シンドラ連合王国の各地地名と太守勢力

 

 

T〜10
 アンン アンラキ ジョカレ 
 カミヤ ノマレヲ ェエデ
 キミネ チヒャ アスタクシャリ ミリャ
U〜4
 アルカ カカネ
 ヨコタン ッコサン
V〜3
 ズブリン ニオ ドゥキ
W〜3
 ワィサコ ナサミン リョッコサン
X〜4
 ヰホリ ユッホ ズサ ワコト
Y〜2
 ニャア ダーリ
Z〜4
 カカ ジオム チェリ カナコ
[〜2
 ヨイヤ モミモミ
\〜1
 ナハナミ
]〜1
 ガハハ

計34ヶ国

 

     *****

 

 

まゆ子「さあーて考えるぞ。シンドラ連合王国の政治体制を。」
釈「ついにやりますかあ。大変ですねえ。」
じゅえる「あそこは全土で伏魔殿みたいなもんだろ。大丈夫なのか。」
まゆ子「いや、大丈夫じゃない。だいじょうぶじゃないから、だいじょうぶなところから考えよう。」

釈「それは、」
まゆ子「辺境の、どうあっても主役に成りえない蛮族太守だ。これは鉄板だな。」
じゅえる「なるほど、主流派に成りえないという意味において鉄板だな。」

釈「えーと、
 まずナハナミはど田舎ぽいですね。
 モミモミ、ヨイヤ、ガハハもだめっぽい。カナコはただの火山島ですが。」
じゅえる「地形的なことを考えると、
 ズサ、ドゥキ、アスタクシャリ、リョッコサン、カカネ、ノマレヲ、ダーリもだめだな。」

まゆ子「そうなんですけどね、シンドラは海賊国だから必ずしも悪い地形が弱いとは限らないんだ。」
釈「なるほど。では海賊国としてどこが有力ですかね。」
まゆ子「まずミリャはそのまんま海賊王国だ。ここはやばすぎる。
 逆に言うと、ここの連中と太守は他の太守から警戒されており、決して同盟の対象にはならない。
 だから主流反主流どちらにも付かない。」
じゅえる「ふむふむ、やばすぎるわけか。」

まゆ子「ナハナミも偏狭すぎて蛮族が住んでおり、文明に浴していない。
 だから太守は居るけれど、住民は連合王国の埒外と言える。野蛮人だしな。
 でも太守自身は文明人であり、連合王国の有力な一員だ。
 つまり言うことを聞いて戦力化が可能な海賊、というポジション。」
釈「いい海賊ですか。」
じゅえる「いや、計算可能な戦力としての海賊、だろ。それなりに凶暴なはずだ。」
まゆ子「そうだね、剽悍さ残酷さは野蛮人だな。強い。」

まゆ子「ガハハとリョッコサン、この2地区は生産力の低い土地であるから海に活路を見出さねばならない。
 海賊というよりも漁民の土地だ。外海に漁に出てクジラなんかを獲っている。」
釈「この世界のクジラはモササウルス類なんですよね。」

じゅえる「となると、外海は儲かる?」
まゆ子「実は、シンドラの海は儲かりますね。
 外海に面した太守国は内海水路には入れないから、外に出る他無く、皆外海で生計を立てています。
 だから中央部の文明圏とは独自の文化を形成して、独立心も高い。」

釈「外海独立派、てのは無いんですか。」
まゆ子「無いことも無いが、基本的には独立するのがポリシーだからな。
 むしろ彼らは、内陸国の求めに応じて海賊退治の軍船や兵員を供給して影響力を行使します。
 海賊には海の男をぶつけるのだ。」
じゅえる「ふむ。意外と辺境ではないわけだ。」

まゆ子「ダーリ、ドゥキ、チェリ、カナコ、ェエデもそんな感じですね。

 モミモミなんか外海での漁と加工産業で大発展してます。」
釈「辺境中の辺境ぽく見えますが、発展してるんですか。」
まゆ子「北海の雄ですね。ここがまずは「北海同盟」とでもいう中心点です」
じゅえる「勢力一個できた。」

釈「でも、ミリャが海賊王国であれば、隣接する国は大変ですね。」
じゅえる「アスタクシャリ、ジョカレ、ワィサコは大変だな。」

まゆ子「アスタクシャリは海岸部まで森林地帯で、密林の蛮族が支配します。強いです。
 ワィサコとジョカレはそういうわけで軍事力にとんでもなく力を入れる陸軍国です。
 ワィサコは、だからこのW島全体の覇者であり、強固な同盟関係を結んでます。
 武勇が尊ばれる国です。」
じゅえる「ふむふむ。立地的にそうならざるを得ないんだな。

 ジョカレは文明国のド中枢だよな。」
釈「このT国の大平原地帯はシンドラ連合王国の最も栄える土地ですよね。大都市も多いし。」
まゆ子「中原だな。まあミリャの海賊王国も、だからこそ寄生して生きていけるわけだ。
 当然ジョカレは沿岸部にびっちりと兵隊を集めて沿岸防御に力を入れています。
 アンン、アンラキ、ジョカレ、カミヤは文明の中枢ということで最も進化した軍隊と兵器が揃っています。」
じゅえる「つまりは文明の力で海賊から守っているってことか。」

釈「この中央部の水路環状線て、全部文明圏ですよね。」
まゆ子「ここの水路脇の国家はすべて発展していると同時に、海賊国です。
 洗練された兵器を用いる文明のメインストリートですね。」
じゅえる「ここに、対立する同盟が有るわけだ。」
釈「そうですね。まずはT国のアンン、アンラキ他の中央同盟。
 キミネは別なんですか?」
まゆ子「アルカ、がシンドラの歴史において聖地に近い格式の高い土地で、連合王もここに神聖宮を設けている。
 アルカ、キミネ、ヨコタンは神聖同盟とでも呼ぶべき塊だね。」

じゅえる「東側のズブリンも別同盟だろうな。」
まゆ子「ズブリン、カカネの平原部、ニオはひとかたまりだな。東部同盟だ。
 でもここらへんにも独自の海賊が出没して、なかなか政治が難しい状況だ。
 ッコサン、ニオの裏側、ドゥキの海浜森林部に海賊の拠点があるのだな。」

釈「そしてX島はひとまとめ、と。北部同盟ですかね。」
まゆ子「うーん、ここは田舎なんですよね。文明の中心からちょいと離れているから。
 田舎同盟ということで。」
釈「Y島は、外れますか。」
じゅえる「あー、X島にY島はど田舎とバカにサれているのだな。」
まゆ子「Y島は割と発展してるんだけどね。ここだけで外海同盟だね。
 というか、中央に進出したいニャアの国にダーリが引きずられているような形」

じゅえる「Z島は割といい感じの地形だが、どうなんだ。」
まゆ子「ここはいい島なんですよ。ここだけでやっていけるほどの。
 カナコは実は聖山でして、だからここは「カナコ島」です。カナコ同盟です。」
釈「なるほど。独自の文化が有るわけですね。」
まゆ子「ただ、ノマレヲ、カミヤ、ェエデの3国はこのカナコ同盟と対立的な関係がある。
 宗教的なもので、ノマレヲの火山湖もまた聖山なのだな。ノマレヲ同盟というべき勢力。
 でも格式としてはカナコ聖山の方が上ということになっている。なにせ東の果ての島だからね。
 なんか腹が立つわけさ。」
じゅえる「宗教的な紛争はいいぞ、いいぞ。」

まゆ子「あと、アスタクシャリは森林の中にいくつもの部族があって、何人かの太守が居る。
 こことチヒャだけで密林同盟とでもいうような勢力なのだ。」

 

釈「まとめましょう。

 中央文明同盟:T島アンン・アンラキ・ジョカレ。(カミヤ)
 神聖焔山同盟:U島アルカ、キミネ、ヨコタン
 東島同盟:V島ズブリン、ニオ、U島カカネ
 古道同盟:X島ヰホリ、ユッホ、ズサ、ワコト
 ノマレヲ聖山同盟:T島ノマレヲ、カミヤ、ェエデ

 東洋カナコ聖山同盟:Z島カカ、チェリ、ジオム、カナコ
 外洋同盟:Y島ニャア、ダーリ
 ワィサコ軍事同盟:W島ワィサコ、リョッコサン、ナサミン
 北洋同盟:[島モミモミ、ヨイヤ、]島ガハハ
 密林同盟:T島アスタクシャリ、チヒャ

 ナハナミ島蛮族:\島
 ッコサン海賊太守領:U島
 ドゥキ海賊領:V島
 ミリャ海賊王国:T島

じゅえる「でもな、同盟内で仲がいいわけじゃあないんだな。」
釈「はあ。そりゃ隣同士の国ってあんまり仲が良くないですからね。」
じゅえる「あれはなんでなんだろう。」
まゆ子「いや、仲が良ければ一つの国になるだろう。」
じゅえる「なるほど。」
釈「納得です。」

釈「ミリャ海賊王国って、太守が居るんですか。王様とか。」
じゅえる「王国というくらいだから居るんだろうさ。」
まゆ子「うーん、まあ元締めくらいは居るよな。
 いやまて、そうだ連合王国が成立した際にヤクザ軍団に追い払われたイソギンチャク怪人。
 その配下となって悪の限りを尽くしていた連中が最後に追い込まれたのがミリャの地なんだ。
 というわけで、なぜか称号とか階級とかは高い連中が集まって、誰が一番偉いか分からないのだ。」
釈「残党ですか。」
じゅえる「ジオン残党みたいなものか。」
まゆ子「まあ、全滅させるのもめんどくさかった、というわけなんだろう。」

釈「そういえば、イソギンチャク怪人が来る前は、コガネムシ神兵がシンドラを治めていたんでしたね。
 その残党は居ないんですか。」
じゅえる「それが神聖同盟じゃないか?」
まゆ子「あー、そうなんだけどね。同時に弥生ちゃん派でもあるんだ。
 そうだな、弥生ちゃんの神聖面を担ぐのが神聖焔山同盟で、文化英雄面を讃えるのが中央文明同盟、てとこだな。」
釈「やっぱり火山てのはシンドラにおいては神聖な存在なんですね。」
じゅえる「そりゃそうだ。」
まゆ子「いたる所に火山だらけだからね。」

 

     *****

じゅえる「さて。で、太守の勢力分布図だ。
 同盟の枠組みは出来たけど、ここからが本番。」
まゆ子「うーん、そうなんだなー。これからが大事なんだ。」
釈「どうしますか、同盟関係が政界図においてもそのまま勢力図ってことにしますか?」
まゆ子「しない。」
じゅえる「だよな。」
釈「同盟意味ねー。」

まゆ子「基本的に今のシンドラ政界において最大の問題というか議論の焦点は当然に、「外国」だ。
 タンガラム、ゥアムという高度な文明国に遅れを取っているシンドラ連合王国がどう発展していくべきか、
 これが大きな課題であり、太守達もそれぞれの持論が有る。
 で、普通に3派に分かれるわけだ。「シンドラ国粋派」・「ゥアム文明開化派」・「タンガラム民衆協和派」だね。」

じゅえる「「民衆協和派」もアリなんだ?」
まゆ子「まあつまりは、太守制という古臭い政治体制を変革して、国民国家に変身しなければシンドラはこれからやっていけない。そいう考え方だね。
 ゥアム帝国みたいな中央集権体制をシンドラの分裂した太守達が選択するわけがない。
 であれば、下からの民衆による国家作りという考え方で、その上に太守制が乗るという形に移行するべきだ。
 そういう太守制を堅持しながらも社会変革と民衆の権利平等を実現しよう、という考え方は非常に大きな勢力となっている。」

釈「ふむふむ。で、「ゥアム文明開化派」というのは。」
まゆ子「そりゃ、とにかく科学技術文明を取り入れて産業の振興を行い国力を増進して強い軍隊を作り上げ、
 シンドラを他国に負けない先進国に押し上げようという勢力だ。
 一見するとふつうに正しい路線だが、社会改革無しでそれを成し遂げようというムシの良い話である。
 そんなわけあるかー、というのが「タンガラム派」なわけだな。」
じゅえる「そりゃそうだ。そんなムシのよい話に騙されるものか。」
まゆ子「とはいえだ、太守制で既得権益を持っている連中が、それを覆して変革を受け入れようとはとてもならないんだな。
 戦争でも無い限りはそんな変化は受け入れられない。
 だったら戦争しようぜ、という連中が居るわけさ。「文明開化強硬派」だな。」
釈「「タンガラム派」でなくて?」
まゆ子「つまりは、太守の数を絞って独占体制にすれば、おのずから変革はなり文明発展も加速するという寸法だ。
 この時、連合王国という枠組み自体は壊さない派と、ぶっ壊してでも覇権を握るぞ派、とが居るわけさ。」

じゅえる「ふむ。つまりは太守制では弱いままだ、というのは共通認識となってるんだな。」
釈「でも、なにか、そうですね難しいですね。」
まゆ子「そこで出てくるのが「シンドラ国粋派」だ。
 つまりは守旧派ではあるのだが、連合王の下に統一政府を作り、
 太守自身は各「封領(領国)」の知事として改めて任命されるという形で中央集権を実現しようというもの。
 結局は中央政府に属する国家軍によりすべての太守軍を駆逐して、国民皆兵制度を実現しようという。」

釈「これもまた反発を受けるものですね。」
じゅえる「つまりは徴兵制を導入しようってやつだな。そりゃ反発を受ける。」
まゆ子「しかし、タンガラム的な民衆協和政体はさすがに無理だと考える。
 やはり中央に連合王が居て、太守が政治の決定の場に参加して、その上でなお民衆の代表による議会制度が必要だ。そう考えるのだな。
 徴兵制を導入したら、当然に普通選挙制度も必要だと。」

釈「やはり軍隊ですか。」
じゅえる「太守それぞれの軍隊の寄せ集めだと、そりゃあ弱いわな。
 特に海外に乗り出すのに弱いな。」
まゆ子「弱いんだよ。そこはすべての太守が共通に理解する。
 対外軍はシンドラ統一軍でないと対処できないと、分かっている。ではどうしようか、て。」

釈「まとめましょう。

1;連合王中央集権派

2;タンガラム民衆協和派

3;既存体制のまま文明開化・産業育成派

4;太守統合による独占体制派

5:変わらなくていい派


じゅえる「変わらなくていい派、てアリなのか?」
まゆ子「いつの世にも居るものさ。そして、それは一定の支持を得られるものさ。
 ただ、ちょっと足りないな。

1;連合王中央集権派  →穏健議会建設派  →急進独裁派

2;タンガラム民衆協和派  →民衆平等派  →段階進歩派

3;既存体制のまま文明開化・産業育成派  →経済特化派  →軍事力も強化派

4;太守統合による独占体制派  →実質統合派  →戦争も辞さず派

5:変わらなくていい派  →鎖国派  →中央のみ進歩派

じゅえる「中央のみ進歩して、田舎辺境は古臭い体制のまま、というのはアリか。」
釈「可能であれば、いいかもしれませんね。」
まゆ子「というか、今は進歩的な太守の封領と、そうでない太守の所と格差が発生しつつあるのだ。
 このまま放っておくと、普通に「中央のみ進歩派」が勝利する。」
釈「それはあかんでしょう。」
まゆ子「そうかな? これで進歩した都会部が統合して新体制を組み上げた後に、太守制を解消するという路線もアリだぞ。」
じゅえる「時間差攻撃か。それもアリか。」
まゆ子「むしろ、それになると自分とこだけ遅れる、てのが嫌だから一気に全国改革しよう、て考えるわけさ。」
釈「どうせ変わるのなら効率的に、てわけですね。」
じゅえる「それは地域によって事情が異なるって話さ。」

まゆ子「そして各地の太守はそれぞれキレイに色分けされているのではなく、
 各派閥の要素をそれぞれの事情で取り入れて、複雑な立場となっているわけさ。」
じゅえる「それが正しい政治的態度だな。」
釈「キレイに分かれるのは理論だけですからね。」

まゆ子「そして、今シンドラで流行するのは「縦横家」。
 それぞれの派閥理論を太守やその勢力に説いて回る軍師だよ。」
じゅえる「軍師かあ。」
釈「大軍師時代ですかあ。」

 

     *****

まゆ子「さあて、血統だあ。」
釈「そこまでやりますか。」
まゆ子「そこからやらないと、太守制とか設定できないからな。」
じゅえる「だよなー。」

まゆ子「と言ってもですね、各島にはそれぞれ中心家系というのが居るんですよ。
 島の数だけ名家があり、太守がヤクザの親分だったとしても千年の永きに渡って君臨する内に
 地元名家や有力勢力との姻戚関係ですっかり取り込まれているのだ。
 つまりは名家は名家なのだ。」
釈「まったく面白くもない当たり前さですね。」

まゆ子「ここで問題になるのが、宗教勢力だ。
 シンドラにおいては火山こそが信仰の対象であり、各地を支配してきた名家もまた火山を拝む一族だ。
 というわけで普通に宗教的名家を設定しなければならない。

 T島:ノマレヲ一族
U島:カカネ一族、ッコサン一族
 W島:リョッコサン一族
 Y島:ニャア一族
 Z島:カナコ一族

 そして、島自体も信仰の対象であり、そこに住む一族にとっての聖地である。

 T島:アスタクシャリ一族〜密林を信仰、ミリャ一族〜海賊達の信仰的中枢
 U島:アルカ一族〜旧コガネムシ神兵一族
 V島:ズブリン一族
 X島:ワコト一族
 [島:ヨイヤ一族
 \島:ナハナミ族
 ]島:ガハハ族

 そして、実力派の太守一族。」
釈「元50家くらいあったのが今20家くらいでしたかね。太守。」
じゅえる「60家が10の血族に収斂した、て書いてるぞ。前の設定だと。」
まゆ子「まず基本を抑えておきましょう。

 今上にあげた家系は滅びない家系です。それぞれ信仰がベースになっていますから。
 そして、あまり有力な勢力ではない。信仰から外れた者には訴求力が無いからです。」
じゅえる「ふむ。」
まゆ子「一方普遍性を持つのが実力派の太守家系。これが10の血族に収斂された。別に不思議ではありません。」

釈「では、10家+おまけ、という感じですか。」
まゆ子「とはいえ、太守家系がそれら信仰家系の宗家である、てのも無いわけで。」
じゅえる「あー、うん。めんどうだな。」
まゆ子「有り体に言うと、それら信仰家系の眷属に取り込まれた太守は安定を望みます。
 それを嫌がる太守の当主は、実力10家と連携を深めて中央政界に進出して発展を企てる。そいう行動をとります。」

じゅえる「なんか考えるだけバカバカしい話になってきたぞ。」
釈「ここはもう、でっち上げてしまいましょう有力家系!」

まゆ子「でっち上げるか。」
釈「でっち上げましょう!」
じゅえる「よし任せろ。

 まずは連合王を出した家系だろ。
 次に3個くらい天下を分割支配するような超有力太守だろ。
 それに継ぐ実力派が5家だろ。
 諸派というべきだが無視できないレベルのが7家
 その他大勢が11家。これでどうだ!」

まゆ子「計27家か。悪くはない。」
釈「数的には悪くはありませんが、百家くらい欲しいかもしれませんねえ。」
じゅえる「それは陪臣でいいだろ。27家の家老格として。」
釈「たしかにそういう扱いでいいかもしれません。
 じゃあ、連合王家・三巨頭・五大老・七将軍・十一太守 というかんじで。」
まゆ子「その内の連合王家だ。
 太守家系は収斂されたとはいえ、枠は60家あるのだ。
 連合王を決める黄金の黒ひげ危機一発が出来るのは60家。
 これは太守としての封領を失っても権利は保持したままであるのさ。
 で、連合王となるのは有力家系の出身とは限らないから、連合王独自の宮廷があり封領も持っている。
 ということにしよう。」

じゅえる「じゃあ実質26家か。」
まゆ子「その内、信仰家系と太守家系が合一したのは、その他11家系でいい。」
釈「そうですね。まあ、その中に有力家系があってもいいんですが。」
じゅえる「逆に封領の支配権を失ったけれど、選定権利保持のみで信仰家系と一体化したて一族が居てもいい。」
まゆ子「ふーん、そうだねー。それはアリだな。無領太守だな。」
釈「海賊とか、だいたいそうじゃありませんかね。」
まゆ子「海賊太守か。アリだなたしかに。」
じゅえる「国が無くても資産家財閥の無領太守、とかアリか?」
まゆ子「財閥総帥かあ。うーん、いいかもねえ。」
釈「では、
 ・十三無領・十七分限 てのを追加しましょう。計57家です。」

じゅえる「廃絶はもちろん有るだろ。」
まゆ子「あらかたは、一度途絶えても家系を復活させたとして、4家くらい完全消滅しますか。」
じゅえる「派手に19家くら潰していいだろ。」
釈「あ、でも素数繋がりで言うならば、1は素数じゃないで2が抜けてます。」
まゆ子「では、連合王には陰で支える闇の勢力があるとして、それで2だ。」

 

     *****

まゆ子「で、その三巨頭だが、T島アンン、カミヤ、ジョカレの太守だ。」
釈「え? 同じ島の一番近くに3つも一番大きいのですか?」
じゅえる「そこはなにか、いや生産力が高ければそれもアリなのか?」
まゆ子「いや、もちろん統一しようと太守が頑張って、というか他にもここには太守が居たんだけど
 頑張った結果3つが生き残り、そして潰されなかったという話さ。」

じゅえる「てことは、めちゃ生産力大きなわけだ。」
まゆ子「うん。穀物生産の6割くらいは作ってるだろうね。アンラキも含めて」
釈「ん〜、それはー、凄い。」
まゆ子「隣接するアルカ、キミネ、ズブリンとカカネの平原地帯。これだけで8割はいくね。」
じゅえる「なるほど、生産力か。それは直接武力に結びつくんだな。」
釈「兵隊は飯を食う生き物ですからね。」

まゆ子「で、だ。このT島中央部三巨頭がそれぞれ他の太守を束ねようとして、政治秩序を組み立てているわけだ。」
釈「はい。」
まゆ子「
 アンンは、まさに中央部を支配して、アルカ、キミネの神聖同盟とも連携している。
 北洋同盟の生産物の巨大消費地であり、良好な関係にある。

 ジョカレはワィサコ、ェエデと連携して広範囲な領域で勢力を広げ、アスタクシャリに深い関係を築いて万全に固めている。
 アンンに牛耳られている連合王の政治構造に批判的で、体制に消極的なナハナミ、X島の古道同盟とも連携する。

 カミヤはアンラキを通じてズブリン、カカネ、またZ島のカナコ一族とも連携して外洋に開けた発展を遂げている。
 U島のカカネは連合王領と隣接しており、アンンの横暴に反発を覚える勢力を抱き込んでいる。

 ただ三巨頭はいずれも、互いの直接戦争を望まない。最も損失の大きな愚行だからだ。
 そこで互いの勢力の下っ端を使った代理戦争をちまちまと繰り広げている。

まゆ子「連合王の王都はアルカに有るが、連合王の封領自体はその対岸のヨコタンの平原地区のみ。
 アルカは「守護者」として、五大老の筆頭を務めている。
 五大老は、アルカ、キミネ、ズブリン、カカネ、ヰホリ。

 七将軍は、ワィリコ、ナサミン、カカ、ヨイヤ、ユッホ、ニャア、ジオム。

 十一太守は、
 チヒャ、モミモミ、ガハハ、アスタクシャリ、ェエデ、ノマレヲ、
 アンラキ、チェリ、ワコト、ダーリ、ナハナミ。

 その他の国。ニオ、ズサ、ヨコタン、
 リョッコサン、ミリャ、カナコ、ッコサン、ドゥキ。

 あとの太守は一国を領有しないで、分割して持っている。」

釈「はああ。とりあえず大都市の有る所が有力太守の拠点てことですかね。」
じゅえる「そりゃそうだ。人間が多いからこそのパワーだからな。

 しかし、太守の数より国の方が多いぞ。」
釈「あ、ほんとだ。34ヶ国もある。26家より多い。」
まゆ子「あ、ヨコタンは別としても、無領太守が7家減るのか。
 じゃあ無領もそれぞれに国持ということにするか。」
じゅえる「泥縄だが、7ヶ国を13家で割るてことでいいや。
 国一個を任されるほどではない小物ということさ。」
釈「そうですねえ。でも大きな国だと太守一人というのは不自然じゃないですかね。」
まゆ子「じああやっぱり、陪臣の太守も作るか。「十七分限」ということで。」

まゆ子「陪臣太守が居るところとして、
 アンン(3、ジョカレ(2、カミヤ(1、アルカ(2、ヨコタン、ズブリン、ヰホリ、カカネ、アスタクシャリ(3、ナハナミ(2。」

 

      *****
      *****

まゆ子「ま、こんな感じで。」
釈「そうですね、ここまで考えたらいいでしょ。」

じゅえる「で、どうするよ。このまま仮名で国の名前押し通すかい。」
釈「そうですねー、なんせ国の名前「アイドルマスター」から取ってますからねえ。
 カナコとか丸わかりじゃないですか。」
まゆ子「いやそれよりもだ、太守の名前を考えないといけないのだな。
 適当でもいいんだけどさ、どうせ書く予定無いんだから。」
じゅえる「アルカ公ハルカサン、とかになるんだな。

 というか、公侯伯子男とかの爵位は無いのかシンドラ。」
釈「はあ。官位は欲しいですね。」
まゆ子「うーん、そうか。欲しいのかそういうの。」
じゅえる「そりゃそうだろ。三巨頭が一番偉いということで。」

まゆ子「ふーむ。太守号ねえ。でも既存の爵位は面白くないなあ。」
じゅえる「でっち上げるか?」
釈「難しいですね。」
まゆ子「弥生ちゃんはトカゲ神救世主なんだから、トカゲに由来する爵位を作るか。」
じゅえる「ふむふむ。」

   ちょっと考えた。

まゆ子「えいめんどくさくなった。
 親分・兄貴・大将・旦那・先生・船長の6種だ。」

釈「どの太守も元は弥生ちゃんキャプテンのヤクザ戦争に参加した功労者なのですね。
 だからどの親分衆も爵位的には平等でないといけないのです。」
じゅえる「そこで、なにをもって貢献したか、で表すわけだ。」

まゆ子「
 親分は兵隊の人数を集めてきたやつ。
 兄貴は勇猛で手柄を立てたやつ。
 大将は兵隊を率いて功があったやつ。
 旦那は補給や資金援助に功のあったやつ。
 先生は軍略や政治闘争で知恵を出したやつ。
 船長は海賊の頭だったやつ。

じゅえる「十分じゅうぶん。
 でも漢字で書くとまぬけだぞ。ちょっと修飾するか。」
釈「親分とか、どうしましょう。兵親とかで?」
まゆ子「うーん、めんどくさいや。

 雄爺聞・吾仁貴・太威将・男納・仙施意・宣緒右。これでどうだ!」
じゅえる「ヤンキー式換字法か!」
釈「ははあ。これいけますね。これで十分です。」

 

じゅえる「しかしだ。「アルカ公ハルカサン」という感じで、地名国名とリンクさせて呼ぶのもかっこいいな。」
まゆ子「ふむ、小説中で呼ぶ時も便利だしな。」
釈「国持ち太守とそうでない太守と陪臣太守と、やはり分けて表記すべきでしょう。」

まゆ子「でも平等でないといかんしな。
 太守共通の敬称略として「公」を使うのはアリにしよう。アルカ公ハルカサンはアリだ。」

釈「領地の広さや国持ちで分けるのは無しにしますか。」
まゆ子「面倒臭いから無しだ。とにかく「公」が付く者は、黒ひげ危機一発への参加権を持つのだ。それで十分。
 これを「朋爵」と呼ぶのだ。弥生ちゃんの友として一緒に戦ったという意味。」

釈「つまり、表記はどうなります? アルカ公ハルカサンは、」
まゆ子「アルカ邦太守・雄爺聞ハルカサン公」という呼び名になりますね。略してアルカ邦公ハルカサン。」

じゅえる「無領太守は一国をもらってないんだろ。その時は。」
まゆ子「えーと、無領太守は一国に満たない領域が封領だからー」
じゅえる「めんどくさくなった。太守より小さい太守って称号を作れよ。」
釈「そうですね〜、(この間いろんな称号を考えた末の結論)、「封守」てのはどうです?」
まゆ子「ま、いいか。
 アルカ邦アマミ封守・雄爺聞ハルカサン公  → アマミ封公ハルカサンだな。」

じゅえる「陪臣太守はむずかしいな。」
釈「彼らは元は領地をもらっていたのを失って、他の太守の陪臣になったんですよね?」
まゆ子「元から太守の家来だった人も居るが、まあ普通はそうだね。一度没落して再興してるのだな。
 いや待てよ、これはさすがに太守とは呼べないな。大夫てことにしておくか。

 アルカ邦参政大夫・雄爺聞ハルカサン公  → アルカ大夫ハルカサン てな感じで。」
じゅえる「なんかめんどうになってきたな。」

 

じゅえる「それ以下の爵位は考えないか。」
釈「地方領主や騎士クラスですね。どうしますか。」
まゆ子「考えるのは簡単だけどね。地方領主クラスだと陪臣だしな。」
釈「独立太守、てのはないんですか。いや太守でなくて領主か。」
じゅえる「小守だな。」

釈「陪臣であっても、レボルシオンに直接参加した人なら千年後には名門になってるでしょう。なにか欲しいです。」

まゆ子「では弥生ちゃんに随伴して戦ったということで、「伴」の字を授けましょう。」
じゅえる「伴爵、か。」
まゆ子「うーん、爵位ではあるが爵と言ってしまうときついか。称号として「伴友」を定めましょう。
 領地とか経済とは別の基準として。」
釈「歴史的にレボルシオンに参加した事を記念するものですね。」

まゆ子「つまり黄金の黒ひげ危機一発の権利を持つ者が爵位を与えられ、
 それ以下の者は「伴友」の称号を持つに留まり、それぞれの主君により領地や俸禄を与えられるわけだ。」
じゅえる「以後千年で零落したとしても、「伴友」の称号は失わないと。

 でも黒ひげ権の爵位を持つ者が零落した場合、「朋爵」でいいのか?」
釈「ちょっと、経済的背景が無いと爵位を名乗るのつらいですね。」
まゆ子「きついなあ。そうだなー、「伴爵」を名乗るのは許そう。
 単なる名誉でなく、れっきとした権威を持つとして。でも普通そういう人はなんらかの思惑で拾い上げられるものだけどね。」

釈「まとめます。

 弥生ちゃんによって与えられた称号6種
  ・雄爺聞・吾仁貴・太威将・男納・仙施意・宣緒右

 黄金の黒ひげ危機一発権者の共通の尊称 「公」〜「朋爵」という
  シンドラ連合王国においては各「封領」の行政権は、弥生ちゃんが定めた太守家系にのみ許され、男子直系の子孫に相続される
  それ故、他の太守を自らの家臣とする事で支配領域を拡大できる
  また太守権は、他の太守家系の相続権者(男子直系)に売却できるが、名義は維持される
  レボルシオン時の働きを表す6種の称号は売却できず、元の家系に付随する(そもそも継承権者であるから、本来の父祖の称号を用いる

  一度売却した太守権でも、男子直系子孫には買い戻すあるいは別の太守権を購入する権利が維持される
  これを「伴爵」と呼ぶ
  さすがに黄金の黒ひげ危機一発挑戦権は太守権を復活させない限りは戻らない

 国持ち太守の称号 「邦公」
 より小さな領域の太守の称号 「封守」「封公」
 陪臣太守の称号 「大夫」「卿公」

 下位の弥生ちゃん革命参加者に与えられた称号 「伴友」「殿」 〜であるから、一般人に対しては「殿」は使わず「氏」「様」と呼ぶ

 現在は封領を失い零落した黒ひげ権者の称号 「伴爵」「卿」

 「黄金の黒ひげ危機一発」は正式名称「金甌奉剣探龍の儀」とします。
 この儀式で選ばれる連合王を「龍禅王」と呼ぶ。
 トカゲ神救世主「ヤチャ」によって定められた方法で、禅譲によって交代するものであるから。

まゆ子「この他にも、弥生ちゃんシンドラ退去後に歴代の連合王や太守の都合で爵位を与えられた者が居るのだが、そこは割愛。」
じゅえる「伯とか侯とか勲とか、まだ字が残ってるからな。」
釈「めんどくなりましたね。ついでです」

・シンドラの官制で、各地方太守の下で陪臣となる太守が「大夫」と呼ばれる。
   それ以外の高位の家臣が「少佑」と呼ぼれる。特に家臣の筆頭となる者は「丞佑」と称する。
   更に下の階級は「車騎」、文字通り戦車に乗る身分で、小領主となる。
   その下となる一般家臣の列が「扶侍」「甲人」「差士」と呼ばれる。
   小隊長>甲冑装備の正規兵>最下層の兵士 くらいの身分。ただし「差士」でも世襲常雇いで身分は確定している。
   基本的に給料制で、領地を与えられないが家はもらえる。
   扶侍であれば、数村の代官になる事もある。この場合「車騎」より支配地は広い。

   なお太守の家臣の家臣であっても、本来は太守直接の世襲の家臣であり、それぞれに分配されている形を取る。
   元々がヤクザの親分子分で、全員が直接に手下であった名残。
   もちろん本当に私的な雇い人は太守の家来ではなく、官人の枠ではない。
   仕官は、有能な者を家臣が臨時で雇ってみて、太守に推挙して正式に官人にするという形を取る。
   しかしながら南国的な気風で、割と簡単にクビになったり辞めたりもする。浪人は「虎士」と呼ばれる。

 ・太守権の売却は当然に連合王の専管事項であり、同意が無ければ成立しない。
   売却側が購入側に脅迫される事例も考えられ、売却は実際の金品を以て行われる。
   売却代金は連合王が調査の上定める。
   手数料として連合王が同額を請求するから、都合2倍必要となる。
   売却手続きは両者の合意書と共に、売却代金と手数料を全額一時連合王に預ける必要がある。踏み倒しは出来ない。
   借金のカタに、などの名目で実際の金品がやり取りされないのを防ぐためで、性質上不動産は用いられない。
   売買契約は連合王の御前で行われ、売却側に連合王から代金を直接渡される事となる。売却側が連合王に保護される事もある。
   なお売却の同意が正当なものであるか、連合王の調査が入るがこれは太守を含む「朋爵」者が直接務める事となる。
   「朋爵」者の会合で連合王の諮問があり売却についての意見を聞くので、太守の一人が独占的に勢力を拡大する事は出来ない。

 ・陪臣太守は他の太守の家臣となるのだが、その際「封領」の経営権をそのままに維持する例、「封領」の支配権をすべて失い代わりに俸禄をもらう例、
   また封領とは別の領地をもらう例、など様々な形態を持つ。
   ただし、主家の勢力が衰退した場合封領の支配権を再奪取したり、主家太守の封領を逆支配したりと政治的な逆転現象が起きる事もある。
   であるから、主家では婚姻等により血筋を結びつけて一族に取り込むべきである。
   陪臣太守の家系が断絶した場合は、封領支配権「太守権」を主家太守も失う事となる。
   ちゃんと対価を払って購入していなければ、致し方ない。
   断絶した「太守権」は連合王の預かりとなり、競りで最高値を付けた者に売却される。

 

釈「地名を考えるのはめんどくさいから、仮名でついてるのをテキトーに横文字にして、改めてそれを読み直すという手を使います。
 ちなみに救世主「ヤチャ」こと弥生ちゃんキャプテンは、ニャアとダーリの辺りに漂着します。」

T〜10 アン島(太初島〜タンガラムでの呼称)
 アンン アンラキ ジョカレ ANNE UNRACI JOCARE
 カミヤ ノマレヲ ェエデ CAMIYA NOMA-REHIO LEDE
 キミネ チヒャ アスタクシャリ ミリャ CHIMYNE TIHA ASTACSHALI MILYA

U〜4 デュクス島(賜焔島)
 アルカ カカネ HURCA QAQUNE
 ヨコタン ッコサン JOCOTAN ZCO-SN

V〜3 トロアイス島(東畦島)
 ズブリン ニオ ドゥキ DUVLIN NIO DUCI
W〜3 カトロ島(西隅島)
 ワィサコ ナサミン リョッコサン WYSACO NASAMYNE RYOCOT-SN
X〜4 シンク島(古道島)
 ヰホリ ユッホ ズサ ワコト WYHOLI UHO DUSA VACOT
Y〜2 ジク島(海端島)
 ニャア ダーリ NUA DUALI
Z〜4 エプトゥ島(架焔島)
 カカ ジオム チェリ カナコ CCA ZYOM TIERI CUNACO
[〜2 ハート島(鄙離島)
 ヨイヤ モミモミ JOYA MOMI-MOMY
\〜1 ヌフフ島(蛮島)
 ナハナミ NAHAT-NAM
]〜1 デュンク島(外籤島)
 ガハハ GWAHAH

 

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