけか。」
まゆ子「というわけです。ナルミン王女とジョグジョ薔薇の恋物語。噂には出てきたけれど、本人まったく姿が無い。
 これを書きます。」
明美「わたしが居なくちゃ始まらないってわけですね!」

 

まゆ子「で、どうしよう?」
じゅえる「なにか腹積もりは無いのかよ。」
まゆ子「せっかくナルミン王女が出るのだから、彼女がいかに我儘を言ってジョグジョ薔薇と婚約したかの真相を描きたい。」

釈「あれは結局ナルミン王女の強い希望によって婚約が成立したんでしたね。
 でも褐甲角神の王族がそんなの許されるんですか?」
まゆ子「ないじゃんそんなの。ナルミン王女は恋愛沙汰によって婚約をしたわけではないぞ。
 これは最初の設定から決まっている。
 彼女は大慈悲によって、危なっかしくてしょうがないジョグジョ薔薇の命を現世に留める為に、自ら重石となったんだ。
 色恋に血迷ったわけではなく、王女として巫女としての直感により彼の将来を見て取って、
それはダメだと最後の手段としての婚約を持ち出したんだ。」

明美「恋愛じゃないんだ?」
まゆ子「無論無いわけではない。でもナルミンの愛はたぶん彼には理解されないのだ。」
釈「王女のきまぐれとして彼は仮初の婚約を受け止めている、そんな感じですかね。」
じゅえる「人の気も知らないで、というやつだな。」
まゆ子「という話は、実はジョグジョ薔薇以外の人間は皆気付いている。
 このまま行けばこいついずれ死ぬだろうと、皆思っていたんだ。
 彼は女性に絶大な人気があるのだけれど、ナルミン王女との婚約に関しては正式に定まった後はまったく反発が無い。
 ナルミン王女が自分たちには出来ない役目を彼の為にしてくれている、と理解するからだ。」

じゅえる「そこまでヤバいか。」
まゆ子「いやだって、ソグヴィタル範ヒィキタイタンの後釜になって大攻勢を掛けようって活動してますからね。
 王ですら潰される動きの中に、自ら矢弾に当たりに出るような話で、」
釈「大波乱必至なんですよ。」
まゆ子「そこらへんのヤバさも表現したいと思う。
 というか、殺人事件が起きるとしたら、そこさ。」
じゅえる「うむ。」

 

まゆ子「というわけで、明美ちゃん。なんとかして。」
明美「あー、とりあえずナルミン王女とジョグジョ薔薇のロマンスを描く必要がある、というのは理解しますが、
 殺人事件の方だね問題は。」
釈「ミステリー仕立てにしますか。名探偵ナルミンで。」
まゆ子「うむ、さてどう切ってみせるかね。」

じゅえる「まず誰が死ぬ。」
まゆ子「そこだ。というか、今回のオチを決めなければ死人も選べない。」

釈「でもジョグジョ薔薇は4年後の反乱によって死ぬわけで、それまでは無傷ですよ。」
じゅえる「ジョグジョ薔薇自身は事件に関与しない、ということになるだろう。たぶん。」
まゆ子「でも、誰か死なななければこの話始まらない。
 この人が死んだら、ジョグジョ薔薇の立場が悪くなる。
 そういう政治的な足場として重要な人物であるべきではないだろうかね。」

明美「死ぬのは元老員でなければならないの?」
まゆ子「それが望ましいけれど、重臣であるとか王族であるとか、まあ色々考えてもいいけれどね。」
釈「やはり焦点は元老院に合わせるべきです。
 そして重大な事件であり、これからの政治情勢ががらがらと崩れていく。それほどの重要人物であるべき。
 であれば、元老員に求めるしか無いでしょう。」

明美「その人物が金雷蜒王国の回し者だった、とかいうのはアリ?」
じゅえる「いや、頭にカブトムシ乗っけてる奴だぞ。聖蟲だぞ。
 王国を裏切ったりしないだろう。」
まゆ子「その線は無いとしても、裏切り者が関与しているというくらいの裏は欲しい。」
釈「裏切り者を見破って、逆襲され殺された。あ、いやでも聖蟲を持つ者がそんな簡単に殺されたりは、」

明美「戦闘の結果ではなく、暗殺でもなく、でも死んでいる。元老院で?」
まゆ子「考えてないが、劇中の表現を考えると元老院その中央で死体発見がインパクトの点から望ましいね。」
釈「でも王宮の召使いとかが常に清掃やらしてるでしょ。すぐバレますよね。」
じゅえる「死体が一晩見つからない、それすら無理なのか。
 王宮だもんな。」

明美「議会で議場で演説している最中にばったり、でもなく?」
まゆ子「ではなく。」
明美「とにかく、誰か王宮の人間が気付いたら元老員が死んでいた。そういうことね。」
じゅえる「この時点で無茶だな。」
明美「聖蟲持ちだね? 引退して息子に譲ったとかでなく。」
まゆ子「金翅幹家の人間は聖戴したら死ぬまで聖蟲は返上しません。」
釈「あー、明美せんぱい。ここはもうちょっと条件をゆるくしてもらった方がよくありませんか。
 いくらなんでも縛りがきつすぎる。」

明美「さらにひとつ。女の元老員はアリ?」
まゆ子「元老院金翅幹家の人間で女人はただ一人。ゥドバラモンゲェドさんだけだし、彼女は聖蟲を返上している。」

 

明美「よしわかった! 死者は男性。元老院にて死体が発見される。
 でもって首なしで身元不明。ただ金翅幹家の甲冑を着装して兜もかぶっている。
 ただその甲冑の紋章の家の人間はぴんぴんして、そうだねー、これをジョグジョ薔薇にゆかりの人物としてもいいかな。」

じゅえる「なるほど。正体不明の死体か。」
釈「金翅幹家に関係する人物であるとは分かっても、それが誰かまでは判別できない。
 なるほど、謎です。ミステリーです。」
明美「あと、人名辞典を調べてみたら、ジョグジョ薔薇さんの姉が蛇に足噛まれて死んでますね。
 これも絡めていきましょう。」
まゆ子「おお! そんな設定あったんだ。すっかり頭から抜けてるな。」

釈「ちなみに、ジョグジョ薔薇さんの本名は、ジョグジョ絢ロゥーアオン=ゲェタマ。
 26才にまだなっていないとされていますが、弥生ちゃん降臨時には1才若くてもいいかなと思います。
 ナルミン王女は、カンヴィタル宇ナルミン。15才となっていますが、弥生ちゃん高臨時には1才若いとしますね。」
まゆ子「いや、この蛇足外伝においては、ナルミン王女は13才だ。もうすぐ14才になる。そう了承してください。」
じゅえる「いきなり設定変更か。」
まゆ子「演出の都合上、子供に近い存在ですナルミン王女は。とにかく若いとして、でも11才は若すぎて結婚だの言えないから。」
明美「絵的に小さな王女様が欲しいわけだね。OK!」

釈「ジョグジョ薔薇のお姉さんは、ジョグジョ綾ファーナオ=ゲェタマといい6年前に死亡しています。
 長身でグラマラスな美女。ただ実家ジョグジョ家は経済的にはかなりピンチだったようです。
 生前は神聖宮に上がって、幼いナルミン王女とも仲が良かったと思われます。
 ジョグジョ薔薇さんは亡き姉を偲んで自ら女装しているとも。」
じゅえる「いいぞいいぞ。」
まゆ子「死亡時ジョグジョ薔薇は18才、というところか。まあ多感な時期にたいへんですね。
 姉は享年22才ということにします。」

じゅえる「死体は、その姉の婚約者とかではどうだ?」
釈「悪くはありません。ですが、」
まゆ子「姉の死自体には政治的策謀は無いぞ。蛇に噛まれただけだからね。」

明美「いや、この殺人事件で姉の死に意味があったことが発覚して、という線もあるよ。」
まゆ子「ふむ。ジョグジョ薔薇の怒りが燃え上がるわけだ。

 時期的に言うと、この姉は方台にヘビが出現して間もない頃、高位身分で初めての犠牲者ということになる。
 神話的意味づけがされて天の予言として政治的に取り扱われたと考えていい。」

釈「ああ、ではお姉さんの命日にナルミン王女がジョグジョ薔薇と共にお墓参りに行くというのでは。」
まゆ子「なるほど、その命日に元老院で死体が発見される。それもナルミン王女の眼の前で。
 物語的にはOKな描写です!」

明美「悪くはないと思うけれど、なんでナルミン元老院に行くの?」
じゅえる「普通お姫さまは神聖宮から降りてこないだろ。」
まゆ子「あー、そうなんだけどねー。
 あ、いやそうだ。元老院にてお姉さまの死についての追悼式があって、武徳王の名代としてまたジョグジョ家の婚約者として参列するというのでは?」
釈「それならばOKですね。意味があって元老院に行く。
 行ったら人が死んでいた。さて名探偵の出番だ。」

じゅえる「そのお姉さまの死の政治的意味づけ、が弥生ちゃん降臨に拠って裏付けられた。という話にすれば、
 元老院が招集されても不思議じゃないな。」
まゆ子「ふんふん、天河の計画の予言が彼女の死によって告げられたと。
 であれば、その甲冑武者の死体は極めて象徴的なものだ。」

明美「こうしましょう。
 厳かに儀式が執り行われる中、元老員達も参集している中に、突如黄金の甲冑武者が乱入。
 警護の神兵が立ち向かおうとする眼の前で、ばったり。
 面体を改めようと兜を外すと、頭が無い。死体だ。でもなんで、歩いてきたのに?」

じゅえる「オカルトだな。」
釈「えーと、どのような手品でそんな。」
まゆ子「それは政争どころでは済まない話になるぞ。なんだそれは。」
明美「絵的にインパクトを求めました。トリックなんかは関知しません。」
まゆ子「しろよー!」

 

「(・・・・・考え中)」

 

まゆ子「どう考えても中に死体入りだとトリックが考えつかん。
 死体無しの甲冑であれば、カブトムシの聖蟲が動かせるんだけどね。
 でもカブトムシは偉いから死体を操るなんて悪いことしない。」

明美「じゃあこうしましょう。
 元老院に乱入する黄金甲冑。警備の神兵が打ち倒すが中身は空っぽ。何故動いていたのかわからない。
 そして甲冑の紋章から持ち主の金翅幹元老員を取調しようとしたら、死体で発見。」
じゅえる「まだわかりやすいか。」
釈「死体を弄ぶのは褐甲角王国の気風に合いませんからね。」

まゆ子「で、この殺された元老員は何者か、だ。」
じゅえる「姉の婚約者とかでは。」
釈「ソグヴィタル王の追放が5年前、6年前の姉の死がなにか関係を持つとか。」

明美「そこはあれですよ。姉の死が実に神話的に衝撃的だったから、範ヒィキタイタンがクーデターを起こす動機少なくともそれを促したものだった。
 婚約者もヒィキタイタンの同調者であり、後に裏切った形になっている。」
まゆ子「神話的、というのがポイントだな。
 元老院において追悼式を行うほどには衝撃的でかつ意味のあるものだったんだ。
 そこに天意を読み取ったというわけだ。」

じゅえる「もう一捻り欲しいな。その元老員の立場というか背景というか、王国内における勢力というか。」
まゆ子「バックボーンか。でも軍関係というのはどこの元老員でも抱えているからなあ。」
明美「そこね! ジョグジョ薔薇は姉の結婚に反対だったんだ。
 ジョグジョ家としては立場が逆になるような、相容れない関係にある家で、政策的にもヒィキタイタンとは異なる。」
釈「先戦主義派ではない、てことですか。」
明美「うーん、この家柄を説得することにより王国全体の流れを戦争優先にもっていけるというか、
 そういう懐柔の為に姉の結婚が画策された。そんな感じじゃないかな?」

じゅえる「なるほど。だがそれが甲冑武者にどう関係するのだ。」

まゆ子「ジョグジョ家は比較的近年にギィール神族が褐甲角王国に寝返って金翅幹家になった家系です。
 だから金雷蜒王国との間に今も繋がりを持つ。
 これを厭う勢力が今も少なからず居て、婚約者の家系てのがその総本山的なものでは。」
釈「ジョグジョ家をヒィキタイタンの構想に巻き込むのを反対した家、ということですか。
そこで懐柔の為に姉が婚約と。」

 

明美「! そうだ。姉は生贄となったのだ!」
まゆ子「え?」
明美「いや現象としてはただヘビに噛まれただけなんだけど、そこに至るまでに不自然な人事異動とかあって、
 そこで仕組まれたように姉が噛まれたんだ。
 天意を占うために姉を魔術的に用いられた、と元ギィール神族であるジョグジョ薔薇には読み取れるんだ。」
じゅえる「それそれ、そんなところ。」
釈「じゃあ、その婚約者は生贄の儀式を実行するために一役買った、とジョグジョ薔薇に思われている。」
まゆ子「おいおい、そしたら殺人犯はジョグジョ薔薇てことになってしまうだろ。」

 

じゅえる「じゃあ次は犯人は誰か考えないとな。」
まゆ子「とりあえず犠牲者の身元は確定したとします。ジョグジョ薔薇との因縁も設定した。
 で、ここからどうやったら事件になる?」
釈「その前に、その犠牲者とジョグジョ薔薇との間で、姉の死後の確執というものがあったはずですよ。
 そこを考えないといけないのでは。」

明美「つまりはこの事件、パフォーマンスであるわけですよ。
 元老院においてなんらかの行動を促す為の、そして結局は戦争に導くための。
 で、婚約者が死ぬのもそういう意味を持つ。ヒィキタイタンの構想を裏切った者に制裁が下る。そんな感じで。」

まゆ子「おおむね理解するが、パフォーマンスくらいで元老院は動くだろうか。
 あそこの親分はハジパイ王だぞ。」
釈「ハジパイ王! そうです、ヒィキタイタン追放の張本人であるハジパイ王に対する痛烈な抗議でもあるべきです。」
じゅえる「そうだな。ハジパイ王にこそ衝撃を与えなければならない。
 でも、なんで?」
明美「姉の死による天意を無視した、ということですからね。
 つまりはジョグジョ薔薇にとっては姉の死を無駄にしたと感じられるのではないでしょうか。」

まゆ子「考えた!

 つまり、6年前の事件は天意を表すものとして衝撃的に受け止められて、ヒィキタイタンのクーデター未遂事件につながるわけだ。
 しかしながらハジパイ王により未然に防がれ、王国の趨勢は現状維持の先政主義で進んでいる。

 で、今回の弥生ちゃんトカゲ神救世主降臨だ。
 天意が実現したとして事件以降の方針が間違っていたのではないかと動揺が走る中で、
 ハジパイ王は今更に、6年前の事件捜査の最終報告書を公表する。その為の追悼会だ。
 ここで調書は、天意を占う為にあえて姉を死の危険に追いやった者が居ると告げる。
 その犯人は差し障りがあるから伏せておく、という事になっているわけだが、どう考えてもヒィキタイタン一派に違いないというわけだ。
 つまりは追い打ちを掛けるようにヒィキタイタン一派への攻撃であり、元老院と黒甲枝の行動を掣肘するものである。

 だがそこに、異を唱えるかに黄金甲冑が乱入してくる。」

釈「おお! 筋が通る。」
じゅえる「それならば黄金甲冑が悪の陰謀ではなく、正義を求めるものという意味付けになるんだな。
 そして婚約者の元老員が、当然に調書に書かれている犯人の一味である者が、抗議のために死んでいると。」

明美「ジョグジョ薔薇はその調書知らなかったの?」
まゆ子「随分前に知らされていた、ということにするか。身内だから。
 しかしそれを今更に持ち出すハジパイ王に怒りが沸き起こってくる。

 だが、婚約者の死に彼は本当に関係ないのか?
 ナルミン王女の疑惑は膨らむ。」

釈「OKです!」
じゅえる「うんうん、ミステリーぽくなった。
 で、解決というかオチは?」
まゆ子「あー、謎解き、要るかい?」
釈「あ〜、尺的にそんな暇は無いのかもしれませんし。
 それにジョグジョ薔薇さんはスケジュール的にこの後特に何も無く活動してますねえ。」

明美「ナルミン王女としては、ジョグジョ薔薇がこの黄金甲冑事件になんらかの思惑がある、とは理解するけれど、
 そこをあえて踏み込まない。
 ただ彼の身を案じて、何らかの措置をとっておいた。そいうオチにする。」
釈「謎解きではなく、善後策ですね。」
じゅえる「今後の不吉な展開を予測させるもの。そういう感じだ。」
まゆ子「尺的にはその程度にしかならないと思う。とはいえ結構長いぞコレ。」

 

明美「なんだったら解決編を入れましょうか。」
釈「出来るんですか?」
明美「いや、武徳王には親衛隊みたいのが居るでしょ。」

まゆ子「カプタニア神衛士だね。
 なるほど、武徳王の内意を受けて神衛士がひそかに関係者に天誅を下していた。
 そういう事もあるか。」
じゅえる「そうだな。
 婚約者が自殺に見せかけて殺されていた、というのはそれで説明がつく。
 そして黄金甲冑は、神衛士が婚約者の死を無駄にしないために演出したものと。
 ただ死を賜っただけでなく、意味のある死として取り計らった。そんなところだな。」

まゆ子「おう。ならばナルミン王女のところに、カプタニア神衛士の長であるカンヴィタル鮮パァヴァトンが最後ちょこっと挨拶する。
 そう〆るか。」

明美「そしてナルミン王女は薄々それを理解した、と。」

 

 

2020/04/25

じゅえる「とつぜんだが、ゥアム神族が聖戴者であった時分に額に乗っけていた聖蟲を決めた。ザリガニだ!」
釈「なにか特別な謂れがありますか。」
じゅえる「いや基本的にギィール神族と同じ足の多い虫にするつもりだったけど、ゥアムという高温乾燥帯だからサソリにしようと思ったんだ。な。」
まゆ子「サソリは悪くない聖蟲だ。ゲジゲジに匹敵するほど迫力はあるし、毒針も強いし。

 ただね、ゥアム無尾猫設定で「サソリを掴まえたら神族にほめてもらえる」というのがあるんだ。
 つまり、サソリは駆逐対象である。」
釈「困りますねえ。」
じゅえる「で、考えてかんがえて、サソリによく似ているけれど似ていないザリガニにしました。」
まゆ子「だからさ、聖蟲であるザリガニに似ているけれど、サソリは有害生物だから紛らわしいのだ。ネコが獲ってきたらほめてもらえるだろうさ。」
釈「というわけですね。」

じゅえる「まあ、ネコ設定無かったことにして、というかまた新しい理屈を考えてサソリにしてもいいんだけどね。」
まゆ子「まあねえ。サソリの尻尾からスカーレットニードルが出てもおしゃれだと思うけどさあ。」
釈「じゃあこうしましょう。サソリみたいだけどサソリじゃない虫なんですよ。ギィールがゲジゲジに似ているけれど直立するのと同様に。」
まゆ子「なるほど。顔が違うことにするか。」
じゅえる「顎がすごく大きいとかだな。

いまちょっとサソリぐぐってみたけれど、サソリって顔の横からハサミが直接出てるんだな。顔扁平だ。」
釈「はあ。ザリガニとは結構違いますねえ。」
まゆ子「顎、あんまり大きく出来ないな。」
じゅえる「いやそうじゃない。この扁平な顔こそが、なんというか人間に似せるというか魔神の顔というか、
 生贄の神の顔みたいである。というのではどうだろう。」
釈「ほほお。ゥアム名物生贄祭壇に彫られている神様の顔、なんですね。」
まゆ子「うむ、人面サソリか。それはイケる。よし採用!」

 

まゆ子「ところで第七巻「絶体絶命隔絶途絶」で、マキアリイと依頼人の女の子はタンガラム中を逃げ回るのだが、
 その時一箇所寄る場所を考えついた。」
釈「ほおほお。」
まゆ子「つまり今回ユミネイト帰国で、船上でメイドの女の子を雇ったんだ。
 彼女「ロウラ・シュス」は、東岸に預けたきりでほったらかしだ。」
じゅえる「ああ。ケリをつけてやるか。」
釈「そうですね。えーと恋愛小説家のクリプファト女史に預けたんですよね。神族探偵「カンヅ嶺シキピオ」の。」
まゆ子「預けっぱなしで、ゥアム銀骨のカバネの御曹司と恋愛の末のタンガラム逃亡だ。

 で、とうぜんマキアリイ達が今回の幻人事件、首都での選挙事件、そして英雄暗殺第二部においてずっと預けっぱなしですが、
 そりゃ当然事態は勝手に進行してますわね。」
じゅえる「そうか、ここで彼女が想い人と熱く抱き合って幸せなキスをしてEND にするわけだ。」
釈「じゃあ、最後の冒険をしなくちゃいけませんね。」

まゆ子「うん、ゥアムからの回し者である刺客に女史と共にロウラ・シュスは絶体絶命。何人もに囲まれ、拳銃で狙われてもうどうしようもない。
 と、そこに天からの救いとばかりに短機関銃を携えた特殊部隊の戦闘員が一個小隊参上して、刺客達と銃撃戦。
 マキアリイによって二人の女子は救い出されるという寸法さ。」

じゅえる「ちょっと待て。その特殊部隊員は「ミラーゲン」の暗殺部隊だろ。なんでマキアリイに協力してるんだ?」
まゆ子「いや、たまたまマキアリイを追っかけて突入したら、刺客が拳銃向けているシーンに出くわして、よく分からない内に銃撃戦ですよ。
 マキアリイが自分の刺客をぶつけた形になりますね。」
釈「うわー、なんというご都合主義。」
じゅえる「いいぞいいぞ。」

 

2020/04/22

じゅえる「真空管ってそんな光ったっけ?」

まゆ子「あんま自信が無い。
 まあ熱電子を出すためには熱くならなければいけない原理だし、発明の最初は電球の改良からだったから光るのはデフォなんだけど、
 光るのを目的とはしないわけで、光った分エネルギーの無駄だしね。
 ラジオくらいの電力消費では光らなかったような気がしないでもないというか、動いてるとこ見たこと無いし。」
釈「電気製品にコンセントつないでる時に、裏蓋開けちゃいけませんよ。感電して死にます。」
まゆ子「なんだよねえ。」

じゅえる「じゃあ、研究所で真空管がたくさん光ってるってのは、ウソ?」
まゆ子「イメージ重視の演出とお考えください。
 とはいえ、タンガラムの電子技術が地球のとまったく同じではないわけで、しかもあの研究所は大電力デバイスの研究してるから、よくわからん。
 まあ、半分ウソくらいで勘弁して。」
釈「演出ですよ演出。」

 

釈「さて。では始めますか。
 『罰市偵』第五巻22話「その女、ヒロイン」その6「幻人あらわる」のストーリー考えますよ。」

じゅえる「考えてなかったのか?」
まゆ子「おおまかな所は考えてたけど、その5「「原初の焔」計画」を描いている内に、ちょいと大袈裟な話になってしまいました。
 まあ計画通りなんですが、さすがに大雑把過ぎたなと。」

釈「ちなみに既に、その4「怪力線交響曲」その5「「原初の焔」計画」、23話「危うしニセ病院」その3 まで書き上がってエントリー準備中です。」
まゆ子「スケジュールとしては、「「原初の焔」計画」→「ニセ病院」3→「幻人あらわる」→「ニセ病院」4完結→「シンプルプラン」→「エピローグ」 です。」
じゅえる「でもって、外伝「シャヤユート、白い花の蕾」→戯曲「メタトロン・ポリス」 が追加だ。」

釈「「メタトロン・ポリス」、書いたんですよね。」
まゆ子「冒頭部分だけね。おかげで「幻人あらわる」で必要な要素は確保できた。」
じゅえる「そんなことしてるから、3月中はまったく更新無かったんだ。」
まゆ子「へい、反省します。」

まゆ子「とにかくね、第五巻はすでに〆に入ってるんですよ。大丈夫ちゃんと完成する。
 というか、既に第六巻を書きたくてしょうがない状態になってる。」
じゅえる「だったら「メタトロン・ポリス」の掲載はやめろ。無駄に尺を取りすぎる。」
まゆ子「うん、実は書いてく内にやたらでかくなって、これはやり直す必要があると考えて、プロジェクト中断になってるんだ。
 そもそもこの戯曲は子供向け30分人形劇を、カラコ・ミレイさんとこの劇団「さまよえるプロキオン人」座が上演した、という形態をとっているんだ。
 お子様向けになってなかったよ。やり直しだあ。」
釈「妙に凝るんですよね、こういうところ。」

 

釈「で、「幻人あらわる」です。」
まゆ子「新キャラ登場です。「闇御前」バハンモン・ジゥタロウの息子バハンモン教授の令嬢で、現在40才。
 「闇御前」組織の実力幹部で、今回の「「原初の焔」計画」遂行にも携わっている怖いおばちゃんです。」

じゅえる「重要人物なのか、それ。」
まゆ子「そこまで関与はしません。というか、今考えているところでは、
 マキアリイ達の一行が、計画責任者で幻人に取り憑かれている博士が、建設中の原子力発電施設に立て籠もった所に突入するわけですが、
 このおばちゃん、入り口の鍵をがちゃんと締めて、外に出られなくしてしまいます。
 解決するまで帰るなよ、と。」
じゅえる「冷酷だな。」

釈「このおばちゃんは敵なのですか。」
まゆ子「組織人としては、幻人の謀略に今更に気付いて単独で制圧しようとした結果、この籠城事件に発展してしまい、ヱメコフ・マキアリイによる解決をを望むのです。
 だけど個人的とすれば、彼女は祖父「闇御前」に深く傾倒し尊敬して彼の手足となり代理として組織を指導する一角を担っていますから、マキアリイを憎んでいます。
 憎んではいますが、同時に父親バハンモン教授がマキアリイ達に協力しているのも承知して、冒険の手助けをする。という立場。」

釈「彼女は父親バハンモン教授に対しては、どんな態度なんでしょう。」
まゆ子「バハンモン教授は単純に知の世界の遊び人です。
 大学で生きられなければ単なる金持ちの穀潰しであって、彼の子供たち6人は「こんな大人になってはいけない」と考えました。
 また祖父「闇御前」バハンモン・ジゥタロウのなりふり構わぬ国家への献身を直接に見る立場であり、
 というか父教授は彼らに極力自分と同じにはなってもらいたくないと、祖父の仕事の現場を見せても来ました。

 だから彼ら兄弟姉妹は、祖父の後を継ごうと決心して若くして組織の身を投じ、謀略の最前線で活躍しました。
 また祖父譲りの才能性格で、たちまちに組織内でも責任ある立場に昇進し、今では全員が「闇御前」の手足として恐れられる存在です。
 今回出演するおばちゃんは40才くらいで末っ子ですが、ちゃんと怖いです。」

じゅえる「父親に対して反発はしないんだ?」
まゆ子「そういう対象ではないんですね。
 むしろ彼らが非合法の闇の世界に生きるとして、でも彼らが帰る場所としての父親はまったく変わらずそのまま在り続けている。
 これは十分に安息を与えてくれるもので、そういうバックボーンの裏付けがあるからこそ、バハンモン一族は内紛を引き起こしたりしないのです。」

釈「何もしないのが、一番のお仕事ってやつですね。」
じゅえる「車輪の軸の中心は空ってやつだ。」
まゆ子「とはいえですね、バハンモン教授は世間一般人としては普通にまともなんですよ。

 バハンモン家は西岸百島湾の漁師の家系で、バハンモン一族の本家はちゃんとあるんですけどね、
 バハンモン・ジゥタロウがとんでもない大出世を果たして「闇御前」と呼ばれる程の大富豪になって、本家や親戚も当然に舞い上がっておかしくなるんです。
 でも直接の息子であるバハンモン教授が、世間一般人としての節度をもって彼らに対して接しているから、一族全部がとち狂うという羽目に陥ってない。
 むしろ、ほどほどに潤って田舎の生活に満足して、それぞれの生業を堅実に行う生き方を続けていられる。
 大手水産会社の経営で社長一族くらいで。」

じゅえる「ふむ、大手の社長であればそれ以上を望むのは才能と器量の枠だよな。」
釈「そこで満足していれば破滅はしないと思いますね。」

まゆ子「まあそいうバランサーとしての役目をバハンモン教授は果たしている。一族のお墓もちゃんと盛大にお祭りする。
 というか、父ジゥタロウは冠婚葬祭にはまったく顔を出さない人非人ですからね。」
じゅえる「ふむ。或る意味教授は非凡な人なんだな。」

まゆ子「ちなみに彼の6人の子供は当然に結婚して子供、つまり闇御前の曾孫をもうけています。一番年長はもう成人して、やっぱり組織に入っています。」
じゅえる「うーーーん、家系血統による組織の私物化専横。そんな話も出てくるわけだ。」
釈「あまり健康的ではないですね。組織としては。」
まゆ子「そこのところをどうしよう、ってお話も後には出てくると思いますね。

 

 ついでに説明すると、バハンモン教授は三男で、兄二人が居たんですが二人共死んでます。
 長男は海軍に入って海外派遣軍で戦死、次男も結婚して子供も生まれたけど早世です。
 で、その次男の息子が成長してシンドラのお姫さまと愛し合い、生まれた子供が「運命の子ヤヤラアタ」で第六代カニ巫女事務員ですね。
 バハンモン・ジゥタロウの曾孫です。」

釈「次男の息子は「闇御前組織」に入って謀略活動に参加していた最中に、ネガラニカの巫女であるお姫さまと知り合い愛し合い、イローエントに愛の巣を作っていた。
 しかし彼女がネガラニカの関係者であるというのは「闇御前組織」の感知し監視対象であって、その子、後のヤヤラアタに特別な印が存在するというわけです。
 レントゲン写真で体に地図があると判明するんですね。成長してから。
 しかし両親は、「潜水艦事件」裏の真相において危難に遭い命を落として、秘密を抱えたヤヤラアタは人知れず十二神殿に匿われる。
 それから14年、カニ神殿にたらい回しにされてきた彼女が腕を折ってレントゲン写真を撮って、秘密発覚。
 身の安全を図るために英雄探偵マキアリイの元に預けられることとなります。」

じゅえる「体の中に成長する地図があるんだよね。新しい方台への海図が。
 これは彼女だけの特異体質なのか。」
まゆ子「彼女の母親も体内に持っていたと思われますが、死ぬと同時に地図も崩壊する仕組みなんだろう。
 だから、母親が死んだと同時に冷凍保存していれば、地図を保存できた可能性がある。と秘密組織は反省しています。」
釈「おお、ブッコロスの確定なんですねヤヤラアタ。」

まゆ子「まあヤヤラアタの物語は全編に渡ってこのネガラニカの地図をめぐるものになる。
 で、マキアリイは正面から見えない所で暗闘を繰り広げ、表の部分ではマキアリイの弟子として採用された若い刑事探偵がヤヤラアタとペアになって活躍する。
 まあマキアリイもいいおじさんですから、若い子といちゃいちゃしているわけにもいかない。」

釈「で、最後はヤヤラアタは無事にカニ巫女事務員の職をまっとうするわけですね。」
まゆ子「死なないよ。
 体の中の成長する地図のレントゲン写真と「死の光」で発光する体表面のカラー写真が対になって必要なわけだが、
 最終的にマキアリイ達はこれを「販売する」
 実費100金で売り出すことで、ヤヤラアタの秘密を完全に無意味化してしまうんだな。」
じゅえる「いいのかよ、そんな敵味方関係なしにばらまくんだろ。」
まゆ子「ヤヤラアタの、そしてマキアリイの味方なんて自分達しか居ないさ。せいぜいカニ神殿くらいなもんだ。
 だったらそんなやばい秘密はばら撒いてしまえ、という話さ。

 それに、こうして全ての秘密が無くなったところで、ヤヤラアタは本来彼女が在るべき家「バハンモン家」に帰る事が可能になる。
 曾祖父さんのジゥタロウにも面会することになるんだ。」
釈「めでたしめでたし、なわけですか。

 でも、そのヤヤラアタの父親がシンドラのお姫さまでネガラニカの巫女と恋に落ちる、ってのは、」
じゅえる「そりゃもう、ジゥタロウの差し金に違いないさ。」
まゆ子「だあね。」
釈「ヤヤラアタが手放しで喜べる話ではない、てわけですね。」
まゆ子「だから結局彼女は、やっぱりカニ巫女として生きていく道を選択するのさ。この物語においてはね。

 で、マキアリイは新章「英雄社長時代」に突入さ。カニとトカゲの双子の少女巫女を事務所で引き受けることになる。
 というか、ヤヤラアタを狙う勢力のせいで、鉄道橋町の高架下事務所は大爆発だよ。
 流浪の探偵事務所の建て直しにマキアリイが「古代ゲルタ」の通信販売をして大勝利。大金持ちの道をひた走るんだ。」

 

じゅえる「それで。長男は子供は居なかったんだ。」
まゆ子「居なかったですね独身だし。次男も「組織」には入っておらずたぶん公務員だったと思うんですが、そこは未定。
 ただ命を落としたのは、「組織」の抗争の犠牲者ということにしておくといいかな。」

釈「なるほど。それで残された妻子は「闇御前」の手で匿われて、」
まゆ子「いや、そこはバハンモン教授が良くしてあげているのだ。彼の6人の子供達にとってはイトコだからね。
 あと、次男の子は二人で妹が居ます。これはちゃんと生きてますし結婚してます。
 「組織」とは関係のない人ですが、「闇御前」の血族との結婚ということで随分な権力を持ってしまってます。」

じゅえる「教授は重要人物なんだな。家系的には。」
まゆ子「というか、バハンモン・ジゥタロウは家族を顧みないヒトですよ。勝手放題に危ない橋を渡りまくってる。
 だから、父親の仕事にまったく関心を持たない教授は、やはり変人であると同時に非凡なのです。」

 

まゆ子「ちなみに、バハンモン教授の子供たちは、たぶん6人だと思うのだが、ひょっとしたら7人かもしれない。
 前に設定したはずなんだけど、どこに書いたか忘れてしまったぜい。」
じゅえる「男女は何人だ。」
まゆ子「設定は無いが、男4女2にしておきますか。やはり男が多い方が「闇御前組織」にとっても好都合でしょう。」
釈「そうですね、なんだかんだで男社会ですよねタンガラムは。」
じゅえる「いやむしろ、時代性を考えると驚くほど女の社会進出が進んでるぞ。」

釈「今後物語に彼らは出てきますかね?」
まゆ子「出してもいいよ。でも次の第六巻「英雄と皇帝」では、「闇御前組織」が「闇御前」バハンモン・ジゥタロウの切り捨てに走るという陰謀だからねえ。
 うーん、とりあえず今回出たおばちゃんは、
 マキアリイによって救い出されてベイスラ県のヤクザの「マギヴァグ會」に預けられたジゥタロウが、自ら通報して公権力により再収監されるお別れの時に、
 彼女がバハンモン家の代表として付き添うということにするか。」
じゅえる「そうだな、要らんキャラを増やす必要も無いだろ。」

釈「この次男の娘の夫が、組織の力を背景として権力を握っている、というのはなにか使えそうじゃありませんか?」
じゅえる「「英雄と皇帝」で、「闇御前」追い落としの陰謀にバハンモン家の人間が一人だけ加わっていた、という構図だな。」
まゆ子「う〜〜〜〜ん、普通のドラマの陰謀劇ならありそうな話だが、「闇御前」の恐怖を知る人間がそれを出来るかな? 出来ないな、この男では。」
釈「殺されますか。」
まゆ子「教授の息子達によって殺されるね、たぶん。本人もそれを理解しているはず。」

じゅえる「しかし、重要な人物が裏切っていた、というのは欲しいぞ。」
まゆ子「バハンモン家とは違うところからそれを出そう。というか、その次男の娘の夫は陰謀の最中には拘禁されていた、くらいにするか。」
釈「バハンモン家自体がターゲットになっている、と明示する必要がありますか。なるほど。」

じゅえる「しかし、バハンモン家の人間が一枚岩というのは、あまり無くないか?」
まゆ子「あ、いやそれはね、6人が組織に入っていると言ったけど、その内の半分以上が国外で活動中だよ。」
じゅえる「ああ、そうか。「英雄と皇帝」の時期には関与できない立ち位置なんだ。」
まゆ子「というか、一族が国内に居ないからこそ叛逆が発動した、と考えるべきだね。

 それこそマキアリイが会うおばちゃんだけしか居ない、というくらいでいいよ。」
釈「40代のおばちゃんと、次男の娘の夫と二人で国内の「闇御前」を支えていた。そういうわけですね。」
じゅえる「そうか、本人がちゃんと居たか。なるほど、直接指示を仰げばよかったんだな。」
釈「拘置所の中からでもちゃんと指示できますからね。」

 

まゆ子「あー、それと「闇御前」ほどの大物であれば至極当然の話ですが、隠し子が結構居ます。」
じゅえる「……、そうか、とうぜんにか。」
釈「仕方ないですねえ、若い女を侍らかしてましたからねえ。9シスターズでしたか。」
じゅえる「そいつらは「組織」で役目を果たしてはいないのか。」
まゆ子「色々です。箸にも棒にもかからない奴も多いです。
 まあそこはおいおいと。

 そうだな、こちらの方に裏切り者が居てもアリですね。」
じゅえる「愛人の一人がトチ狂って「女帝」になろうとする、てのでもいいぞ。」
まゆ子「ふむ、考えておこう。」

 

     *****

まゆ子「さて。では「幻人あらわる」の大雑把なストーリーを書いてみましょう。

 1)マキアリイとヒィキタイタンとユミネイト一行、カプタニアから飛行機でギジジットに戻ってくる。
  現地にはおばちゃんが居て原子核発電所建設現場に案内してくれる。

 2)既に「幻人」摘発の計画は当人たちに悟られており、責任者および研究者百人が発電所に籠城している。
  ここは機械人間の要塞となっており、突入した組織の特殊部隊が2隊全滅している。

 3)マキアリイ一行が施設内に入ると、おばちゃん鍵をがちゃっと締めて、解決まで出られないようにする。
  やむなく突入

 4)もちろん幻人の狩人2人も突入して、マキアリイ達に先行する。

 5)機械人形によって狩人の男潰されて死ぬ。やむなく女の方はマキアリイ一行に合流

 6)電子頭脳の計算によりマキアリイ一行の動きは察知されており、先回りして迎撃される。ピンチ

 7)という状況をマキアリイの超人的活躍によりクリアして、「原初の焔」計画の責任者の前に突入。

 8)大勝利。だが突如マキアリイの眼の前にありありと、「幻人」が出現する。
  END」

釈「機械人形てのはなんですか?」
まゆ子「放射性物質を扱う為のマニピュレーターだよ。
 電気制御で油圧で動く、天井のレールから吊るされて上で走行する2本の機械の腕。」
じゅえる「そんな技術がタンガラムに有るのか。」
まゆ子「ゥアム最新技術ですね。」

じゅえる「で、?」
まゆ子「で、」
釈「で、どうなります。」
まゆ子「ここまでしか考えてない。」
じゅえる「またか!」

まゆ子「いや、最終シーンは考えてるんだ。
 マキアリイが幻人に取り憑かれた最高責任者をやっつけて事件解決。
 その瞬間、マキアリイの眼の前に、まるでほんとうに居るかの如く鮮やかにゥアム人の男が現れる。
 どこからどう見ても本当に居るとしか思えない、メフィストフェレスみたいな嫌な奴だ。

 で、そいつがマキアリイに話し掛け、マキアリイがそいつを捕らえようとするがもちろん幻人だから捕まらない。
 というか、掴まえた実感は有り、それも幻とは思えないほどにリアルな感触を覚えるんだ。
 でも男はするりと抜ける。マキアリイは追いかける。

 でもそれは、マキアリイが一人でばたばたと暴れているだけに過ぎないんだ。外から見ると。
 そして、マキアリイの運動能力のすべてを使って動いてるから誰にも手が出せない。
 でも「幻人」の狩人の生き残った大女には、マキアリイが幻人に取り憑かれていると理解できて、優れた運動能力を駆使してマキアリイをぶっ殺しに行く。
 そして格闘をするわけだが、マキアリイ視点では大女がよく見えない。
 というか、大女を認識しようとするところに幻人が先回りして、マキアリイの自覚では幻人を殴っているつもりで、実は大女を殴っていることになる。
 翻弄されまくりだ。

 そして、原子炉施設内を飛び回る格闘の末、マキアリイは大女をチョークスリーパーで捕まえる。
 で、自分が幻人に操られていることを理解する。おっぱいでかいからね。

 だからユミネイトに対して「ユミネイト、俺を止めろ!」と叫ぶのだ。
 何故ユミネイトかと言うと、ヒィキタイタンや他の男だと幻人と見間違えて殴り倒してしまうから。
 小さいユミネイトなら間違えないから抵抗しない。
 それを理解したユミネイトは、持っていた狩猟用拳銃のグリップでマキアリイの後頭部を一撃。気絶に持ち込む。

 解放された大女は直ちにマキアリイを殺処分しようとして、ユミネイトに拳銃を向けられる。
 「あなたは自分がマキアリイに手加減されていたことが分かるでしょう。彼はちゃんと幻人を制御出来てます。」
 そう諭されて、大女も命令を聞かざるを得ない。

 で、今回「幻人あらわる」はここで終了。
 次回最終回「シンプル・プラン」冒頭において、マキアリイは後頭部を鋼鉄の拳銃で殴られて全治2週間の裂傷とコブが出来てるという医師の判定なのだな。」

じゅえる「ユミネイト半端ない攻撃力だな。」
釈「一応はゥアム武術を修めてますから。」

じゅえる「まあ理解した。この回が「幻人あらわる」でいいわけだ。
 で、そこに至るまでが、」
まゆ子「無いんだなああ。」

 

     *****

(シナリオ出来ました)

 

 

2020/01/29

まゆ子「というわけで書いた。出来た!」
じゅえる「もうか?!」
釈「まゆちゃん先輩は初稿だけは速いんですよね。」

まゆ子「アィイーガ久しぶりの大活躍。ちゃんと書いた。面白かった。出来も悪くない。
 だが、あんまり発展しなかったぞ。」
じゅえる「発展しない?」
まゆ子「うん。なんか秘密組織が発生してアィイーガ中心で世の中が回っていく、というふうにはならなかった。」
釈「はあ、さすがに「げばおと」本編に食い込まないようにすると、仕方ないですかねえ。」

まゆ子「というわけだ。なんかどうかして!」

じゅえる「おい明美さんよ。」
明美「きました。無駄でしたか。」
じゅえる「おう。無駄だったようだな。もっと抜本的に物語を一からでっち上げるくらいの派手な外伝が必要なようだぞ。」
釈「もちろん、無くてもまったく構わない、本編に何の関わり合いも無い大外伝です。」

明美「あたしにだって無理というものはあるんだよ。」
まゆ子「そこをなんとか。」
明美「えー、じゃあー、新キャラ投入ですかねえ。」
じゅえる「新キャラか。たとえばどんな。」
明美「そこですよ、外伝がちまちまと増えているじゃないですか。
 ここで、新シリーズを象徴するようなバーンと派手なキャラを投入してですね、外伝だけでも一本シリーズとして成り立つような。」

釈「考え方は分かりますが、落とし所がわかりません。
 それはアィイーガさんが中心となって物語を進めていくわけですよね?」
明美「むしろアィイーガを動かさないで、アィイーガを根拠としてその新キャラが動く。という感じで。」
じゅえる「ふむ、秘密工作員だな。」
明美「あたしとしては軍師をどうかと思うのね。」

まゆ子「軍師!」
釈「山本翻助ですねー。ポンスケです。」
じゅえる「あいつかー、あいつを投入するかー。」
まゆ子「まてまて、投入するのはよしとしよう。キャラ的には既に用意されているやつだし、おそらくはちゃんと書けるだろう。
 だが、どういう構想でそいつが活躍するのか、それこそ落とし所を決めてからでないとダメだぞ許さないぞ。
 あいつはアレでも結構期待されている、次のシリーズを担うような話にもなるかもしれないキャラなんだ。
 というか具体的には、「オーラシフター」の漫画シリーズを描くつもりだから、そこに出るはず。」

明美「アィイーガに何させようって話に戻るわけですよ、そこは。
 で、その構想を軍師であるポンスケが持ってくる。」
じゅえる「それでいい。だがそこで、その構想だ。」
釈「王国を自分で作る、というのは無理がありますよねえ。」
まゆ子「ゲジゲジカブトムシトカゲタコ、こんだけあれば上等だろ。しかも分割して8個になる予定だぞ。」

 

明美「会社は? アィイーガを社長として会社組織を立ち上げるというのは。」
じゅえる「え? 会社なんてあるの、あの時代?」
釈「商会はあります。
 ただギィール神族はそもそも商業やら産業やらに力を入れていて、自分でちゃんと金儲けしていますからね。」
まゆ子「いやそもそもだよ、アィイーガはこれから「ギジジット央国」の女主人になる御方だよ。なんで会社の社長になるんだよ?」

明美「そこそこ。東インド会社みたいな感じで王様から出資させて、」

まゆ子「ちょっとまて、それはちょっとまて。」
じゅえる「王様に出資させて事業をやる、なるほど。それは大きく出たな。」
釈「それはでかいヤマです。でも残念ながら十二神方台系には海外貿易が無い。」
まゆ子「うん、そこだ。なにかスゴイものがあれば即飛びつくネタなんだが、思いつかん。」

明美「弥生ちゃんがなにかボロ儲けネタ持ってないの? 現代人の知恵を生かしてさあ。」
まゆ子「あー、そういう手でいくか。なるほど、そういうラインもあるか。」
じゅえる「そういえば、タコリティに「銀行家」が出現していたなあ。
 東インド会社だって作ってもおかしくないわけだ。なにかー。」
釈「いやでも植民地とか、
 ……植民地? あのー、毒地開拓事業なんかは?」

まゆ子「ああ! そうか、アレ、15年後くらいの思い出話ってのが本編にあったなあ。毒地開拓領の。」
じゅえる「毒地開拓事業団! それだ!」
釈「そうですよ、アィイーガさんは青晶蜥王国が毒地を領有するという話から、開拓事業を必要とすると、軍師に吹き込まれたわけです。」
まゆ子「株か! 株式会社にして毒地開発事業の資金をふんだくるか!」
明美「おー、そーいうの! うんうん。」

じゅえる「なるほど。   いやまてよ? 毒地開発したとして、でもそんな儲かるリターンが有るのか、アレ?」
釈「はあ。そりゃ無いでしょう。そんなに儲かるような開拓が出来るなんて、夢物語ですよ。」

まゆ子「いや、勝てる。勝てるぞ。
 覚えているだろう、ソグヴィタル王国は成立するこれから大バブルに突入することを。」

釈「はあ、毒地開発事業で必要な木材を、唯一ベイスラ山地からだけ切り出しが許されるんでしたね。
 膨大な木材需要に支えられ、史上空前のバブル経済が発生する。」
じゅえる「でもその結果、ベイスラ山地は禿山になって災害が起こりまくり、崩壊する。」
まゆ子「そのバブル時代に、債務を償還してしまうのだ。バブル先取りで儲けちゃって、開拓地本体はまるっと丸儲けで出来上がる。」

じゅえる「それはー、いやそんな魔法みたいな事がこの時代の経済で成り立つのか?」
明美「もう一発魔法が欲しいところですね。幻想を爆発的に膨らませるような。」
釈「チューリップですね。毒地開拓領でしか育たないチューリップみたいなかんじで。」
じゅえる「なにかないか、星の世界からやってきたスゴくやばそうな代物。」
まゆ子「いやー、「恐怖の白い粉」は有るけど、さすがにアレは弥生ちゃんも破棄したし。」

明美「でも、バブルは後に発生するわけだし、仕込みの最初期のこの段階でそこまで言及するのはちょっとちがうかなー。」
まゆ子「たしかに。株式会社でその軍師の構想は精一杯、くらいでいいかな。」
釈「でもなにか、星の世界に由来するようなスゴく儲かるネタが欲しいです。」
じゅえる「そうだよなー、ものすごくいかがわしいの欲しいなー。」
明美「そんな都合のいいもの。天からダイヤモンドが降ってくるわけじゃなし。」

   !

じゅえる「流星、か。」
釈「隕石ですか。」
まゆ子「毒地開拓領に隕石が降ってきて、なんか凄いことになる。」
じゅえる「バブル発生だ。」

明美「あ? ああ、ええ、そうなんです! 流れ星お星さまが落ちてきて、弥生ちゃん印の記念品みたいなものがどっさりと!」
じゅえる「どっさりじゃない方がいいな、至極数少ない。」
釈「隕石そのものじゃない方がいいかもしれません。隕石が落ちた土地で植えた植物が、異常な変形を起こしてそれこそチューリップに!」
まゆ子「それだ、園芸品種としてなにかすごい花が成長するんだ。」
じゅえる「花か? もう一声、なにか。」
明美「それなら、食虫植物でいいんじゃない? すごく綺麗な花が咲くけど、パクっと虫を食べちゃう。」
釈「おおおおおおおおお!」
じゅえる「それでいこう! 毒地開拓事業でみんな汗水流して働いていたら、お星さまが落ちてきて、凄い食虫植物が伸びてくるのだ。」
まゆ子「ぴるまるれれこ花。これはイケる。」

明美「うーん、そうですねー、そういう話で行くとしたら。
 実はその軍師の男が、ネコと一緒に弥生ちゃん降臨の地に潜入調査して、隕石を発見してですね。」

じゅえる「まて、そいつネコと友達か?」
まゆ子「この時代のネコは人間とちゃんと話をするけど、友達というほどの奴はあまり居ないぞ。」
釈「ネコの長者ですか?」
明美「いや、だからね。うーんと、こういうのはどうだろ。

 ネコが世界中の噂を集めてくるのは普通です。でもそれでは分からない事がある。
 目的意識を持って物事を深く見極め、的確な取材活動を行う事により、より深い真実に到達する。
 そういうジャーナリスト精神をネコ達に教えるヤツが、弥生ちゃん降臨の地に潜入して隠された真実を暴き出したのです!」

じゅえる「ふむ。アィイーガという最高レベルの重要人物に話がつけられる、という理由付けとしては十分だな。」
釈「或る意味、ネコを自在に使えるヤツなんですね。「どういうネタを取ってこい」と指示してくれる。」
明美「なんか軍師ぽくていいですよ。」
まゆ子「たしかに、それは軍師ぽい。
 そうだな。株式会社云々は別として、こいつの個性と能力をアィイーガが評価して、出資する事にするわけだ。こいつ個人に。」

じゅえる「なるほど。ようやく発展性の有るネタに辿り着いたな。」

 

2020/01/13

まゆ子「12月中を使って、「罰市偵」第五巻「怪力線交響曲」「危うしニセ病院2」初稿を書きましたー。
 やっと「罰市偵」タイムから脱出して、「げばると処女」サイドに戻れます。」

釈「これでようやく半分を越えた、ってことですね。」
じゅえる「「げばると処女」書き直しは、ちょっと時間かかりすぎて困るよね。」
まゆ子「「ゲキロボ☆彡」の時から分かってました。2タイトル同時並行でやると、3倍時間かかります。」
釈「やですねー。」

 

まゆ子「ところでだ。「げばると処女」書き直しをやってる内に、色々と手を入れてるんだ。
 昔は気付かなかったところ、能力不足で出来なかった点を今なら出来るとやってるだな。

 で、主に「赤甲梢」のキャラを特に男の神兵達をもっと充実させて書こうと思ってやってる。」
釈「いいですね。ホモっぽくなってくれるとますますいいですね。」
じゅえる「そこは期待しないけどな。」

まゆ子「まあそこはやるんだけど。でも他のところも目立ってくるんだ。
 たとえば、キルストル姫アィイーガ。神族の女性として前半は弥生ちゃんと共に冒険を共にし、弥生ちゃん失踪中はその代理となって大きな役割を果たし、ついには神聖王ゲバチューラウの嫁になるんだが、
 後半になるとちょっと弱い。」

じゅえる「キャラとしてあまり立っていない、という話か。」
まゆ子「メグリアル劫アランサ王女がサブ主人公として活躍する時期だから、まあそれでいいんだけどさ。」
釈「はあ。外伝も書くとなると、アィイーガさんももっと膨らませていいわけですね。」
じゅえる「なるほど、外伝狙いね。」

まゆ子「で、アィイーガに何書いて欲しい?」
じゅえる「そこ、自分でなにか腹案が無いのか?」
まゆ子「うん。私自身は執筆当時に頑張ったから、何も無い。無いけど、今見直すと無いのが分かる。」
釈「良くも悪くも成長したということですかね。」

じゅえる「そもそも、何がアィイーガから欠けているか、そこから行きますか。
 明美を呼べ。」
釈「そうですね。当時は明美さんが関与してませんでしたからね。」

 

明美「じゃーん、来ました。なになに、これまで何も考えてなかった所に、蛇足でなんか足せですか。」
じゅえる「無茶を言うな、相変わらず。」
釈「ちなみにロマンスはあるんですよ。描写的に不十分ではありますが、結婚話ですからね。」
明美「ふーん。
 まあアィイーガさんにとって欠落している要素は、簡単に言えばバックボーンですよ。
 弥生ちゃんの前に出現する前の彼女は何者であるか。それがまったく無い!」

じゅえる「ああ。」
釈「ええ。」
まゆ子「おお。そりゃそうだ。平均的なギィール神族の女人として、ニュートラルに造形してますからね。」
明美「過去話とはいいませんが、しかし神族の血統となれば何百年分の因縁とかロマンも有るでしょ。」
じゅえる「普通にな。」

明美「その過去のバックボーンに従って、弥生ちゃんの代理として働く彼女が自分の血統の宿願を果たす。
 このくらいは破天荒な神族としては当然の振る舞いでしょ。」
まゆ子「たしかに、神族としてはそれは普通の策謀だ。アィイーガがやらないわけは無いな。」
釈「しかし、じゃあ何にしますか? 何も無いですよ設定。」

明美「無いの? 裏設定の一つや二つ。」
まゆ子「無い。」
じゅえる「もう一度聞くぞ。アィイーガの裏設定は、」
まゆ子「無い。すっきりさっぱり。」

釈「どーしろと言うんだ!」

明美「頭空っぽの方が夢詰め込めるとは言えども、さすがにこれは。」
じゅえる「明美すまんね。まゆ子ってこういう奴だから、凄いの考えてくれ。」
釈「でも、物語本筋にまったく関係しないやつですよ。」
明美「空気みたいな謎設定ですね。蛇足を通り越して無駄ですよ。」
じゅえる「うん、無駄の極地だ。」

明美「仕方がないですねえ。じゃあこうします。

 アィイーガは神聖王の血筋であるゲェ派の姫で、しかも弥生ちゃんの側近としてその代理も務めるだけの当時の有力者の一人です。」
まゆ子「ふむ、そこに間違いは無い。」
釈「だからこそ、神聖王ゲバチューラウとの結婚が大きな政治的意味を持ったわけです。」

明美「で、弥生ちゃん行方不明で代理をやってる所に、一人のギィール神族が訪ねて来ます。
 西金雷蜒王国の、アィイーガの親戚筋という人です。」
まゆ子「西かあ。」
釈「なるほど、西金雷蜒王国がありましたか。」

明美「西金雷蜒王国は、この激動する方台情勢の中において、ハブられているようなものです。
 なんとか食い込んで自分達の権益を確保しようと、弥生ちゃん空白の今だからこそ仕掛けてきます。
 そのキーマンとしてのアィイーガですね。」

まゆ子「そうか。西金雷蜒王国もすっからかんの勢力だったな。」
釈「忘れていました。」
じゅえる「そうか、アィイーガ自身には因縁は無くても、他人の因縁をなんとかするという謀略が有るんだ。」
明美「本人の因縁を絡めてもいいよ。
 恋愛沙汰ではなくても、カネの問題とかで。」

じゅえる「カネか。」
釈「キルストル家の財政状況ってどうでしたかね?」
まゆ子「何も考えていないのだが、彼女は東金雷蜒王国南部に住んでいて、近所にイルドラ家がある。
 イルドラ兄と結婚するとかの話も出ていたような気がするぞ。」
明美「西金雷蜒王国とのつながりをなんとか出来ない?」
まゆ子「海賊関連のビジネスで繋がりがあった、それはアリ。」
じゅえる「ふむ。カネか。」

釈「海の財宝ですよ!」
明美「海の財宝にまつわる不思議話が関連してくるというのでは?」
じゅえる「また一人、ふしぎ勢力を投入するか。ネガラニカとかで。」
まゆ子「さすがにネガラニカは使わないとしても、海の民というのが絡んできてもいいな。」

釈「イカです!」
まゆ子「おお! イカビジネスか。イカ納入業者が実は西金雷蜒王国の間諜であって、アィイーガに接近してきた。
 これで滑らかに繋がれる。」

じゅえる「だが、どんな宝にしようか。沈没船の積荷とかでいいんだけどな。
 金銀や宝石、あるいは金属地金でも十分価値がある。逆に穀物とかではないな。」
明美「貴重なお酒とかは使えないかな。」
まゆ子「あー蒸留酒で海賊というのは、アリではあるんだが、ちょっと難しいな。」

 

明美「いや、そうだ。そうなんだ……。
 アィイーガっていい人だよね。実は。」
釈「はあ。弥生ちゃんキャプテンにずっと協力的ですしね。」

明美「弥生ちゃん失踪中であるこの状況下において、聖山トリバル峠を越えた大針葉樹林帯の先に飛んでった弥生ちゃんの捜索隊というのは誰も派遣してないのです。
 無理ですから。
 でも西金雷蜒王国からの申し入れで、海路北上して針葉樹林帯の海岸線から探索してみようという計画を持ち掛けられたとすれば。」

じゅえる「海から探索かー。そりゃ考えもしなかったな。」
まゆ子「いくら海からとはいえ、まもなく冬になろうという時期に誰も住んでいない北岸を探索というのは、大冒険過ぎるな。
 でも春になる頃を見込んで捜索隊を組織する、という思案はアリかもしれない。」

明美「愛ですよ、愛。」
釈「れずですか。」
明美「そうではないけど、うん、なんというか、心配しているのだ。」

じゅえる「なるほどね。アィイーガ実はとてもいい人疑惑ね。」
まゆ子「ふむ。ちょっと回してみたい話だ。」

釈「でも、西金雷蜒王国側が弥生ちゃん救出をするメリットというのは何ですか。」
まゆ子「ああ、それは簡単に作れる。

 つまり西金雷蜒王国は百島湾に封じ込められており、本土側に領地は無い。
 しかし弥生ちゃんの登場で東金雷蜒王国と褐甲角王国の和平が成立する可能性が出てきた。
 ここで西金雷蜒王国としては、僻地でいいから本土側に自国の拠点となる港を一つほしい。そしてデュータム点に至る街道の通行権交易権。
 たったこれだけでも経済的にはとても大きな飛躍となる。」

じゅえる「なるほど、カネか。」
釈「非常に大きな動機ですね。なるほど、決死隊を北方に派遣する冒険でもしてみようかと思うほどです。」
まゆ子「これで首尾よく弥生ちゃんなんか発見できた日には、方台新秩序において大きく自国に勢力を引っ張ってこれるわけだ。
 損は無い話なんだが、これは他の国には内緒で行いたい。」
じゅえる「たしかに褐甲角王国から捜索船団を出されたら、メリット潰れるからな。」

明美「アィイーガにこっそり連絡してくる程度には、大きな秘密なわけですね。
で、アィイーガもただ単にいい人というわけにも行きませんから、ここで一発謀略などを。」

じゅえる「そこだ。やること決まったとしても、もう一発飛躍が欲しいな。」
明美「アィイーガの野望を掻き立てるようななんかですよ。」
釈「恋愛がダメならば、復讐とかですかね。」
まゆ子「復讐、ねえ。
 ギィール神族って殺し殺されるのは常態であって、恨みなんか残しておいても意味がないって連中だからな。」

じゅえる「逆に言うとだな、謀略をしろと焚き付けられたというのではどうか。
 アィイーガは弥生ちゃんの代理をやっているが、自分の組織を立ち上げて政治勢力の一角を担うべきだと、進言されるんだ。
 アィイーガ自身もなるほどな、と納得してしまうような。」
明美「王様になるの?」
じゅえる「それでもいいぞ。とにかく実力組織を自前で持っておいた方がよいというわけだ。」
釈「なるほどなるほど。実力者というものになってしまったからには、そうするべきなんですね。」

まゆ子「王でもなく、宗教組織でもなく、神族の同盟でもなく、ただアィイーガが中心となる事だけが決まっている実力組織。
 ゲジゲジ乙女団の親戚みたいなものだな。」
じゅえる「いや、まずそこに営利というものを考えないと維持出来ないぞそれ。」
まゆ子「後にアィイーガはギジジットを任されて、「ギジジット央国」の支配者となるわけだけど、
 この時期からもうギジジット関係の利権が絡んでいて、そこに西金雷蜒王国も絡みたいという感じかな。」

釈「ああ、こういうのはどうでしょう。

 アィイーガはギジジットにおいて新しくなった金雷蜒神さまと交信したんです。
 この時、王姉妹では気付かなかった特別な知識を見てしまった。
 これを西金雷蜒王国神聖王が予測しており、その秘密を共有したいと接触してきた、というのでは。」
じゅえる「うむ。王姉妹には俗事にしか感じられないけれど、外界では意味があるとかな。」

まゆ子「なるほど、アリだな。」
明美「そこにちょっとラブを注入で。
 あ、そーだ。この時期タコ女王テュラクラフさんがデュータム点に出現してるのだから。」

まゆ子「テュラクラフ VS アィイーガ というイベントを組めるか。あい分かった。考えてみよう。」

 

     *****

まゆ子「それにしても、だ。
 いまさらながらにして思うけど、『げばると処女』って大長編だなあー。書き直すのたいへんだよとほほ。」

じゅえる「今更ながらもいいとこだ。」
釈「『ゲキロボ☆彡』も、『罰市偵』も大長編ですよ。書き直し待ってます。」
まゆ子「ひぃ〜」

 

 

 

 

 

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